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映画『長ぐつをはいたネコ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『長ぐつをはいたネコ』の概要:2011年のCGアニメーション映画で、映画「シュレック」の前日の物語。「シュレック2」に登場する長ぐつのネコを主役にしているスピンオフの作品でもある。魔法の豆を巡り、ネコのプスは冒険に出る。

映画『長ぐつをはいたネコ』 作品情報

長ぐつをはいたネコ

  • 製作年:2011年
  • 上映時間:90分
  • ジャンル:ファンタジー、コメディ、アニメ
  • 監督:クリス・ミラー
  • キャスト:アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、ザック・ガリフィナーキス、ビリー・ボブ・ソーントン etc

映画『長ぐつをはいたネコ』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『長ぐつをはいたネコ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『長ぐつをはいたネコ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『長ぐつをはいたネコ』 あらすじ【起・承】

ネコのプスは孤児院で育つ。長ぐつをはいており、無実の罪で賞金首になっている為に身を隠しながら生活費を稼いで暮らしていた。
街の酒場で、魔法の豆の話を耳にしたプスは、自分がどれだけ時間をかけても見つける事が出来なかったと過去を思い苦い気持ちを思い出す。

しかし、どこから見ても暴力的、胡散臭さ溢れるジャックとジルがその豆を持っていると言う噂を耳にする。
横暴な態度で、スタッフをビビらせながらホテルに泊まるジャックとジル。
ヒゲを剃りながら、ジャックはジルに、魔法の豆と黄金の卵が手に入ったら少し仕事を休みたい、自分達の子供が欲しいと話す。

豆を盗もうと目論むプスは、窓から2人を覗き、魔法の豆は実在するのだと驚く。
忍び込もうとした瞬間、隣の窓に覆面姿のネコが。
覆面ネコとやり合っていた為にジャック達に見つかり追い出される。
街中で障害物を避けながら後を追うと、猫達の広場に出た。
そこで覆面ネコと戦うと、女性で名前はキティ。そしてそこには無実の罪の元凶に関わる、ハンプティ・ダンプティと再開する。

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映画『長ぐつをはいたネコ』 結末・ラスト(ネタバレ)

元々の知り合いで、当たり屋などをしながら豆を探していた事や、一緒に夢を追っていた。
しかしある日村の署長の母を助けた事からプスは英雄に、英雄のシンボルである長ぐつもプレゼントされ、良い子供になろうと決意する。
その反面、ハンプティ・ダンプティは陰っていった。
その後事件を起こした2頭は、それぞれ別の道に進み、今に至る。

キティと一緒にジャック達の馬車に忍び込み、豆を取ったが、イノシシ達の尾っぽを踏んでしまい、気が付かれてしまう。
間一髪ハンプティ・ダンプティによって助けられ合流、砂場の空き地に豆を埋めると一瞬で木は成長。
成長した木に押し上げられるように登った先で、金の卵を探す3頭。金の卵だらけの場所を見つけ、その卵を生むガチョウも持ち帰る。

しかし、ジャック達とグルだったと話すハンプティ。
長い服役中に準備をしていた、プスへの復讐の為にずっと傍で見張っていたと暴露する。
気が付くと、お尋ね者のプスは囲まれており、牢屋へ。しかし大事な存在に気が付いたと話すキティにより、脱獄。

子供を拐った復讐で、街を巨大ガチョウが襲うと目論んだハンプティだが、「本当の君は犯罪者では無くスケールの大きな発明家で素晴らしい」と言ってくれたプスに心を動かされる。
しかし親の巨大ガチョウは街へと迫ってきた。

街を救う為、ハンプティと協力して子供の元にママ・ガチョウを誘導、橋に誘い込む。
箸が崩れ、ハンプティと子供のどちらかを救わないといけなくなった時に、ハンプティは自ら縄を離した。街を救った英雄としてネコは伝説となったのだった。

映画『長ぐつをはいたネコ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『長ぐつをはいたネコ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

映像に見入る

映像の美しさのレベルには圧巻。ネコなど動物はもちろん人間もリアルに描かれているのであまりファンタジーの様に感じにくい部分もある。
酒場でのシーンなどはあまりにも人間がリアルに描かれているので、少し場末感が凄すぎて子供向けでは無い様にすら感じてします。
ネコも毛質には目をみはるものがある反面、その美しさと性格の微妙さのアンバランスが逆に映える。
せっかくの酒場で注文する物も「ミルク1杯」と注文する、他の客達にちょっかいを出されるなど、ネコ要素は満遍なく散りばめられているので「ネコ好き」でもキュンとなる作りになっている。
1番は注文したグラスのミルクをピチャピチャ舐めるシーンである。
いきがっているセリフや表情とのギャップ萌えが半端ないはず。

子供向けより懐かしくなりそうな大人向け

この作品のスピンオフの前段階となる「シュレック」も、色々なおとぎ話や童話をかきあつめてパロディ化した要素のある映画だった。
よって、この映画もどこかで聞き齧った様な話が混ざっている感じが否めない。
正しい正統派のおとぎ話や童話を読み聞かせたい親御さんには不向きである。
逆に昔を懐かしく思い出したい、何となくの童話で良い、と言う大人にこそ向いている映画と言える。
色々な話の設定自体がうまく生かされているので、ネコ好きだけでなく、ファンタジーの世界観が好きな人には映像美もさながら見入ってしまう映画と言える。
猫の元はピュアだが、少し擦れた感じの言葉や態度に注目すると楽しめる。


主人公・プスの日本語吹き替え版の声を俳優の竹中直人さんが担当しているのだが、低くて渋くて本当にカッコいい。プスのキャラクターにもよく合っている。
プスは映画『シュレック』シリーズに登場するキャラクターなのだが、彼の生い立ちを深く知ることができて良かったと思う。なかなか波乱万丈な人生で、切ない気持ちにもなった。プスを騙していたハンプティが心を入れ替え、プスと共に街を救うラストは良かったなと安堵した。(女性 30代)

映画『長ぐつをはいたネコ』 まとめ

ネコ好きにはもちろん、ネコにあまり興味が無い人でも「胸キュン」になってしまう仕草が多くある。
酒場で周りの人間客達がプスにちょっかいを出すシーンを見てウズウズしてしまう人は少なくないであろう。
表情や態度に多少擦れた所が観られるプスだが、仕草はネコ。意外とストーリーそっちのけで毛並みの美しさや仕草の可愛さに夢中になってしまっている視聴者がいるはずである。
映像美と、色々な童話や話をかき集めて面白い部分を抽出した様な作品なので、童心で楽しく観る事が出来る。

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