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映画『土を喰らう十二ヵ月』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『土を喰らう十二ヵ月』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『土を喰らう十二ヵ月』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0079240

製作年 2022年
上映時間 111分
ジャンル ヒューマンドラマ
監督 中江裕司
キャスト 沢田研二
松たか子
西田尚美
尾美としのり
製作国 日本

映画『土を喰らう十二ヵ月』の登場人物(キャスト)

ツトム(沢田研二)
信州の山荘で、亡き妻・八重子の遺骨と、犬のさんしょと共に暮らしている作家。
9歳のときに京都の禅寺に奉公に出され、精進料理を習った。
山奥での暮らしがある女性編集者の目に留まり、山での日々を連載しないかと持ち掛けられ「料理は素人、畑は自己流、13歳で寺を脱走した自分にどこまでできるか分からない」と言いつつも、やってみることにした。
真知子(松たか子)
ツトムの担当編集者で、恋人。ツトムの料理をいつも楽しみにしており、一緒に台所に立って手伝ったり、畑仕事や山歩きに付き合ったりもする。ツトムの料理の湯気の匂いにつられて台所に駆け込み、料理している内容を言い当てたことから「地獄耳ならぬ地獄鼻だな」とツトムに笑われる。

映画『土を喰らう十二ヵ月』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『土を喰らう十二ヵ月』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『土を喰らう十二ヵ月』のあらすじ【起】

作家のツトムは、信州の山荘で犬のさんしょと一緒に暮らしている。
さんしょの名付け親で妻の八重子は13年前に亡くなったが、墓はまだ作っておらず、遺骨は写真とともに棚の上に飾ってある。

一年の始まりである立春の候、担当編集者で恋人の真知子が東京から訪ねてきた。
ツトムは晩秋に吊るした干し柿や、暮れに漬けた白菜漬け、炉端で焼きながら食す小芋などで真知子をもてなす。
真知子はツトムの料理ひとつひとつに感動を込めて褒めるが、締切り目前であるにも関わらず、原稿に手を付けていないというツトムに困り顔だ。
せめてタイトルだけでもと真知子に言われ、原稿用紙に向かったツトムは「土を喰らう十二カ月」と書いた。

ツトムは9歳のとき、禅寺に奉公に出され、精進料理を習った。
禅寺では、献立は畑と相談するものと教えられた。
何もない台所から絞り出すのが精進で、僅かな畑と相談することは旬を食べることであり、すなわち土を喰らうことだと、言葉はなくとも教えられたと、ツトムは回想する。
やがて山は、万物が春を謳歌し、ツトムが最も幸せを感じる清明の候を迎えた。

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映画『土を喰らう十二ヵ月』のあらすじ【承】

立夏の候、ツトムは畑を耕し、掃除をしながら、生きることは身体を動かすことだと身に染みて悟る。
季節が進むにつれて新たな畑仕事が増え、身体を使えば腹が減り、腹が減れば飯もうまいと、生活の循環が充実していることの満足感に浸るのだった。

八重子の母・チエは変わり者で、息子夫婦との折り合いが悪く、独りで畑を耕し、暮らしている。
ツトムがチエの家を訪ねると、チエはご飯とみそ汁、漬物を振る舞い、土産に手作りの味噌を樽ごとくれた。
そして、八重子の墓を早く作ってやれと繰り返した。

雨露の恵みをうける芒種の候、ツトムは和尚から教わった方法で梅を漬ける。
ツトムは対談番組の出演依頼を受け、和尚が亡くなった後、娘とともに寺を追い出された彼の妻を探してほしいとテレビ局に依頼した。
そして、和尚の妻も昨年亡くなっていたことが分かり、ツトムは出演を断ったが、和尚の娘がツトムを訪ねて来た。
「お世話になっておきながら、何のお礼もしなくて」と頭を下げるツトムに、娘は母からの遺言と言って、母の漬けた梅を差し出し、ツトムを励ました。

映画『土を喰らう十二ヵ月』のあらすじ【転】

立秋を迎え、ツトムはたわわに実った茄子を収穫して糠床に押し込み、間もなく迎えた処暑の候、八重子の弟夫婦に頼まれてチエの自宅を訪ねたツトムは、チエの亡骸を発見した。
八重子の弟夫婦は屁理屈を並べて葬儀をツトムに押し付け、ツトムは祭壇や遺影を急いで用意し、真知子に手伝ってもらって通夜ぶるまいを作り、心を込めてチエを見送った。
葬儀を終え、チエの遺骨を八重子の遺骨の隣に置いた後、ツトムは真知子に「ここに住まないか」と提案した。
真知子は「本を作る面白さは全部、八重子さんに教えてもらった」と話し、一緒に住むかどうか、少し考えさせてほしいと答えた。

やがて白露の候が訪れ、ツトムは自分の骨壺を焼いてみようと思い立った。
しかし、骨壺作りの途中、ツトムは窯の中で倒れ、それを見つけた真知子が救急車を呼んだ。
心筋梗塞で危ない状態に陥ったツトムだったが、奇跡的に回復し、自宅に戻るとさんしょが迎えてくれた。
真知子はツトムが不在の間、毎日ではないがぬか床をかき回しておいたと言って、ツトムの漬けた茄子の糠漬けを切り、皿に盛る。

映画『土を喰らう十二ヵ月』の結末・ラスト(ネタバレ)

真知子はツトムに「ここに住むことにする」と告げたが、ツトムは「気持ちは嬉しいが、どうやら僕は独りでいたいらしい」と答えた。
真知子が「死んじゃったらどうするの?」「私、もう来ないかもよ」と何を言っても、ツトムは「それはそれで仕方ない」と答えるばかりだったので、真知子は「身勝手なだけよ」と言って去った。

ツトムは、必ずやってくる死をなぜ恐れ嫌がるのか考え続け、書物を読み耽り、原稿を書き進めた。
寒露の候、ツトムは眠る前に「みなさんさようなら」とこの世に別れを告げることにした。
明日も明後日もと思うと面倒なので、今日一日生きられればいいと考えるようになったのだ。
ツトムの中である答えが実を結び、彼は湖に八重子とチエの遺骨を撒いた。

秋が深まる霜降の候、ツトムがなめこ採りに向かう山道で、真知子と再会した。
真知子が「私、結婚することにしたの」と告げるとツトムは「そうか、よかったじゃないか」と穏やかに言った。

立冬を過ぎると一気に雪景色が広がり、ツトムは食のありがたさを噛みしめつつ、幾度となく過ごした信州の冬を再び迎えた。

映画『土を喰らう十二ヵ月』の感想・評価・レビュー

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映画『土を喰らう十二ヵ月』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『土を喰らう十二ヵ月』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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