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映画『トロイ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『トロイ』の概要:ウォルフガング・ペーターゼン監督。古代ギリシアのトロイア戦争を基にした映画。しかし史実や神話とはかなり相違がある。主演は、ブラッド・ピット。エリック・バナや、オーランド・ブルームが脇を固める。

映画『トロイ』 作品情報

トロイ

  • 製作年:2004年
  • 上映時間:163分
  • ジャンル:歴史、アクション
  • 監督:ウォルフガング・ペーターゼン
  • キャスト:ブラッド・ピット、エリック・バナ、オーランド・ブルーム、ダイアン・クルーガー etc

映画『トロイ』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『トロイ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『トロイ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『トロイ』 あらすじ【起・承】

舞台は古代ギリシア。スパルタの王メネラウスは、トロイの王子であるヘクトルと、長年続いてきた両国の戦いを終わらせるための和平を結ぶ宴を開いた。二人が国を背負って平和の道を作り上げようとしている裏で、ヘクトルの弟バリスはなんとメネラウスの妻、ヘレンに恋に落ちてしまう。ヘレンもまたその想いに応えてしまい、二人は宮殿を逃げるように後にした。激怒したのはもちろんメネラウスである。和平は泡と化し、スパルタ側はこれ幸いにとトロイを攻め落とす口実を得てしまったのである。メネラウスの兄、アガメムノンはトロイを滅ぼしたいと願っていたので、これ幸いにとトロイに進軍した。その軍のなかには、ギリシア最強と名高い英雄アキレスもいた。

トロイについたスパルタ軍は、アポロ神殿を略奪する。巫女をとらえるが、本来アキレスの戦利品になるはずなのにアガメムノンが横取りしてしまい、両者に決定的な亀裂が入ってしまった。

ヘレンを奪ったバリスに、メネラウスは決闘を申し込む。一騎打ちのはずだったが弟の窮地に居てもたってもいられなくなったヘクトルは手出しをしてしまい、バリスは助かるが決闘の掟を破ってしまったことには変わりないのだった。

アガメムノンと仲たがいしたせいで、戦意を喪失したアキレス。そのせいでスパルタ軍は統率が取れなくなり、トロイ勢に押されることになる。

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映画『トロイ』 結末・ラスト(ネタバレ)

その後、ヘクトルはアキレスと間違えてアキレスを慕っていた人間を殺してしまい、復讐にやってきたアキレスとの一騎打ちで殺される。トロイの王は、その後家来を1人だけ連れ、アキレスの野営地に訪れヘクトルの遺体を返してほしいと懇願する。アキレスは戦士ではあるが極悪非道の人間ではもちろんないので、王と対話し、またヘクトルに敬意を払って遺体を返してやった。

両者消耗戦となり、トロイの城を落とすのはスパルタ軍でもなかなか難しかった。しかし、オデッセイという男のアイディアでスパルタ軍は巨大な木馬を作り、それをトロイへと送った。その木馬に危険はない、神への奉納品だと思ったトロイ軍は、それを城の中に入れてみるが特に変化もない。そのまま夜が来るが、実はその木馬の中には兵士たちが隠れていたのだ。気を抜いていたトロイを、内部からスパルタ軍は滅ぼしていく。アキレスもまた、プリセウスを探して戦ったが、アガメムノンに先を越されてしまった。しかし勇敢なプリセウスがアガメムノンの喉を裂いて殺す。しかし、アキレスもまたバリスの射た矢に足首を貫かれ、結果的に命を落としたのだった。

映画『トロイ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『トロイ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

とにかくブラピがかっこいい

英雄アキレスを演じるブラッド・ピット。やはりというか当然というか、とにかく最初から最後までかっこいいのだ。普通こういった戦争映画はどちらかに肩入れして観てしまうといか、善悪の比がどちらかに傾いているものだが、この作品は珍しくどちらも平等というか、観る人によってどちらに肩入れしてもいいようにできている。どちらの軍にもむかつく奴はいるし(バリスも、アガメムノンも)、どちらの軍にも英雄はいる。特にアキレスとヘクトルのどちらかに心を奪われる人が多いはずだ。そんな描かれ方をしているので、アキレスがただひたすらいい役かというとそんなことはない。ヘクトルを殺して死体を引きずり回す。ただ、それでもアキレスには芯があるというか、彼なりの正義や思想があるのがうかがえるし、それを全身で演じるブラピがとにかくカッコイイ。個人的にはヘクトルのキャラクターやトロイの王が好きだったので、どちらかというとトロイ側に感情移入しながら観たのだけれど、ブラピのかっこよさはまた別格だった。

ダレるといえばダレるストーリー

どちらかの軍に偏った描き方ではないということは、ある意味波にも欠けるというか、とにかく戦っては休み、戦っては休み、を繰り返す。その休みの間にそれぞれの人間ドラマがあるのだが、ある意味大きな盛り上がりには欠けるのだ。また、トロイの木馬という言葉が生まれたきっかけの話であるように、木馬をトロイに送り込まれるあたりがクライマックスなのだけれど、なんせ戦って休む流れに疲れてきてしまっているので終盤はもうあまり心躍らなかった。どちらかというと、クライマックスはヘクトルとアキレスの一騎打ちなのでは、と思ってしまう。このシーンは涙が止まらなかったし、圧倒的な演技に息をのんだ。大きな意味での悪役がいないということは、自由に観ることができる反面、いまいち盛り上がり切れないというデメリットもあるのだと勉強になった。


ヘレン役のダイアン・クルーガーがあまりにも美しかったので、パリスが恋に落ちるのも頷けてしまった。ただ、ヘレンの夫であるメネラオスが怒るのも無理はないと思う。せっかく和平を結ぶチャンスだったのに、パリス達は何をしているんだと突っ込みたくなった。
「トロイの木馬」のことは知っていたが詳しくは知らなかったので、こういう戦い方だったのかと驚きがあった。まさか人が潜んでいるとは思わないので、トロイ側が油断するも無理はないと思う。(女性 30代)


壮大なスケール、豪華なキャストで日常とは全く違う景色を楽しめる。
ギリシア神話を元にしつつも完全には沿っていないらしく、そこが批判されることもあるようだがこれはあくまでもエンターテイメント。素材を元により感動できるものであればそれで良い。ただスケールが大きすぎ、話のヤマがどこにあったのか、観る側として気持ちのピークの持って行き所に迷う。ここがクライマックスか、と思ったところから1時間位続く感覚だった。それだけ事象ではなく登場人物達が魅力的に描かれているということでもあるので自由に観て正解か。(男性 40代)


ブラッド・ピットがカッコよくて、オーランド・ブルームが最初からラストまでヘタレです。俳優陣は豪華でビジュアルもこの神話の世界によく合っています。ちなみに、神話なのに神々は出てきません。人間の愛憎に非常にポイントを置いています。
戦争理由は人妻に横恋慕というなんとも言えない理由ですが、とにかく舞台や装備、人数などのスケールが大きいので見応えがあります。
王様役のピーター・オトゥールの演技も渋くて素晴らしいです。(女性 30代)

映画『トロイ』 まとめ

ブラッド・ピットがとにかくかっこいいので、ファンは観て絶対に損はない。バリスにイライラし、アガメムノンに嫌気がさす程度でこれといった悪役もいないので、自由に観ることができる。しかしどちらかに偏った描き方ではないということは、同時に熱狂できるシーンも少ないということなので、加えて戦っては休み、戦っては休みといった展開に飽きがくる可能性も。ただ、ヘクトルとアキレスの戦いに関しては大迫力(演技も、タテも、人間ドラマも)なので、そのシーンがクライマックスといっても過言ではないだろう。個人的にはあの戦いの周辺を観られただけでも価値のある作品だったと思っている。

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