この記事では、映画『フルチ・フォー・フェイク』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『フルチ・フォー・フェイク』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0060894
製作年 | 2019年 |
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上映時間 | 91分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
監督 | サイモン・スカフィディ |
キャスト | ルチオ・フルチ パオロ・マルコ ファビオ・フリッツィ セルジオ・サルバーティ |
製作国 | イタリア |
映画『フルチ・フォー・フェイク』の登場人物(キャスト)
- ニコラ・ノセラ
- ルチオ・フルチの役を演じることになった俳優。フルチの人となりを知るため、関係者へのインタビューを重ねていく。
- カミッラ・フルチ
- ルチオ・フルチの次女。若い頃はアシスタントを務めるなど仕事面でも父をサポート。プライベートに関しても生前の父との思い出を語る。
- パオロ・マルコ
- イタリアの俳優。ルチオ・フルチの「墓地裏の家」、「ザ・リッパー」に出演。フルチとの出会いのエピソードなどを語る。
- ファビオ・フリッツィ
- イタリアの音楽家、作曲家。映画音楽を多数担当。ルチオ・フルチとは頻繁にコラボレーションしている。
映画『フルチ・フォー・フェイク』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『フルチ・フォー・フェイク』のあらすじ【起】
ルチオ・フルチの伝記映画でフルチの役を演じることになった俳優のニコラ・ノセラ。実在の人物を演じるのは不安だったが、やるからには彼のことを理解して演じたい。そこで知人に相談すると、「真のフルチを知りたければ次女に会え」と助言を受ける。早速フルチの次女であるカミッラ・フルチへのインタビューを敢行することとなった。
カミッラは自身の生い立ちや父の思い出、映画の撮影現場での出来事を語ってくれた。「父にとって、私は母親であり恋人であり娘だった。母は映画協会で働いていたが、父が映画監督だと知ったのは『マッキラー』の時だった」カミッラによると、父の映画には必ず家族の断片が刻み込まれているという。
映画雑誌の編集長ダヴィデ・プリチにも話を聞いた。「フルチに親しむには『ビヨンド』から。1981年時点で彼は約40本映画を撮っており、その頃から真のフルチが現れる。『サンゲリア』からの3〜4年の間に作られた作品が彼の核で、フルチらしさの要素が全て含まれている。コメディ作品にもフルチらしさが出ていて面白い。だが、”フルチ作品の中で35本は見る必要なし”というような意見もある」と語った。
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映画『フルチ・フォー・フェイク』のあらすじ【承】
次に話を聞いたのは、脚本家のエンリコ・ヴァンツィーナ。フルチの師匠だった映画監督ステーノの息子だ。「フルチは風変わりな共産主義者だったが、父とはウマがあって上手くやっていた。子供だった自分達にも優しかった」
撮影監督のセルジオ・サルヴァティや、フルチのアシスタントをしていたサンドロ・ビテット、フルチ映画の音楽を多数担当したファビオ・フリッツィにも話を聞く。フリッツィは「『荒野の処刑』は西部劇に見せかけたホラー映画だったが、マカロニウエスタンのような音楽ではなくボブ・ディランの曲が採用されたのが新鮮だった」と語った。
俳優のパオロ・マルコにも話を聞いた。彼は『墓地裏の家』に主演することになったが、「出会うなり怒鳴られ、フルチとは最悪の出会いだった。しかし、その後は信頼関係を築けた」と当時を振り返った。
関係者たちは、フルチ映画の女優と彼の女性に関するエピソードを語る。
映画『フルチ・フォー・フェイク』のあらすじ【転】
フルチのヒット作となった『サンゲリア』は、音楽も風変わりだったと語るフリッツィ。『ビヨンド』では、調律されてない小道具用のおもちゃのピアノの不穏な音色が採用されたこともあるという。
映画監督でフルチの後輩にあたるミケーレ・ソアヴィは、『サンゲリア』でゾンビを演じた。「フルチは気難しい男で、現場では怒鳴り散らしていたが、ほめられたこともある」と回想する。
フルチが好んだものについて話題が及んだ。「彼は子供好きだったが、映画の中では痛めつけている。残虐性があった」と指摘するプリチ。『ザ・サイキック』と関連して馬についてのエピソードも語られる。彼は馬が好きで貴族趣味な一面も持ち合わせていた。しかし、娘のカミッラが落馬し障害を負うという痛ましい事故も起きてしまい、彼はそれを終生引きずった。『ザ・リッパー』にはその悲しき怒りが表れており、現実と重なる部分があるとプリチは指摘した。しかし、カミッラはその後映画界に入り、父を近くでサポートすることになる。
映画『フルチ・フォー・フェイク』の結末・ラスト(ネタバレ)
『マーダロック』を撮り終えた後、フルチは心臓発作を起こし開胸手術を受けることになった。その後ウィルス性肝炎を併発し、しばらく療養することになる。
この頃、彼の伝記出版の話を持ちかけたのがミケーレ・ロマニョリという人物だった。フルチに話をすると、「自分が生きているうちは売れないぞ」と冗談めかしく語ったと言う。
カミッラは、父のように映画を監督しようとしたことがあり、一回脚本を渡されたことがあると語る。しかし、自分には無理だと思ったと言う。断ったのはもったいなかったと後悔の念を口にするカミッラ。
プリチは、この頃からフルチの才能がしぼんでいったと語る。比較されることが多いダリオ・アルジェントは技術でカバーしていたが、フルチにそれは難しかったと言う。しかし、『ナイトメアコンサート』など実験的なものも作っており、創作意欲は衰えていなかったと語るカミッラ。晩年にはアルジェントとのコラボも実現した。
フルチの最期について、皆が思い思いに語る。
最後に、フルチの長女アントネッラに、「フルチを演じる上で、彼を理解する方法は?」と質問した。彼女は「カメラを覗く側のことを考えてみるといいわね」と教えてくれた。
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映画『フルチ・フォー・フェイク』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『フルチ・フォー・フェイク』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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