映画『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』の概要:小悪党ナッポと、元バンドマンで酔うと人格が変わるティルが出会い、アングラな犯罪者の世界を垣間見る様子を描いたドイツ映画。原題は「NICHT MEIN TAG」。
映画『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:115分
- ジャンル:アクション、コメディ、フィルムノワール
- 監督:ペーター・トアヴァルト
- キャスト:モーリッツ・ブライブトロイ、アクセル・シュタイン、ヤスミン・ゲラート、アンナ・マリア・ミューエ etc
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映画『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』 あらすじ【起・承】
ティル・ライナースは、無茶な融資相談を前科者のナブロキ、通称ナッポから受けた。
翌日、職場で妻ミリアムと言い争いの電話をしている間に強盗が。
ティルを人質にして逃げる強盗だったが、息子ニコのチャイルドシートやチャイルドロックが強盗を苛立たせる。
強盗の正体は、自分の車を取り戻し、恋人ナディンと旅行に向かうつもりのナッポだった。
ナッポの隠れ家で、なぜか意気投合する2人。
翌日、ティルはミリアムに自分は無事だと電話するが、友人宅に泊まったせいで何も知らない彼女はティルに別居を宣言。
そしてナッポは自分の車を引き取りに行くが、ディーラーに大金を吹っ掛けられる。
それを助けたティルはナッポから解放され、自宅へ戻る。
しかしそこにはミリアムに頼まれて仕事の資料を取りに向かい、恋人と勝手にベッドを使っていた友人イナが。
シャワー中のイナをミリアムと勘違いし、離婚を宣言して家を出たティルは、ディーラーから仕事を頼まれたナッポの車に乗り込む。
そしてナッポはナディンを乗せ、アムステルダムに向かう。
映画『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』 結末・ラスト(ネタバレ)
イナから連絡を受け帰宅したミリアムは、ようやくティルの事件の事を知る。
監視カメラにナッポと一緒のティルの姿が捉えられ、警察は2人が手を組んでいると判断。
お酒を飲むと人格が変わるティルはナッポと共にアルバニア人との取引に向かう。
酔っぱらったティルは大暴れした挙句、お金を盗んだ。
しかも人気ロックバンド「ドナー」のライブがあると知って大はしゃぎ。
ティルの悪ふざけに呆れ果てたナッポとナディンは彼を置き去りにするが、ティルはドナーのライブに入り込む。
その生中継映像にもティルは映り込み、それを見たミリアムは現地に向かう。
パトカーを盗んだティルは、ナッポに連れられナディンと逃げる。
一方、ティルを探しに来たミリアムはアルバニア人に誘拐され、ティルは脅迫電話を受け取る羽目に。
要求されたお金を持っていないティルは銀行強盗をするが、ネット上に広がっていた写真のせいで警察に通報される。
見かねたナッポが人質役になりすまし、ティルからお金を受け取る。
そしてアルバニア人と取引をして、ミリアムを助け出した。
それを知ったティルは出頭しようとするが、運悪く老人に撃たれてしまう。
ナッポのおかげで3ヶ月の刑期で済んだティルは、ミリアムとニコの元に帰った。
映画『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
日本愛を感じる作品
あまり有名ではないアクセル・シュタイン演じたのは、お酒で人格が変わり、それでも妻と息子を大切にする、元バンドマンの主人公ティル。
「es エス」などで主演を務めているモーリッツ・ブライブトロイが、ナブロキこと通称ナッポ役を演じた。
前半ではユニークで家族思いの真面目な銀行員ティルが、ナッポに引きずり回されミリアムの浮気疑惑に落ち込み、断酒していたお酒を口にしてから、後半では完全にネジが外れたキャラに変化するのは面白い。
おかしくなってからはあまりにも迷惑をかけすぎているので、ちょっと引いてしまう。
また、ギャグも下品な下ネタが多すぎる。
ドラッグも楽しんだティル視点での映像はグラグラしていて酔いそうになる。
監督が日本好きなのか、ナッポというストリートネームはニッポンにちなんで付けたというナブロキが、日本の格闘技のカッコよさを語ろうとするシーンもある。
また、ティルの車もナッポの車も日本車。
引き込まれる出だし
銀行強盗をしてピンチに陥っているティルが、72時間前からすべては始まっていたと回想するシーンから始まるストーリー。
それだけで引き込まれるが、まるで別人のような恰好をしたティルが銀行員として真面目に働いていて、その後に興味を引かれる。
ティルとナッポの確かな友情が描かれる、終盤のティルの銀行強盗シーンには胸が熱くなる。
強盗にも気付かずに電話をしたり、空腹を訴えるナッポにウサギをビールで煮込めばいいと提案する姿は笑いを誘う。
自分の声で案内させるカーナビを、ナッポもナディンも「うざい」と言うのだが、吹き替え版も無く字幕ではどういった感じなのかつかめないのが残念。
スタンドでティルに気付いた男性が彼を助けようとし、関係ない人をボコボコにするシーンは笑いを誘う。
テンポも良いし、ハチャメチャだし、キャラクターはみんな個性的だし、なんとなく見た作品ではあるが意外と楽しめた作品だった。
始めは真面目な銀行員のティルが騒動に巻き込まれて、少し可哀そうだなと思いながら見ていた。ただ、妻の浮気を誤解してしまったあたりから、ティルが暴走していって、どうなっていくのだろうとハラハラさせられた。最後はちょっと強引にハッピーエンドに持っていったような気がしなくもないが、まぁ良いかと思える気軽さがある作品だった。(女性 30代)
映画『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』 まとめ
日本への愛情がところどころに見え隠れするドイツ映画で、ナッポの愛車もティルの愛車も日本製。
主役のひとり、ナブロキのストリートネーム「ナッポ」の由来は“ニッポン”で、日本の格闘技のカッコよさを語ったり、披露するシーンもある。
残念ながら、それが何の格闘技の技なのかまではわからない。
ガソリンスタンドで、ティルが強盗に連れ去られた人質だと気付く男性がとにかく強烈。
ティルに文句を言ってきた無関係の人を犯人だと言ったところ、袋にジュースを入れて武器にし、襲い掛かっていくのがすごい。
そのシーンだけで、笑いがとまらなくなる。
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