映画『シュレック2』の概要:晴れて結ばれたフィオナとシュレック。しかし、怪物の姿をしたシュレックをフィオナの父親は認めてくれない。シュレックとフィオナの愛の行方はいかに。
映画『シュレック2』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、コメディ、アニメ
監督:アンドリュー・アダムソン、ケリー・アズベリー、コンラッド・ヴァーノン
キャスト:マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィ、キャメロン・ディアス、アントニオ・バンデラス etc
映画『シュレック2』の登場人物(キャスト)
- シュレック(マイク・マイヤーズ)
- 全身が緑色の怪物。今まで周囲から恐れられていたが、前作でフィオナと恋に落ちる。今作では、フィオナの両親に初めて対面することに。
- フィオナ(キャメロン・ディアス)
- 前作でシュレックと結ばれた、遠い遠い国のお姫様。父親とシュレックの折り合いが悪いことに胸を痛めることになる。
- ドンキー(エディ・マーフィー)
- おしゃべりでよく鬱陶しがられているものの、シュレックにとって相棒的存在のロバ。今回はとある経緯から白馬へと生まれ変わる!?
- 長ぐつをはいたネコ(アントニオ・バンデラス/竹中直人)
- 可愛らしい外見をしているが、実はシュレックを殺すために差し向けられた刺客。華麗な身のこなしを見せる。
- ハロルド(ジョン・クリーズ)
- フィオナの父親で、遠い遠い国の国王。シュレックのことを受け入れられず、フィオナを悲しませてしまう。
- フェアリーゴッドマザー(ジェニファー・ソーンダース)
- 願いを叶える力を持つという女性。かつてハロルドととある約束を交わしていた様子で、なぜかシュレックを目の敵にしている。
- チャーミング(ルパート・エヴェレット)
- フェアリーゴッドマザーの息子。自分本位の性格をしており、周囲からは煙たがれている。実はフィオナとは婚約者の関係だった!?
映画『シュレック2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『シュレック2』のあらすじ【起】
前作で、様々な障害を乗り越え晴れて結ばれることとなったシュレックとフィオナ。二人はハネムーンを楽しむと、久しぶりに自宅へと戻ってきた。そんな二人を、とある人物が訪ねてくる。それは、フィオナの両親である、遠い遠い国の国王、ハロルドと王妃、リリアンからの使いだった。
二人は最愛の娘であるフィオナが結婚したことを知り、その祝いをするべくシュレック達を遠い遠い国へと招いたのだ。都会に行くことに気乗りしないシュレック。しかし、フィオナの必死の説得もあり、ドンキーを連れ3人で遠い遠い国へ向かうことを渋々了承するのだった。
フィオナの出身地、遠い遠い国はシュレックの住む場所とは違い、非常に栄えた大都会だった。そんな場所にシュレックはさらに気後れするが、意を決してハロルド達に会いに向かう。しかし、ハロルド達はフィオナの夫がまさか全身が緑色の怪物だとは思ってもいなかった。そして、シュレックを見たハロルド達はあまりのショックに呆然としてしまうのだった。
映画『シュレック2』のあらすじ【承】
怪物であるシュレックを怖がるハロルドと、そんなハロルドの態度が気に入らないシュレックの仲は最悪。そんな二人の様子に傷ついたフィオナは、涙を流し自分の部屋に閉じこもってしまうのだった。そして、とうとうシュレックは家に帰ると言い出してしまうのだった。
そんなシュレックに、フィオナは両親と仲良くしてほしいと伝えるが、そんなフィオナにシュレックはさらに怒りを露わにしてしまうのだった。一方、ハロルド王はとある人物に詰め寄られていた。その人物とは、フェアリーゴッドマザー。実は、ハロルドはゴッドマザーの息子、チャーミング王子とフィオナを結婚させる約束をしていたのである。
ゴッドマザーに気圧されたハロルドは、シュレックを亡き者にするべく彼に刺客を差し向けるのだった。そして、王はシュレックとドンキーを森の中へ呼び出した。そこで、シュレック達は一匹の可愛らしいネコと出会う。しかし、そのネコこそが、シュレック達を殺すべく派遣された、通称『長ぐつをはいたネコ』だったのである。
映画『シュレック2』のあらすじ【転】
しかし、ここでハロルドにとって予定外のことが起きてしまう。長ぐつをはいたネコは毛玉を喉に詰まらせていたところをシュレック達に救われ、簡単に彼らの側に寝返ってしまったのだ。
シュレックは、フィオナと本当に幸せになるべく、願いを叶えてくれるというゴッドマザーの元へと向かう。しかし、ゴッドマザーにとってシュレックは邪魔者。シュレックは追い返されてしまうが、その際シュレックは『幸せになる薬』を見つけ、それを盗み出すのだった。翌日その薬を飲んだシュレックは、なんと人間の美男子に変身し、ドンキーは美しい白馬へと変身していた。
しかし、シュレックが薬を盗んだことを知ったゴッドマザーがとある行動に出ていた。なんと、ゴッドマザーはチャーミング王子をシュレックに変身させると、フィオナの元に向かわせたのである。そのことを知ったシュレックはチャーミング王子を止めに向かうが、あえなくゴッドマザーに捕らえられてしまうのだった。
映画『シュレック2』の結末・ラスト(ネタバレ)
その頃、城では盛大な舞踏会が開かれようとしていた。そこで不穏な動きを見せていたのがハロルド王だった。実は、ハロルドはゴッドマザーからとある魔法のアイテムを渡されていたのだった。それは、『最初に口づけをした相手と永遠に結ばれる』という薬だった。ゴッドマザーは、その薬を飲んだフィオナとシュレックに化けたチャーミングが結ばれることを狙っていたのだ。
一方、フィオナは偽物のシュレックに違和感を覚えていた。そして、そこに本物のシュレックが姿を見せる。彼は、仲間であるおとぎ話の住人達に助けられ、脱獄を果たしていたのだ。本物のシュレックに慌てて、チャーミングは無理矢理フィオナに口づけをした。しかし、娘の幸せを願ったハロルドは、薬をフィオナに飲ませていなかったのだ。そのため、フィオナがチャーミングと結ばれることはなかった。
そのことに怒りを見せたのがゴッドマザーである。彼女はシュレックに攻撃をしかけるが、ハロルドがそれを身を呈して庇うのだった。ハロルドは、ゴッドマザーの魔法を受けてカエルの王様へと姿を変えてしまう。そして、今度こそシュレックとフィオナは、周りに祝福され本当に結ばれるのだった。
映画『シュレック2』の感想・評価・レビュー
結婚後に相手の親に会いに行くという気まずさが否めない状況で、父親とシュレックのケンカになってしまった後、フィオナの「あなたのために変わったのよ」という言葉が印象的でした。カエルに戻ってしまった王様を変わらず愛する王妃も良いですね。夫婦ケンカになると女性陣の方が強いようですけど、それもまた身近な感じで良いです。
前作で好きだったドラゴンが出てこないと思っていたら、最後に子供たちを連れて登場したのも嬉しかったです。(女性 40代)
少しこじ付け感のある展開だったので、初作品ほど素直に楽しめる感じでは無かったが、それでもこういった少し難のある主人公を描いた作品は、やはりどれだけややこしい展開でも、わかりやすいハッピーエンドであれば、それでいいのかもしれない。ハロルドは娘が実は化け物だという事を知らないだろうが、そうなると今度はフィオナの出生や秘密が気になってきてしまう。これも、作品の狙いなのだろうか。(男性 30代)
シュレックの続編となるこの映画では、前作以上にインパクトのあるストーリーが繰り広げられている。フィオナ姫の両親やゴッドマザーなど、とても親密な関係であるはずの人たちが、良からぬ計画を企んでいたりと暗くなるかと思いきや、そんな気分させられることなく、アップテンポで楽しく笑いが絶えない内容になっている。挿入されている歌もまた、アップテンポでワクワクしてしまうのは間違いないだろう。ユーモア溢れる作品で、大人から子供まで楽しむことができるはずだ。(女性 30代)
一作目の『シュレック』で日本語吹替版に感動した私。シュレックの浜田雅功とドンキーの山寺宏一の掛け合いが最高なんです。今作は更に長靴を履いた猫が仲間に加わります。しかも吹替版の声優を担当したのは竹中直人。面白くないわけがありません。
子供の頃絵本で読んでもらったおとぎ話の世界が、だいぶ脚色され大袈裟になって登場しますが、それがこのシュレックの世界観にぴったりで、最初から最後までとにかく笑いっぱなしでした。ぜひ親子でわいわい見てほしいです。(女性 30代)
シリーズ2作目にして、最初の勢いを殺すことのない名作。
お姫様であるフィオナと結ばれたその後、フィオナの両親に会いに行くというお話で、自分が結婚相手を親に紹介した時のことを思い出した。親と上手くやってほしいと思うフィオナの気持ちも理解できるし、シュレックの気持ちも良く分かる。ファンタジーではあるが誰もが経験し、思い悩む人生のイベントを物語に落とし込んでいる点が大変素晴らしい。
心の底では、フィオナに対して愛情深かった父親に感動した。(男性 30代)
みんなの感想・レビュー
前作に比べると見劣りはするが、今回も相変わらずブラック・ジョーク満載で面白かった。実は、『シュレック』シリーズはいろんなハリウッド映画のパロディがある。『スパイダーマン』、『マトリックス』、『ロード・オブ・ザ・リング』などなど。探せばたくさん見つかると思うので、どれだけハリウッド映画のパロディがあるか数えてみるというのも面白いと思う。これらのパロディが観ていて分かる人には、確実に笑える出来になっている。
①長ぐつをはいたネコのギャップ
今作で新しく登場したキャラクターが長ぐつをはいたネコである。黒目がちのかわいらしい見た目とは裏腹に、その正体は刺客。しかも声がものすごくダンディというギャップである。日本語吹き替え版で長ぐつをはいたネコを担当しているのは、竹中直人。あの可愛らしい見た目で竹中直人の低い声なので笑ってしまう。遅れて登場した新キャラクターにもかかわらずキャラがしっかりしている。
②前作に比べると面白さは劣る
シリーズものは第一作目を越えることは難しい。この作品も、ストーリー展開がごちゃごちゃしている割にはあまり面白くなかった。
が、相変わらずアウトローまっしぐら。物語の主人公の見方であるはずのフェアリーゴッドマザーは真っ黒で、悪役というポジション。息子・チャーミング王子については、「チャーミング」と名の付く王子は白雪姫にもシンデレラにも登場するが、シュレックのチャーミングはこれまた嫌な奴なのである。正規のおとぎ話の「いい人」であるはずのキャラクターが軒並み悪役なので面白い。
フェアリーゴッドマザーに脅されていた王だが、なぜあれほどまでにあくどいフェアリーゴッドマザーの言うことを聞くのかと思ったら、実は弱みを握られていたことが分かる。クライマックスの場面で、あんなに怪物に偏見を持っている王が実はカエルの王様だったというオチ。ごちゃごちゃとわかりにくくはあったが、ストーリーとしてはいいところにおさまっている。