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映画『レリック』あらすじネタバレ結末と感想

映画『レリック』の概要:1997年のパニックホラー映画。博物館で、南米アマゾンより伝わる「レリック」と言われる悪魔の像を根源として始まるパニックに、女性生物進化学博士であるマーゴが向かっていく。

映画『レリック』 作品情報

レリック

  • 製作年:1997年
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:サスペンス、ホラー
  • 監督:ピーター・ハイアムズ
  • キャスト:ペネロープ・アン・ミラー、トム・サイズモア、リンダ・ハント、ジェームズ・ホイットモア etc

映画『レリック』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『レリック』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『レリック』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『レリック』 あらすじ【起・承】

ある夜に、男は儀式の様子を写真に写し続けていた。
原住民達の儀式が目の前では行われていた。
儀式の中央に鍋が置かれており、その中には謎の植物の葉が煮えられていた。
その鍋の中身を原住民は器に盛り、男へと振舞う。
男がその差し出された器の中身を飲むと、目が回り、パニックに陥ってしまう。
そして混濁しながらも原住民の見守る中、「レリック」と叫ぶのだった。

アメリカ行き予定の「サントス・モラレス」は港に停まったままの状態で出発が遅れていた。
カメラマンの男は自分の荷物をチェックしておろしたいのだが、船長より許しは出ない。
カメラマンは船内に侵入し、自分の荷物を開けると、絶叫する。

数日後、ミシガン湖で漂流していた「サントス・モラレス号」の室内は、多くの悲惨な死体と血まみれの状態になっていた。

その後、ホイットニー博士から、シカゴ歴史博物館の本人宛に荷物が届いた。
本人である、ホイットニー博士はブラジルに調査に行ったまま、行方不明である。
同僚の、女性生物進化学博士のマーゴがその荷物を開けてみると、中身は「植物の葉」と、「悪魔の像」だった。
その像は、ゼンゼラ族の悪魔といわれる「レリック」だった。

植物には、シダ植物の様な形状で、赤い卵に見える粒の様な物が付着している。
調べてみるとそれはホルモンの塊のようだった。
その夜、博物館の警備員が、タバコを吸いながらトイレの個室に入っていると怪しい物音が。
警戒している間に、ドアの隙間から何かに足を引きずり出されてしまい、そのまま男は殺されてしまう。

立ち入り禁止状態となって賑わう博物館で、マーゴも尋問に合う。
死体の検視では、脳が無くなっていたり、変貌した体に違和感を持つ医者や警察達。
マーゴは帰宅を許されず、1人博物館の中で不気味な室内を調べつつ歩いていた。
怪しい音におののきトイレの個室に隠れたが、その音は掃除婦の呼吸吸入器の音であった。
安心したマーゴだが、博物館での調査はまだ続いていた。
マーゴは、進化の過程を含め、ブラジルでホイットニー博士が研究していた内容について刑事と話し合う。

一方、警察は血だらけの部屋を見つけ、それを追っていくと、機械室で怪しい奇声を発する者がおり、思わず銃で殺してしまう。

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映画『レリック』 結末・ラスト(ネタバレ)

静かに研究をしていたマーゴだが、突然ダストシュートから緑の巨大な虫が現れ、思わず本で叩き殺す。
虫を分析したマーゴは、パーティーに呼びに来た館長に、ホイットニーより届いた荷物に入っていた葉の粒を食べ、虫が変化を起こしたのだろうと言う事を話す。

パーティーは始まるが、警察は警察犬を使って本格的な捜査を開始。
犬達は下水道の中まで進むが、主の言う事を聞かず、暴走し、気が付くと何かに惨殺されていた。
危険を察したメンバーは、すぐに全員退去を訴える。
しかし、パーティーの来場者の上に、逃げたはずの警察犬のメンバーが死体となって落下。
警報がなり響き、パーティー来場者も皆パニックになり逃げ惑う。緊急措置のせいで、停電となってしまった室内は、予備電源に切り替わった途端何者かの襲撃を受ける。

システムを戻すには電源室に行かなくてはならない。
大勢の来場者がパニックを起こしつつも外に逃げたが、博物館内にも人は動けず残っていた。
一方、警部補と、車椅子の館長を連れたマーゴは、異形のモンスターの襲撃から扉をふさいで耐えていた。すごい力で扉を壊そうとするモンスターに恐怖でおののくマーゴ。
ホイットニーの研究していた物であるが、元は別の生き物が寄生されあのような姿になって襲ってきたのだとマーゴは説明する。

ゼンゼラ族は、敵を滅ぼすために、あの葉の薬を何かの生き物に食べさせ使っていたのだと語る。
マーゴは、どうにか研究室に戻り、DNAの分析をするがその頃パーティー会場では異形と化したモンスターによって人々が次々と殺されていた。
救助の部隊が侵入するも、すごい力のモンスターには太刀打ち出来ず、殺されて行く。
分析が終わり、モンスターを殺す為準備を始めた警部補とマーゴだが、元いた場所に戻ると館長は殺されてしまっていた。

自分が囮になると警部補はマーゴを研究室に残し、モンスターを倒しに向かおうとする。
しかしDNAの一致結果を見たマーゴは、あれはホイットニー自身だと知り絶叫する。
その時、研究室の天井を割って、モンスターが落下しながら侵入。
細い通路に追い込まれ、「ホイットニーなのね?」と呼びかけるも、もはや異形と化したホイットニーには話は通じない。
簡易エレベーターのボタンを押したマーゴは、彼に薬品瓶を投げつけて放火する。
燃えている間にエレベーターで階下に逃げるが、彼は火達磨の状態でも追ってきた。

館内を、爆発を起こしながら逃げるマーゴだが、貯水箱にもぐりこみ、爆発を無事避ける事に成功。
そのまま火にのまれ、モンスターは爆死してしまった。
無事助け出された警部補と、マーゴは博物館を後にするのだった。

映画『レリック』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『レリック』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

設定がきちんとしている

モンスターパニックや、怪しい儀式から始まる映画は胡散臭い上に、説明不足になり理解しにくい映画も少なくない。
しかしこの作品は怪しいながらも納得がいく説明がそれなりに施されているので、見ていてあまり違和感が無い。
植物に付いたあるホルモンの物質が脳下垂体に影響を与えてしまうと言う内容だが、ある意味未知のウィルスに感染した様な物なので、現実社会でもどこでもありうる状況と想定できるから違和感が無いのだ。
未開の地での、植物による感染、寄生と言えども、信憑性を感じるので展開していくストーリーを納得しながら観る事が出来る作品である。

迫力のアクション

簡易エレベーターに乗るまでの細い通路に追い詰められる姿は緊迫である。
しかもモンスターの正体を知った後では、恐怖だけではなく悲しみも混じり、マーゴの複雑な心境が伺える。
そこで炎上して終わりかとおもいきや、火達磨になってまで執拗に追ってくる姿の迫力はなかなかであり、かなり恐怖感をそそる良い見せ場となっている。
火達磨の火の勢いの迫力と、炎の凶悪さがどこか美しくすら感じるので不思議だ。
火達磨のまま追ってきたモンスターから逃げ切り、そのままモンスターは爆死するのだが、最後までどう逃げ切るか手に汗握れて楽しい。
知的な部分も生かし、終盤までDNAを探って正体を探っていく姿といい行動面と知性のバランスがうまく表現出来ていると言える。
警部補のラッキーアイテムも最後の最後まで何だかお茶目で締めくくりすっきりした終わり方になっている。

映画『レリック』 まとめ

グロテスクな面が多いので、注意が必要である。
ただ、悪魔の像に原因があると思いきや、結局ある意味自然災害の様な自然の驚異による寄生、感染となっているので、きちんとある意味筋がしっかりと作られている。
博士であるマーゴもイヤミが無く、行動的で知的な雰囲気も持ち合わせているので、彼女がどう進んでいくかを見守るのが楽しい。
異形と化したモンスターの襲撃も迫力があり、飽きさせない演出が散りばめられている。
難点なのは、暗い部屋でのシーンが多く、観にくいと感じる部分である。

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