映画『ケイコ目を澄ませて』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ケイコ目を澄ませて』のストーリー（あらすじ）をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『ケイコ目を澄ませて』の作品情報
映画『ケイコ目を澄ませて』の登場人物（キャスト）
映画『ケイコ目を澄ませて』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『ケイコ目を澄ませて』の感想・評価・レビュー
映画『ケイコ目を澄ませて』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

映画『ケイコ目を澄ませて』の作品情報

出典：https://video.unext.jp/title/SID0093174

製作年	2022年
上映時間	99分
ジャンル	ヒューマンドラマスポーツ
監督	三宅唱
キャスト	岸井ゆきの三浦誠己松浦慎一郎三浦友和
製作国	日本

映画『ケイコ目を澄ませて』の登場人物（キャスト）

小河ケイコ（岸井ゆきの）: 両耳が聴こえないプロボクサー。仕事と掛け持ちしながら日々ボクシングに励む一方で、ボクシングへの向き合い方に迷う。
林誠（三浦誠己）: 荒川ボクシングジムのトレーナーで、ケイコのサポートをする。ケイコの実直さを誰よりも認めている。仲間思いの性格。
松本進太郎（松浦慎一郎）: 荒川ボクシングジムのトレーナー。ボクシングにも練習生にも真正面から向き合う誠実な人物。
小河聖司（佐藤緋美）: ケイコの弟。ケイコとのコミュニケーションをするため、手話を覚えている。ケイコにとって一番身近な存在。
小河喜代美（中島ひろ子）: ケイコの母親。ケイコのことを見守る一方で、ボクシングを続けているケイコのことを心配している。
会長の妻（仙道敦子）: 視力が低下していく会長を支え、ジムを優しく見守っている。ケイコのことも会長と同様に気にかけている。
会長（三浦友和）: 荒川ボクシングジムの会長。障害を持つケイコの気にかけている一方で、ケイコを誰よりも信じている。日々落ちていく視力に悩んでいる。

映画『ケイコ目を澄ませて』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）

映画『ケイコ目を澄ませて』のストーリー（あらすじ）を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ケイコ目を澄ませて』のあらすじ【起】

生まれつき障害で耳が聴こえない小河ケイコは、下町のボクシングジムでボクシングを始める。毎日努力を重ねたケイコは、とうとうボクシングのプロ試験に合格する。デビュー戦でも勝利をすることができた。

日々、ホテルの清掃員の仕事をしながら、ボクシングジムにも熱心に通うケイコ。二戦目も勝利することができるのだが、試合の帰り道に母親から「いつまでボクシングを続けるのか？」と尋ねられ、ケイコはボクシングを続けて欲しくない母親の気持ちを察するのであった。

ある日、ケイコに取材がやって来る。その際に、ジムの会長が、ケイコに才能があるかと尋ねられ、「才能は無いが、目は良い」と答える。この答えを知ったケイコは、ボクシングを続けることに迷いを感じてしまう。一度は、ボクシングを休むことも考えたが、どうしても休むことが出来なかった。

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映画『ケイコ目を澄ませて』のあらすじ【承】

ケイコがボクシングに対して迷いを感じている間に、会長が健康上の理由でジムを閉めることを発表する。トレーナーの林と会長の支えもあり、障害を持つケイコを受け入れてくれ、次に通うことができるジムが見つかる。ところがケイコは、自宅からの距離が遠いことを理由に断ってしまう。このことは、林と会長を怒らせてしまうのであった。

自宅へ戻ると、一緒に暮らしている弟の聖司がガールフレンドのハナを連れてくる。ハナは、聖司から教えてもらった手話を使って、ケイコとコミュニケーションを取る。その様子にこれまで暗かったケイコの表情は、笑顔を取り戻す。

次の試合に向けて、訓練を続けるケイコのもとに、会長が突然、倒れたという知らせが入る。会長の命に別状は無いものの、脳に腫瘍が発見される。会長の身を案じる選手たちであったが、会長の妻は覚悟を決めている様子であった。

映画『ケイコ目を澄ませて』のあらすじ【転】

会長の妻は、会長のお見舞いにやって来たケイコが持っていた一冊のノートを見せてもらうようお願いする。そのノートには、ケイコの日々のトレーニングの内容が記されていた。

とうとうケイコの次の試合が訪れる。会長は、未だに入院中であるため、会長の妻と一緒に病室からケイコの試合中継を見守る。試合は、順調に始まり、ケイコが優勢で進行していく。ところが、試合の途中で相手がケイコの足を踏み、ケイコが倒れこむ。これをレフェリーにダウンと判定されてしまう。当然、レフェリーに対して、足を踏み鳴らして抗議をするのだが、聞き入れてもらえなかった。

この判定をきっかけにして、ケイコは試合のペースを相手に奪われてしまう。そのままリズムを崩してしまったケイコは、相手のパンチを顔面に受けて、ダウンしてしまう。ケイコは、そのまま試合に負けてしまうのであった。

映画『ケイコ目を澄ませて』の結末・ラスト（ネタバレ）

試合に負けてしまったケイコ。その後、ジムが閉鎖される日が訪れる。ジムの中の備品が外に運び出されていき、ケイコにも記念写真が渡される。ジムを片付けるトレーナーたちの表情は暗いものではなく、次に向けて明るい表情であった。

河川敷に座り込み、何かを考えこんでいるケイコ。河川敷はケイコの心を表すかのように、黄昏色に染まっていた。ケイコのもとに、何者かが近づいてくる。作業着を着ていたため、最初は誰かよく分からなかったが、よく顔を見てみると、前回勝負した相手であった。相手は、前回の試合のお礼を伝えて、頭を下げるとどこかへ行ってしまう。

その後ろ姿を見たケイコは、会長から貰った赤い帽子を被り、軽くアップをした後に、吹っ切れたように走り出すのであった。それぞれが皆、方向は違うが、前を向き、戦う気持ちを持っていることを感じたのであった。

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