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映画『ピクニックatハンギング・ロック』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ピクニックatハンギング・ロック』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ピクニックatハンギング・ロック』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ピクニックatハンギング・ロック』の結末までのストーリー
  • 『ピクニックatハンギング・ロック』を見た感想・レビュー
  • 『ピクニックatハンギング・ロック』を見た人におすすめの映画5選

映画『ピクニックatハンギング・ロック』の作品情報

ピクニックatハンギング・ロック

製作年:1975年
上映時間:116分
ジャンル:ミステリー
監督:ピーター・ウィアー
キャスト:レイチェル・ロバーツ、アン・ランバート、ドミニク・ガード、ヘレン・モース etc

映画『ピクニックatハンギング・ロック』の登場人物(キャスト)

ミランダ(アン・ランバート)
寄宿制のアップルヤード女学校の生徒。おとぎ話に出てくるような金髪の美しい少女。クイーンズランド出身のお嬢様。
セイラ(マーガレット・ネルソン)
ミランダと同室の女生徒。兄と孤児院で育った。兄とは生き別れている。ミランダのことが大好き。
アップルヤード(ドミニク・ガード)
女学校の校長。厳格で金にうるさく、孤児のセイラに冷たい。
マドモアゼル・ポワテール(ヘレン・モース)
女学校の先生。生徒たちから慕われている。
マイケル(ドミニク・ガード)
英国大佐の甥っ子。馬番のアルバートと仲がいい。

映画『ピクニックatハンギング・ロック』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ピクニックatハンギング・ロック』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ピクニックatハンギング・ロック』のあらすじ【起】

1900年2月14日。オールトラリア・ヴィクトリア州。聖バレンタインのこの日、アップルヤード女学校の生徒たちはマセドン山近くの岩山にピクニックへ行くことになっていた。寄宿制の女子学校で窮屈な生活を強いられている生徒たちは、岩山へのピクニックをとても楽しみにしていた。

この学校にいる生徒たちはほとんどがお金持ちのお嬢様だったが、ミランダと同室のセイラは孤児で後見人の支援に頼っていた。内向的で病弱なセイラは美しくて明るいミランダのことを友達以上に愛しており、ミランダを想って愛の詩を書くほどだった。校長のアップルヤード女史は孤児院育ちのセイラのことを快く思っておらず、ピクニックにもセイラだけを参加させない。

生徒19名と付き添いのポワテール先生とマクロウ先生は校長と8時までに帰る約束をして馬車で岩山へ出発する。厳格で博識なマクロウ先生は馬車の中でも岩山ができた歴史について説明する。しかし生徒たちは手袋を外して解放感に浸っていた。

岩山には英国大佐夫婦と甥のマイケルもピクニックへ来ていた。馬番のアルバートは施設育ちの孤児で不良だったが、マイケルは年の近いアルバートに親近感を持っていた。マイケルは退屈な大佐夫婦から離れて、アルバートと一緒に時間を過ごす。

映画『ピクニックatハンギング・ロック』のあらすじ【承】

正午過ぎ。御者は自分の懐中時計が12時ちょうどで止まっていることに気づく。なぜかマクロウ先生の時計も同じように止まっていた。ミランダとマリオンとアーマはポワテール先生の許可をもらって岩山の探検に向かう。小太りでいつも不満ばかり言うイディスも一緒に行くと言い出してついてくる。

小川を超えて行くミランダたちをマイケルたちが見つめていた。マイケルはミランダの美しさに魅了され、なんとなく彼女たちの後をついていく。ミランダたちは木立を抜け、岩山の頂上部を目指していた。疲れてきたイディスはいつものように文句を言い始める。

アーマは岩山の自然の中で靴とストッキングを脱いで裸足になり、ミランダとマリオンもそれに倣う。女学校では絶対に禁止されている行為だが、3人は岩山の中で不思議な解放感を味わっていた。そのまま4人は岩山で眠り込んでしまう。それは下にいるポワテール先生や生徒たちも同じで、みんな知らぬ間にぐっすりと眠り込んでいた。ただ、マクロウ先生だけはきちんと座り、数学の本を読んでいた。

目を覚ましたミランダとマリオンとアーマはそのまま吸い込まれるようにして岩山の中へ消えて行く。イディスは“行かないで!”と絶叫するが、3人にその声は届かない。イディスは恐ろしくなり、泣き叫びながら全速力で岩山を駆け下りて行く。

映画『ピクニックatハンギング・ロック』のあらすじ【転】

辺りはすっかり暗くなり、学校では校長が苛立っていた。夜の10時半も過ぎてようやく馬車が帰って来て、校長は胸をなでおろす。しかし生徒たちはみんな泣いており、ポワテール先生まで泣いている。岩山ではミランダとマリオンとアーマに加えて、マクロウ先生までが行方不明となっていた。

翌朝から警察と地元の人たちで大規模な捜索が始まる。イディスは寝込んでしまい、何も話そうとしない。マイケルも警察から事情を聞かれるが、彼は4人が木立へ入るまでしか目撃していなかった。少し落ち着いて現場へ来たイディスが、岩山を駆け下りている途中にマクロウ先生とすれ違ったと言い出す。さらに先生はスカートを脱いでズロースだけで走っており、空には赤い雲が浮かんでいたと証言する。彼女たちが何者かに暴行を受けた可能性もあり、警察は警察犬を使って捜索を続ける。

事件から1週間が過ぎ、ミランダのことが忘れられないマイケルはアルバートを誘って岩山へ行ってみる。マイケルは1人で目印をつけながら岩山を登って行く。なかなか帰らないマイケルを心配して目印を頼りにアルバートが岩山へ登ると、そこには傷だらけで動けなくなったマイケルがいた。マイケルは無事に保護され、アルバートに女生徒の服の切れ端を渡す。再びアルバートが岩山へ登ってみると、そこにはアーマが倒れていた。

映画『ピクニックatハンギング・ロック』の結末・ラスト(ネタバレ)

アーマは頭を強く打っていたが命に別条はなかった。医者はアーマが1週間も野外に放置されていたとは思えないと不思議がる。

依然として他の3人は発見されず、謎の失踪事件は新聞にも大きく書き立てられる。女学校では退学者が相次ぎ、校長は頭を抱えていた。セイラの後見人からは学費の支払いがなく、校長は彼女にこのままだと退学してもらうことになると宣告する。

セイラは施設でひどい虐待を受けており、孤児院に戻されることを恐れていた。さらに最愛のミランダまで失い、生きる気力を失くしていく。3人の捜索は続いていたが何の進展もなく、ついに行方不明のまま推定死亡の結論が出る。アーマは退学してヨーロッパへ行くことになるが、別れの挨拶に来た彼女に生徒たちは怒りと不安をぶつける。しかしアーマにはあの時の記憶がなかった。

校長はついにセイラへ出て行くよう告げる。その夜、セイラは姿を消す。校長はポワテール先生に“彼女は後見人が連れて帰った”と説明していた。そして全ての生徒が学校を去って行く。

後日、使用人が温室で血を流して倒れているセイラの遺体を発見する。どうやら飛び降り自殺を図ったようだ。アルバートは不思議な夢を見ていた。それは施設で生き別れた妹のセイラが“さよなら”を言いにくる夢だった。

1900年3月27日。校長の遺体が岩山の麓で発見される。詳しい事情は不明だが、岩山に登ろうとして転落したと判断された。その後も捜索は続いたが3人は発見されず、今日までその失踪は謎のままである。

映画『ピクニックatハンギング・ロック』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

物語られないことの恐ろしさをこれほど感じた映画は久しぶりだった。ピクニックに出かけた少女たちが岩山で忽然と姿を消し、結局その理由が明かされないまま終わる構成が強烈。発見された少女も何も語らず、謎は深まるばかりだ。校長の破滅や学院の崩壊まで描かれることで、事件が共同体そのものを蝕んでいく様子が浮かび上がる。説明を拒むラストに、不気味な余韻が残った。(30代 男性)


少女たちが白いドレスで岩山を登っていく場面が幻想的で、美しさと不安が同時に押し寄せる。失踪の理由が最後まで語られないため、観る側の想像力が試される作品だと思った。厳格な寄宿学校という閉ざされた空間と、原始的な自然の対比が印象的。校長が追い詰められていく展開も含め、社会の秩序が揺らぐ怖さを感じた。(40代 女性)


一見すると実話のような語り口だが、核心は曖昧なまま。ハンギング・ロックという異様な岩山がまるで意思を持っているかのようで、自然の神秘と恐怖を象徴しているように感じた。唯一生還した少女が記憶を失っている点も不気味だ。解決を求めるタイプのミステリーではなく、不可解さそのものを味わう映画だと実感した。(50代 男性)


全体に漂う夢のような映像美が印象に残る。午後の光の中で時間が止まったかのような演出が、少女たちの失踪をより現実離れした出来事にしている。なぜ彼女たちが消えたのか明確な答えはないが、それが逆に余韻を生む。校長の転落も含め、抑圧された社会の崩壊を象徴しているように思えた。静かだが忘れがたい一本。(30代 女性)


説明不足と感じる人もいるだろうが、その余白こそが魅力。岩山で時計が止まる描写や、少女たちが導かれるように奥へ進む姿は神秘的で恐ろしい。結局事件は解決せず、学院も終焉を迎える。合理的な解釈を拒む物語に戸惑いながらも、どこか引き込まれた。観終わってからも考え続けてしまう作品。(20代 男性)


自然と文明の対立がテーマに感じられた。整然とした寄宿学校と、荒々しい岩山のコントラストが鮮烈。少女たちの失踪は単なる事件ではなく、抑圧からの解放や異界への旅立ちのようにも思える。答えが提示されないため、観る人によって解釈が変わる点が興味深い。ミステリーというより詩的な体験だった。(50代 女性)


時間の感覚が曖昧になる独特の演出が素晴らしい。ゆったりとしたテンポが逆に緊張感を生み、失踪の瞬間がより不可解に映る。発見された少女が何も語らないままという結末も潔い。学院の閉鎖や校長の悲劇的な最期まで描かれ、事件がもたらす波紋の大きさを実感した。静かな恐怖が続く作品。(40代 男性)


少女たちの無垢さと岩山の異様さが強烈な対比を成している。なぜ彼女たちが消えたのかは分からないが、自然の中に溶け込んでいく姿はどこか神話的だった。恋慕や憧れといった感情も交錯し、単なる失踪事件以上の意味を感じる。解決しないことに価値を置いた大胆な作品だと思う。(20代 女性)


物語の余白がこんなにも雄弁だとは思わなかった。ハンギング・ロックの存在感が圧倒的で、少女たちを飲み込む異界の入口のように見える。合理的な説明を排したことで、観客の想像力に委ねる構成が際立つ。校長の転落死まで描かれることで、秩序の崩壊がより強調されていた。芸術性の高いミステリー。(60代 男性)


観終わった後も胸にざわめきが残る。不思議なほど静かなのに、底知れない不安が漂う。少女たちが岩の奥へ進む場面は、美しさと恐怖が同居していた。事件が未解決のまま終わることで、観る者に解釈を委ねる姿勢が潔い。派手さはないが、深い印象を刻む作品だった。(30代 女性)

映画『ピクニックatハンギング・ロック』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ピクニックatハンギング・ロック』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ブラック・スワン

この映画を一言で表すと?

美と狂気が溶け合う、息苦しいほど官能的な心理劇。

どんな話?

名門バレエ団で主役に抜擢されたニナは、完璧を求められる重圧の中で次第に精神の均衡を失っていく。ライバルの存在や母との関係が絡み合い、現実と幻覚の境界が曖昧に。成功の裏に潜む執着と崩壊を描いたサイコロジカル・ドラマ。

ここがおすすめ!

曖昧な現実描写と不穏な空気感が魅力。観客も主人公と同じく何が真実か分からなくなる構成は、『ピクニックatハンギング・ロック』の神秘性と共鳴する。映像美と緊張感を堪能できる一本。

イノセント・ガーデン

この映画を一言で表すと?

静寂の中で毒が回る、耽美的サスペンス。

どんな話?

父を亡くした少女の前に、謎めいた叔父が現れる。豪奢な屋敷を舞台に、次第に明らかになる血縁の秘密と抑圧された感情。少女は成長とともに禁断の真実へ近づいていく。美しくも不穏な空気が全編を包む。

ここがおすすめ!

映像の美しさと静かな恐怖の演出が秀逸。説明しすぎない語り口が観客の想像力を刺激する。抑圧と解放をテーマにした点でも、『ピクニックatハンギング・ロック』に惹かれた人におすすめ。

ザ・ウィッチ

この映画を一言で表すと?

信仰と恐怖が交錯する、静謐なホラー体験。

どんな話?

17世紀の開拓地で暮らす一家が、森に潜む何かによって崩壊していく。幼い子どもの失踪をきっかけに、家族の疑念と狂気が膨らむ。森の奥に潜む存在は最後まで明確に語られず、不安だけが積み重なる。

ここがおすすめ!

自然と人間社会の対立を描く構図が印象的。説明を最小限に抑えた演出が、不穏な余韻を残す。不可解さを楽しむ作品が好きなら、間違いなく心に残る一本。

アザーズ

この映画を一言で表すと?

静かな屋敷に潜む真実が、世界を反転させる。

どんな話?

光を避けて暮らす母子が住む屋敷で、奇妙な出来事が続発する。使用人たちの存在や不審な気配が重なり、やがて衝撃の真実が明かされる。ラストで物語の意味が一変する構成が見事。

ここがおすすめ!

終始漂う静謐な恐怖と、美しい映像が印象的。明確な説明を避けながらも、最後に強烈な余韻を残す点が魅力。謎と雰囲気を重視する人にぜひ薦めたい。

メランコリア

この映画を一言で表すと?

終末の気配を静かに見つめる、詩的な映像体験。

どんな話?

巨大な惑星が地球に接近する中、姉妹はそれぞれの不安と向き合う。結婚式の華やかさと、忍び寄る終末の影が対照的に描かれる。破滅が避けられないと分かった時、人は何を思うのかを問いかける物語。

ここがおすすめ!

美しく幻想的な映像と、説明を排した構成が強烈な印象を残す。不可解でありながら深い余韻を持つ点は、『ピクニックatハンギング・ロック』と通じる。静かに心を揺さぶられる作品。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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