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映画『地獄少女』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『地獄少女』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『地獄少女』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『地獄少女』の結末までのストーリー
  • 『地獄少女』を見た感想・レビュー
  • 『地獄少女』を見た人におすすめの映画5選

映画『地獄少女』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0048098

製作年 2019年
上映時間 107分
ジャンル ホラー
監督 白石晃士
キャスト 玉城ティナ
森七菜
仁村紗和
大場美奈
製作国 日本

映画『地獄少女』の登場人物(キャスト)

閻魔あい(玉城ティナ)
地獄からの使い。人間を地獄へ連れていくため、地獄少女と呼ばれている。黒く長い髪の毛と赤い瞳が特徴。感情のない話し方をする。
工藤仁(波岡一喜)
ルポライターの青年。普段は芸能関係の記事を書いている。スクープを狙って危険な行動をとることもある。病気の母がいる。
市川美保(森七菜)
女子高生。周りとは趣味が合わず、同級生たちからは浮いている。大人しい性格。ロックミュージシャン・魔鬼の大ファン。
南條遥(仁村紗和)
美保と同年代の少女。活発な性格。美しい声を持つ。ロックミュージシャン・魔鬼の大ファン。
魔鬼(藤田富)
ロックミュージシャン。カリスマ性がある。より良い作品を作るために手段を選ばない。
御厨早苗(大場美奈)
アイドルグループ・Girl’s Systemのメンバー。歌手としてステージに立つことに誇りを持っている。
輪入道(麿赤児)
地獄少女の仲間。老人の姿をした妖怪。人間を地獄へ連れていく。
骨女(橋本マナミ)
地獄少女の仲間。花魁のような姿をした妖怪。人間を地獄へ連れていく。
一目連(楽駆)
地獄少女の仲間。3つの目玉を持つ青年の姿をした妖怪。人間を地獄へ連れていく。

映画『地獄少女』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『地獄少女』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『地獄少女』のあらすじ【起】

ルポライターの工藤は、病気で入院している母からある昔話を聞く。母は子どもの頃、同級生を地獄へ落としたことがあるという。地獄少女と呼ばれる地獄からの使いに依頼すると、呪いたい人物を地獄へ落としてくれたというのだ。ただし、地獄少女に依頼した本人も、死亡すると地獄へ行くこととなる。母は病気で死期が近づき、自分も地獄へ行くことになるのだと恐れていた。工藤が飲み物を買うために席を外し病室へ戻ると、母は苦悶の表情を浮かべて息絶えていた。母は地獄少女によって地獄へ連れていかれたのである。

母の話に興味を持った工藤が調べてみると、地獄少女は現代にも存在していることが分かった。午前0時にアクセスできる地獄通信というサイトに呪いたい人物の名前を書き込むと、地獄少女がその人物を地獄へ落としてくれるのだ。依頼者も死後に地獄へ行くルールは変わらない。工藤は地獄少女について雑誌の記事を書くことにした。

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映画『地獄少女』のあらすじ【承】

高校生たちの間で、工藤が書いた地獄少女の記事が話題になっていた。女子高生の市川美保はそんな同級生たちに馴染めず、疎外感を抱いていた。

ある日、美保はロックミュージシャン・魔鬼のライブを見に行く。その会場で痴漢に遭うが、南條遥という少女に助けられる。お互いに魔鬼の大ファンであることから意気投合した美保と遥は、ライブ後にカフェでおしゃべりをすることに。そこでたまたま魔鬼と遭遇し、2人は彼に話しかける。魔鬼は話しているうちに遥の声を気に入り、自身のライブのコーラス担当を選ぶオーディションに参加しないかと誘う。既にコーラス担当の1人としてアイドルの御厨早苗が決まっていた。遥は参考のために、美保と一緒に彼女のライブを見に行くことにする。

早苗の取材を担当している工藤も彼女のライブを見に来ていた。ライブが始まると長岡拓郎という男性が突然乱入し、早苗を包丁で切りつける。長岡はすぐに取り押さえられたが、早苗は顔に大きな傷を負ってしまった。事件現場にいた美保たちは警察の事情聴取を受けることとなり、順番を待っている間に美保と工藤は親しくなる。

映画『地獄少女』のあらすじ【転】

雑誌の記事で地獄少女の存在を知った早苗は、地獄通信に長岡の名前を書き込む。すると、地獄少女こと閻魔あいが現れ、早苗に藁人形を渡す。藁人形に結び付けられた赤い紐を解くと契約が完了し、長岡を地獄へ落とすという。ただし、早苗自身も地獄へ落ちることになると忠告して地獄少女は姿を消す。

早苗が契約をためらっていると、留置所にいる長岡から手紙が届く。その手紙の内容は、反省の気持ちを全く感じられないものだった。これに怒った早苗は藁人形の赤い紐を解き、契約を完了させる。すると、長岡の元に地獄少女の仲間である輪入道・骨女・一目連が現れ、彼を地獄へ連れていく。

地獄へ落ちた長岡だったが、世間的には留置所から脱走したと思われていた。事態を重く受け止めた長岡の母・雅子は、早苗に直接謝罪しに行く。そんな雅子に対して早苗は、長岡は脱走したのではなく地獄へ落ちた、それを依頼したのは自分だと告げた。

息子を奪われた雅子は、報復として地獄通信に早苗の名前を書き込む。早苗は地獄少女によって地獄へ落とされ、世間的には行方不明となった。復讐を果たした雅子は自ら命を絶った。

映画『地獄少女』の結末・ラスト(ネタバレ)

魔鬼のコーラス担当のオーディションが開催され、遥は見事合格する。楽屋へ呼ばれた遥は魔鬼から合成麻薬を渡され、美保とは関わるなと言われる。実は、魔鬼は合成麻薬を使って周囲の人間を洗脳し、より良い作品を作るために不必要な存在を排除していたのだ。魔鬼に心酔する遥は合成麻薬を飲み、指示に従うことにした。

その頃、美保はオーディション会場の外で遥を待っていた。そこへ魔鬼が現れ、遥に近づくなと警告する。美保は警告を無視して遥に会いに行くが拒絶される。

美保から相談を受けた工藤は、魔鬼のスキャンダルを狙って遥の鞄に盗聴器を仕掛ける。それにより、工藤と美保は恐ろしい計画を知ることとなる。オカルト信者でもある魔鬼はライブ中に遥を殺害し、神を降臨させる儀式の生贄にしようというのだ。その後、盗聴がバレて工藤は魔鬼に殺害される。

工藤の死亡を知り危機感を抱いた美保は、遥を救おうと地獄通信に魔鬼の名前を書き込み地獄少女と契約する。魔鬼は地獄へ落とされ、美保と洗脳が解けた遥は再び友情を取り戻す。しかし、美保は自分もいつか地獄へ落ちるのだと怯えるのだった。

映画『地獄少女』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

アニメ版のファンとして期待して観ましたが、実写化としては想像以上の出来でした。閻魔あいのビジュアルと雰囲気は再現度が高く、地獄通信のルールも忠実でした。特に後半、南條遥の心が壊れていく描写と、ラストで地獄送りを決断する葛藤の描写は見応えあり。復讐の代償を描くテーマは現代にも通じるもので、観た後に重たい余韻が残ります。(20代 女性)


地獄少女の実写化、正直なところ期待していませんでしたが、ダークな雰囲気とホラー演出が思った以上に良かったです。復讐をテーマにした物語は、誰もが一度は考えたことがある感情を刺激してきて、ゾッとしました。特に「恨みを晴らす代償として、自分も地獄行きになる」設定が深い。結末の切なさと後味の悪さも、逆に印象に残る作品でした。(30代 男性)


アニメを知らずに映画だけ観たのですが、地獄通信という設定がとても興味深かったです。携帯やパソコンから誰かを地獄に送れるなんて、現代ならではの恐怖。ラストに南條遥が親友を裏切る展開は衝撃的で、人間の心の闇をリアルに描いていたと思います。ホラーというより心理サスペンスとして楽しめる一作でした。(40代 女性)


高校生のときにアニメを見ていたので懐かしさもありつつ実写版を観賞。閻魔あい役の玉城ティナさんが予想以上にハマっていて驚きました。彼岸花や地獄送りの演出も世界観がしっかりしていて良かったです。ただ、時間の都合か展開が急ぎ足だったのが少し残念。それでも地獄少女の核となる「復讐の連鎖」の怖さはきちんと描かれていたと思います。(30代 男性)


友達に誘われて観に行きましたが、正直かなりショッキングな内容でした。学校のいじめがリアルで、自分の学生時代を思い出して苦しくなったシーンも。地獄通信に頼りたくなる気持ち、痛いほどわかりました。最終的に復讐しても救われない…というメッセージがずっしりきて、考えさせられる映画でした。(10代 女性)


アニメ版の深い哲学性までは描ききれていない部分もありましたが、実写映画としてテンポよく進む点は評価できます。特に南條遥の狂気がエスカレートしていく演技は迫真で見ごたえがありました。美術や映像の色彩も美しく、地獄少女のビジュアルを実写でよくぞここまで再現したと思います。原作ファンも一見の価値ありです。(40代 男性)


地獄通信の設定がとてもユニークで惹かれました。「午前0時にだけアクセスできる復讐サイト」というアイデアが不気味で、妙に現実味があるんです。特に“藁人形の糸を引いた瞬間”の演出はゾクっとしました。恨みを晴らすことに快感を感じる一方で、自分の運命も決まってしまう理不尽さに、複雑な感情を覚えました。(20代 男性)


地獄少女という作品の根底には「正義の不在」があると感じます。誰かを裁くということの意味、その責任の重さ、そして自己犠牲。映画の中でも「誰が地獄に落ちるべきなのか」という問いかけが観る者に突きつけられます。南條遥の復讐劇はエスカレートしすぎて悲惨でしたが、それでも視聴後に「人間とは何か」と考えさせられる作品でした。(50代 女性)


ホラーというよりは社会派サスペンスとして楽しめる作品。いじめやSNSの暴走、復讐願望といった現代的テーマが織り込まれていて、若い世代ほど共感できる内容だと思いました。閻魔あいの美しさと冷徹さのコントラストが印象的で、演出にも工夫が見られました。観終わった後、誰かに話したくなる映画です。(30代 女性)


高校の息子と一緒に観ましたが、親の立場からするとかなり考えさせられる内容でした。簡単に他人を憎み、簡単に復讐を望んでしまうことの怖さ。そして、最後には自分も地獄に行くという“罰”。子どもに「もしこれが現実だったらどうする?」と問いかけたくなるような、倫理と道徳のはざまを突く作品です。家庭でも話題にしてほしいテーマでした。(50代 男性)

映画『地獄少女』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『地獄少女』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

告白

この映画を一言で表すと?

復讐とは何かを問いかける、静かで狂気に満ちた衝撃作。

どんな話?

中学校の教師である主人公が、娘を殺された復讐として、生徒たちに向けた“告白”から物語が始まる心理サスペンス。淡々とした語り口と、次第に明かされていく真実が背筋を凍らせる一方で、心の奥底にある怒りや喪失感に訴えかけてきます。

ここがおすすめ!

モノローグ調の構成と映像美が独特で、静かでありながら凄まじい緊張感が続く異色の復讐劇。『地獄少女』同様、復讐の代償や人間の闇に焦点を当てており、観終わったあとも深く考えさせられる内容になっています。

渇き。

この映画を一言で表すと?

人間の醜さと欲望を剥き出しにした、救いなき暴走サスペンス。

どんな話?

元刑事の父親が、失踪した娘を探すうちに、娘の知られざる裏の顔と次々と明かされる闇に巻き込まれていく。暴力、性、裏切りが渦巻く中で、誰が善で誰が悪なのか曖昧になっていく、衝撃のストーリーが展開されます。

ここがおすすめ!

登場人物全員がどこか狂っていて、善悪が曖昧になる世界観がクセになる一作。地獄少女と同じく、人間の心の闇や復讐、暴走する感情をテーマにしており、衝撃的で目が離せない展開が続きます。R指定の理由も納得の過激さです。

ミスミソウ

この映画を一言で表すと?

理不尽な暴力に対する“極限の復讐”を描いた青春ホラー。

どんな話?

転校先で壮絶ないじめに遭った少女・春花が、家族を失い、心も壊れながら復讐に手を染めていく物語。美しい雪景色の中で繰り広げられる暴力と哀しみが、観る者の心を強烈に揺さぶります。

ここがおすすめ!

『地獄少女』の復讐と業というテーマを、より生々しく、より残酷に描いた作品。暴力描写は激しいですが、その裏にある感情の描き方がとても丁寧で、ただのホラーでは終わらない“人間ドラマ”としての完成度も高いです。

輪廻

この映画を一言で表すと?

過去の業が今に蘇る、Jホラーの中でも異質な転生サスペンス。

どんな話?

映画撮影のために訪れた旅館で、主演女優が次第に不可解な現象に巻き込まれていく。夢と現実の境目が曖昧になり、過去に起きた惨劇の真相が明らかになるにつれて、転生と因果が恐怖を加速させていきます。

ここがおすすめ!

Jホラーの名手・清水崇監督による、静かな恐怖と心理描写が秀逸な作品。地獄少女の「因果応報」や「人の罪」に通じる要素があり、背筋がゾクッとするようなホラーが好きな人に特におすすめです。

イット・フォローズ

この映画を一言で表すと?

見えない“何か”が静かに、確実に、追ってくる絶望的恐怖。

どんな話?

ある夜、関係を持った相手から“呪い”を移された主人公が、その日から「それ」に追われ続けるようになる。“それ”はどこからともなく、確実に近づいてきて、捕まれば死。誰にも信じてもらえない中、逃走劇が始まります。

ここがおすすめ!

ただ歩いてくるだけの存在が、なぜこれほど怖いのか。音楽と間の使い方が秀逸で、ジワジワとくる恐怖がクセになります。『地獄少女』と同じく、“代償を背負う恐怖”や逃れられない運命がテーマになっており、心に残る作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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