映画『ズタボロ』の概要:監督は橋本一。出演に永瀬匡、荒井敦、木村祐一など。原作はゲッツ板谷の自伝的小説「メタボロ」、「ズタボロ」。今作は2007年に公開されたワルボロの続編として、主人公の高校進学後のストーリー。絶対的暴力を前に立ち向かい、苦悩し、揺れる主人公とその仲間達の青春ケンカムービー。
映画『ズタボロ』 作品情報
- 製作年:2015年
- 上映時間:110分
- ジャンル:青春
- 監督:橋本一
- キャスト:永瀬匡、清水富美加、堀井新太、成田瑛基 etc
映画『ズタボロ』 評価
- 点数:25点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★☆☆☆☆
- キャスト起用:★☆☆☆☆
- 映像技術:★☆☆☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★☆☆☆☆
[miho21]
映画『ズタボロ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ズタボロ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ズタボロ』 あらすじ【起・承】
コーイチ(永瀬匡)、ヤッコ(荒井敦史)、キャーム(中西昌)の三人は、暴走族の「立川獄門」に入っていたが、毎日ヤキを入れられていた。だが、決して弱音を吐かず、強気で向かい、翌日には三人で笑い合う日々だった。
三人は中学を卒業し、それぞれ別の学校へ、コーイチは進学校へ進み、デカい態度をとることを希望に登校したが、校門でケンカをふっかけた相手にやられそうになる。
それが植木(堀井新)との出会いだった。植木は少しチャラい性格で、ケンカでイキがることを諦めていた。それはある存在が同学年にいるからだ、それが「鬼」だった。
商店街をコーイチとヤッコとキャームで歩いていると、不良学生とケンカになる、逃げようとしたコーイチを他所に、ヤッコは悠然と立ち向かう、やけくそでコーイチも加わり、何とか優勢になる、そこでコーイチが立川獄門の名を出す、相手はひるむが、ヤッコはそれが気にくわなかった。ヤッコは立川獄門の力でケンカしたくなかった。
コーイチは植木からナンパに誘われ、女の子二人を連れてくる植木にウブなコーイチは驚いていた。だが、植木の後ろからケリが飛んでくる、植木がケリ返すと、バイクを盗んでトラックに詰め込む最中の鬼と遭遇する。
鬼の手伝いをすることになり、皆で鬼の家に行き、女と寝ようとするが、コーイチはしおれてしまい、外で煙草を虚しくふかす。そこへ鬼から、親族にヤクザがいるのかと問われる、鬼はコーイチに何か感じるものがあった。
コーイチは翌日の立川獄門の集会に顔を出さなかった、その代わりに、ヤッコがヤキを入れられていた、ヤッコはただでさえ敵が多く、高校でもやられていて、精神的にまいっていた。
それを聞いたコーイチが、単身立川獄門の元へ行くと、ヤッコが泣きながら土下座し、族を抜けたいと懇願したことを聞き、コーイチは信じられないでいた、だが、それを聞き、コーイチも支えがなくなり、泣きながら許しを乞う。
母にも族を抜けることを言い、泣きすがった。
映画『ズタボロ』 結末・ラスト(ネタバレ)
翌日学校でコーイチは鬼に家族構成を話していた。母の弟の満(平田満)と義理の弟の猛身(木村祐一)もヤクザで、鬼の読み通り、コーイチはヤクザに囲まれた環境で育ってきたのだ。
鬼と植木とコーイチはつるむようになって、ディスコに来ていた。
そこで新宿黒華会という不良グループとケンカになる、バックに新生会というヤクザがついていたが、かまわず三人で大暴れする。
鬼に地元から逃げ回っていることを指摘され、コーイチはヤッコの家に行くと、ヤッコが暗い部屋でうつむいていた、電気も怖くてつけられないほどヤッコは病んでいた。
ケンカの前の熱くなる感じ、ヤッコは太鼓の音が聞こえなくなっていた。
コーイチはヤッコの敵を追い払うため、叔父である猛身の元でヤクザになりたいとお願いする。
猛身はしっかり面倒を見ることを約束し、的屋を任せる。
そこで、叔父である五国組の満に会う。満はコーイチと母を気に掛ける。
向かいで的屋をやっていた娘をチンピラから助けたコーイチは、娘の家に呼ばれ、仲良くなり、二人は愛し合った。
学校で鬼が退学になって暴れていた、植木と鬼とコーイチは地元の族、立川獄門を憂さ晴らしにつぶしに行くことにした。三人は暴れて、休憩がてらコーイチの家に寄っていった、そこでコーイチの母のおせっかいに笑いあった。
コーイチは、満に呼ばれていた、猛身は薬中で借金まみれでコーイチを利用して危ない橋を渡らせようとしていたことなどを忠告として話した、満はコーイチにヤクザの怖さを教えた。
その帰り、コーイチは待ち伏せされた黒華会に仕返しをうけてしまう。
コーイチは満の知り合いである亀山組の竹脇に会う、竹脇はコーイチに良くしてくれて、レストランやソープに連れて行ってくれた、帰りに後輩の敵を取りに行く植木に会い、三人でケンカの場所まで行く。
コーイチはヤッコの家に行き、ヤクザになって守ることをいうと、ケンカになる、だが、頭突きの痛さにヤッコは意気消沈した。もうヤッコは燃え尽きていた。すっかりサラリーマンをしていた。
帰ると、猛身が女を寝取られたと言い、母から慰謝料をとっていた、コーイチは思わず手を出してしまった。猛身は恨みを残し去った。
コーイチはどうしようもない状況だから、ヤクザに家を守ってもらうことを母に提案するが、母は断じて認めなかった。半端物と母に言われ、ケリをいれた。
その後、母が肋骨を折り、病院に運ばれたこと知る。コーイチは罪悪感にかられた。
立川獄門の頭が黒華会にやられすっかり意気消沈していたコーイチは、飽きれて帰っていると、黒華会にやられた植木を見つける。そして金を用意してディスコにくるよう呼び出しを受けていることを聞く。
コーイチは鬼とディスコへ、黒華会と新生会がいたが、臆せず立ち向かう。そこへ亀山組の竹脇がヤッコを連れて現れた。
ヤッコはケンカに加わり、前のように暴れた。
コーイチたちは勝ち、帰りにヤッコとまだ終わってないことを確認し、家路につく。
その後、コーイチは満に会い、車に乗るよう促されるが、コーイチは断り、今日もまたケンカに真っ向から立ち向かっていく。
映画『ズタボロ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ズタボロ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
メッセージなし
なにがいいたいのかわからない、作者の実話らしいが、それでどうなったの?なにがいいたいの?という感じ、単純にヤクザすげーだろー、ケンカすげーだろーで終わり。
まあバカだからしょうがない。バカだからケンカするし悪いこともするのだ。
この手の作品は、クローズやドロップあたりからたくさん作られ、溢れているし話も似たり寄ったり。もう飽きていると思う。
道交法はしっかり守る
やはり世間の目を気にしてなのか、原チャでニケツするシーンでちゃんとヘルメットをかぶり、ナンバーも黄色になっている(ニケツできる排気量という証拠)、さらに暴走族の走るシーンもなく、たむろしているシーンばかり、ケンカシーンでイキがる。あのー、格闘映画じゃないんだからさーと思うが、こういう作りにしか規制がかかってできないのだろうなと思う。
佐藤二郎の怪演
今作で一番すごかったのは、佐藤二郎の演技だった。竹脇というオペラ好きなヤクザという設定なのだが、喋り方や振る舞いがぶっ飛んでいる変人で終始ドン引きするぐらい変だ。
だがそれがいい感じでスパイスになっていた、まるで仁義なき戦いの田中邦衛みたいだった。
どれだけ若手のイケメン俳優を起用しても、いくら実話を元にしていると言っても、このような作品はこれまでにも沢山作られていて、『クローズ』や『ドロップ』など言ってしまえば「もっと良い作品」が他にあるのでわざわざこの作品を見る必要はないでしょう。
コーイチがヤクザに囲まれて育ったという設定もクローズの滝谷源治と同じだし、高校生の喧嘩にヤクザが絡んでくるのも一緒。先が読めてしまうシーンばかりなので正直飽きてしまいます。その上、何を伝えたいのかよく分からないので1度見れば十分かなという印象です。(女性 30代)
映画『ズタボロ』 まとめ
佐藤二郎という役者を知れたこと以外は時間の無駄だった、なにを望んで観たかというと、狂気なのである。
どんな役者か知らないし、撮影現場の雰囲気も知らない、だがどこか土臭さがない。
顔がキレイすぎる、女性受けを狙っているのだろうか?クレームも女性のイメージが強いからその対策にイケメンを起用しているのだろうか?まあ単純に絵面を気にしての事であろう。
それにこの手の映画で毎度のことだが高校生ではないだろうと思ってしまい、感情移入が苦しくなる。もっとコアに寄った不良映画が個人的に観たい。
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