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映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の結末までのストーリー
  • 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を見た感想・レビュー
  • 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を見た人におすすめの映画5選

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2002年
上映時間 95分
ジャンル アニメ
コメディ
ファミリー
時代劇
監督 原恵一
キャスト 矢島晶子
ならはしみき
藤原啓治
こおろぎさとみ
製作国 日本

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の登場人物(キャスト)

野原しんのすけ(矢島晶子)
5歳とは思えないほどの行動力と突飛な発想力を持ち合わせる幼稚園児。未来の自分からの手紙を受け取ったことにより、何と戦国時代へとタイムスリップしてしまう。
野原みさえ(ならはしみき)
しんのすけの母親。勝気な性格をしており、性格に癖のあるしんのすけ達を育てられる肝っ玉母ちゃん。
野原ひろし(藤原啓治)
野原家の大黒柱。普段はみさえに尻に敷かれがちなところがあるが、いざという時には家長としての責任感をしっかり発揮する。
野原ひまわり(こおろぎさとみ)
しんのすけの妹。まだオムツが取れない年齢にも関わらず既にイケメンと光り物が好きという流石野原家の一員といった性格。
井尻又兵衛由俊(屋良有作)
しんのすけがたまたま命を救う事となった侍。身分の違う廉姫に密かに恋心を寄せる。
春日廉(小林愛)
政略結婚のため大蔵井高虎の元へ嫁ぐ事となっているが、その心は井尻又兵衛由俊に向いている。
大蔵井高虎(山路和弘)
廉姫の許嫁。自身の勢力拡大に強い野望を持っており、廉姫と結婚する事でそれを叶えようとしている。

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』のあらすじ【起】

幼稚園生のしんのすけは、とある夜不思議な夢を見ました。それはある和服姿の美人な女性が、湖のほとりで花に口を寄せているという夢です。次の朝起きてみると、なんとしんのすけだけでなく家族全員がその夢を見ていたことが判明します。不思議に思いながらも多忙な時間の準備ですっかりその事を忘れ去ってしまいました。

しんのすけが幼稚園から帰ってみると、飼い犬のシロが庭の一箇所をひたすら掘り続けています。花咲か爺さんの昔話を思い出したしんのすけは、シロと一緒に穴を掘る事にしました。するとその穴の中から一つの箱が出てきたのです。中を開けると、「とーちゃん かーちゃんへ オラ天正二年にいる。お姫様は超美人だぞ。春日のお城は遠いから、お車で来た方がいいぞ。早く来てね。じゃ、そういうことで」」という文字が全て平仮名で、しんのすけ自身の字で書かれていたのです。ですがしんのすけにはそれを書いた記憶がありません。しかし次の瞬間気がつくと、しんのすけは見知らぬ場所に飛ばされていました。

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』のあらすじ【承】

少し歩いたしんのすけは、戦場と思しき開けた場所に出ました。しんのすけは目の前に匍匐前進をしている2人の男を見つけ声をかけます。すると2人は焦ったようにその場から退散して行きました。その2人は武士、井尻又兵衛由俊を狙っていたのでした。

しんのすけに命を助けられた井尻は、礼にしんのすけに城内を案内します。しかしその途中、会話の内容が噛み合わないと気がついた井尻は、しんのすけが未来から来たのではないかと疑います。そしてそれはその通りでした。現在しんのすけがいる時代は天正2年、手紙に書いてあった年号でした。

一方現代では、行方不明になったしんのすけを巡り大騒動となっていました。しんのすけからの手紙を発見したひろしは、自分達も天正2年に行く事になると思い、車の中に荷物を詰め込み待機していました。しんのすけの話を聞いた井尻の幼なじみである廉姫は、しんのすけは今その手紙を書かなければいけないとしんのすけと未来の自分に向かって手紙を書き出しました。

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』のあらすじ【転】

そして、その手紙を埋めた瞬間、なんとその場にひろし達を乗せた車が突如タイムスリップしてきたのです。一家は再会を喜び再び現代へ戻ろうとしますが、どうすれば戻れるのか皆目見当もつきません。その方法が分かるまで、一同は井尻の家に身を寄せることとしました。

幼なじみである廉姫と井尻は互いに密かに心を寄せていましたが、身分違いの恋は決して叶えられることはなく、廉姫には勢力拡大の為大蔵井高虎という男との縁談の話が浮上していました。しかし、ひろし達から未来の様子を聞いた廉姫の父の康綱は、未来では戦、戦国の世は終わりを迎え、武将毎の領土などなくなるという事実に驚きます。そして勢力争いに興味を失った康綱は、廉姫を大蔵井高虎の嫁にやる事を取りやめたのでした。

しかし大蔵井高虎は縁談を断られた事を口実に、康綱勢に戦を仕掛ける事としました。そしてその翌日、大軍が康綱の陣を取り巻き、収穫間際の作物を刈りつくすという非道を行なったのでした。

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の結末・ラスト(ネタバレ)

井尻は何とか野原一家だけでも逃がそうとしますが、ひろし達は共に戦う事を決意します。そして車に乗り込み、何と敵陣に先陣を切って突っ込んで行ったのです。井尻達がその後に続き、戦が始まりました。激しい戦いの中、なんとしんのすけが敵の大将を倒したのです。大将が倒された事で戦は終結し、しんのすけにはその褒美として殿から褒美が授けられる事となりました。

しかしその帰り道、突然井尻が銃弾に倒れてしまいます。元々井尻はしんのすけが止めた2人匍匐兵に撃たれ死ぬ運命でしたが、しんのすけによってここまで命を永らえていたのでした。井尻は自分の命を永らえさせ、国と廉姫を守る時間をくれたしんのすけに感謝し、自身の小刀をしんのすけに渡し息を引き取りました。

そして別れの日がやってきます。ひろし達は再び車に乗り込み、現代へ戻る準備を進めていました。廉姫はしんのすけに自分が井尻を愛していた事、そしてこの先自分は誰に嫁ぐ事もないだろうという事をしんのすけに伝えます。そして野原家の車は湖から姿を消し、再び現代へと戻ってきたのでした。

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

子供向けの映画だと思って油断していたら、後半で完全に泣かされました。特に廉姫と又兵衛の別れのシーン、そして命を賭けた戦のシーンは、心にグサリときました。しんのすけの存在が物語の中で“希望”として機能していて、ギャグだけで終わらないのが本作の魅力です。日本のアニメ映画の中でもトップクラスの感動作。(30代 男性)


戦国時代という重厚なテーマをしんちゃんの世界観に見事に融合させた傑作。子供の頃に観て笑った記憶しかなかったのに、大人になってから再視聴して涙が止まりませんでした。又兵衛と廉姫の悲恋は、“愛”とは何かを深く考えさせられます。しんちゃんが持っている優しさや純粋さが、あの時代に光をもたらしたように思えました。(20代 女性)


正直、しんちゃん映画でここまで本格的な時代劇をやるとは思っていませんでした。脚本の構成力も高く、大人の鑑賞にも十分耐えうる作品。終盤、又兵衛が戦場に向かっていく背中と、廉姫が覚悟を決める表情に、武士道と愛の真髄を見た気がします。子供と一緒に観る中で、こちらが学ぶことの方が多かった。(40代 男性)


廉姫の気高さと、又兵衛の誠実さに涙しました。しんのすけがタイムスリップするという奇想天外な設定の中で、二人の真剣な生き様がしっかり描かれていて、ただのギャグ映画では終わりません。特に、廉姫の最期は美しくも切なく、後味がずっと残ります。これは日本のアニメ史に残るべき名作だと思います。(50代 女性)


戦の描写や侍たちの人間関係がとてもリアルで驚きました。時代考証もしっかりしていて、歴史好きとしても満足できる内容。そんな中でしんちゃんが場を和ませる存在として機能していて、バランスも絶妙。廉姫と又兵衛の関係がしんちゃんを通して変化していく様子に心を打たれました。大人になった今こそ観てほしい作品。(20代 男性)


歴史が苦手な私でも、この映画はすっと入り込めました。恋愛、戦、友情、そして別れ。すべての要素が詰まっていて、特にラストの展開には心が締めつけられました。子供向けアニメとして始まった物語が、いつのまにか“時代劇の名作”として完結しているのが凄い。しんちゃんの真剣な表情も印象に残ります。(30代 女性)


音楽の使い方と背景美術がとても印象的でした。特に戦闘シーンの緊張感や、静かな別れのシーンに流れる余韻のあるBGMは、まさに映画の醍醐味。廉姫の運命を受け入れる強さが、しんちゃんの無邪気さと対比されていて、泣けます。脚本も演出も、しんちゃん映画の中で一番完成度が高い作品だと感じました。(40代 男性)


家族で観たのに、気づけば私が一番泣いていました(笑)。しんちゃんというキャラクターの持つ“愛され力”が、時代を越えて通じることを感じた映画。廉姫と又兵衛の別れは悲しいけれど、美しくて心に残ります。戦国という舞台で、愛を貫くことの意味を教えてくれる作品。思い出の一本になりました。(50代 女性)


廉姫の「生きることは恥ではない」というセリフが強く印象に残っています。現代に生きる自分たちにも通じるメッセージで、子供向け映画という枠を完全に超えた内容でした。しんちゃんの存在が、全体のトーンを暗くしすぎず、温かく見守るような役割を果たしていて絶妙。胸を張って“名作”と呼べる一作。(20代 男性)


しんちゃん映画は毎年観ていますが、やっぱりこの作品が一番好きです。しんのすけが時空を超えて関わることで、歴史がわずかに変わる――その小さな奇跡がたまらない。笑いもあるけど、涙が止まらなくなるラスト。特に、ラストシーンで現代に戻ったしんちゃんが、ふと寂しさを感じる描写が好きです。(10代 女性)

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

この映画を一言で表すと?

懐かしさに縛られる大人たちに、未来を選ぶ勇気を突きつける感動作。

どんな話?

昭和のノスタルジーを再現した「20世紀博」に魅了され、大人たちが子ども時代に戻っていく。しんのすけとカスカベ防衛隊は、現代社会を取り戻すため奮闘する。

ここがおすすめ!

『戦国大合戦』と並び、しんちゃん映画の「感動の双璧」と呼ばれる名作。家族愛、成長、そして“今を生きる”というテーマが心に刺さります。親子で観ても、大人だけで観ても泣けます。

千と千尋の神隠し

この映画を一言で表すと?

少女の成長と別れを幻想的に描いた、アニメーションの金字塔。

どんな話?

両親が豚に変えられてしまい、不思議な世界で一人奮闘する少女・千尋の物語。さまざまな出会いや経験を通して、彼女はたくましく成長していく。

ここがおすすめ!

戦国大合戦と同じく「子どもの目線で描かれる世界の残酷さと優しさ」が魅力。壮大なスケールの中で、少女の成長と別れが描かれる本作は、アニメで泣きたい人にうってつけです。

この世界の片隅に

この映画を一言で表すと?

戦時下の普通の暮らしと命の尊さを描いた、静かな感動作。

どんな話?

広島・呉を舞台に、戦時中でも笑顔と工夫を忘れず生きる主人公・すずの日常と、家族との絆を描いたアニメ映画。日常の中にある“非日常”が静かに迫ってくる。

ここがおすすめ!

『戦国大合戦』が描いた“生きることの意味”と通じるものがあります。大きな出来事に巻き込まれながらも日々を生き抜く人々の姿に、深い余韻と涙を残してくれます。

火垂るの墓

この映画を一言で表すと?

戦争がもたらす現実と、子どもたちの過酷な運命を描いた永遠の名作。

どんな話?

太平洋戦争末期、神戸で暮らす兄妹・清太と節子が、戦火と飢えの中で生きようとする姿を描いた作品。あまりに残酷な現実の中で、幼い命が消えていく姿に胸を打たれる。

ここがおすすめ!

『戦国大合戦』と同じく、子どもが時代の波に翻弄される物語。戦争を通して人間の尊厳や家族の絆を描き切るこの作品は、涙なしには観られません。重いテーマですが、一度は観るべき一作。

ブレイブ ストーリー

この映画を一言で表すと?

自分の運命を変えるため、少年がファンタジー世界を旅する冒険譚。

どんな話?

現実の不幸に直面した少年・ワタルが、自分の運命を変える「運命の石」を探すため、異世界“ヴィジョン”へ旅立つ。友情と試練を通じて成長していく姿が描かれる。

ここがおすすめ!

戦国大合戦が持つ“成長と別れ”というテーマを、ファンタジー世界で描いた作品。少年の葛藤や、選択の重みが丁寧に描かれていて、感情移入しながら楽しめる冒険ファンタジーです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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映画のネタバレあらすじ

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    前作、オトナ帝国の逆襲と並んでクレヨンしんちゃん史上の最高傑作と謳われる本作。個人的にはこれが一番好きだ。好きだというには切なすぎて、今でも思い出すだけで涙があふれてくるほどである。

    まずキャラクターがいい。かっこいいのに不器用で、どんくさくて、しんのすけに振り回されながらも武士の誇りを失わない又兵衛と、気丈で明るくて、でも素直になれない美しい姫、廉という二人。また、廉の父も、彼らを取り巻く城の面々が本当に温かくて人間味あふれている。

    野原家はある意味脇役の様ではあるが、それでも野原家らしさは健在で、しんのすけのために全力を尽くすひろしとみさえの親としての優しさや強さもさることながら、戦に向かう前に家族を守ることと、やるべきことで思い悩むひろしの苦悩には胸を打たれる。又兵衛と廉を描きながらも、主役はきちんとしんのすけであり、野原一家の良さも描き切った作品だ。

  2. 匿名 より:

    ラストがまたたまらない。クレヨンしんちゃんで人があんなに明確に死ぬことはもう先にも後にも又兵衛だけなのではないかと思う。あの死はどんなキャラクターも越えられない。そのくらい、重く美しい死にざまだった。彼のお礼の言葉のあと、しんのすけがただただ大粒の涙を流す。その涙がまた美しい。クレヨンしんちゃんの、コミカルでポップな絵柄なのに、だからこそ泣けるという不思議な感動だった。

    そしてラストシーンで廉が青空に浮かぶ雲を見上げて「見てるか、青空侍」というセリフでこの作品は幕を引く。本当に美しい終幕だった。

  3. 匿名 より:

    間違いなくクレヨンしんちゃん史上最高傑作である。ちなみに私は小さいころからそして今もクレヨンしんちゃんファンで、映画は全作品観ている。どれもこれも面白くて大好きだけれど、それでも間違いなくこの作品がダントツであり、誰にでもお勧めしたい。

    クレヨンしんちゃんだからこそ感動するし、クレヨンしんちゃんだからこそ胸が熱くなるし、クレヨンしんちゃんだからこそ思いっきり笑える。ここまでずば抜けた世界観を持ってストーリーを語りきることができる作品は珍しい。文句ない100点の作品だ。