映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』の概要:1990年代に一世を風靡したSF映画『インディペンデンス・デイ』のメインキャストが再結集した待望の続編。人類がエイリアンに勝利した日から20年。目覚ましい復興を遂げた地球を再びエイリアンが襲う。
映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』の作品情報
上映時間:120分
ジャンル:SF、アクション
監督:ローランド・エメリッヒ
キャスト:リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマン、マイカ・モンロー etc
映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』の登場人物(キャスト)
- ジェイク・モリソン(リアム・ヘムズワース)
- 月の宇宙防衛センターに勤める問題児パイロット。ディランと訓練生同期だったが、わざと起こした事故でディランが死にかけて以来疎遠に。同じく訓練生同期のパットと婚約中。
- デイビッド・レヴィンソン(ジェフ・ゴールドブラム)
- 20年前のエイリアン撃退の立役者で科学者。今は宇宙防衛本部の部長を務める。高所恐怖症。研究への情熱が強すぎて部下を困らせることも。
- ディラン・ヒラー(ジェシー・アッシャー)
- 20年前のエイリアン襲撃時、デイビッドとともに戦ったスティーブン・ヒラーの義理の息子。亡き義父と同じパイロットの道に進んだ。
- ホイットモア元大統領(ビル・プルマン)
- 20年前のエイリアン襲撃時のアメリカ合衆国大統領。前回は自身も戦闘機に乗って戦った。今は引退し、娘のパットの世話になっている。今回の襲撃を誰より早く予感していた。
- パトリシア(パット)・ホイットモア(マイカ・モンロー)
- ホイットモア元大統領の娘で、ジェイクの婚約者。父の世話のためにパイロットの夢をあきらめ、今は現大統領の補佐を務めている。
- オーキン博士(ブレント・スピナー)
- 政府所属のエイリアン研究者。20年前のエイリアン襲撃でエイリアンに思考を乗っ取られ、以後20年間昏睡状態だった。
- キャサリン・マルソー(シャルロット・ゲンズブール)
- フランス人でエイリアンの研究をしている。デイビッドとともに、ウンブトゥ反乱軍に調査を依頼される。デイビッドとは訳ありのようだ。
- ディケンベ・ウンブトゥ(デオビア・オパレイ)
- アフリカの反乱軍の指揮官。20年前すぐ近くに宇宙船が着陸し、その後10年近く反乱軍はエイリアンの残党と戦ってきた。そのためエイリアンのテレパシーを受けたり、言葉を解読することができる。
- フロイド・ローゼンバーグ(ニコラス・ライト)
- デイビッドに随行する会計官。気が弱い。そのままデイビッドとともに戦いの最前線に巻き込まれてしまう不運な男。
- ジュリアス・レヴィンソン(ジャド・ハーシュ)
- デイビッドの父。前回のエイリアン襲撃を間近で体験し、その経験をつづった本を出したがあまり有名ではないようである。
- チャーリー・ミラー(トラヴィス・トープ)
- ジェイクの同僚パイロット。ジェイクを無二の親友と慕っているが、月の基地では女性が少ないのが不満。
- レイン・ラオ(アンジェラベイビー)
- 女性パイロット。階級は大尉で、ジェイクの上官ジャンの姪。式典のパフォーマンス飛行のため、ディランとともに月の基地にやってくる。その美貌からファンも多い。
- 球体エイリアン(ジェナ・パーディ)
- 遠い星から来た、高度な技術を持つエイリアンの最後の生き残り。彼女らの種族は肉体を捨て、機械のような球体の体を持つ。地球を襲ったのと同じエイリアンに種族を滅ぼされたが、エイリアンを滅ぼす技術を開発したため彼らに追われている。
映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』のあらすじ【起】
1996年7月4日のエイリアン襲撃から20年後。エイリアンを撃退した人類は手を取り合って復興、エイリアンの遺した技術を使い、飛躍的な発展を遂げた。エイリアンからの独立記念式典にむけ準備が進み、前回の襲撃のヒーロー、スティーブン・ヒラーの息子ディランも、亡き父の後を継ぎパイロットとして式典でパフォーマンスをすることになっている。月には宇宙防衛センターができており、ジェイクと同僚のチャーリーはそこでパイロットとして働いている。ネバダ州エリア51にある宇宙防衛本部では、20年前に捕えたエイリアンの残党が突然動きだした。
前回の襲来のもう1人のヒーロー、デイビッド・レヴィンソンは、アフリカにあるウンブトゥの反乱軍を訪れていた。ここには前回の襲撃で宇宙船が残され、反乱軍はエイリアンと10年も戦っていた。リーダーのウンブトゥは、デイビッドとエイリアンに詳しいキャサリン・マルソーを呼び寄せていた。宇宙船に突然明かりがついたという。3人が宇宙船に入ると、宇宙に向けてSOS信号が発信されていた。キャサリンは円に棒を描いたようなマークを多く見つける。また、宇宙船が穴を掘ろうとしていた形跡も見つかる。
ディラン・ヒラー大尉とレイン・ラオ大尉が月の基地にやってくる。ジェイクは訓練時代に事故を起こし、ディランを危うく死なせるところだった過去から仲たがいしていた。チャーリーはレインに一目ぼれする。一方エリア51内の病院では、20年間昏睡状態だったエイリアン研究者のオーキン博士が目覚める。
映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』のあらすじ【承】
球体で生命反応のない宇宙船が月に飛来、宇宙防衛本部はこれを撃墜する。ジェイクとチャーリーは、宇宙船を調べたがっているデイビッドを上に内緒で迎えに行く。デイビッドと会計官のフロイド、キャサリン、ウンブトゥはシャトルで月に向かった。
独立記念式典が始まり、ディランとレインは月でパフォーマンス飛行を行う。ニュースを見たホイットモア元大統領が警告のため式典に現れた時、超巨大な宇宙船が飛来した。デイビッド達は球体の宇宙船の残骸をつかんで脱出するが、巨大戦艦の引力に引き寄せられてしまう。シールドによって攻撃がきかず、月の基地は壊滅してしまった。生き残ったディランとレインは地球へ向かう。
巨大戦艦はその引力でロンドンの都市や人々を引き上げ、それらを高いところから落としながら着陸した。引力から解放されたジェイクの船はすかさず逃げ出す。一方現アメリカ合衆国大統領はコロラドの核シェルターに、ホイットモア前大統領と娘のパットはエリア51へ向かう。主人公達の家族にも危険が迫っていた。デイビッドの父ジュリアスは津波に流される。ディランの母も犠牲になってしまった。
ホイットモア元大統領は隔離室でエイリアンとの接触を試みる。エイリアンは「女王が来た」と告げる。エイリアンは例の謎のマークを恐れているようだった。ホイットモアは意識を失ってしまう。
映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』のあらすじ【転】
そのころ海辺の町では、親を失った子ども達がジュリアスを助けていた。ジュリアスは子ども達をバスに乗せエリア51へ向かう。
巨大戦艦は海底に穴を開け始めた。このままでは地球のコアが壊され人類は滅亡。止めるにはエイリアンの女王を殺すほかない。ジェイクとディランらパイロット隊は、戦艦内で核弾頭を発射する計画に参加するが、あえなく失敗。パイロットたちは戦闘機の自由を奪われ戦艦内に取り残されてしまった。エイリアン達は大統領のいるシェルターを壊滅させる。
一方エリア51では回収した宇宙船の残骸を調べていた。中に球体の機械があり、手を触れると起動した。それは遠い昔に肉体を捨て、高度な技術を持つエイリアンだった。人類を襲ったエイリアンは星のコアをエネルギー源として奪ってまわっているらしい。球体のエイリアンは彼らとの戦いによって滅び、女王は自分たちを全滅させる装置の場所を知るため球体エイリアンを追っているのだ。球体から出る信号のダミーを、核弾頭を積んだおとり機に乗せる作戦が開始した。女王を塩原におびき寄せ、おとり機もろとも爆破するのだ。パイロットにはホイットモアが志願する。
球体エイリアンの信号を感知した女王とエイリアン達はエリア51に出動した。ジェイク達はエイリアンの戦闘機を奪うことに成功する。ディランとジェイクの機、チャーリーとレインの機は戦艦を脱出した。
映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』の結末・ラスト(ネタバレ)
デイビッドは塩原にシールドを張りに向かい、ホイットモアもおとり機に乗り込んだ。パットは父を援護するため戦闘機に乗り込む。オーキン博士は球体エイリアンを隔離室に入れ、信号を遮断。作戦通り、女王は進路を変えおとり機を追ってきた。ジュリアスのバスは期せずしてデイビッドと合流する。ホイットモアはシールド内で命を犠牲に核爆発に成功させる。
作戦成功に見えたが、ドリルの動きは止まらない。女王は自分自身にもシールドを張っていたのだ。捕獲されていたエイリアンが脱走、ウンブトゥとフロイドは隔離室へ急ぐ。一方女王と対峙したパットは、捨て身の覚悟でシールドを撃ち砕く。パラシュートで脱出したパットを女王が襲うが、ジェイク達の戦闘機が到着し、彼女を救った。脱走したエイリアンが隔離室の壁を破壊。フロイドの活躍でエイリアンは始末したが、女王が球体エイリアンをつかみ取ってしまう。しかしジェイク達の戦闘機が女王に銃弾を浴びせる。シールドが無くなっていた女王はついに死んだ。女王を失い、戦艦は掘削を停止、エイリアンの戦闘機も全て墜落した。地球は救われたのだ。
オーキン博士は球体エイリアンとすっかり仲よくなり、新しい知識を教えてもらう。球体エイリアンも人類を認め、エイリアンとの戦いの指揮をとってほしいと頼む。恒星間飛行の知識を得て、新たな戦いが始まる。
映画『インデペンデンス・デイ リサージェンス』の感想・評価・レビュー
前作「インデペンデンス・デイ」から20年後の世界でエイリアンの再来に備えてきた人類と再び地球に襲来したエイリアンとの激闘を描く。
前作は公開当時、全世界に衝撃を与えるヒットとなり、SF作品の一時代を築いたといっても過言ではない。その前作に引けをとらない上、ファンの期待にしっかりと答えたのが本作といえよう。VFX技術の進歩により迫力のある映像を作る事が容易になった訳ではあるが、それに頼らない演出は流石はエメリッヒ監督と賞賛を贈りたい。(男性 20代)
私はインデペンデンス・デイを観た後にこの作品を観ましたが、1作目と比べて確かに20年の時を経てCGはリアルになり、そのおかげで迫力もあるがスケールが大きくなりすぎて、1作目の続編と考えるとストーリーにも疑問を持ってしまい残念だった。
前作ではウィル・スミスが出ていたが、今作では亡くなった設定になっていて残念に思ったのと同時に、ウィル・スミスのこの映画への影響力の大きさを実感しました。(女性 20代)
『インデペンデンス・デイ』から20年後。前作のファンはこの作品どう思うのでしょう。ウィル・スミスの不在はかなり痛いですが、それだけでは無い「残念」な感じがありました。
まず、かなり「中国」を匂わせてます。中国系の会社が入るとひと目でわかってしまうほど、至る所に中国を匂わせてきて、それが残念。そして前作でウィル・スミスが演じたスティーブン・ヒラー大尉の息子が出ますが、ほとんど活躍せず。その息子の同僚、ジェイク・モリンソン中尉が今作の主人公。ちなみに大統領の娘の彼氏。演じるのはリアム・ヘムズワースです。
ストーリー的にもなんだかパッとしないので、前作のファンは好き嫌いが別れるのかなと思いました。(女性 30代)
新たな登場人物がイマイチ盛り上がらない。前作から引き続き参加している俳優もいるが、肝心のウィル・スミスがいないのは大きい。
スケジュールやギャラの関係もあるのだろうが、前作主人公に愛着がわいていただけに残念。構想上は、前作主人公のヒラー大尉を主役に据えたものがあったということなので、それがすごく惜しまれる。ヒラー大尉はすでに亡くなっているという設定らしいが、せめて雑に「死亡」と片づけるのではなく丁寧に描いてほしかった。
けれど、映像面では文句なしの迫力がある。飛行シーンは、実に3D映えして良かった。(男性 30代)
傑作SF映画「インディペンデンス・デイ」の続編でしたが、評価がイマイチという事であまり期待せず観ました。エイリアンとの激闘により手にした技術で人類文明は大幅に躍進し、世界観は大幅に変貌していて、前作との違いを楽しめる演出も多いです。物語は大きく風呂敷を広げそのままといった感じなので、気にしないほうが良いです。メンタルの弱い宇宙人や、追いかける女王の場面は素直に笑いましょう。ウィル・スミスの再登場が無かったのが本当に残念でした。(男性 20代)
関連作品
前作 インデペンデンス・デイ
みんなの感想・レビュー
①前作のファンには大満足
映画好きというなら、前作は観ていないとだめだろう、というほど、私は前作が好きである。なんというか、アメリカンな映画のテンプレだと思うのだ。わけがわからない敵、なんだかよくわからないけどカッコイイ男たち、軍、おじさんやおばさんががんばる、子供を助ける、みんなで喜ぶ、ちょっと笑いもあるけれど、なんだか泣ける、そういった当たり前の感動をぎゅっと詰め込んだのが前作であり、今回の続編もきちんとそれを踏襲していた。だからこそ私は、ああこれでこそインディペンデンスデイだと思ったし、再び20年前のキャラクターに会えた時の喜びはひとしおだった。特にウィットモア元大統領が出撃する際は涙が止まらなかった。
もとの世界の雰囲気やストーリーを面白い、楽しいと思えていた人なら、この続編は大満足の出来栄えだったのではないだろうか。
②話はぶっとんでいる
かなり規模の大きな話であり、ボリュームもあるので、そういう意味では細かいところは気にしてはいけない、というポイントが多々あるのは否めない。そもそも球体が無防備すぎるだろうとか、あれだけの破壊力があって地殻に到達するのが遅すぎないかとか、母船の中で生き延びられるわけないだろうとか、クイーンが簡単に出すぎてるだろうとか突っ込みどころは多い。なので、細かいところまできっちりツメられているSFが好きな人には恐らくしっくりこない大味映画である。ただ、先述したように一作目もそういった要素はあるので、アメリカのSF映画はド派手でかっこよくて雑、ということがよくわかっている人になら何の問題もないはずだ。
前作ファンの期待を裏切らない出来栄え。コミカルな要素も、カッコイイ要素も、泣ける要素も、懐かしいキャラクターも、みんな健全に残されている。もちろん、前作を全く知らなくても楽しめるくらいのストーリーではあるが、知っておいた方がより楽しめるのは間違いない。ウィットモア元大統領のシーンのためだけに、前作を見ておいて欲しいと思うくらいには感極まった。
細かいところは気にせず、わーっと盛り上がってスッキリ終わる、まさにアメリカ映画の典型であることを理解したうえで楽しんでほしい。敢えて書かなかったが映像技術はさすがで、見ごたえがあるのは言うまでもない。