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映画『ザ・リング』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ザ・リング』の概要:大人気ホラー映画『リング』の、ハリウッドリメイク版。主演はナオミ・ワッツ。監督は「パイレーツ・オブ・カリビアン」を手掛けた、ゴア・ヴァービンスキー。原作の小説を踏襲したというより、日本の映画やドラマ版の要素が強い。

映画『ザ・リング』 作品情報

ザ・リング

  • 製作年:2002年
  • 上映時間:116分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:ゴア・ヴァービンスキー
  • キャスト:ナオミ・ワッツ、マーティン・ヘンダーソン、ブライアン・コックス、デヴィッド・ドーフマン etc

映画『ザ・リング』 評価

  • 点数:40点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★☆☆☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

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映画『ザ・リング』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ザ・リング』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ザ・リング』 あらすじ【起・承】

高校生のケイティとベッカは、ケイティの家で楽しく話をしているうちに、「呪いのビデオ」と呼ばれる映像の話になった。実は、ケイティは先週そのビデオをボーイフレンドたちと見ており、見た後に「7日後にお前は死ぬ」という電話がかかってきたという。半信半疑のベッカだったが、実際にケイティは一週間前にビデオを観たと思われる時間に突然死んでしまった。

ケイティの叔母、レイチェルは、数日前から一人息子のエイダンがケイティの死を予期するような絵を描いていたことを不審に思いながらも葬儀に参列した。ケイティの母親に、ケイティの死を解明してほしいと頼まれたレイチェルは、葬儀に来ていたケイティのクラスメイト達から、他にも同じ日に死んだ友達がいることを聞きつけ、調べ始める。

ケイティが死ぬ一週間前に友達と訪れたコテージにたどり着いたレイチェルは、コテージに合ったビデオを観る。観終わると電話が鳴り、「あと7日」という声を聴いた。

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映画『ザ・リング』 結末・ラスト(ネタバレ)

本物の呪いのビデオを観てしまったレイチェルは、元夫ノアに協力を仰ぎ、ビデオを解析していく。ビデオに映っていた灯台がモエスコ島と呼ばれるところにあるものとわかった。その島では、かつて馬たちの謎の連続自殺事件が起こっており、その牧場の主、アンナ・モーガンがビデオに映っていた人物だと突き止める。エイダンが、勝手に呪いのビデオを再生して見てしまったことで追い詰められたレイチェルは、実際にモエスコ島を訪れた。調べていくうちに、アンナには養女にしたサマラという娘がいたことがわかる。サマラという少女を養子にしてからアンナは精神的におかしくなり、馬が死ぬ事件も起きた。サマラがいなくなってから島に平和が戻ったという。

サマラが閉じ込められていたと思われる納屋の手がかりから、再び初めのコテージを訪ねたレイチェルとノア。そこにある井戸には、サマラの死体があり、気付くとレイチェルが死ぬべき時間が過ぎていた。

安堵してノアと別れ、帰宅したレイチェルに、エイダンが「どうして助けたの。彼女は眠らない」と言った。ノアが危ないと考えたレイチェル。しかし、ノアはサマラによって呪い殺されてしまう。ダビングが助かる鍵だと思ったレイチェルは、エイダンにダビングさせるのだった。

映画『ザ・リング』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ザ・リング』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

怖さの種類が違う

日本の『リング』の怖さとは、どこにあるのか。それは、あの湿っぽさや暗さ、そして最後までわからない貞子の存在ではないのだろうか。貞子は、見えない。見えないけれど確かにいることがわかるから怖い。ラストシーンに姿を現すものの、顔ははっきり見えないし、ずるずると這いながら近づいてくるだけで決してパワフルではない。だが、呪い殺される。そういう得体の知れない圧倒的なものへの恐怖が、映画『リング』の怖さの源だと考える。という点から考察すると、ハリウッド版の『ザ・リング』ははっきりいって、怖くない。ショッキングなのは馬がスクリューで死ぬシーンや、サマラの父親が自殺するシーンなどで、このようにアメリカ映画ならではの怖さならある。ただ、サマラはかなり早くの段階に顔がわかってしまう。顔がわかれば、あまり怖く感じないのは私だけだろうか。また、最後のテレビから出てくるシーンにしても、貞子のように、じわりじわりと近づいてくるのではなく、時折瞬間移動のように空間を移動する。びっくりはするけれど、不気味ではないのである。

また、貞子は志津子の子供ではあるが、父親が何だか知れない、海にいる神かバケモノか、とにかく異形から授かったからこそ得体の知れない気味悪さのある少女だが、サマラは養子である。出生が不明なので、彼女が来て突然不幸がはじまったと言われても、いまいちピンとこないのだ。日本の湿っぽいホラーが好きな私からすれば、全然怖くなかったけれど時々びっくりはした、というところか。アメリカのホラーが好きな人が見るとどんな感想を抱くのか聞いてみたい。

唯一エイダンだけ不気味

そんなハリウッド版のこの作品だが、唯一不気味さを覚えたのはエイダンである。奇妙な絵を描いたり(レイチェルが動画を見るもっと前から)、意味深な言葉を発したり。レイチェルが呪いのビデオに関わる前から不思議な言動を繰り返しているエイダンの存在だけが、なんだかずっと不気味で、そこだけ唯一怖いと感じた。


日本で大ヒットした『リング』のハリウッドリメイク版である今作。『リング』で描かれたじめっとした後からじわじわと迫り来るような恐怖を期待して鑑賞すると、あまりの「怖くなさ」に拍子抜けしてしまうでしょう。
今作はリメイクということですが、完全にアメリカのホラー映画になってしまっています。怖いというよりも驚かせる描写が多く、あとを引くような恐怖は無いのでただ心臓に悪い感じです。
こういうジャンルが好きな方はかなり楽しめると思いますが、日本のホラー映画と同じ恐怖は期待しない方が良さそうです。(女性 30代)

映画『ザ・リング』 まとめ

『リング』のファンだからということで見るとなんだかあまりしっくりこないまま終わる。アメリカ映画ならではのショッキングなシーンもあるし、馬、というアメリカらしいアイテムを投じたのなら、井戸をそのまま使わなくてもよかったのではと思うし、サマラの顔が早くにわかってしまってからは「悪意のある子供」がたまたまそこにいるというだけで貞子のように「なんだかよくわからないものへの恐怖」は全くなくなる。唯一、エイダンにだけ不気味さを覚えた。アメリカのホラーに慣れた人はこれを見たらどう感じるのか気になる。

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