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映画『666号室』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『666号室』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『666号室』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0044227

製作年 1982年
上映時間 43分
ジャンル ドキュメンタリー
監督 ヴィム・ヴェンダース
キャスト ミケランジェロ・アントニオーニ
マルーン・バグダディ
マイク・デ・レオン
ジョナサン・デミ
製作国 フランス
西ドイツ
ドイツ

映画『666号室』の登場人物(キャスト)

ヴィム・ヴェンダース
ドイツの映画監督で、本ドキュメンタリーのインタビュアー。カンヌ国際映画祭に集まった映画人たちに「映画は死に瀕しているか?」という1つの質問を投げ掛ける。ただし、直接インタビューするのではなく、共通の質問だけを用意し、取材対象が1人語りをする形式を取っている。

映画『666号室』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『666号室』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『666号室』のあらすじ【起】

「パリの空港に続く高速道路にある樹齢150年を越えるレバノン杉。この木は、写真の誕生から今に続く映画の歴史の目撃者だ」というヴィム・ヴェンダースの語りから映画は始まる。

彼は、第35回カンヌ国際映画祭の会期中、オテル・マルティネス666号室に16ミリカメラを設置。同映画祭に招かれた映画人たちに同一の質問を投げかけ、それに答える姿をカメラに収めた。インタビュイーに与えられたフィルムは1ロール、約11分間。質問は、「映画とは、失われつつある言語で、死にかけている芸術か?」だ。

まずは、ジャン=リュック・ゴダール。

「テレビが映画にとって変わったことについて。誰が何のためにテレビを発明したかということを考えれば分かる。それは政府だ。彼らが映画の絶大な力を我が物にしようとした結果だ。テレビは資金源である広告と結びついている。映画は90分だが、CMは長くても1分だ。それより長いと真実を語らざるを得ない。無駄口をたたくのがCM。映画は死に瀕した芸術と言うが、悪いことじゃない。私が死ねば私の芸術も死ぬのか?映画は見えないものまで映像化することができる。それが素晴らしいところだ」

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映画『666号室』のあらすじ【承】

2.ポール・モリセイ
「映画は死に瀕した芸術か?その通りだ。詩も小説も演劇も廃れたが、映画はかろうじて生き残っている。すっかりテレビに負けてはいるが。テレビにはキャラクターがあるから。実際のところ映画を崩壊させたのは批評家にほかならない」

3.マイク・デ・レオン
「フィリピンの映画は祖国の将来そのもの」

4.モンテ・ヘルマン
「映画とテレビが違うのはあまり重要なことではない。映画が死に瀕しているとは思っていないが、最近は面白いものはない。それなら良い作品を見返した方がパワーをもらえる」

5.ロマン・グーピル
「テレビには可能性がある。衛星中継でどこでも見られるようになるから、今のような形態の映画は消滅するだろう。映画の作業はとにかく手間がかかる」

6.スーザン・シーデルマン
「映画は情熱をカタチにすること。その情熱を失うと映画は消滅する」

7.ノエル・シムソロ
「映画ではなく、映画人が死に瀕している」

映画『666号室』のあらすじ【転】

8.ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「確かに映画の製作は減り、さらに二極化している。煌びやかで派手な映画と個性的な映画、あるいは国を代表する映画だ。現代では後者の方が大事だと思っている。テレビと大差がないものよりも」

9.ヴェルナー・ヘルツォーク
「現状をさほど悲観していはいない。テレビの影響はそこまで大きくなく、映画の芸術性は独特なものだ。テレビは映画のように没頭できないし、視聴者は流動的。映画と違い、嫌なら電源を切れば済む。ビデオに映るものに生命はないが、映画は生命を最大限に表現できる。映画は生き続ける」

10.ロバート・クレイマー
「小説を書いたが、伝統という大きな壁にぶつかった。その点、映画にはルールがなく自由だ。今は小説よりも映画の時代」

11.アナ・カロリナ
「今の映画製作よりも小品の創作に集中したい。今は、自主作品は消えてしまい、言葉に対しても探索することにも興味が薄れている。デジタル映像には興味がわかないし、本物の役者なら嫌がるはず」

12.マルーン・バグダディ
「映画と現実は結びついている。映画人も映画ファンも実生活を大事にすべきだ」

映画『666号室』の結末・ラスト(ネタバレ)

13.スティーヴン・スピルバーグ
「私は映画界きっての楽観主義者だ。映画は今後も繁栄すると信じている。今は世界中の映画業界がインフレで昔以上に金がかかる。恐れているのは、映画の製作者は皆満塁ホームランを求めているということだ。三塁打じゃ駄目なんだ。お金のことをとやかくいう人間たちは、誰もが楽しめる映画を求めているが、そんなものは不可能だ」

14.ミケランジェロ・アントニオーニ
「映画が死に瀕しているのはその通りだと思う。だが、この問題には様々な要素が関係しているし、テレビの影響は間違いなく万人に及んでいる。自分達にできることは、明日の映画ニーズに適応できるよう努力することだ。技術が発展すれば、より大勢の観客が映画を楽しめるようになるはずだ。目先のことではなく、未来に目を向けるべき。私は悲観していない」

15.ユルマズ・ギュネイ
「映画には、産業の映画と芸術の映画がある。芸術の映画が大衆と結びつくためには常に彼らの変化に考慮する必要がある。産業としての映画が考えていることはお金だ。この二項対立が映画に分断を生み、保守的な映画ばかりになってしまった。我々の国では保守的ではない映画は握り潰されて消えていく」

映画『666号室』の感想・評価・レビュー

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映画『666号室』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『666号室』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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