映画『コクーン』の概要:老人ホームのいたずらトリオは、忍び込んだ別荘で宇宙人のプールを見つける。そのプールには若返りの力があった……。老人たちと宇宙人の交流、そして“老いと死”についても考えさせられる、アカデミー賞受賞のSFファンタジー。
映画『コクーン』の作品情報
上映時間:117分
ジャンル:SF、ヒューマンドラマ、ファンタジー
監督:ロン・ハワード
キャスト:ドン・アメチー、スティーヴ・グッテンバーグ、ターニー・ウェルチ、ブライアン・デネヒー etc
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映画『コクーン』の登場人物(キャスト)
- ベン / 本名:ベンジャミン・ラケット(ウィルフォード・ブリムリー)
- 老人ホームに妻と暮らす男性。アート、ジョーとは親友で、よく3人でつるんで外出している。近くに娘と孫が住んでいる。
- アート / 本名:アーサー・セルウィン(ドン・アメチー)
- 老人ホームに暮らすベンの親友。独身で、老人ホームのベスに想いを寄せるが、年を気にして一歩踏み出せずにいる。
- ジョー / 本名:ジョセフ・フィンレイ(ヒューム・クローニン)
- 老人ホームに妻と暮らすベンの親友。昔から女遊びが激しく、妻を悲しませてきた。
- バーニー / 本名:バーナード・レフコウィッツ(ジャック・ギルフォード)
- 老人ホームで認知症の妻を介護しながら暮らす男性。冒険は絶対にしない性格で、寿命を延ばすなんて考えには反対だ。
- ウォルター(ブライアン・デネヒー)
- アンタレス星人一行のリーダー。繭の姿で海中に沈んでいる仲間を連れ帰るため、地球にやってきた。アンタレス星人は不老不死。
- ジャック・ボナー(スティーヴ・グッテンバーグ)
- クルージングで生計を立てている男性。人間に扮した宇宙人たちの「海底調査」を手伝うことになる。
- マリリン・ラケット(モーリン・ステイプルトン)
- ベンの妻。孫の事を目に入れても痛くないほどかわいがっている。
- ベス・マッカーシー(グウェン・ヴァードン)
- 老人ホームに暮らす、ダンスが得意な女性。以前からアートの事が気になっていた。
- アルマ・フィンレイ(ジェシカ・タンディ)
- ジョーの妻。長年夫の女遊びに黙って耐えてきた。
- デヴィッド(バレット・オリヴァー)
- ベンの孫息子。祖父のことが大好き。野球が下手なことを悩んでいる。
- キティ(ターニー・ウェルチ)
- アンタレス星人。地球では若い女性に扮している。
映画『コクーン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『コクーン』のあらすじ【起】
ここはフロリダの老人ホーム。ベン、アート、ジョーの3人は大の仲良し。彼らの楽しみはホームの隣に立つ別荘に忍び込み、プールで泳ぐことだ。しかしその楽しみにも終わりがやってきた。ウォルターという男が、空き家だった別荘を借りてしまったのだ。
ウォルターは仲間とともに、クルージング業を営むジャックから船を借りる。高額の代金にジャックは大喜びで運転を引き受けた。ウォルターたちは海底から大きな繭形の物体をいくつも引き上げ始める。ウォルターの仲間・キティの美貌に惹かれたジャックは、船室をのぞき見て彼らの正体を知ってしまう。ウォルターたちはアンタレス星から来た宇宙人だったのだ。彼らは極めて平和的な生物で、アトランティス大陸とともに海に沈んだ仲間たちを連れ帰るためにやってきたのだ。
プールをあきらめきれないベンたちは、ウォルターたちの留守中に別荘に忍び込む。プールの底には、大きな繭のようなものがたくさん沈んでいる。構わず泳ぎ始めた3人だったが、急に若かりし頃のような元気があふれてきた。実はこのプールには、繭で眠る仲間のために生命力が注ぎ込まれていたのだ。そこへウォルターが戻ってきて3人は不法侵入がばれてしまう。ウォルターは繭を動かさないこと、プールに入るのは数人だけというのを条件に、プールの利用を許可してくれた。
映画『コクーン』のあらすじ【承】
プールで得た生命力によって、ベンたち3人は若者顔負けの元気を得た。アートは前々から気になっていた同じ老人ホームの女性、ベスとの恋を成就させた。3人はそれぞれの妻・恋人をプールに誘う。堅物の友人バーニーにも、「プールに入れば奥さんの病気もよくなるかも」と誘うが、バーニーは不審がり、かたくなに誘いを断った。
ベンたち3人と妻たちは、再び訪れた青春の輝きを謳歌していた。そのあまりの変わりように、老人ホームの他の住人達は怪しみ始めていた。ジョーは若き日の活力を取り戻し、年を取ってやめていた女遊びにまた手を出してしまう。夜ウキウキしながら外出するジョーを、妻のアルマは悲しみの目で見つめていた。
ジョーが浮気をしだしたことをきっかけに、アルマはジョーの部屋を出て、ベスの部屋に移ってしまう。ベスもアルマに同情し、朝食の場でもジョーたちを避けていた。アートはジョーを元気づけようと、プールへ誘う。それを聞いていたバーニーが突っかかり、皆の前で「若返りの泉」と口走ってしまった。それを聞いた住人達は、われ先にと別荘へ走って行ってしまう。
映画『コクーン』のあらすじ【転】
ベンが必死に止めるのも聞かず、老人ホームの住人達は大挙してプールに押し寄せる。活力を取り戻し、繭をプールの外へ引っ張り出す者や、割ろうとする者まで出てきた。そこへウォルターが戻ってきた。ウォルターは激怒し、老人たちはこそこそと逃げ出す。ウォルターが繭に駆け寄り中を確認する。そこにあったのは、大勢の人々に生命力を吸い取られ、死にゆく仲間の姿だった。不老不死のアンタレス星人であるウォルターにとって、仲間の死を見るのは初めてのこと。そのあまりの悲しみに、ウォルターは涙を流す。ベンはウォルターに謝罪するが、ウォルターはこのままでは他の繭ももたないだろうと悲しむ。
バーニーと妻Hは最後までプールには行かなかった。その夜、珍しく妻は昔の思い出を語り出す。薬を持ってきたバーニーは、妻が静かに亡くなったことに気づく。ウォルターがプールを覗くと、妻にプールの水をかけてやるバーニーの姿があった。「妻を助けてくれ」と懇願するバーニーに、ウォルターは悲しい顔で「死者を生き返らせることはできない」と諭すのだった。
映画『コクーン』の結末・ラスト(ネタバレ)
ベンはすぐにでも地球を離れるよう忠告する。ベンたちも手伝い、再びウォルターたちが地球にやってくるまでの間、繭たちを海底に戻し、海の生命力に委ねることにした。ウォルターはベンに自分たちの星へ来ないかと誘う。アンタレス星では老いることも死ぬこともない。老人ホームの全員を乗せるだけのスペースはあると言うのだ。
旅立ちを前に、老人たちは身辺の整理をする。ジョーはアルマに謝罪し復縁、アートとベスは結婚した。ベンは孫のデヴィッドにだけ、自分たちは遠いところに行くのだと告白した。だがデヴィッドは悲しみのあまり、母親にそのことを打ち明けてしまう。デヴィッドと母親は急いで老人ホームに向かう。しかしホーム内はもぬけのから。職員たちはあわてて警察に連絡する。
老人たちは皆ジャックの船に乗った。しかしバーニーだけは、桟橋で別れを告げる。彼にとって、妻のいない世界で生きながらえても何の意味もなかった。バーニーはアートたちと抱き合い、船を見送った。
映画『コクーン』の感想・評価・レビュー
地球にやってきた異星人の不老不死の力を信じたおじいちゃんたちの物語は、終始明るくアットホームな雰囲気でいたずら3人組の仲の良さが滲み出ていました。
歳をとったから出来ないこと、チャレンジするのを諦めてしまうことって沢山あると思うんです。でも、この作品を見ていると「出来ない」と決めつけているのは自分自身で、諦める前に自分を信じてチャレンジしてみるのってすごく大事だなと感じました。そして、一緒にいてくれる仲間の存在もとても大切なのだと思いました。(女性 30代)
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