映画『ブレイド3』の概要:ヴァンパイアと人間の混血でヴァンパイアハンターのブレイドの活躍を描いた、シリーズ3作目にして完結編。相棒ウィスラーを失ったブレイドが、新しい仲間たちと共にヴァンパイアの始祖ドラキュラに戦いを挑む。
映画『ブレイド3』 作品情報
- 製作年:2004年
- 上映時間:114分
- ジャンル:アクション、ホラー、SF
- 監督:デヴィッド・S・ゴイヤー
- キャスト:ウェズリー・スナイプス、クリス・クリストファーソン、ドミニク・パーセル、ジェシカ・ビール etc
映画『ブレイド3』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ブレイド3』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ブレイド3』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ブレイド3』 あらすじ【起・承】
通称デイ・ウォーカーと呼ばれるブレイドは、ヴァンパイアと人間の混血でヴァンパイアハンター。
彼をヴァンパイアハンターに育て上げ、息子のように思う老人の相棒ウィスラーと行動を共にしている。
ある夜、ヴァンパイアのダニカに嵌められて、ヴァンパイアに変装した人間を殺してしまう。
あっという間に指名手配され、逮捕されるブレイド。
彼を逃がそうとしてウィスラーは命を落とした。
精神鑑定という名のもと、薬を打たれて連れ去られそうになる。
ピンチのブレイドを救ったのは、ヴァンパイア狩りをしているウィスラーの娘アビー、ダニカの元奴隷ハンニバル・キングをはじめとした“ナイトストーカーズ”のメンバーたち。
ウィスラーは妻と2人の娘をヴァンパイアに殺されていたが、アビーは不倫相手との間にできた子供だという。
ヴァンパイアたちは、今はドレイクと呼ばれている始祖ドラキュラを蘇らせ、日光の影響を受けないデイ・ウォーカーになろうとしていた。
そしてナイト・ストーカーズの科学者サマーフィールドは、ヴァンパイアを殲滅するための生物兵器デイスターを作っていたが、完成させるためにはドレイクの血が必要だった。
情報を手に入れるため、ブレイド、アビー、キングはヴァンパイアと繋がりのある精神科医バンスのもとへ。
だが彼は既に殺されていて、ドレイクと対峙したブレイドは宣戦布告を受ける。
映画『ブレイド3』 結末・ラスト(ネタバレ)
ブレイドとアビーは、ヴァンパイアたちの施設の一つに潜入。
そこでは捕らえた人間から血を抜き取っていて、ブレイドはそれをストップさせた。
その間に、ナイト・ストーカーズの隠れ家は、変身できるドレイクによって襲撃される。
情報を聞き出すためにキングとサマーフィールドの娘ゾーイは誘拐され、他のメンバーは殺された。
サマーフィールドが生前に残したデータから、ドレイクの血と混ざれば完成となるデイスターが生成された。
しかし混血であるブレイドの命は保証ができないものだった。
それえでもブレイドとアビーはデイスターを持ち、キングとゾーイが囚われている施設に侵入し、2人を助け出す。
そしてブレイドはドレイクと戦い、アビーが弓矢でデイスターを打ち込もうとするが失敗。
だが、それを手にしたブレイドは自らの手でデイスターを打ち込む。
生物兵器が広がり、ヴァンパイアたちは次々に灰になっていく。
ドレイクはブレイドを新しい種類のヴァンパイアだと認めたが、2人とも倒れる。
その後ブレイドの遺体だけが発見され、解剖に回された。
しかしその遺体はドレイクが変身したもので、解剖台の上で元の姿に戻った。
生き残ったブレイドは、ヴァンパイアハンターとして街に出た。
映画『ブレイド3』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ブレイド3』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
キレのいいアクションと見た目重視の武器
1998年に1作目が公開された、ウェズリー・スナイプス主演のアクション映画「ブレイド」シリーズ完結編。
ウェズリー・スナイプスだけでなく、「テキサス・チェーンソー」のヒロインで有名になったジェシカ・ビール、コメディ俳優でもあるライアン・レイノルズが切れのいいアクションを披露している。
アメコミ原作の映画には多い、見た目重視の武器も増えていて、大きすぎて使いにくそうな弓矢も使われる。
また、前作「ブレイド2」の敵の見た目そっくりになる可愛い犬たちも出てくる。
博物館にありそうな古い剣を使うドレイクと、日本刀のブレイドが戦うシーンは印象的。
しかし特殊メイクの類ではなく、怪物の姿に変身するのは、やりすぎな印象を受ける。
笑いどころありのストーリー
ウィスラーの娘アビーを登場させているが、ウィスラーと不倫相手と間にできた子供だったという設定。
ウィスラーの妻と2人の娘はヴァンパイアに殺されているので、それを忘れていた制作側が取ってつけたのではないかと疑いたくなるような、無理矢理すぎる設定にはあきれてしまう。
ダニカの奴隷だったが逃げ出したハンニバル・キングは、登場シーンでは活躍をみせている。
しかしその後はあまり見せ場がなくお笑い担当ともいえるポジションになっていて、ドレイクに誘拐されてダニカから拷問を受けるが、拷問というよりも口喧嘩なのがツッコミどころ。
ストーリー的には、適度な息抜きになっていて面白い。
負けを認めたドレイクがブレイドの姿に変身して息を引き取り、指名手配犯だったブレイドを助けるというラストは、ご都合主義ではあるもののスッキリした終わり方だろう。
映画『ブレイド3』 まとめ
ヴァンパイアの始祖ドレイク(ドラキュラ)が敵の、「ブレイド」シリーズ完結編。
ドレイク本人の口から、小説「吸血鬼ドラキュラ」の作者ブラム・ストーカーの名前が出るなど、ちょっと面白い部分もある。
ダニカたちに捕まったキングがそこまでひどい暴力を受けず、言い争い状態だったりと、これまでになかったコメディ要素も含まれている。
しかしヒット映画の続編は1作目を超えるのが難しいと言われるように、本作も1作目を上回ることはなかった。
関連作品
前作 ブレイド2
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