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映画『涼宮ハルヒの消失』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『涼宮ハルヒの消失』の概要:ライトノベル涼宮ハルヒシリーズの初の映画化作品。原題は「涼宮ハルヒの消失」。同シリーズ同様、主役は涼宮ハルヒであるが、同じく長門有希も主演であるW主演のストーリーとなっている。

映画『涼宮ハルヒの消失』の作品情報

涼宮ハルヒの消失

製作年:2009年
上映時間:163分
ジャンル:SF、ファンタジー、アニメ
監督:武本康弘
キャスト:平野綾、杉田智和、茅原実里、後藤邑子 etc

映画『涼宮ハルヒの消失』の登場人物(キャスト)

涼宮ハルヒ(平野綾)
高校生の少女。頭脳明晰、運動も出来美人という才色兼備であるが、入学式当日に”普通の人間には興味ありません”と言い切った変わり者。SOS団団長。
キョン(杉田智和)
“普通の人間”であるにも関わらず、何故かハルヒに気に入られSOS団に加入させられた。ハルヒの巻き起こすトラブルに次々と巻き込まれて行く。
古泉一樹(小野大輔)
眉目秀麗の男子高校生。絶えず笑顔を浮かべている掴めないキャラ。実は超能力者。
長門有希(茅原実里)
無口で無表情の女子高校生。実は宇宙人で、チート級の能力を持っている。
朝比奈みくる(後藤邑子)
胸が大きく顔立ちも可愛らしい、おっちょこちょいな女子高校生。実は未来人。

映画『涼宮ハルヒの消失』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『涼宮ハルヒの消失』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『涼宮ハルヒの消失』のあらすじ【起】

キョン(本名不明)は、平穏な生活を何よりも欲している男子高校生でした。しかし、入学式にクラスメートである涼宮ハルヒというエネルギーの塊のような人物に無理やりSOS団という、自分たちでもよく行動目標が分かっていない団体に所属させられてからというもの、『普通』の生活からは正反対の方向に身を置くことになってしまいました。

SOS団に所属しているのはハルヒとキョンを除いて3人、朝比奈みくると長門有希という女子生徒、そして古泉一樹という男子生徒です。実はこの3人、それぞれが未来人、宇宙人、超能力者という、とんでも設定を抱えていました。唯一一般人ながら何故かハルヒに気に入られたキョンに何かある、と3人は既に彼には正体を明かしていた為、この事を知らないのは当のハルヒ本人だけでした。

そんなある日、キョンが教室に向かうと、ハルヒの姿がありませんでした。ハルヒの所在をクラスメートに確認するキョンに対して、「涼宮ハルヒという人物なんてそもそもいない」と言います。そして何と、クラスメートだけでなく、他のSOS団の面々もハルヒの事を忘れ去っているのでした。

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映画『涼宮ハルヒの消失』のあらすじ【承】

『ある条件をそろえると何かが起きる』。涼宮ハルヒという存在がこの世界から消えてしまった原因を突き止めるべく、キョンは単独調査を始めます。普段であれば自分の味方でいてくれるSOS団も、彼等にとっていない人物である「涼宮ハルヒはどこだ」と繰り返し言うキョンを不審者扱いで、今回ばかりは頼りになりません。

そんな中、恐らくこの世界変動が生じる前に事の行方に気が付いたのであろう長門有希が残したメッセージを見つけます。何のことか分からないキョンでしたが、出来ることから始めようと行方不明になったハルヒを探し始めます。そしてなんと、隣の高校の生徒として登校している涼宮ハルヒを見つけるのでした。キョンはハルヒに声をかけますが、案の定彼女もキョンの事を覚えてはいません。しかし、本人しか知らない筈の秘密をキョンが言い当てた事で、キョンはハルヒの信頼を勝ち得ます。

そうしてハルヒと、そして他のSOS団の面々を部室に集める事に成功するキョンでしたが、そこで長門が言っていた『何か』が起きました。その不思議な力に飲まれ、キョンは意識を失ってしまいます。

映画『涼宮ハルヒの消失』のあらすじ【転】

次に目を覚ましたキョンは、なんと3年前の七夕の日にタイムスリップしていました。当の本人達はハッキリとは覚えていなかったのですが、実はこの時代のこの日にち、ハルヒとキョンは一度顔を合わせていた事があったのでした。

そして、そこには更に未来からタイムスリップした、大人になった未来人、朝比奈みくるの姿がありました。みくるの言う言葉に従い、キョンはこの世界の、まだ出会っていない頃の長門有希に会いに行きます。そして長門は現在キョンの周りで起こっている現象について聞くと、全てを理解したように話し始めました。

恐らく、超人的な力で世界を次々と変動して行くハルヒを抑圧する事に疲れたであろう未来の自分が、世界を『涼宮ハルヒのいないもの』に改変してしまったのであろう、と言う内容です。それを防ぐ為には、未来の自分に改変を辞めさせるしかない、というこの世界の長門の言葉に従い、再び朝比奈みくるの力も借り、キョンは現実世界へと戻って行きます。

映画『涼宮ハルヒの消失』の結末・ラスト(ネタバレ)

無事に未来に戻ってきたキョン達は、丁度世界を改変しようとしている長門と鉢合わせます。しかし、そこで長門を護衛している同じく宇宙人、朝倉に刺されてしまいます。終わりだと思われたその瞬間、更に未来からやってきたキョン自身が、刺されそうになっている今の時代のキョンを助け出し、そして長門の改変を止める事に成功しました。

次に目を覚ましたキョンは病院にいました。その傍らにはハルヒの姿もあります。キョンは階段から落ち、意識を失っていた事になっていました。無事に涼宮ハルヒが戻ってきた世界に安心しながらも、キョンは長門のことが気にかかっていました。

退院したキョンが長門に会うと、謝罪の後、傍観するという使命から逸れ、自ら世界を改変しようとしてしまった罪として、所属する宇宙人組織から自分は処分される運命にあるという事を告げます。しかしキョンは迷う事なく、絶対に処分はさせない、SOS団がそれを阻む、と宣言します。何せ、宇宙人と未来人、そして神に最も近い少女がいるのだから負けるはずがない、と。そのキョンの発言を聴きながら、長門は「ありがとう」と小さく礼を述べるのでした。

映画『涼宮ハルヒの消失』の感想・評価・レビュー

人気TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の劇場作品。主人公・キョンが別次元の世界に来てしまい、元の世界へ戻るため奮闘する姿を描く。

TVシリーズの続編と言う位置づけだが、原作小説の中で特に人気のあったエピソードであるため映画化された。本作はTVシリーズよりもキャラクターの表情が豊かに描かれており、それゆえに心理描写が濃く描かれている。同シリーズは作風的にテンポ良くストーリーが進んでいく印象を受けるが本作では展開が少なく、解決策が見つけられないキョンの不安、焦りが反映されているように感じた。(男性 20代)


涼宮ハルヒ物の前知識必須。知識がなくても楽しめなくはないが、SOS団への愛着があった方が遙かに楽しく観れる。
実は普遍的なテーマを持つ話のように思う。主人公に振り回され続け、うっとおしいとすら思っていた世界を、実は自分は楽しんでいたし失えないものであると気づく。そしてその世界を今度は自ら選んで受け入れていく・・・良い話じゃないか。
そしてまた彼らが送る限りある貴重な高校生活の続きに想いを馳せてしまうのだ。(男性 40代)


大ヒットしたアニメ、涼宮ハルヒの憂鬱の劇場版作品。涼宮ハルヒのいない時空に迷い込んだキョンが、元の時空へと戻るために奔走するというストーリーだ。
公開当時は原作を読んで、アニメも観ていたため、実際に観て原作に忠実に映像化されているという印象を受けた。ハルヒのいない世界の長門とキョンのやりとりもよかった。
アニメを観ていなくても観れるように作られていたと思うが、原作やアニメを観ていた方がより一層楽しめる作品だったと感じた。(女性 20代)


160分というアニメにしては長尺の作品だが、個人的にはそれほどの長さを感じない。それは京都アニメーションが作るアニメーションのクオリティの高さと、脚本が練りこまれているからだろうと思う。

仕草や表情だけで、キャラクター思いがダイレクトに伝わってくるのは、そのアニメのクオリティの高さゆえだろう。テレビシリーズではほとんど感情が現れなかった長門が、照れたり焦りを表現したりしてる様子は新鮮で、それゆえに結末が切ない。

監督の武本康弘さんは、京都アニメーション放火事件に巻き込まれお亡くなりになっている。本当に残念でならない。(男性 30代)


『涼宮ハルヒの憂鬱』を見ていないと楽しめないかなと思います。アニメ版で描かれていた特殊な能力を持つ涼宮ハルヒと、彼女を中心に作られたSOS団について理解していればしているほど、作品の世界観に入り込めると思うし、感情移入しやすいかなと思います。
アニメ映画としてはかなり長い作品ですが、ダレてしまうことなく、最後までテンポよく見られるので本当に素晴らしいなと思います。思い出補正もあるかもしれませんが、この作品を超えるアニメはなかなか出てこないでしょう。(女性 30代)

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