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映画『ハルフウェイ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ハルフウェイ』の概要:2008年の日本映画。片思いをしていた男子生徒に突然告白され、付き合うことになった北海道に暮らす女性高校生。しかし彼はすでに東京の大学に進学を希望していた。二人の苦悩を綴った青春ラブストーリー。

映画『ハルフウェイ』の作品情報

ハルフウェイ

製作年:2008年
上映時間:85分
ジャンル:ラブストーリー
監督:北川悦吏子
キャスト:北乃きい、岡田将生、溝端淳平、仲里依紗 etc

映画『ハルフウェイ』の登場人物(キャスト)

ヒロ(北乃きい)
一途な女の子。男勝りの勝ち気な性格で、少々わがままな所も。思ったことを口にする正直な女の子。
シュウ(岡田将生)
優しくて、ふわっとした男子生徒。一途で彼女のために何かしてあげたいと思う男の子。もめ事が嫌い。

映画『ハルフウェイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ハルフウェイ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ハルフウェイ』のあらすじ【起】

ヒロはバスケ部のシュウのことが大好きである。
ある日バスケの試合を観覧している時、ヒロは体調が悪くなり保健室で休むことに。
友人のメメにシュウへの思いを口にしている時、試合で怪我をしたシュウが保健室に入ってきてしまった。
ベッドで寝ているヒロからはシュウの姿は見えない。

ヒロはまさかそこにシュウ本人がいるとも思わず、自分の彼への気持ちや、もしかしたら相手も好きになってくれるかもしれないなどと言う恥ずかしい妄想を大きな声で語ってしまう。
全く何にも気がつかずにシュウの話をするヒロを残し、慌ててシュウは保健室を後にした。

帰宅途中、河原でシュウの帰りを待つヒロ。
今日こそは告白をしようと決めていた。
自転車で通りかかったシュウを停めたが、中々告白できないヒロに「付き合いませんか?」とシュウから言った。
びっくりしたヒロは「一緒に帰ろう」と誘うシュウを断り、反対方向に自転車を走らせていく。
戸惑うシュウだったが、中々戻ってこないヒロの行動を不思議に思いつつ帰ることにした。すると後ろから「一緒に帰る!」と大きな声で向かってくるヒロの姿が。
ヒロのわけのわからない行動に戸惑うシュウ。
しかしこうして二人は付き合うことになった。

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映画『ハルフウェイ』のあらすじ【承】

シュウとヒロは青春まっただ中。
高校最後の大事な時間を大好きだった彼と一緒に過ごすことが出来ることに、ヒロは幸せを感じていた。
2人は彼氏と彼女らしくお互いの友人に会ったり、先生に冷やかされたりと幸せな時間を過ごしている。

しかし二人は高校三年生、進路について決めなければいけない時が来ようとしている。
地元が好きで離れる気が無いヒロは、通える大学を希望していた。
下校中シュウの希望を聞くが、特に決めていないようである。
この先もずっと一緒にいることが出来ると信じていたヒロ。

ある日、ヒロはシュウの親友から「シュウが早稲田大学を受験しようとしている」と聞く。
ヒロは地元の北海道の福祉大学を受験しようとしていたし、シュウからは東京に行くなどと聞いていなかったため酷く驚く。
この間聞いたときはそんなこと一言も言っていなかったのだ。
そして今まで内緒にされていたと、憤慨した。
ヒロはシュウに裏切られたような気がしたのだ。

映画『ハルフウェイ』のあらすじ【転】

すぐにシュウに会いに行ったヒロは、自分から話して欲しかった。
河原で「私に何か話すことは無いか?」と聞くヒロ。
そこで自分に話をさせようと促すがシュウは一向に何も話そうとしない。
業を煮やしたヒロは、「何故早稲田のことを隠していたのか」と詰め寄る。
そしてようやく自ら早稲田に行きたいと白状したシュウに、「東京に行くのに何故自分に告白したのだ」と叫んで怒る。
そしてシュウは「ヒロを思ったら早稲田に行くことを止めた方が良いのでは無いか」と考え直し始めた。

どうして良いかわからないシュウはそのことを教師に相談にいく。
シュウが信頼しているその先生は「目先のことだけではなく、長い目で考えた方が良い」とアドバイスする。
彼女が大事だという気持ちもわかるが、人生は長いのだとも言った。
勿論言っていることは理解出来る。
しかし早稲田を決めた時、シュウはまだヒロとは付きあっていなかったのだ。
彼女と未来。
シュウの気持ちは、ヒロと未来の間で複雑に絡み合っていった。

映画『ハルフウェイ』の結末・ラスト(ネタバレ)

連絡を途絶えさせたヒロは、東京に行ってしまうシュウと勝手に別れたつもりでいた。
メールの返信もせず、電話にも出ないヒロに対し不満を言いにきたシュウに「別れたのだから連絡しなくてもおかしくない」と言い放つヒロ。
しかしそれを聞いてシュウは「まだ別れていない」と怒る。
シュウの友人から「シュウが早稲田を諦めた」と聞いたヒロは上機嫌。
また前のようにシュウとの関係が始まった。

しかし本当にこのままで良いのか悩んだヒロは、シュウを連れて職員室に行く。
そこでヒロは先生に「シュウを早稲田に行かせてやって欲しい」と頼んだ。
辞めて欲しいと言ったり、行けと言ったり、気分でコロコロ変わるヒロの発言に振り回されるシュウは突然のことに動揺した。
しかし教師に本当の気持ちを聞かれ「早稲田に行きたい」と答える。

その日から卒業までたくさんの思い出を作ろうとする二人。
受験を終えて帰ってきたシュウに「やっぱり行かないで」と笑顔で言うヒロだった。

映画『ハルフウェイ』の感想・評価・レビュー

今まで見た高校生の恋愛物語の中で、最もリアルに描かれている映画だと思う。ヒロの強がりな所と、気分屋で我が儘な性格や、シュウの優しく大人っぽい全く真逆の二人が、付き合うことになった流れなど、共感を得た。河原の撮影や学校内での撮影も自分の高校生活を思い出させるような親近感があり、ふわっとしている映像も懐かしい気持ちになった。受験を控えた二人にとって、進路を先に考えるのか、今現在の彼女のことを考えるのか、葛藤したシュウの気持ちや、ヒロの怒りも見所である。(女性 20代)


鑑賞し始めて、数分後この映画観たの2回目だ!ということに気付き、びっくり。昔に一度みたときは、主人公たちの演技にこちら側が恥ずかしく、心がムズムズしてしまって観るのを止めてしまっていたことを思い出しました。思春期の頃の恋愛って無鉄砲で、無計画で危なっかしくて…。そんな甘酸っぱい青春を演技派俳優たちが自然にうまく表現できている作品だと思います。偶然学生時代のクラスメイトに再会!なんて時にこの映画を鑑賞して、自分の淡い思い出に浸ってみるのもいいですよね。(女性 20代)


リアルで淡い青春映画だ。素直だけどシュウを振り回すヒロと優しいけどヒロに振り回されるシュウの二人が織りなす空気はとても可愛らしく焼けてしまう。ヒロのちょっと変わった行動もご愛嬌だ。

進路とヒロで迷うシュウの気持ちも遠くに行ってほしくないヒロの気持ちもどちらも理解できるからこそ、両方を応援したくなるし、どうか長く続いてほしいとも思う。

私はヒロに振り回されるシュウを観るのが好きだし、シュウのヒロに対する優しさに悶絶してしまう。(女性 20代)


高校3年生という人生で初めて経験する大きな節目を前にした高校生の恋愛を描いた青春ラブストーリー。主演の北乃きいと岡田将生のカップル感というか、空気感がとてもリアルで可愛らしかった。特に岡田将生がかっこよすぎて、私も同級生だったら絶対に好きになっていただろう。

高校生の頃は何もわからないから、あの学校の中の小さな世界が全てなんだと無意識のうちに思いこんでしまう。だからこそ、彼らの感情はこんなにも眩しくて切ない。大人になってから見返すと胸がきゅっとなる。(女性 20代)

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