映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』の概要:「ゾンビ」映画では巨匠であるジョージ・A・ロメロ監督のアメリカ製作映画。映画学科の学生達が卒業制作の撮影中にゾンビの出現を耳にし、そこから逃げていく様子をドキュメンタリー風に描いている。R15指定。
映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』 作品情報
- 製作年:2007年
- 上映時間:95分
- ジャンル:ホラー
- 監督:ジョージ・A・ロメロ
- キャスト:ミシェル・モーガン、ジョシュ・クローズ、ショーン・ロバーツ、エイミー・ラロンド etc
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映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★☆☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』 あらすじ【起・承】
街では妻子を殺した男の事件で警察が集まっていた。
事件にはニュースのキャスターなども集まり撮影の準備が始まっていたが、担架で運ばれる際に死んでいたはずの人間が警察官を噛み始める。キャスターも襲われ騒然となる現場。
時と場所は変わり、卒業制作の為に撮影をしていた学生のジェイソン一行。
3日で終わる予定の撮影はもう4日もオーバーしていた。
なかなかうまく進まない撮影の中、死者が蘇ったと言う変なニュースを見る。
その時不審な音を耳にし、もし死ぬなら家で死にたい、とリドリーは帰ってしまう。
彼女を心配し女子寮に向かったジェイソン。ニュースを聞いてまだ25分しか経っていないのに既に誰もいない。いるのは泥棒くらいで不安になるが、彼女も幸運にも残っていた。
大きい事件なので撮っておきたいと、メアリーのトレーラーの中で撮影を再開する。
しつこさに嫌がられるも、ジェイソンは車内でメンバーの紹介やなぜ撮影をしていたかの状況を説明していく。
車で進んでいくが道端に倒れるトラックから黒焦げの死体が襲ってきた。
逃げながら次々と車で人を轢いていく。
映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』 結末・ラスト(ネタバレ)
一行は状況を探るべく進んでいくが、人を何人も轢いた自責の念でメアリーは自殺未遂をはかり、行く先々でも混乱した状況のニュースしか流れない。
病院で人を探すも医者や看護師がゾンビとなって襲ってくる、混乱の中メアリーが死に、ゾンビ化し教授が撃ち殺す。
仲間たちが次々倒れていき、納屋で車を修理するが、ゾンビの襲来で裏口から逃げる。
次に強盗らしい者達に襲われかけるが、元州兵で武装している者達だった。
彼らに連れられ、一時ガソリン調達の為にも留まる一行。
仲間達は編集された嘘のニュースが流れているのを見て、どんな状況でも撮影しているジェイソンはただ真実を伝えたいのだと言う事を知る。
無事に必要な物資を分けてもらう事が出来、デブラの家へと向かうと家族はゾンビ化していた。
悲しみのまま一行は、撮影中止直後に家に戻ってしまったはずの、リドリーの家に来た。
監視カメラもある豪邸の中、リドリーは無事で温かく迎えてくれた。
しかし様子が変なのでジェイソンはリドリーを撮り続けると噛まれており徐々にゾンビ化して襲ってきたため教授により倒される。
デブラはジェイソンが亡き後も映像を編集し公開。
人は愚かなので救う価値など無いのではと、ジェイソンの集めた映像を見て思うのだった。
映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ドキュメンタリー風の良さ
今作はゾンビとの掛け合い、逃亡が全部ドキュメンタリータッチになっており、カメラは主人公による目線がほとんどである。
それゆえ、たまに別の人物が撮影したので主人公も映るが、主人公の影が少し薄い部分もある。
最初に思い切り、カメラマンとして自ら写りこんで主人公アピールしてくれたりすると、視聴者的には印象が強くなるはずなので、そう言う部分の残念さは否めない。
キャラクターも学生や教授などそれなりに人数がいるので、「これは誰がどういう意図で撮影していて」と考えて把握しないと見にくく感じる人もいるはずだ。
ただ、ゾンビから逃げるシーンや、実際に襲われている人を映すシーンは、ホームビデオで映したかのようなアングルやリアリティがあり身近な出来事の様に感じられて映像と視聴者との一体感はしやすい。
ゾンビの迫力
ドキュメンタリータッチゆえに、迫り来るゾンビの迫力は真綿で首を絞められるようなじわじわ来るものがある。
リドリーが酔っ払っているだけかと思いきや、実は噛まれていて徐々にゾンビ化していくと言う不気味な心地よさを醸し出しているのだが、そこが絶妙にゾンビとしてうまい。
ただ、どうしても手持ちのカメラがぶれるシーンや、いきなり映像が場面展開や、切り替わるシーンも多い為、ついて行くのに疲れる部分もある、そこは注意である。
主人公の亡き後に、恋人であるデブラは彼の思いを世に発信していくが、そこでのメッセージが風刺でもあるのでその映像時間がもう少し長くあっても良かったと思う。
1番悪いのはゾンビでなく人ではないか?と問いたくなる真実を見つけるのは視聴者の仕事なのかもしれない。
ゾンビ映画に対して、”なぜ殺めるのか””過ちを繰り返すのか”など、社会風刺を取り入れるという切り口は斬新で面白いと思った。だが、それまでと言えばそれまでの作品であり、終始主人公に対し違和感を覚えてしまう。”なぜカメラを止めないのか””なぜ友人を助けないのか””なぜ襲われないのか”と主人公に問いたくなる。理解できない主人公の言動と、ドキュメンタリー目線が合わさり、同調を迫られている感覚は個人的に不愉快であった。(男性 20代)
ゾンビ映画と言うと、現実離れした、恐怖を煽るような展開こそが見どころでそれを楽しみに鑑賞する人も多いと思うのですが、この作品は至ってリアルなんです。
ゾンビとの戦いそのものを描くと言うよりも、ゾンビの感染が瞬く間に拡大する世界で生き残った人々はどんな行動を取り、どんな心境になるのかを映し出しています。だからこそ、彼らに共感できるものがあり、同時に人間の愚かさを感じるのでしょう。
今まで見た事のないタイプのゾンビ映画でとても面白く見られました。(女性 30代)
映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』 まとめ
ゾンビ映画ではドキュメンタリータッチで次々と進んでいくので、新鮮味がある。
さすがロメロ巨匠と言う感じもする。
しかし、どこか淡々とし過ぎている為、観ていてかなりだれてしまう危険がある。
キャラクターも多いので、誰が誰である、ときちんと把握してから見ないと少し混乱してしまう。
ドキュメンタリーにありがちな風刺的意味を込めて描いているのはうまいし、心に刺さる。
逆にもう少し映像の質が落ちた方がリアリティもさらに出てドキュメンタリーとしての魅力がうまく魅せれたのではとは思う。
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