12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『たまこラブストーリー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『たまこラブストーリー』の概要:2014年公開の日本のアニメーション映画。2013年まで放映していたたまこマーケットの続編で映画版である。同じ餅やの子供として生まれたたまこともち蔵が、高3になり将来を考え始め、お互いの気持ちにも気がついていく青春ラブストーリー。

映画『たまこラブストーリー』の作品情報

たまこラブストーリー

製作年:2014年
上映時間:83分
ジャンル:アニメ、ラブストーリー
監督:山田尚子
キャスト:洲崎綾、田丸篤志、金子有希、長妻樹里 etc

映画『たまこラブストーリー』の登場人物(キャスト)

北白川たまこ(州崎綾)
うさぎ山商店街の餅やの長女。性格は天然系おっとりで、早くに母を亡くしていることから家族思いの優しい高校三年生。家業を継ぐことに疑問を感じずに、餅のことで頭がいっぱいの元気な女の子。
大路もち蔵(田丸篤)
うさぎ山商店街の餅屋の息子でたまこの家の向かいに住んでいる。将来は餅屋を継がずに映像製作の勉強がしたいと東京の大学を受けることになる。たまこに気持ちを伝えられないでいる優しい青年。
常磐みどり(金子有希)
たまこの親友でバトンクラブのリーダー。テキパキとした性格でおっとりしているたまこを支えてくれるしっかりした女の子。

映画『たまこラブストーリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『たまこラブストーリー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『たまこラブストーリー』のあらすじ【起】

うさぎ山商店街で餅屋の娘として暮らすたまこ。
現在高校三年生の彼女は、餅が好きで常に餅の新作のことを考えている。
友人達からは変態だと冗談を言われるほどである。
彼女は幼い時に母を亡くしていることもあり、父と祖父の家業を継ぐと当たり前に思っていた。

たまこの家の前に住む幼なじみのもち蔵。
小さい時から一緒に育った彼とは、お互い楽な存在だった。
しかも向かいに住んでいるのに、たまこと同じ餅屋。
だが、たまことは違い、もち蔵は東京の大学で映像関係の勉強をしようと密かに思っている。

ある日、バトン部に所属しているたまこの友人が大会に出ようと持ちかける。
しかし、たまこは中々うまくバトンを掴むことが出来ない。
それでもやってみようと思うたまこに、みどり始め仲間が必死でサポートをする。

一方でもち蔵は東京の大学に行きたいという意思をたまこに伝えることが出来ないでいた。
そしてもう1つ言えないこと。
それはたまこが好きだということだった。

映画『たまこラブストーリー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『たまこラブストーリー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『たまこラブストーリー』のあらすじ【承】

たまこに気持ちを伝えることが出来ないもち蔵に、みどりは告白するように仕向けてくる。
それに対しもち蔵は、たまこに告白することを決めていると言った。
もち蔵に気持ちがあるみどりは複雑だった。

約束通り、学校帰りの河原でもち蔵は東京の大学に行くこと、そしてたまこが好きだと告白する。
そんなことを思いもしなかったたまこは動揺し、何も考えられなくなってしまう。
川に落ちたたまこはもち蔵を残し、急いで自宅に帰ってしまう。
何が起こったのか理解出来ないたまこだった。

翌日からたまこの餅スランプが始まる。
あれほど餅の新作や売れ行きを考えていたたまこだったのに、餅のことを考えられず体調不良を理由に店の手伝いも休ませてもらった。
たまこの様子がおかしいことを父親たちは心配したが、たまこが商品の餅の話をする時も「もち蔵」と蔵をつけて話すことで何かあったのだと気がついた。
初めてたまこはもち蔵を男性だと実感する。
意識しすぎてしまいもち蔵とは話せなくなってしまったのだった。

映画『たまこラブストーリー』のあらすじ【転】

そんな矢先、たまこの祖父が餅を喉につまらせて救急搬送される。
配達でいない父親の代わりに自分が救急車に乗り込もうとするが、動揺でどうして良いかわからない。
調度その現場に居合わせたもち蔵が一緒に乗って病院まで行くことにした。

幸い祖父の容態は大事には至らず、一晩病院で過ごすだけで良さそうだった。
病院に残るというたまこに、もち蔵の母親はたまこに付いているようにもち蔵を促す。
そして一晩付き添うことにしたもち蔵。

今日までのことで色々考えたもち蔵だったが「告白は無かったことにしてくれ」と言った。
それを聞いたたまこはどこかショックだった。
今までは告白されたことで動揺し、意識し始めてどうしてよいか分からなかったたまこだったがここにきてはっきりもち蔵の存在の大きさを認識し始めていたのだ。
みどりや仲間に相談しても中々解決案も見当たらない。
そして周りから指摘されはじめ、ようやくたまこはもち蔵への自分の気持ちに気がつき始めたのだった。

映画『たまこラブストーリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

練習の甲斐もあり、バトン部の大会でたまこは今まで失敗続きだったバトンも見事キャッチ。
自信をつけていた。

ある日インフルエンザが広がり、休校の連絡が入った時のこと。
連絡網は、たまこの次はもち蔵で終わりだった。
自分の気持ちを伝えなければいけないと考えていたたまこは、連絡をしなければいつも通りもち蔵が学校に来るのでは無いかと考える。
そして本当は連絡をしなければいけなかったのだが、たまこは敢えてしなかった。

翌朝、同じ時間にたまこは教室にいた。
もち蔵をまっていたのだった。
しかしたまこの前に現れたのはみどりだった。
みどりはもち蔵が急に東京に転校することにしたのだと話した。
東京の大学を受験するために、早くから転校して準備をするのだと言う。
ショックを隠せないたまこは、急いで駅まで追いかける。

新幹線が発車しようとしたそのとき。
もち蔵の耳にたまこの声が聞こえた。
振り向くとそこには本当にたまこがいる。
いつも二階の窓を開けてお互い話していた糸電話を、もち蔵に投げたたまこ。
そして言った「もち蔵が大好き」と。

東京に転校する話は、告白させようとしたみどりの作り話だった。

映画『たまこラブストーリー』の感想・評価・レビュー

京都アニメーション制作のアニメ「たまこまーけっと」の劇場版です。アニメから観ていた大好きな作品です!日常系アニメの劇場版は正直映画にするほどでは…と思うものが結構ありますが、本作はアニメではあまり描かれていなかった主人公たまこの恋愛について描かれていて、劇場版への持っていき方がうまいなあと思いました。アニメで活躍していた喋る鳥「デラちゃん」が登場しないのが残念でしたが、京アニお得意の細部まで書き込んだ風景や、色彩の豊かさが堪能でき、登場人物たちを見ているとほっこりします。

京都アニメーションがまたアニメ制作ができる日を心待ちにしています。(女性 20代)


凄く特別な何かがあるわけではないけれども、心に深く残る作品だった。たまこともち蔵の純粋な恋愛が見られてほっこりとした気持ちになった。大切な人に思いを伝えるって、緊張するけれども素敵なことだと思う。大人が見ても恋愛って良いなと思える作品だった。
常磐みどりがまた良い子だなと思った。もち蔵への思いを封印し、たまこの背中を押すなんて、誰にでもできることではないと思う。魅力的なキャラクターで、好感が持てた。(女性 30代)


テレビシリーズの続編だが、今作だけでもちゃんと理解できるように作られているので敷居は低い。

監督は山田尚子と脚本は吉田玲子という、界隈では知られたゴールデンコンビ。登場人物の感情の流れが自然で、それぞれの登場人物に非常に共感しやすい。特に吉田玲子の脚本は、映像には映らない、セリフだけでは伝わらない空気感を表現することに定評がある。今作でもたまこの複雑な心情がとても伝わってくる。

青春の胸を締め付けられる感じが呼び覚まされる作品だ。(男性 30代)


『聲の形』の山田尚子監督作品ということでかなり期待して鑑賞しましたが、京アニが作るラブストーリーはキュンキュンの連続で極上の作品でした。
アニメ『たまこマーケット』の劇場版で、幼なじみから恋愛感情に発展すると言う文字にしただけでもめちゃくちゃ甘酸っぱいストーリーなのですが、自分の気持ちに戸惑う様子や、上手く言い表せない感情など誰もが感じたことのあるあの不思議な感覚を、とてもリアルに映し出していました。
可愛さと切なさにため息を漏らしながら見てしまう作品です。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー