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映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』の結末までのストーリー
  • 『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』を見た感想・レビュー
  • 『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』を見た人におすすめの映画5選

映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2008年
上映時間 142分
ジャンル ドラマ
アドベンチャー
サスペンス
監督 堤幸彦
キャスト 唐沢寿明
豊川悦司
常盤貴子
香川照之
製作国 日本

映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』の登場人物(キャスト)

ケンヂ / 遠藤健児(唐沢寿明)
少年時代には同級生の中でリーダー格であったが、中年となった今は長年夢見たロックスターを諦めコンビニで働いている。かつて仲間たちと共に「よげんの書」を作成した。
カンナ/ 遠藤カンナ(平愛梨)
ケンヂの姉の子供であるが、姉が行方不明となってしまった為ケンヂによって育てられている少女。

映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』のあらすじ【起】

物語の始まりは今よりも少し遡った時代。この年、大阪万博を間近に控えた日本は国全体が活気に満ちていました。また、世界でも人類が初めて月に辿り着いたという歴史に残る年でもあります。そんな激動の年、主人公のケンヂはまだ小学生でした。

毎日半袖半ズボンで走り回る若かりし頃のケンヂは、ある日人目につかない場所を見つけました。茂みの奥にあるその場所は、子供だから立ち入りのできるであろう場所で、大人は近付きそうにもありません。そこで、ケンヂは学校の同級生、オッチ、ヨシツネ、ユキジ、モッチャン、フクベエ、マルオ、ドンキーに声をかけ、全ての子供達の夢である、秘密基地の製作を立案するのでした。

そして、大人達の目の届かない自分達だけの場所を手に入れたメンバーは、その秘密基地で『よげんの書』というノートを作り上げます。そのよげんの書には、悪の組織が地球を滅ぼさんとする計画、そしてその企みを止めるための術を記しました。

映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』のあらすじ【承】

そして、そんな楽しい少年時代から時は流れ1997年、かつては夢にあふれた小学生であったケンヂも立派な中年になっていました。ケンヂは夢であったロックスターを長年目指していましたが、とうとうその夢を諦めます。

そして、コンビニ経営という夢からはかなり遠ざかった仕事をしながらカンナという少女と暮らしていました。カンナはケンヂの実子ではなく、ケンヂの姉の子供でした。しかし姉が突如行方不明になってしまった為、今では代わりにケンヂが育てているのでした。

そしてこの頃、ケンヂの周りで不思議な出来事が続きます。姉の失踪に加え自分の経営するコンビニの常連である客までもが行方不明となりました。更に、かつての同級生で秘密基地のメンバーであったドンキーも謎の死を遂げたのです。そして丁度その頃、日本を大きく揺るがす事件が起こります。「ともだち」と呼ばれる顔面にマスクをつけたスーツ姿の教祖が率いるカルト集団が突如として現れたのです。

映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』のあらすじ【転】

その「ともだち」はたちまちに強大な勢力を作り上げ、日本において圧倒的な力を持ち始めます。そして「ともだち」と「ともだち」が率いる集団によって日本内では様々な不可解な事が起こり始めます。しかし、ケンヂにはそれらの事件にどこか既視感がありました。そして、ケンヂはそれらの出来事がかつて自分と仲間達が書いたよげんの書に記してある内容と酷似している事に気がつくのです。

ケンヂはかつての仲間達に声をかけ、その事について話し合います。そして、やはり偶然にしてはあまりに出来すぎている現状に、よげんの書の作者である自分達が「ともだち」を止めなければいけないという結論に至りました。更に、ケンヂは未来が視えるという謎の老人から、人類の滅亡にケンヂが関わっていると予言されたのです。

一行は「ともだち」を止める為に動き出しました。しかし、自分にとって邪魔な存在であるケンヂ達を「ともだち」はテロリストに仕立て上げ、反対にケンヂ達が追われる立場となってしまったのです。

映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』の結末・ラスト(ネタバレ)

今までその通りに事が動いてきたよげんの書には、人類が滅亡する日にちまで記されていました。その日とは2000年の12月1日です。今まで「ともだち」を止めるべく密かに動いてきたケンヂ達は、確実に「ともだち」がその日に何かを仕掛けてくると踏み密かに準備をしていました。

そしてその運命の日、何と突如として東京に巨大なロボットが現れたのです。原始の力で動くそのロボットは、東京の街を次々と破壊していきます。そして更に、細菌を辺りにばらまいていきました。破壊の影響に加え細菌兵器まで投入された東京は、未曾有のパニックに陥ります。事態を予期していたケンヂ達でしたが、そのあまりに強大な力を前に為す術もありません。

テロリストとして追われる立場であるケンヂ達は派手な動きも出来ず、破壊の限りを尽くされる東京の街をただ見ているしかありませんでした。よげんの書のとおり、本当に人間はこの日に最期を迎えてしまうのでしょうか。物語は第2作目へと続きます。

映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

原作ファンとして、実写化に不安もありましたが、想像以上の完成度に驚かされました。ケンヂが自分たちの子供時代に描いた「よげんの書」が、現実の破壊行為とリンクしていく展開にはゾクッとしました。特に「ともだち」が誰なのかというミステリーが絶妙に引っ張られ、観ていて飽きさせません。最後の“世界崩壊”の序章で終わるのも、第2章への期待を高める素晴らしい幕引きでした。(30代 男性)


映画を観る前は“少年時代の妄想が世界を救う?”と半信半疑でしたが、観始めたら止まりませんでした。伏線の張り方が見事で、過去と現在を行き来する構成が非常にテンポよく、複雑な話でもついていけました。小学生時代の秘密基地や友情が、こんな風に物語の核心に関わってくるとは…。ケンヂの成長と覚悟にも共感しました。(20代 女性)


正直、初見では登場人物が多すぎて混乱しましたが、観終わってみるとその“群像劇”こそが魅力だと分かりました。あの「ともだち」の不気味さと存在感が強烈で、最後の“万博テロ”に繋がるスリル感がたまりませんでした。昔の遊びが“世界の破滅”を引き起こすという皮肉にも惹かれ、見応え十分なSFサスペンスでした。(40代 男性)


子供と一緒に観ましたが、私は特に1960~70年代の懐かしい風景や音楽に引き込まれました。ユニコーンやジュリーの曲が使われていて、その時代に青春を送った人間として胸が熱くなりました。物語もテンポが良く、大人の視点でも“昔の自分が作った妄想”に責任を取るというテーマにぐっときました。原作未読でも楽しめます。(50代 女性)


この映画は、日本の実写映画でもここまでできるんだ!という驚きをくれた作品です。特に万博の巨大ロボットや細かい小道具まで、原作の世界観を忠実に再現していて、映像のスケール感に圧倒されました。「ともだち」の正体がラストで一瞬示唆される演出も絶妙。まだ謎が残る形で終わるのが最高にワクワクします。(20代 男性)


藤木直人さん演じるオッチョがかっこよすぎて惚れました。彼の過去と現在をつなぐ“後悔と償い”の物語が、本作の中でも特に心を打つポイントでした。仲間を守るために戦う大人たちの姿が、ただのヒーローものではなく、現実味のあるドラマとして胸に響きます。特撮とは違うリアルな“日本のSF”が楽しめました。(30代 女性)


最初の30分で一気に引き込まれました。子ども時代の「正義ごっこ」が現実世界を動かすなんて、設定が秀逸すぎます。ケンヂの周囲に集まってくる仲間たちも個性豊かで、彼らが少しずつ記憶を取り戻し、過去の“誓い”に立ち返っていく展開には胸が熱くなりました。「ともだち」は誰なのか、考察が止まらない作品です。(20代 男性)


女性の視点から見ると、この映画の中でのユキジの存在がとても印象的でした。彼女は過去の仲間の中で唯一“変わっていない”存在として描かれていて、幼少期からずっとケンヂたちを見守ってきたような、芯の強い女性です。男たちの物語に埋もれがちですが、彼女の存在がこの映画の“良心”を支えていると感じました。(40代 女性)


娘に勧められて観ましたが、最初から最後まで圧倒されました。特に「20世紀少年」の歌が流れるシーンには鳥肌が立ちました。あの曲に込められたメッセージが物語の根底とリンクしていることに気づいたとき、涙が出そうになりました。子ども時代の遊びや夢が、思わぬ形で未来を作る。その怖さと希望を同時に描いている作品です。(60代 男性)


正義や悪という単純な構図ではなく、“誰が信じるに値するか”という人間関係の描き方がとても巧みだと感じました。ケンヂのように普通の人がヒーローにならざるを得ない状況に置かれた時、どう動くか。そのリアリティが見どころ。終盤のバチカンを彷彿とさせる白いローブの“ともだち教団”の演出にはゾッとしました。(30代 男性)

映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

渇き。

この映画を一言で表すと?

一人の少女の失踪をきっかけに、家族の狂気が暴かれていく衝撃のミステリー。

どんな話?

元刑事の父が失踪した娘の行方を追う中で、次第に彼女の裏の顔と、周囲の人間関係の闇が明らかになっていく。人間の本性がむき出しになる、救いのないサスペンスドラマです。

ここがおすすめ!

「20世紀少年」と同じく、“人はどこまで信じられるか”をテーマにした作品。謎が謎を呼ぶ展開と、衝撃のラストが観る者を圧倒します。映像の迫力も凄まじく、邦画のダークサイドを体感できます。

告白

この映画を一言で表すと?

教師の静かな復讐が導く、予測不能の心理戦サスペンス。

どんな話?

中学校の教師が、ある事件の犯人が生徒だと語り始めたことから始まる“告白劇”。生徒たちの心の奥に潜む闇や、社会の冷淡さが静かに、しかし鋭く突きつけられていく。

ここがおすすめ!

登場人物の心理描写と重層的な構成が「20世紀少年」の複雑な物語構造と共通。誰が敵で味方なのか分からない空気感と、ラストにかけての衝撃は一見の価値あり。邦画の傑作ミステリーです。

デスノート(前編)

この映画を一言で表すと?

正義を手にした青年と天才探偵が繰り広げる頭脳バトル。

どんな話?

名前を書くだけで人を殺せる“デスノート”を手に入れた夜神月が、犯罪者を抹殺する神となろうとし、Lという名の名探偵がそれを阻止しようとする。倫理と知能のぶつかり合いが魅力の作品。

ここがおすすめ!

「20世紀少年」と同じく、正義と狂気の境界が問われる作品。謎めいたキャラクターと緊迫した心理戦が続き、シリーズを通して“人間の本質”を描き出していきます。原作ファンも納得の完成度です。

イノセンス(攻殻機動隊2)

この映画を一言で表すと?

人間とは何か、魂とは何かを問い続ける哲学的SFアニメーション。

どんな話?

人間と機械の境界があいまいになった近未来、義体化した刑事・バトーが、暴走する女性型アンドロイドの事件を追う中で、人間性の根源に迫っていく。

ここがおすすめ!

「20世紀少年」のような深いテーマ性と、映像美を兼ね備えた一作。現実と虚構、記憶とアイデンティティの曖昧さが強調される作風は、物語の構造を楽しみたい方にぴったりです。

ノウイング

この映画を一言で表すと?

偶然か、運命か――世界崩壊の謎に挑むSFスリラー。

どんな話?

ある小学校のカプセルタイムから発見された謎の数字列。それを解読した科学者が、過去と未来の災害を予知する数字であることに気づき、やがて地球規模の破滅に立ち向かうことに。

ここがおすすめ!

“人類滅亡”という大きなスケールで進行するストーリーは、「20世紀少年」と共通する緊張感とドラマを持っています。サスペンス、謎解き、壮大なラストとすべてを詰め込んだSFの隠れた傑作です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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映画のネタバレあらすじ

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    私は浦沢直樹の原作コミックは未読なのだが、映画は限りなく原作に忠実に作られているようだ。キャストはよくこれだけ集められたなと思うほど豪華で、お金がかかっているのが分かる。妥協することなく原作の通りのキャラクターに仕上がっている。
    公開前からものすごい評判の映画であったことを覚えている。
    原作の再現にこだわった作品なので、特に原作ファンにとってはワクワクする映画だったのではないだろうか。

  2. 匿名 より:

    過去の回想はもちろん昭和時代だが、現代の時代設定もやや古く2000年。メインの登場人物がほとんど中年ということもあってか、昭和の雰囲気を引きずりつつ現代まで来たという印象がある。
    かつてロック・スターを夢見たケンヂがギター片手に歌うシーンが特に印象的だった。歌詞を見てみると、夕方どこからか漂ってくる晩御飯のカレーの匂いやコロッケの味など、なつかしくて切ない気分にさせられる。

  3. 匿名 より:

    三部作として作られているので仕方がないことではあるが、この第一章だけでは何の謎も解き明かされない。全体から見るとほんの序章に過ぎないのだろう。
    原作を知っていれば、今どのあたりのストーリーなのか思い出しつつ楽しめるのだろうが、何も知らない人にとってはちんぷんかんぷん。
    こんなところで終わるの?と驚くエンディングで、こんな起承転結が成り立っていない作品を独立した1本の映画としていいのだろうかと疑問に思った。

  4. 匿名 より:

    原作は20巻を越える壮大なストーリーの作品で、キャストも脇役まで豪華。原作のイメージがどれほど再現されているのかはわからないが、独特の雰囲気があっていい。今作はシリーズものの序章に過ぎないので映画としての評価はしにくいが、次作以降に期待できる作品になっていたと思う。
    次作までに復讐して整理しておきたいのが、「ともだち」は一体誰なのか、彼の目的は何なのか、ケンヂたちは無事なのか、ということ。推理する楽しみがある。