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映画『ピノキオ(1940)』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ピノキオ(1940)』の概要:『ピノキオ(1940)』は、ウォルト・ディズニー制作の長編アニメーション映画。子供のいない老人が木で作った人形「ピノキオ」は、ブルー・フェアリーの魔法で人間に変えてもらう。

映画『ピノキオ』 作品情報

ピノキオ

  • 製作年:1940年
  • 上映時間:85分
  • ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、アニメ
  • 監督:ベン・シャープスティーン、ハミルトン・ラスケ
  • キャスト:ディック・ジョーンズ、クリフ・エドワーズ、クリスチャン・ラブ、ウォルター・キャトレット etc

映画『ピノキオ』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『ピノキオ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ピノキオ(1940)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ピノキオ』 あらすじ【起・承】

おもちゃ職人をしているゼペット爺さんには子供がいなかった。ゼペットは木で少年の形をした操り人形を作り、これを「ピノキオ」と名付け、どうかこの子が自分の子供になりますように、と星に願った。
すると、ブルー・フェアリーが現れ、人形だったピノキオに命を吹き込んでくれた。いい子にしていることが条件だとし、一部始終を眺めていたコオロギのジミニー・クリケットにピノキオを見ているように頼んだ。

ゼペットは喜び、ピノキオを学校へ行かせることにした。一人で歩き、しゃべることもできるピノキオははしゃぎ、悪いキツネのジョンとネコのギデオンの口車に乗って人形芝居小屋をやっているストロンボリに売り飛ばされてしまう。

命はあるが、見た目は木の人形のままのピノキオは、操る糸なしでも動く人形として人気が出る。ピノキオは家に帰ろうとするが、ストロンボリに捕まえられ、閉じ込められてしまう。そこに居合わせたジミニーにも手の施しようがない。

すると、そこにブルー・フェアリーが現れた。今起こっていることの理由を問うブルー・フェアリーにピノキオは嘘をついた。すると、ピノキオの鼻は伸びてしまう。反省したピノキオはブルー・フェアリーに逃がしてもらい、家へ帰ろうとする。

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映画『ピノキオ』 結末・ラスト(ネタバレ)

しかし、その帰り道にまたジョンとギデオンに出くわし、また誘惑されて遊びの島「プレジャー・アイランド」へ行くことに。ジミニーが止めるのも聞かず馬車に乗ったピノキオ。すると、他の子供たちがロバに変えられて売り飛ばされることを知る。そうこうしている間にピノキオもロバのような姿に変わっていき、慌てて馬車を飛び降りて逃げ出す。

二人が家に戻ると、そこにはゼペットや、猫のフィガロ、金魚のクレオもいなかった。そこに、鳥が一枚の手紙を落とす。そこには、ピノキオが帰ってこないのを心配したゼペットが探しに出かけ、クジラに飲み込まれてしまったことが書かれていた。二人はゼペットを助けるため、海に飛び込むが、同じクジラに飲み込まれてしまう。クジラの腹の中で再会を果たし、火をおこして煙をだすことでクジラを刺激して脱出する。
しかし、怒り狂ったクジラに襲われてしまい、逃げる中でピノキオはゼペットを庇って死んでしまう。

悲しみに暮れる一同の前にブルー・フェアリーが現れた。ピノキオが勇気を出してゼペットを救い出したことを話すと、ブルー・フェアリーはピノキオを生き返らせ、そして本物の人間の子供にした。

映画『ピノキオ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ピノキオ(1940)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

原作とは違う夢と希望のあるストーリー

イタリアの原作『ピノッキオの冒険』は、児童文学で子供に読み聞かせる教訓話ではあったが、同時にかなり政治風刺の色濃い小説でもあったらしい。内容は私たちがよく知るこの映画とはまるっきり違い、残酷な描写が多数あったという。映画ではピノキオの良心としての働きをするジミニー・クリケットは、ハンマーで殺されてしまう。他にも、動物が残酷な死に方をする場面が多い。
最終的にピノキオが会心してよく学びよく働くようになり、人間にしてもらうという点では同じだが、そこに至るまでの過程が違うだけでかなり印象は変わる。
今ではディズニー版『ピノキオ』の方が一般に広く知られていると思うが、先に親しんでいたのがディズニー版で本当に良かったと思う。

白雪姫に続くカラーの映像美

ディズニーの長編アニメーションとしては、この『ピノキオ』は『白雪姫』に続く作品である。『白雪姫』は1937年に公開された、世界初のカラー長編アニメーションである。今からおよそ80年も前に作られたとは思えない、色彩豊かな美しい映像で、大ヒットした。それに続く『ピノキオ』も、公開は1940年。実写でもまだモノクロが主流だった時代に、これらの作品が戦前に作られていたのは本当に驚きである。『白雪姫』ほどのヒットはなかったが、前作とはガラリと趣向を変えた『ピノキオ』がいつまでも名作とされるのはこのディズニーのこだわりの映像があったからだと思う。

映画『ピノキオ』 まとめ

誰もが知る『ピノキオ』。子供の頃は何も考えずに楽しんで観ていたが、この映画が作られたのが戦前だったと思うと、より素晴らしく感じられる。最近のディズニー作品は、過去にとらわれない、そして過去の作品を越えるものを世に送り出し続けているが、その精神の原点はやはりこの時代からあったように思う。『白雪姫』の大ヒットから、同じような作品の制作が望まれ、世間でもそう期待されていただろう。それをウォルト・ディズニーは拒み、全く違う、今度は小さな少年を主人公にした物語を作ったのである。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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