映画『闇金ウシジマくん Part2』の概要:原作は、同名漫画「闇金ウシジマ君」。テレビシリーズが人気を博し、映画化した第2作目である。主演は山田孝之。やべきょうすけなどいつものカウカウファイナンスのメンバーに加え、綾野剛が情報屋の戌亥として出演。
映画『闇金ウシジマくん Part2』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:133分
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 監督:山口雅俊
- キャスト:山田孝之、綾野剛、菅田将暉、木南晴夏 etc
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映画『闇金ウシジマくん Part2』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『闇金ウシジマくん Part2』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『闇金ウシジマくん Part2』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『闇金ウシジマくん Part2』 あらすじ【起・承】
ウシジマの経営するカウカウファイナンスは、法外な利子を要求する代わりに即金を貸す闇金会社である。そんなカウカウファイナンスには様々な客がいる。パチンコ依存症で、カウカウに借金をしている母親を持つ加賀マサルは小物のヤンキー。そんなマサルがある日バイクを盗み壊してしまうが、実はそのバイクは暴走族・愛沢連合のトップ、愛沢のものだった。愛沢は激怒、マサルをカウカウファイナンスに連れていき、借金させ弁償させようとする。じつは愛沢は他の闇金から金を借りていたので、その返済に窮していたのである。しかし、ウシジマは愛沢を追い返し、マサルを自分の手下として使うことにした。だが、ノウハウを知ったマサルは、勝手に人脈ややり方を悪用しひとりで客を取ろうとし、また母親がウシジマ達から過酷な取り立てを受けていることを目撃したのも相まって解雇される。ウシジマ達に恨みを抱くようになったマサルは、どうしても金が必要な愛沢と手を組んで、ウシジマの手下の柄崎らを襲う計画を立てるのだった。
映画『闇金ウシジマくん Part2』 結末・ラスト(ネタバレ)
ホストの神咲麗は、初指名を母親に頼んだという過去を持つ。その母親は練炭で自殺をしてしまっていた。麗はナンバーワンになるためには手段を選ばないようになり、偶然再会したかつて同級生だった彩香を恋人扱いすることで騙し、貢がせていた。次第に金に困るようになっていった彩香は、カウカウファイナンスに借金をし、挙句アダルトビデオに出演するまでになっていた。
一方、愛沢とマサルは高田と柄崎を拉致する。ウシジマは愛沢が借金をしている金融業者のボスでもあるヤクザの熊倉に上納金を渡しに出かけていた。高田たちは金を持っていないことがわかり、焦った愛沢は、高田たちの誘導にひっかかり、熊倉のもとにウシジマを殺しに向かう。しかし、情報屋戌亥の計らいで、全てわかっていたウシジマ達は、見事愛沢をはめて、愛沢は誤って熊倉を射殺してしまうのだった。
彩香のストーカーをしていた男が、彩香と共にいる麗に逆上し、二人を襲撃したが、撃退したのは彩香の借金を回収しに来たウシジマだった。麗は顔をつぶされたため、焼き鳥屋で地道にアルバイトを始めたのだった。麗のことをふっきった彩香は、ウシジマをクズと罵りながらも、しっかり借金の返済に取り組むのだった。
ラスト、愛沢は保険金のためか自責の念のためか、道路を走るトラックの前に飛び出して恐らく自殺。マサルは決死の覚悟でウシジマに拳銃を向けて発砲するが当たらず、全く動じないウシジマに慰謝料追加を言い渡され崩れ落ちた。
映画『闇金ウシジマくん Part2』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『闇金ウシジマくん Part2』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ブレないダークヒーロー
そもそも主人公のウシジマが犯罪者なので、ヒーローと呼ぶのがふさわしいのかどうかはわからないが、間違いなく作品の中ではヒーローだと言える。彼は多くを語るキャラクターではないが、一貫した思想のもと、金を貸し、回収していることがわかる。「金を借りるやつはゴキブリ以下だ」と喚くマサルに対して冷ややかな様子や、一生懸命返そうとする客のことは大切にする(彩香をストーカーから助けるなど)。恐らく常人には理解しがたいけれど、彼には彼なりの確固たる正義があって動いていることが、シリーズ通してわかるし今回の作品でもより強く伝わった。
キャストが豪華
情報屋として、また友人としてウシジマを助ける戌亥を演じる綾野剛はじめ、マサルを菅田将暉、麗を窪田正孝、ストーカー男を柳楽優弥が演じるなど、総じて豪華なキャストなのも、ウシジマくんシリーズの大きな魅力の一つだろう。
こうはなりたくない、と思うための作品
ウシジマがいくらかっこよかろうが、基本的にこの作品に出てくるキャラクターのうち誰にだってなりたくないと思うのが普通の思考回路だろう。フィクションとわかっていながらも、彩香のように普通の女の子がホストにおぼれ、借金にまみれてアダルトビデオに出たり、ヘルスで働くようになる様は観ていてつらい。マサルが始終クズとして描かれるが、そもそも彼の母親がパチンコ依存症なのが発端である。愛沢が面倒みている中学生のヤンキーみたいな連中も哀れだし、総じてこの作品に出てくる人たちは普通から一歩踏み出してしまった、よくいる人々なのだ。がけっぷちの人の優しさを感じると同時に、こうはなりたくないし、なってはいけない、と強く感じる映画も珍しいのではないだろうか。
映画『闇金ウシジマくん Part2』 まとめ
ダークヒーローともいえる、ブレないウシジマのかっこよさは健在。完全に理解できるほど雄弁なキャラクターではないが、正義をもって動いていることがしっかり伝わってくる。暴力もギャンブルもヤクザも風俗もしっかり描かれているところも健在。だからこそ観る人をかなり選ぶ映画ではあるが、完全なる非日常として楽しむことができる反面、「こうはなりたくない」という自戒にもつながる作品。演じるキャストが豪華で、実力派ばかりなので観ていて安定感があるのもこの映画の良い点だろう。
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次作 闇金ウシジマくん Part3
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