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映画『恋するリベラーチェ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『恋するリベラーチェ』の概要:1950年代から1980年代にかけて活躍したアメリカのピアニスト・リベラーチェが晩年に愛した恋人スコットとの日々を描いたテレビ映画。マイケル・ダグラスとマット・デイモンが同性愛の年の差カップルを熱演している。

映画『恋するリベラーチェ』の作品情報

恋するリベラーチェ

製作年:2013年
上映時間:118分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー、音楽
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
キャスト:マイケル・ダグラス、マット・デイモン、ダン・エイクロイド、スコット・バクラ etc

映画『恋するリベラーチェ』の登場人物(キャスト)

リベラーチェ(マイケル・ダグラス)
ピアニスト。テレビや舞台でエンターテイメント性の高いピアノショーを披露して人気を博す。同性愛者であることは隠していた。派手なセレブ生活を送っているがプロ意識は高い。通称リー。カツラ。
スコット・ソーソン(マット・デイモン)
不遇な家庭に生まれ、里親のところを転々として育つ。リベラーチェと出会うまで犬の訓練士だった。バイセクシュアルで、リベラーチェの恋人となる。
シーモア・ヘラー(ダン・エイクロイド)
リベラーチェのマネージャー。いろいろと問題の多いリベラーチェの私生活の後始末までしている。

映画『恋するリベラーチェ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『恋するリベラーチェ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『恋するリベラーチェ』のあらすじ【起】

1977年。ロスで里親夫婦と暮らしているバイセクシャルのスコットは、ゲイバーで知り合ったボブという男といい仲になる。ボブは有名なピアニストのリベラーチェ(以下リー)の友人で、スコットをラスベガスでのリーのショーに連れて行ってくれる。リーはピアノもトークもうまいエンターテイナーで、スコットはすっかり感動する。リーも楽屋へ訪れたブロンドのスコットを気に入り、翌日自宅へ招待してくれる。

リーの屋敷は宮殿のような豪華さで、スコットは贅沢な暮らしぶりに圧倒される。愛犬家のリーは数匹の犬を飼っており、犬の訓練士をしているスコットは目が悪くなった老犬の目薬を送ると約束する。リーはスコットにプライベート番号を教えてくれる。

“目薬が手に入ったのですぐに送る”とリーに電話をすると、リーは交通費を出すので飛行機で今晩来てくれとスコットに頼む。その夜、リーはスコットにスターの孤独を訴え、自分の秘書として側にいて欲しいと言い出す。あまりの展開の早さにスコットは戸惑うが、リーの申し出を受けることにする。スコットがリーの自宅へ来たことで、それまでリーのパートナーだったビリーは追い出される。

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映画『恋するリベラーチェ』のあらすじ【承】

リーとスコットはすぐにラブラブの恋人同士となり、リーはスコットを可愛がる。ブランド物のスーツに高級車、豪華なアクセサリーなどをいくらでも買ってもらえるセレブ生活に、スコットはどっぷりとはまっていく。リーはスコットに心を許し、カツラを外したハゲ頭姿を見せる。

しかし、しばらくするとスコットはこの暮らしに不安を感じ始め、出ていくと言い出す。リーはスコットを引き止めるため、スコットを養子にすると約束する。さらにスコット名義の一軒家まで買い与え、スコットの気持ちも落ち着く。

1979年。リーはテレビ番組に出演した自分の姿を見て、その老け具合にショックを受ける。リーはスターン医師に若返りの整形手術を頼み、さらにスコットにも自分の顔に似せる手術を受けるよう勧める。スコットは恐ろしかったがこれもリーの愛情だと信じて手術を受け、ダイエット薬を服用して体をしぼる。リーはそれに満足し、スコットを運転手役で舞台にも立たせる。スコットはファンからリーの本当の息子だと勘違いされ、それをリーは喜んでいた。

しかしスコットはずっとリーに拘束される生活に閉塞感を感じ始める。薬の服用も癖になり、2人は言い争いをするようになる。

映画『恋するリベラーチェ』のあらすじ【転】

1981年。リーとスコットの関係は倦怠期に入る。性欲の強いリーはスコットとのセックスに不満を感じ始める。スコットは潔癖なところがあり、様々なことをして刺激を求めようとするリーの性癖が理解できない。さらにスコットは薬の依存症となり、コカインに手を出すようになっていた。リーはクスリをやめるよう何度も忠告するが、スコットはすでにコカイン中毒の状態だった。

スコットに飽きてきたリーは、自分たちはいい関係だから他の人と会うことを自由に認め合おうと提案する。スコットは嫌な予感がするが、その提案を受け入れる。

リーはスコットに対して冷たくなり、スコットは不安と寂しさから疑心暗鬼になる。2人の間には喧嘩が絶えず、スコットのコカイン中毒はますます悪化していく。リーは前座の中にいたケアリーというブロンドの若者を気に入り、スコットと知り合った時のようにケアリーを誘惑し始める。そのことでスコットはリーを罵り、リーを本気で怒らせてしまう。

里親のローズが亡くなり、葬儀へ出て帰ってみると、屋敷内の空気がおかしい。ついに自分が捨てられる時が来たのだと悟ったスコットは、部屋をめちゃくちゃにして大暴れする。

映画『恋するリベラーチェ』の結末・ラスト(ネタバレ)

リーが恋人を捨てる時に後始末をするのはシーモアの役目だった。スコットは最後まで“リーと話したい”と抵抗するが、リーには一切会わせてもらえないまま屋敷を追い出される。

1984年。スコットはマスコミにリーとの関係を暴露し、訴訟を起こす。リーが同性愛者であることはバレバレだったが、本人はあくまでそれを隠そうとしていた。薬物中毒だったこともあり、スコットは大した示談金ももらえないまま訴訟は終わる。リーはその後発売した自叙伝でも、自分が女性と恋愛してきたことを強調する。

1986年。スコットは地道な暮らしを取り戻していた。そんな時リーから電話をもらう。リーはエイズを発病しており、スコットは大丈夫かと何度も聞いてくる。スコットはエイズ検査で陰性だった。リーはスコットに会いたがる。

スコットはリーの願いを聞き入れ、久しぶりにリーの屋敷を訪ねる。ベッドの上のリーはすっかり痩せ衰え、別人のようになっていた。リーはスコットといた時が一番幸せだったと言って、スコットに形見の指輪をくれる。

その後しばらくしてリーは亡くなった。シーモアはリーが心不全で死亡したと発表するが、保健局はリーがエイズだったことを公表してしまう。リーの葬儀に出席したスコットは、華やかな舞台に立つ元気なリーの幻を見ていた。

映画『恋するリベラーチェ』の感想・評価・レビュー

マイケル・ダグラス演じるリーの切なくも愛に溢れた人生を描いた作品です。マイケル・ダグラスとマット・デイモンが年の差の同性カップルを演じると言うことで、興味津々で鑑賞しましたが、2人の愛の形に違和感は全く無く、困難な状況を乗り越えながら愛を育もうとする姿がとても力強く、美しかったです。
だんだんと衰えていくリーを見るのはとても悲しかったですが、最後まで2人の愛は消えることは無かったのだと強く感じました。(女性 30代)

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