この記事では、映画『台風家族』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『台風家族』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0046654
製作年 | 2019年 |
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上映時間 | 108分 |
ジャンル | コメディ ヒューマンドラマ |
監督 | 市井昌秀 |
キャスト | 草なぎ剛 MEGUMI 中村倫也 尾野真千子 |
製作国 | 日本 |
映画『台風家族』の登場人物(キャスト)
- 鈴木小鉄(草彅剛)
- 鈴木家の長男。父が起こした強盗未解決事件により、世間からは冷たい視線を浴びながら暮らしてきた。かつて俳優を夢見て家を飛び出し、そのまま両親とは疎遠であった。現在は失業中であり、少し前に交通事故にも見舞われ、踏んだり蹴ったりである。
- 鈴木京介(新井浩文)
- 鈴木家の次男。大学卒業後、携帯アプリの会社を立ち上げ、自ら経営する。経営も順調でありやり手の社長である。本業が忙しいため、早く話を終わらせて帰りたいと思っている。感情的な小鉄とは対照的に、冷静沈着な性格である。
- 鈴木麗奈(MEGUMI)
- 鈴木家の長女。かつては結婚していたが、事件の影響で離婚してしまう。現在は登志雄という若い男と付き合っているが、遺産分与の話し合いでは、結婚相談所に登録したから金が欲しいと主張し登志雄を驚かせる。
映画『台風家族』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『台風家族』のあらすじ【起】
2008年。あけぼの銀行は銀行強盗に襲われていた。強盗犯として押し入った、鈴木一鉄は銀行から2000万巻き上げると、外に妻を乗せて待機させていた霊柩車で逃走し、そのまま行方不明となった。
2000万も鈴木夫妻の行方もわからないまま10年と時が過ぎていた。失踪から7年経つと死亡したものと見なされるため、両親の葬儀をあげるために、各地の子供達が実家に一斉に集まった。
実家はかつて葬儀屋を営んでおり、逃走に使われた霊柩車も鈴木家が所有するものであった。長男である小鉄は妻の美代子と娘のユズキを連れて実家を訪れた。小鉄は3ヵ月前に交通事故に遭ったせいで首と頭に包帯を巻いたままだった。
バツイチである長女の麗奈、会社を経営する次男の京介も現れるが、三男の千尋だけは姿を現さなかった。葬儀を終えた兄弟達が遺産分与の話を始めようとした時、1人の男が現れる。登志雄は麗奈の彼氏であり、葬儀の話を聞きつけて駆け付けたのだ。
棺が空であることに驚いた登志雄に兄弟達は一鉄が犯した銀行強盗の話を説明し、事件のせいで兄弟達は世間から白い目で見られてきたことを聞かされる。
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映画『台風家族』のあらすじ【承】
両親の遺産は実家の建物と土地だけであり、建物は築年数の経過により価値はほとんどなく、土地もせいぜい800万くらいのものであった。
小鉄は、自分だけ進学しておらず、他の兄弟より金がかかっていない分、遺産を多くもらう権利があると主張する。呆れた兄弟達が反発すると、遺産は全部俺がいただくと小鉄は反撃するのであった。
小鉄はかつて俳優を目指し、勘当されたのも同然で家を飛び出したが、結局俳優として芽が出ることはなかった。ヤケになった小鉄は頭と首の包帯を外す。兄弟の同情を買うためにわざと怪我をしているふりをしていたのだ。
なぜ友引である今日が葬儀の日とされたのか疑問を持った兄弟達の元に千尋が姿を現す。実は葬儀の手配をしたのは千尋であり、YouTuberである千尋は一鉄が起こした事件が10年後にどんな展開になっているのかを企画として取り上げたのだ。
家中にカメラが設置されており、兄弟達のやり取りは全てYouTubeで生配信されていた。カメラが設置ことを知った小鉄は、突然カメラの前で謎のダンスを始める。その様子をあけぼの銀行に勤める山田と、富永という謎の女が見ていた。
映画『台風家族』のあらすじ【転】
そんな時、兄弟達は倉庫にある、一鉄が書いた張り紙を大量に見つけ、母の光子が認知症を患っていたことを知る。一鉄は光子の治療費のために事件を起こしたのではと考える兄弟達に、小鉄はどうでもいいとひと蹴りした。
そこに、生配信を見ていた山田が訪れる。事件後、あけぼの銀行は一鉄を相手に訴訟を起こし、それが認められたのが2014年であった。一鉄の時効は2014年から10年後であり、時効前に遺産を相続した場合は、一鉄が強盗した2000万の負債を背負うことになることを警告した。かつては支店長だった山田も、事件のせいで降格されてしまい、一鉄のせいで人生を狂わされたと吐き捨てて帰っていった。
兄弟達はこの事実に落胆を隠しきれなかった。そもそも小鉄がそこまで金に執着するのには理由があった。ユズキはピアノのコンクールで優勝するほどの実力があり、留学を夢見るユズキのために費用が必要だったのだ。
その後、京介は仕事のために戻ることになる。残された兄弟達で一晩過ごそうとした時、京介が富永を連れて帰って来る。そして富永は、一鉄の事件の責任は自分にあると告白するのだった。
映画『台風家族』の結末・ラスト(ネタバレ)
10年前、富永は病床の母のために振り込め詐欺に手を染めてしまった。富永による詐欺の最初の被害者が一鉄であり、小鉄が事故に遭い、2000万必要だと言われた一鉄は銀行強盗に及んだのだ。その後、事件が大々的に報じられたことから富永は詐欺からは足を洗ったそうだ。
そんな時、兄弟達は小鉄が売れない俳優だった頃に出演していたビデオテープを発見する。今まで頑なに一鉄を拒み続けてきた小鉄も思わず涙を流し、兄弟達はこれをきっかけに気持ちがひとつにまとまる。
兄弟達は両親の行方を探すため、家族旅行で行く予定だったキャンプ場に車を走らせる。キャンプ場は既に廃業してしまっていたが、ここが両親の最期の地であった。
事件の直後に光子は発作を起こして亡くなってしまう。一鉄は光子の遺体を抱えてキャンプ場へと逃げ込むと、光子の遺体を抱えたまま川辺を歩き、転倒して頭を強打してしまい、そのまま亡くなってしまったのだ。
兄弟達は川辺に寄り添って眠る両親の白骨化した遺体を発見する。その直後に、両親の遺体は増水した川に流され、海へと流れていった。それを見送った兄弟達の顔には笑顔が浮かんでいた。
映画『台風家族』の感想・評価・レビュー
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映画『台風家族』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『台風家族』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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