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映画『フック』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『フック』の概要:誰もが知る童話の主人公ピーターパン。彼は過去を忘れ、子持ちの中年弁護士になっていた。しかし再び宿敵フック船長の魔の手が……。スピルバーグ監督&ジョン・ウィリアムズの音楽&豪華俳優陣が織りなすファンタジー・アクション。

映画『フック』の作品情報

フック

製作年:1991年
上映時間:142分
ジャンル:アクション、ファンタジー、コメディ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
キャスト:ロビン・ウィリアムズ、ダスティン・ホフマン、ジュリア・ロバーツ、ボブ・ホスキンス etc

映画『フック』の登場人物(キャスト)

ピーター・バニング(ロビン・ウィリアムズ)
子どもたちとの約束より仕事を優先する仕事人間。孤児で12歳の時にウェンディに引き取られ、バニング家に里子に出された。12歳以前の記憶がない。高所恐怖症。
フック船長(ダスティン・ホフマン)
海賊船の船長。ピーターパンに復讐を誓い、ピーターの子どもたちを誘拐する。天敵だったチクタクワニは、殺してはく製にした。今でも時計の音が大嫌い。
ティンカー・ベル(ジュリア・ロバーツ)
おてんばな妖精。ピーターに恋心を抱いている。
ジャック・バニング(チャーリー・コースモー)
ピーターの息子。心の底では父の事が好きだが、いつも約束を破られ不信感を募らせている。
マギー・バニング(アンバー・スコット)
ピーターの娘。ジャックと違い、小さい子ならではの無邪気さで父を信じつづける。
ウェンディ・アンジェラ・ダーリング(マギー・スミス)
モイラの祖母。童話『ピーターパン』は彼女の話をもとに書かれた。長年大勢の孤児に里親を探し、彼らのために尽力してきた。
モイラ(キャロライン・グッドール)
ピーターの妻で、ウェンディの孫娘。仕事ばかりで子どもたちを顧みないピーターに、不満を募らせている。
ルフィオ(ダンテ・バスコ)
ネバーランドに住む「迷子たち」の現リーダー。ピーターパンがネバーランドを去って以降、後を引き継いだ。
サッドバッド(ルシャン・ハモンド)
「迷子たち」の1人。大らかで食いしん坊。
トゥートルズ(アーサー・マレット)
ウェンディの最初の養子。いつも失くした大事なビー玉を探している。

映画『フック』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フック』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フック』のあらすじ【起】

仕事人間のピーター・バニングは、子どもとの予定より仕事優先。息子ジャックが出る少年野球の試合にも、仕事で間に合わなかった。バニング家はイギリスに住む祖母のウェンディに久々に会いに行く。長年孤児の支援を行ってきたウェンディが、孤児のための病院を開設することになったのだ。

ウェンディはモイラの母親で、孤児だったピーターにとっても大事な恩人だ。家には彼女の養子で「飛び方を忘れた」とつぶやく老トゥートルズもいた。夜、子ども達2人を家に残し、バニング夫妻とウェンディは病院開設パーティーに出かけた。突如風が吹き荒れ、子供部屋の窓が開く。帰宅したピーター達を待っていたのは、空っぽの子供部屋と、ピーター宛の脅迫状。その差出人は「フック船長」だった。

ウェンディはピーターに、彼自身が忘れてしまった過去について話し出す。ピーターは実はピーターパンその人で、年老いたウェンディを訪ねてきた時に、モイラに一目ぼれしてネバーランドを去る決心をしたのだと。もちろんピーターはその話を信じない。しかし、ピーターの目の前に、突然妖精が現れた。妖精はティンカー・ベルと名乗り、無理やりピーターをネバーランドに連れていってしまう。

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映画『フック』のあらすじ【承】

ネバーランドでは、海賊たちがフック船長の帰還を祝っていた。死んだと思われていたフックは、チクタクワニを殺し、はく製にして帰ってきたのだ。ピーターはフックの前に姿を現す。その変わりようにショックを受けるフック。ピーターを試そうと子どもたちをマストの先にくくりつける。ピーターは2人を助け出そうとするが、あまりの高さにあきらめてしまった。ティンカー・ベルがフックに数日の猶予を願い出る。その間にピーターを昔のピーターパンに戻してみせると言うのだ。

ティンカー・ベルはピーターを「迷子たち」の隠れ家に連れていく。迷子たちは彼がピーターパンだと信じない。特に現リーダーのルフィオは、ピーターへの不信感をあらわにし、攻撃を始めた。しかし一番年下の子がピーターの目をのぞき込み、ピーターパンだと気付く。ピーターは迷子たちと共に特訓を開始する。

過酷なトレーニングのあと、待っていたのは空っぽの食卓。ピーター以外はおいしそうに食べる仕草をしている。食事中、ルフィオとピーターの間で悪口合戦が始まってしまう。調子が出てきたピーターは、手元のスプーンで食べ物を投げるふりをする。すると、本当にルフィオの顔に食べ物が直撃した。驚くピーターがもう一度食卓を見ると、色とりどりの食べ物が並んでいた。想像すると本当になるのだ。ピーターはピーターパンだった頃の記憶を取りもどした。迷子の1人サッドバッドが、トゥートルズがネバーランドに忘れたビー玉を差し出す。

映画『フック』のあらすじ【転】

海賊船では、フックが子どもたちを自分になびかせようとしていた。マギーはそれをはねつけるが、ジャックは自分を助けられなかった父親を信じられずにいた。そんなジャックに、フックはピーターの時計を壊させる。ジャックはピーターへの怒りと悲しみを爆発させた。

港に潜入したピーターたち。そこでは海賊たちがジャックのために野球をしていた。ピーターは見られなかったわが子の試合に夢中になる。ジャックがホームランを打ち喜ぶピーターだったが、その直後のフックの「息子よ!」という言葉に固まる。

失意のうちに隠れ家に帰ってきたピーターは、飛ぶ練習をするが失敗。自分の影に案内され、昔ウェンディが住んでいた木の祠を見つける。大きく変身したティンカー・ベルがピーターへの想いを打ち明け、キスをするが、ピーターはモイラを愛していた。そして、父になった瞬間、ジャックが生まれた瞬間が自分の幸せな思い出だと気付く。その途端、ピーターは宙に浮かびあがっていた。ティンカー・ベルは気丈に振る舞い、彼を送り出す。

映画『フック』の結末・ラスト(ネタバレ)

ピーター&迷子たち対フック&海賊たちの戦いが始まった。フックの隣には、フックと同じ服を着たジャックがいる。戦いのさなか、ルフィオがフックの刃に倒れる。怒ったピーターは、フックに一騎打ちを申し出る。卑怯な手を使うフックに、迷子たちが時計を鳴らす。フックは気が動転し、ついにピーターはフックを追い詰めた。しかし、とどめを刺そうとするピーターを、ジャックとマギーが止める。

ピーターはフックにとどめを刺さず、ネバーランドからの追放を言い渡す。しかしピーターが後ろを向いた瞬間、フックが卑怯にも攻撃を始める。しかし、その攻撃はカチカチワニの巨大なはく製に当たり、はく製がフックの方へ倒れてきた。フックははく製の口に飲み込まれるようにして消えてしまった。ピーターは子どもたちを先に家に帰す。そしてサッドバッドを迷子たちのリーダーに任命し、ロンドンへ帰って行った。

ウェンディの家では、子どもたちが帰ってきて皆喜んでいた。一足遅れて帰ってきたピーターは、閉じられた窓からその様子を見つめる。それに気づいたジャックが窓を開けた。家族は改めて再会を喜んだ。ピーターは、サッドバッドから預かっていたビー玉をトゥートルズに手渡す。失くしたビー玉を見て幸せな気持ちを思い出したトゥートルズは、ロンドンの空を飛びまわるのだった。

映画『フック』の感想・評価・レビュー

「大人になった中年ピーターパン」というファンタジーのまたななめ上のストーリーの今作。それでも子供映画ならではの色彩鮮やかで、子ども側からでも大人側からでも見られる、多分、一生子供心を忘れさせない映画。大人になってからスピルバーグ作品と気づいてなるほど、と思えた作品。
ロビン・ウィリアムズが好きになった映画でもあり、彼の表情が素晴らしすぎて、悲しそうな悔しそうななんとも言えない表情や、子どもしか見えないものが見えた時の驚きの表情や、久々に飛べた時の顔だとか、やっぱり豊かないい俳優だな、と思える。子供の頃はわからなかったけど、役者陣が豪華なのも楽しい映画です。(女性 30代)

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