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映画『蝿の王(1990)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『蝿の王(1990)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『蝿の王(1990)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『蝿の王(1990)』の結末までのストーリー
  • 『蝿の王(1990)』を見た感想・レビュー
  • 『蝿の王(1990)』を見た人におすすめの映画5選

映画『蝿の王(1990)』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0030044

製作年 1990年
上映時間 90分
ジャンル ドラマ
監督 ハリー・フック
キャスト バルサザール・ゲティ
クリス・フュール
ダニュエル・ピポリー
バジェット・デイル
製作国 イギリス

映画『蝿の王(1990)』の登場人物(キャスト)

ラルフ(バルサザール・ゲティ)
正義感のある優等生の少年。腕力はあるが、基本的に喧嘩を好まない。持っている知恵を皆と共有し、サバイバルしていく。
ジャック(クリス・フュール)
悪知恵ばかりが働く不良少年。何事もすぐに暴力で解決するタイプで、ラルフのことを妬んでいる。
ピギー(ダニュエル・ピポリー)
やや太めの体型からピギーと呼ばれている。教養があり、雑学知識も豊富に持っている。ラルフと仲が良い。
サイモン(ジェームズ・バッジ・デール)
デリケートで優しい少年。個性的で独特な雰囲気を持っている。
サム(アンドリュー・タフト)
双子の兄弟でラルフの友達。おとなしい性格だが周囲からの影響を受けやすい。エリックといつも行動を共にしている。
エリック(エドワード・タフト)
双子の兄弟でラルフの友達。おとなしい性格だが周囲からの影響を受けやすい。サムといつも行動を共にしている。

映画『蝿の王(1990)』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『蝿の王(1990)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『蝿の王(1990)』のあらすじ【起】

少年たちは水の中で、もがき続ける。「ゴムボートを!」と誰かが叫んだ。24人の少年を乗せた飛行機が墜落したのだ。アメリカ陸軍幼年学校の生徒である。すぐに黒いゴムボートが膨らみ、全員がその中に乗り込んだ。その大きなボートはやがて、木の生い茂る無人島に漂流した。唯一の大人はベンソン機長だが、負傷して意識も朦朧としている。少年たちは機長をボートから引きずり降ろし、安全な場所へと運んだ。

彼らはその晩何も食べず眠り、翌朝は川へ行き水を飲んだ。海の浅瀬でほら貝を見つけたピギーは、リーダー格のラルフにそれを見せる。少年たちはしばらくの間、ヤシの実を食べたり山の中を探索したりして過ごした。ほら貝を吹く音がしたので、皆はその音のする方に集まる。

集合をかけたのはラルフだった。集まった中にはラルフより幼い子供もいる。ラルフは遭難の合図として、火を焚いて煙を出しておこうと提案した。またこの中でリーダーを決めることになり、多くの子供がラルフを支持したため彼がリーダーとなった。

映画『蝿の王(1990)』のあらすじ【承】

少年たちは小枝を集め小高い丘に登り、ピギーのメガネで火を起こした。これを消さないよう交代で見張るルールができる。また住家を木の枝で作り、基地と呼んだ。

少年たちの行動は、弱い者をからかい半分にいじめるなど、やや攻撃的なっていく。ラルフはほら貝を吹いて全員を集め「働かず遊ぶ奴が多い、魚を捕ってもっとまともなものを食べよう」と提案する。

ジャックたちは、木の枝をナイフで削り尖らせ槍を作った。機長は夜中にうなされて、どこかへ出かける。翌日ラルフたちは、海辺の岩場で機長のズボンを見つけた。ラルフは、彼が死んだと言うが、ずっと看病をしていたサイモンはこれを否定した。

ある時ラルフやピギーらが数名で砂浜を歩いていると、遠方をヘリコプターが通過した。ラルフは急いで丘へかけ登り手を振るが、ヘリは過ぎ去ってしまう。ふと見ると焚き火が消えていた。ラルフは当番を怠ったジャックたちの陣地へ行き、焚き火が消えていたからヘリに気づいてもらえなかったと抗議する。ジャックは自分の隊に口出しするなと言った。

映画『蝿の王(1990)』のあらすじ【転】

以後ラルフが率いる救助待ち派と、ジャックが率いる狩猟隊に分かれ別行動となった。寝起きをする基地も別である。また以前より、ジャックを支持する少年が増えていき、皆戦化粧をしていた。夜になりジャック一派は、ピギーらが寝ているところを襲いナイフを奪い取った。その騒動でピギーのメガネの片方が割れてしまう。大切なメガネを割られピギーは号泣した。

豚を仕留めたジャックは、その頭部を切り離し木の棒に突き刺した。この間誰かから洞穴の中でばけものを見たと聞いたため、その供え物としたのだ。一方ラルフたちは、救助を待ちながら文化的な生活を維持するよう努めていた。そこへジャックの手下の少年らが大声で叫びながらやってきて「豚を殺したから宴会をやる」と言った。これまでラルフ側にいた双子のサムとエリックだが、ジャックのチームに加わる。

夜になり、ジャックたちが豚の宴会を始めた。泥まみれの顔で火の周囲を走る彼らは、まるで獣のようだ。ラルフとピギーは、その野蛮な姿をぼんやりと見つめる。

映画『蝿の王(1990)』の結末・ラスト(ネタバレ)

そのころサイモンは、洞窟の中で死亡した機長を見つけた。サイモンはそのことを皆に知らせようと、宴会の場までやってくる。しかしジャックたちから怪物と間違われ、槍で殺された。翌日ラルフは「その場にいたのに何もできなかった」と嘆き涙を流す。

もはやほとんどの少年がジャックの言いなりで、ラルフとピギーだけが正気だった。夜中にメガネを奪われたピギーは、ラルフとジャックの陣地へ行き抗議をする。ピギーはきちんと話し合いをしようとしたが、少年たちは彼に向け大きな岩を落とし殺害した。

ジャックのイジメはエスカレートした。ラルフは辺り一面に放たれた炎を避け、槍を持った野蛮な少年たちからひたすら逃げる。ラルフが命からがら砂浜に転がり込むと、そこには大人の軍人が立っていた。追いかけてきたジャックたちは、その軍人を見て言葉を失う。彼らは今後、自分たちのした野蛮な行いを振り返らなければならない。驚いた軍人が「お前たちは何をしているのか」と尋ねると、ラルフは泣き崩れた。その後、救助のヘリコプターが到着する。

映画『蝿の王(1990)』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

無人島に取り残された少年たちが、最初は秩序を保とうとしながらも次第に暴力へと傾いていく過程が恐ろしい。ラルフの理性とジャックの支配欲の対立が明確で、ホラ貝が壊れる場面は文明の崩壊を象徴しているようだった。ピギーが岩で命を落とすシーンは衝撃的で、子どもたちの残酷さに言葉を失う。最後に大人に救出される皮肉な結末が、人間の本質を突きつけてくる。 (30代 男性)


少年たちだけの社会が徐々に野蛮化していく様子がリアルで怖い。シモンが誤って殺される場面は特に胸が痛んだ。彼らは怪物を恐れていたが、本当の怪物は自分たちの中にあったのだと感じる。終盤でラルフが追われる展開は緊迫感があり、救助の船が現れた瞬間の虚しさが印象的だった。 (40代 女性)


子どもたちの無垢さが徐々に失われていく描写が秀逸。最初は民主的にリーダーを決めていたのに、狩りの興奮が支配するようになる展開が象徴的だ。ピギーの死とホラ貝の破壊は文明の終焉を示している。ラストで大人の前で泣き崩れるラルフの姿が切ない。 (20代 男性)


観ていて息苦しくなる作品。無人島という閉ざされた環境で、少年たちの本性があらわになる。ジャックのカリスマ性と暴力性が周囲を飲み込んでいく様子が怖い。シモンの死は誤解から生まれた悲劇で、人間の集団心理の恐ろしさを痛感した。 (50代 女性)


理性と野性の対比が鮮明。ラルフが火を守ろうとする姿は希望の象徴だが、ジャックの狩猟本能がそれを上回る。ピギーの理知的な存在が消えることで、島は完全に混沌へと傾く。救助の場面での大人の無関心さが、さらに皮肉を強めている。 (40代 男性)


少年たちの集団がここまで残酷になれるのかと衝撃を受けた。顔にペイントを施した瞬間から理性が失われていく描写が象徴的。シモンの「怪物は自分たちの中にいる」という示唆が重い。ラストの救出は救いでありながらも、現実の戦争を思わせる皮肉が残る。 (30代 女性)


文明の薄さを突きつける物語。ホラ貝が権威の象徴として機能していたのに、それが壊れた瞬間に秩序が崩壊する構図が印象的だった。ピギーの死はあまりに無惨で、観ていて辛い。子どもたちの残酷さがリアルに描かれている。 (60代 男性)


無人島という設定ながら、社会の縮図を見ているようだった。ジャックの暴力的なリーダーシップが支持を集める様子は現実にも通じる。シモンの死やラルフの逃走は緊迫感があり、最後の救助は安堵よりも虚無を感じた。 (20代 女性)


希望と絶望が交錯する作品。最初は子どもたちの冒険のように見えるが、次第に恐怖が支配する。ピギーとシモンの死は象徴的で、人間の弱さと残酷さを描いている。ラストでラルフが涙を流す場面が心に残った。 (50代 男性)


観終わった後、しばらく考え込んでしまった。少年たちの社会が崩壊していく様子が淡々と描かれ、余計に恐ろしい。怪物を外に求める彼らの姿が、人間の心理を象徴している。最後の救助が皮肉に満ちていて、単なるサバイバル映画ではない深さを感じた。 (30代 女性)

映画『蝿の王(1990)』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『蝿の王(1990)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

バトル・ロワイアル

この映画を一言で表すと?

極限状況で暴かれる、若者たちの本性。

どんな話?

国家によって無人島に集められた中学生たちが、生き残りをかけて殺し合いを強いられる。友情や信頼が崩れ、疑心暗鬼が広がる中で、それぞれの選択が運命を分けていく。若者たちの心理を容赦なく描くサバイバル映画。

ここがおすすめ!

閉鎖空間で集団が崩壊していく構図が共通。理性と暴力の対立、友情の崩壊といったテーマがより過激に描かれる。人間の本質に迫る衝撃作としておすすめ。

ザ・ビーチ

この映画を一言で表すと?

理想郷が狂気へと変わる、楽園の崩壊劇。

どんな話?

若者たちが秘密の楽園を発見し共同生活を始めるが、次第に秩序が乱れ、対立が生まれていく。理想だったはずの場所が、閉鎖的な空間ゆえに歪んでいく様子を描くサスペンスドラマ。

ここがおすすめ!

集団心理と孤立した環境の危うさを描く点が共通。楽園の裏に潜む狂気が徐々に露わになる展開が緊張感を生む。社会の縮図として考えさせられる一本。

スタンド・バイ・ミー

この映画を一言で表すと?

少年たちのひと夏が永遠になる青春譚。

どんな話?

4人の少年が死体探しの旅に出る中で、それぞれの家庭環境や不安を語り合い、友情を深めていく。無邪気さと残酷さが同居する少年時代の一瞬を描いた名作。

ここがおすすめ!

少年たちの心理や集団の力学に焦点を当てた作品。蝿の王とは対照的に温かさも感じられるが、子ども時代の危うさを描く点で通じるものがある。

アポカリプト

この映画を一言で表すと?

文明の崩壊を生き抜く、極限のサバイバル。

どんな話?

古代文明の崩壊期を舞台に、村を襲われた男が生き延びるために逃走する。暴力と混沌が支配する世界で、理性と本能の境界が問われる壮絶な物語。

ここがおすすめ!

文明が崩れた世界で露わになる人間の本性を描写。暴力の連鎖と生存本能の描き方が強烈で、蝿の王のテーマをより原始的に体感できる。

ミスト

この映画を一言で表すと?

恐怖が理性を侵食する、閉鎖空間の心理劇。

どんな話?

謎の霧に包まれた町で、スーパーに閉じ込められた人々が怪物の脅威と向き合う。しかし真の恐怖は外だけでなく、内部の対立や狂信にもあった。集団心理が崩壊へと向かう様子を描く。

ここがおすすめ!

外的脅威よりも、人間同士の対立が恐怖を増幅させる構図が共通。理性が失われる瞬間の描写が鋭く、後味の苦い結末も含めて強烈な印象を残す。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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