映画『さよならの微笑』の概要:互いに家庭のある男女が出会い、恋に落ちていく様子を軽いタッチで描いたフランス映画。フランス人の奔放な恋愛観がよく見える作品で、不倫ものでありながら暗い印象は全く受けない。
映画『さよならの微笑』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:ラブストーリー
監督:ジャン=シャルル・タケラ
キャスト:マリー=クリスティーヌ・バロー、ギイ・マルシャン、マリー=フランス・ピジェ、ヴィクトル・ラヌー etc
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映画『さよならの微笑』の登場人物(キャスト)
- マルト(マリー=クリスティーヌ・バロー)
- 夫のパスカルと結婚して11年目で、息子が1人いる。秘書をしている。夫の度重なる浮気に黙って目をつぶり、自分を殺して生きるうちに泣けなくなっていた。
- ルドビク(ヴィクトル・ラヌー)
- いろいろな職を転々として現在はダンス講師をしている。妻のカリーヌと結婚して8年目。前妻との間にネルサという16歳になる娘がおり、一緒に暮らしている。
- パスカル(ギイ・マルシャン)
- マルトの夫。医療品のセールスマン。相当な女好きで同時期に何人も愛人を作っていた。感情的で喜怒哀楽が激しい。
- カリーヌ(マリー=フランス・ピジェ)
- ルドビクの妻。情緒不安定で精神科医になった元彼のセラピーに通っている。精神的に幼く、ルドビクの優しさに甘えきっている。
- ビジュ(ジネット・ガルサン)
- マルトの母。ルドビクの父の兄ジャックと熟年結婚した。自由奔放な女性。
映画『さよならの微笑』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『さよならの微笑』のあらすじ【起】
パリで暮らすマルトは夫のパスカルと息子とともに、母親ビシュの結婚式に参加する。ビシュの結婚相手はジャックという初老の男性で、2人は熟年カップルだった。結婚式の後のパーティーは大いに盛り上がり、大人たちは酔っ払って好き放題なことをしていた。
ようやくパーティーがお開きとなり出席者たちは帰っていくが、パスカルの姿が見えない。ルドビクの妻カリーヌも姿を消していた。マルトとルドビクは互いのパートナーを待つ間、ダンスを踊る。暗くなって帰ってきたパスカルとカリーヌは、どこかで浮気をしてきたようだった。しかしマルトもルドビクも2人を追求したりはしない。
パスカルは無類の女好きで、常に複数の浮気相手がいた。妻とルドビクが踊っている様子を見て不安を感じたパスカルは、浮気相手全員と別れることにする。ルドビクはマルトを訪ね、カリーヌがパスカル宛に書いたラブレターを見せる。しかしマルトはその場でそれを燃やしてしまう。親近感を感じた2人はケーキを食べながら身の上話をする。
全ての浮気相手と別れてきたパスカルは嬉しそうにそれを報告し、マルトを呆れさせる。パスカルは1人でご満悦だった。
映画『さよならの微笑』のあらすじ【承】
ビジュは全ての孫を新居に呼んで、結婚式のスライドショーをする。そこにはマルトとルドビクも来ていた。ところがその場でジャックが心臓麻痺で死亡してしまう。
ジャックの葬儀には遠方からルドビクの父もやってくる。帰りのバスでマルトはルドビクに結婚するまで泳ぐことが大好きだったことや、歌を習っていることを話す。
ルドビクはマルトをプールに誘ってくれ、マルトは会社を休んで丸一日デートを楽しむ。2人はあくまでプラトニックな関係で、良き友人として付き合っていた。やましいことは何もないのでマルトは堂々とパスカルにルドビクと会っていたことを話すが、パスカルは不機嫌だった。同じようにカリーヌも不安を感じていた。
好き放題していたパートナーが急に自分たちへ執着し始めたことをマルトとルドビクは楽しんでいた。寝てしまったらやましい関係になってしまうので、2人はプラトニックなまま伝説の恋人になろうと話す。
映画『さよならの微笑』のあらすじ【転】
親戚の結婚式で顔を合わせたマルトとルドビクは、こっそりパーティーを抜け出す。マルトは仕事も夫も子供も無意味に感じてずっと死にたかったのだと打ち明け、過去に1度だけ浮気をしたことがあると告白する。ルドビクは浮気の経験が1度もなかった。
パーティー会場ではパスカルが泥酔して、結婚式を台無しにしていた。パスカルを運ぶため、ルドビク一家やビシュもマルトの家まで来てくれ、そのまま食事をして帰ることになる。仲睦まじいマルトとルドビクの様子を見てカリーヌはずっと不機嫌で、最後には泣き出してしまう。カリーヌもパスカルも2人がすでにできているのだと疑っていた。
マルトとルドビクはプラトニックな関係を維持していたが、パートナーに疑われていると知って本当にそうなってしまうことにする。2人はホテルに入り、思う存分愛し合う。休憩だけのつもりだったがそのまま宿泊し、翌日遅くにようやくそれぞれの自宅へ帰る。マルトはパスカルに何も言わせなかったが、パスカルはいじけて仕事へ行かなくなってしまう。
カリーヌもルドビクの愛を取り戻そうと焦るが、もうどうしようもなかった。
映画『さよならの微笑』の結末・ラスト(ネタバレ)
パスカルとカリーヌがどれだけ執着しても、マルトとルドビクの気持ちは一切動かない。2人は濃厚に愛し合うようになり、2人のこれからを考え始める。
ビジュの家でのパーティーでマルトとルドビクは人目も気にせずチークダンスを踊り、子供たちが呆然と見守る中で抱き合ってキスをする。それを見てカリーヌは家を出ていくが、すぐに帰って来て別れるのは無理だとルドビクにすがりつく。パスカルもヤケになっていたが、マルトと別れるつもりはなかった。
クリスマスイブの夜。親戚一同が集ってクリスマスを祝っていた。マルトとルドビクは晩餐会の途中で堂々と席を立ち、奥の部屋に閉じこもってしまう。親戚は一体どうなっているのかと驚いていた。2人の態度を見て、パスカルもカリーヌもさすがに諦め、すぐに新しいパートナーを探し始める。
マルトとルドビクは“最後は笑顔でサヨナラを言おう”と決め、余興の手品を見ていた一同の前に姿を現す。“じゃあ、これでさようなら”と笑顔で出ていく2人をもう誰も止めようとはしなかった。
映画『さよならの微笑』の感想・評価・レビュー
普通の作品だったら、嫌悪感や不快感を抱いてしまう浮気の話。しかし、今作で描かれているマルトとルドビクの関係は応援したくなるほど明るく、オープンでお互いのパートナーに対してずっと我慢をしてきた2人だからこそ成り立った関係なのだろうと感じました。
パートナーを責めるとか、別れる、離婚などということではなく、深い愛で結ばれたマルトとルドビクが笑顔で「さよなら」と言って去っていくシーンは一瞬何が起こったのか分からなくなるほどあっさりとしていて、それが良い意味で余韻に浸らせてくれました。(女性 30代)
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