アカデミー賞長編アニメ賞に輝いた前作から5年、待望の新作がとうとう公開。一度公開延期したこともあり、まさしく全世界が待ち望んだ公開日。あまりにも高評価だった前作の、高いハードルを越えることができるか。
- 映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の作品情報
- 映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の作品概要
- 映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の予告動画
- 映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の登場人物(キャスト)
- 映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のあらすじ(ネタバレなし)
- 映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の感想・評価
- 映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の公開前に見ておきたい映画
- 映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の評判・口コミ・レビュー
- 映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のまとめ
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の作品情報
- タイトル
- スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
- 原題
- Spider-Man: Across the Spider-Verse
- 製作年
- 2023年
- 日本公開日
- 2023年6月16日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- アニメ
SF
アクション - 監督
- ホアキン・ドス・サント
スケンプ・パワーズ
ジャスティン・K・トンプソン - 脚本
- フィル・ロード
クリストファー・ミラー
デビッド・キャラハム - 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- シャメイク・ムーア
ヘイリー・スタインフェルド
ジェイク・ジョンソン
ブライアン・タイリー・ヘンリー
ルナ・ローレン・ベレス
ヨーマ・タコンヌ
オスカー・アイザック - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の作品概要
長年MARVELの大人気キャラクターとして君臨し続けている『スパイダーマン』。これまでトビー・マグワイアやトム・ホランドなど、様々な役者に演じられ多くのメディア展開がなされてきた。そんな中、近年注目されているのがこの『スパイダーバース』シリーズ。3DCGとして描かれた本シリーズは非常に高い人気を博し、アカデミー賞長編アニメーション賞を獲得するに至った。第二弾となる本作は多くの視聴者から期待を寄せられていたが、作品は様々な理由から公開延期となっていた。そんな待望作が、とうとうお披露目。『複数人のスパイダーマン』が、スクリーンを縦横無尽に駆け回る。
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の予告動画
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の登場人物(キャスト)
- マイルス・モラレス / スパイダーマン(シャメイク・ムーア)
- ピーター・パーカーに世界を託された、次世代のスパイダーマン。愛するものか世界かの選択を迫られる。
- グウェイン・ステイシー / スパイダー・グウェン(ヘイリー・スタインフェルド)
- 別次元でスパイダーマンとして活躍する女性。前作で、マイルスと親友になった。
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のあらすじ(ネタバレなし)
時代は進化し、マルチバースを自由に行き来するという夢のようなことが可能となった。グウェイン・ステイシーは、とある次元でスパイダー・グウェンとして世界を守り続けていた。そんな彼女の前に、とあるスーパーヴィランが現れる。彼を放置しては、彼女達が暮らす世界が危機に陥ってしまう。そんなヴィランを止めるべく、グウェインはかつて共に戦い友情を育んでいたマイルスを頼る。強大な敵に立ち向かうべく彼女達が辿り着いた先が『スパイダー・フォース』だった。全次元の中でも最上級の強さを持つスパイダーマン達で構成される『スパイダー・フォース』。しかし、全く想像していなかった戦いが幕を開けようとしていたのだった。
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の感想・評価
新たなスパイダーマン
スパイダーマンの主人公といえば、ピーター・パーカー。そう思っている人も多いことだろう。その認識は正しく、これまでトビー・マグアイア版やトム・ホランド版など、様々な人物によって演じられてきたスパイダーマンであるが、いずれも主人公はピーター・パーカーであった。しかし、本作は違う。本作の主人公はマイルス・モラレス。ピーター・パーカーは本シリーズは既に故人であり、マイケルは彼からスパイダーマンとしての任務を託されたという設定。本作ではマルチバースが主軸となっているため、複数のスパイダーマンが登場するが、いずれもピーター・パーカーを主役としていない。これだけでも、これまでとは全く違うスパイダーマンであることが分かるだろう。慣れ親しんだスパイダーマンとはまた違うヒーロー。一体、どのような活躍を見せてくれるのだろうか。
スパイダーウーマン
本作のもう1人の主人公は、スパイダー・グウェンことグウェイン・ステイシー。彼女は前作において、次元の渦に巻き込まれマイルスの前に現れたもう1人のスパイダーマン。白とピンクを基調としたコスチューム、一部刈り上げた髪型、クールな戦闘シーンなどから、男女共から高い人気を誇った人物。過酷な戦いの末、2人は親友となる。実は彼女には本来、ピーター・パーカーがメリー・ジェーンより以前に付き合っていた恋人という設定があるのだ。しかし、本作の主人公はピーターではなくマイルス。果たしてそのオリジナル設定は引き継がれるのだろうか。一体彼女がどのようにマイルスと関わってくるかにも注目が集まる。既に彼女を主役としたスピンオフ作品も制作が決定済み。
魅力的なスパイダーマン達
前作でも、非常に多くのスパイダーマン達がスクリーンを彩った。女性やモノクロ、ロボットや豚とまさに多種多様。スパイダーマンの持つ無限の可能性を見せつけた歴史に残る作品となった。そして、本作ではさらに多くのスパイダーマン達が登場する。しかも、本作に登場するスパイダーマン達は、全ての次元において最も優秀な存在ばかりが集められているのだ。一体彼らはどのような能力を持っているのだろうか。しかも、本作では何と彼らが敵に回るという情報もあり…?味方にすれば心強いが敵に回すと恐ろしい、そんな彼ら相手にどのように戦い抜くのだろうか。
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の公開前に見ておきたい映画
スパイダーマン:スパイダーバース
最新作の前作に当たる、『スパイダーバース』シリーズの第一弾。長い歴史を誇り、これまで何度となく映画化されてきた『スパイダーマン』シリーズだが、意外にもアニメ映画としては本作が初。本作の特徴は、何といってもスパイダーマンが複数人登場するという点。そして、従来の主人公であるピーター・パーカーが故人であるという点だろう。当然ながら、スーパーヒーローも無敵ではない。死は誰にも平等に訪れる。世界を守るべく日々死闘を繰り広げているスーパーヒーロー達であれば尚更だろう。長年世界を守り続けてきたピーター・パーカーが無念の死を遂げ、彼の代わりに世界を託されたマイルス・モラレス。そんな彼の前に、あらゆる次元を超えてやってきた『スパイダーマン』達が現れる。
ドクター・ストレンジ / マルチバース・オブ・マッドネス
言わずと知れたMARVELの大人気キャラクター、ドクター・ストレンジ。最新作でも本作でもマルチバースを自由自在に駆け抜けるキャラクターが登場する、主人公が愛する人か世界の2択を迫られることとなるなど共通点が多い。また、ドクター・ストレンジはアイアンマンの忘れ形見でもあるスパイダーマンの、新しい保護者ポジションで としても近年描かれている。スパイダーマンとドクター・ストレンジは、決して切り離せない関係性なのだ。無限とも思える数が存在するマルチバース。しかし、自分が愛する人と結ばれていないにも関わらず、別世界の自分はその愛を勝ち取っていたらどうするだろうか。ドクター・ストレンジが取った選択とスパイダーマンが取った選択の違いは。
詳細 ドクター・ストレンジ / マルチバース・オブ・マッドネス
スパイダーマン(2002)
スパイダーマンの映画作品と言われ、本作品を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。現在はアベンジャーズの一員として高い知名度、人気を誇ることとなったスパイダーマン。しかし、まだMCUが企画される遥か昔から、スパイダーマンの実写映画化は行われてきた。トビー・マグワイアがスパイダーマン役を熱演した本シリーズは全3部作。ウィレム・デフォーなど豪華すぎるヴィランを迎えたことでも大きな話題となった。実は、長年スパイダーマンの実写版は不可能とされてきた歴史がある。それは、スパイダーマンの自由自在な動きに起因する。壁から壁へ、ビル街を自由に飛び回るスパイダーマンの動きを当時の技術では再現できなかったのだ。しかし、時代が流れ技術が進化したことによって可能となった本作。長年の想いが籠った名作を見届けよう。
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の評判・口コミ・レビュー
『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』
圧倒的物量が視覚を直撃する超濃密度かつ縦横無尽の映像の嵐!
クモの糸のように複雑に紡がれた脚本は次元すら飛び越え全てのスパイダーマンを巻き込む壮大な終幕へ。その中心はモラレス少年の心の成長ってのが王道を貫いてて大変いい。超傑作。 pic.twitter.com/u9bUpQsgpd— キーノ (@1289ttkf) June 18, 2023
#スパイダーバース:アクロス・ザ・スパイダーバース
映像革命のその先へ。そして運命の受容から抗いへ。全方向拡張&更新された濃密で衝撃の140分。脳汁ドバドバで頭もパンク。マルチバースを魅せるアニメーション表現は芸術の域。ここ迄積上げてきたスパイダーマン,バースだから魅せれた深み。凄ぇや pic.twitter.com/7SsZMy2Zcs— Tom@映画垢 (@movie_watcjer) June 18, 2023
『アクロス・ザ・スパイダーバース』。良い青春映画は、主人公たる青少年だけでなく、その周囲の大人の心情もきめ細かく描いている作品が多い。本作でもマイルスの両親はじめ大人たちからの視点や心情が丁寧に描かれていて、中年としては双方に入れ込んで2倍泣いてしまう。 pic.twitter.com/vjDNQBfsyy
— 光岡三ツ子 (@mitsumitz) June 18, 2023
『スパイダーマン : アクロス・ザ・スパイダーバース』
今年ベスト。ずっと続く「新しい」が前作を越える狂気。メタ的にもスパイディを再定義する事が心意気だけで終わらず映像表現にも表れ出ており、それが斬新でドラッギー。世界観の広さ故に少し長いが編集に無駄がないのも良し。どうなる次回作。 pic.twitter.com/hFhOEgdqi2
— シン・ゔぇるーし (@PROWL1985) June 18, 2023
スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
フラッシュ直後に観たのと字幕のせいか情報量に脳がパンク。「スパイダーマン」作品だから描けるメタ的テーマが良い。アニメーションも世界線ごとの描き分けが見事。ただ、前編感が強くて手放しに大傑作だと賞賛はしづらい。#エニグマの映画鑑賞 pic.twitter.com/zG1jsDyRIN
— エニグマ (@enigma_movie199) June 18, 2023
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のまとめ
非常に高い評価を受けた前作、『スパイダーマン:スパイダーバース』。ゴールデングローブ賞やアカデミー賞長編アニメ賞など、その年のあらゆる賞を総なめにした。海外のアニメ映画といえばディズニーを思い浮かべる人も多いことだろう。事実、アカデミー賞の長編アニメ賞の覇者は常にディズニー。実は、ディズニー作品以外がアカデミー賞長編アニメ賞を獲得するのは、何と7年ぶりのことであったのだ。まさに、歴史を変えた一作と言えるだろう。前作が高く評価されている分、本作に期待される完成度は並みなものではない。続編となる『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』も作成が決定済み。本作も大ヒットを納め、シリーズの益々の発展に拍車をかけたいところ。
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