この記事では、映画『ナインスゲート』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ナインスゲート』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ナインスゲート』の作品情報

上映時間:133分
ジャンル:ミステリー、ホラー、サスペンス
監督:ロマン・ポランスキー
キャスト:ジョニー・デップ、フランク・ランジェラ、レナ・オリン、エマニュエル・セニエ etc
映画『ナインスゲート』の登場人物(キャスト)
- ディーン・コルソ(ジョニー・デップ)
- 貴重な古書を発掘したり、鑑定したりする本の探偵。相当な腕利きだがあくどい商売をするので同業者の評判は良くない。ニューヨーク在住。
- ボリス・バルカン(フランク・ランジェラ)
- バルカン出版の経営者で古書の収集家。悪魔に関する貴重なオカルト系の古書を集めた秘密の書斎を持つ。悪魔の本の最高傑作とされる「影の王国への9つの門」に執着している。
- リアナ・テルファー(レナ・オリン)
- フランス貴族のサンマルタン家出身だが、家が没落しお金目当てで大富豪のテルファー氏と結婚した。悪魔を崇める秘密結社「銀の蛇」の主宰者。
- 謎の女(エマニュエル・セイナー)
- コルソの行く先々に出没する謎の女。人間離れした雰囲気を持ち、正体を明かさない。
映画『ナインスゲート』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ナインスゲート』のあらすじ【起】
ニューヨークの大富豪テルファー氏が首吊り自殺を図る。貴重な本が並ぶ彼の書斎からは1冊の本が消えていた。
古書の発掘や鑑定を生業とするディーン・コルソはあくどい商売をするため同業者からは嫌われていた。それでもコルソの腕は確かなので仕事の依頼は多かった。ある日、コルソはオカルト系の古書収集家であり悪魔研究の第一人者でもあるバルカンから呼び出される。
バルカンは秘密の書斎にコルソを招き入れ、そこで世界に3冊しか現存しない「影の王国への9つの門」という本を見せる。この本は1666年のベネチアでアリスティデ・トルキアが、悪魔が書いたとされる「デロメラニコン」を書き直したものだった。中には9枚の版画があり、これが本物ならば悪魔を呼び出せるとバルカンは信じている。バルカンは3冊のうち1冊しか本物は存在しないと考えており、自殺したテルファー氏から買い取ったこの本が本物かどうかを他の2冊と比較して確かめて欲しいとコルソに依頼する。コルソは破格の報酬で雇われ、バルカンの本を預かって調査を開始する。
映画『ナインスゲート』のあらすじ【承】
コルソはテルファー夫人のリアナを訪ね、テルファー氏がこの本を手に入れた経緯を聞き出す。本はスペインで製本業を営むセニア兄弟から買い取ったものだった。リアナは夫が最も大切にしていた本を手放していたことに驚いていた。
この本に関わってからコルソの前に謎の女が出没し始める。自宅アパートまで何者かに荒らされ、コルソは安全のため本を馴染みの古書店経営者のバートに預かってもらう。
その夜、コルソの自宅をリアナが訪れる。リアナはあの本を買い戻したいとコルソに商談を持ちかけるが、コルソはこれを断る。するとリアナはコルソを誘惑し、2人は体の関係を持つ。しかし本がコルソの手元にないと知ると、リアナは態度を豹変させる。
コルソは旅立つ前にバーニーの店へ本を取りに行く。しかしバーニーは何者かに殺されていた。コルソは隠し戸棚から本を持ち出し、電話でバルカンにこの仕事を降りたいと申し出る。しかしバルカンは聞き入れてくれない。コルソは仕方なくスペインへ向かう。
スペインでセニア兄弟と会ったコルソはあの本を欲しがったのがリアナの方だったと知る。さらに版画はトルキアと2名の協力者によって作成されており、そのせいでトルキアが火あぶりにされたことも聞き出す。
映画『ナインスゲート』のあらすじ【転】
3冊のうちの1冊を持つファルガスの屋敷を訪ねたコルソは、ファルガスの本とバルカンの本を比較させてもらう。すると9枚の版画のうち3枚の絵にわずかな違いがあった。さらにその絵に記されたサインも違っていた。
コルソはこれをバルカンに報告する。バルカンはファルガス所有の本も欲しがるが、ファルガスに本を手放す気はなかった。
翌朝、謎の女がコルソをホテルから連れ出す。女がバイクで向かったのはファルガスの屋敷だった。ファルガスは何者かに無残な姿で殺され、版画だけが抜き取られた本は暖炉で燃やされていた。コルソは半分燃えた本を持ち出し、女とパリへ向かう。
パリにはもうひとりの所有者ケスラー夫人がいた。夫人はこの本を崇拝する「銀の蛇」という秘密結社の存在を教えてくれ、リアナが結社の主宰者であることもわかる。しかし夫人はバルカンを毛嫌いしており、自分が所有する本は見せてくれなかった。
翌日、コルソは再び夫人を訪ねて版画の秘密を伝える。夫人はその話に興味を示し、本を見せてくれる。やはり夫人の本とバルカンの本の版画には3つの違いがあった。夢中で本を調べていたコルソは何者かに襲われて意識を失い、気付いた時には夫人が殺され、書斎に火が放たれていた。そして夫人所有の本も燃えてしまう。
映画『ナインスゲート』の結末・ラスト(ネタバレ)
コルソがホテルに隠していた本も盗まれていた。盗んだのはリアナと用心棒の男で、コルソと謎の女は2人の後を追う。リアナたちはサンマルタン家の城へ向かっていた。城では秘密結社の集会が行われることになっていた。
コルソと謎の女は城に侵入して本を取り返そうとするがリアナと用心棒に捕まってしまう。しかしコルソが反撃して用心棒を倒し、2人は集会へ潜入する。ところが集会にバルカンが現れ、リアナを殺して本を奪っていく。コルソは謎の女と別れてバルカンの後を追う。
バルカンはとある古城にいた。ファルガスとケスラー夫人を殺して版画を盗んだバルカンは、本物が揃ったと信じて悪魔を呼び出す儀式を始める。しかしバルカンは自ら放った炎に包まれ苦しみ始める。9枚のうちどれかが偽物だったのだ。コルソはバルカンに銃でとどめを刺し、版画を持ち去る。
城の外では謎の女が待っていた。コルソと謎の女は燃えさかる城の前で結ばれる。謎の女は正体を明かさないまま“セニア兄弟”と書かれたメモを残して姿を消す。
コルソは閉店となったセニア兄弟の店で1枚の版画を見つける。その絵の中の女は謎の女にそっくりだった。それを持って古城へ戻ったコルソは、光を放って開いた門の中へ消えていく。
映画『ナインスゲート』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
やはり、ジョニー・デップは変な男を演じるのが上手いし似合う、とこの作品を見て改めて感じました。コルソは友達が少なく、人に対して友好的ではないのに、特段人見知りでもなく、言うことは何でも言う性格なので、やはり変わっています。しかし、そこがコルソの魅力とも言えるでしょう。本当に食えない奴です。
日本だと馴染みのない悪魔崇拝のお話ですが、この映画では人間が怖いと感じました。コルソも、その類の怖い人間に、数回騙されている感じなので、コルソ以上に食えない奴らが結構登場します。ラストのコルソと謎の女が結ばれるシーンも、かなり意味深で、見ているととてもドキドキします。(女性 20代)
悪魔崇拝を題材に、本物の悪魔の本を巡って様々な人間が交錯していくオカルト映画。直接的な悪魔的描写は少ないので、どちらかといえば人間同士のやりとりをメインに展開していく。とはいえ、どことなく不可思議な現象も交え、最終的には素性の知れない女性が現れ、コルソを誘っていく。実際の絵画の中に描かれていた人物とそっくりな事から、人間ではない別の存在という意味合いを含んでいるのだろうが、はっきりとはなされず、視聴者の想像を駆り立てるエンディングとなっている。(男性 30代)
本作は、世界各地の希少本を探す書籍探偵のコルソが、世界に三冊だけ現存する伝説の悪魔の書を探すという依頼を受けるも、彼の周囲で不可解な殺人事件が多発するというサスペンスミステリー作品。
古書や城といった古風なモチーフやジョニー・デップや作品の全体的にミステリアスな雰囲気も良かった。
ジョニー・デップの飾らないところや煙草ばかり吸うシーンがかっこ良く、また本のページをめくる時の所作や紙の擦れる音が心地よかった。
読書したくなる作品。(女性 20代)
本の探偵が悪魔の本を探り謎に迫るという内容。主演のジョニー・デップがとても良かった。やはりこの人は一風変わった変人を演じるのが非常に上手い。
本の探偵と言うだけあって、本探しのプロなわけだが、静かな空間で彼が本を読む様子が非常に印象的。そして、本を巡って人間の思惑が交錯していく様子がじわじわと描かれるので、なかなかに憎い演出である。ミステリー色が強くじっくりと見て欲しい作品だ。悪魔の本とやらがあるなら、怖いもの見たさで読んでみたいと思った。(女性 40代)
古書を巡るミステリーとして始まりながら、徐々にオカルトの深みに引き込まれていく構成が非常に魅力的だった。コルソが冷静に謎を追う一方で、関係者が次々と不可解な死を遂げる展開に不気味さが増していく。特にラストで、彼が“選ばれた者”のように門へ向かう描写は解釈が分かれそうで面白い。悪魔的存在の女性の正体も含め、余韻が残る作品だった。(30代 男性)
終始淡々と進むのに、不思議と緊張感が途切れない作品だった。悪魔崇拝や禁断の書物というテーマが興味深く、静かな恐怖がじわじわと広がる。ラストで主人公が門の奥へ進むシーンは、彼が破滅へ向かったのか、それとも何かを得たのか分からず、考えさせられた。派手さはないが印象に残る映画。(20代 女性)
派手なホラーではなく、知的なミステリーとして楽しめた。コルソが冷徹な古書ディーラーとして振る舞う姿がリアルで、観ていて引き込まれる。最終的に彼が悪魔の世界に近づいていく展開は皮肉でもあり、どこか必然にも感じた。静かながらも独特の不気味さが全編に漂っている。(40代 男性)
雰囲気重視の作品で、映像や音楽がとても印象的だった。物語自体は複雑すぎないが、細かな伏線や象徴的な描写が多く、何度か観たくなるタイプの映画。最後の結末がはっきりと説明されない点も、この作品らしさだと思う。観る人によって解釈が変わるのが面白い。(30代 女性)
最初は地味な印象だったが、徐々に世界観に引き込まれていった。悪魔をテーマにしているのに、直接的な恐怖よりも知的好奇心を刺激される作品だった。コルソの行動が冷静すぎて逆に怖く、最後に彼が門へ向かう姿には妙な納得感があった。静かな狂気を感じる映画。(20代 男性)
オカルトとミステリーが絶妙に融合した作品で、非常に好みだった。特に、古書の挿絵を比較していく過程が興味深く、物語にリアリティを与えている。ラストで主人公が選ばれた存在のように描かれる点は、善悪の境界が曖昧で印象的。静かだが深みのある作品だった。(50代 女性)
映画『ナインスゲート』を見た人におすすめの映画5選
エンゼル・ハート
この映画を一言で表すと?
悪魔との契約が導く、逃れられない運命のミステリー。
どんな話?
私立探偵ハリー・エンゼルは、ある失踪事件の調査を依頼されるが、調査を進めるうちに関係者が次々と不可解な死を遂げていく。やがて彼自身の過去と恐るべき真実にたどり着くことになる。現実と幻覚が交錯する中で、次第に追い詰められていく主人公の姿が描かれる。
ここがおすすめ!
オカルトとサスペンスが融合した重厚なストーリーが魅力。徐々に明らかになる真実と衝撃的なラストは、一度観たら忘れられない。ダークで退廃的な雰囲気も強く、ナインスゲートのような不穏な世界観が好きな人には特におすすめの一本。
ヘレディタリー/継承
この映画を一言で表すと?
家族に潜む呪いが暴かれる、静かな狂気のホラー。
どんな話?
祖母の死をきっかけに、ある家族に奇妙な出来事が起こり始める。次第に明らかになる家系の秘密と、避けられない運命に翻弄される家族の姿が描かれる。日常の中に潜む不気味さが徐々に増していき、やがて衝撃の結末へと向かう。
ここがおすすめ!
じわじわと精神を蝕むような恐怖演出が秀逸で、派手な驚かしに頼らない点が魅力。ラストに向けて一気に畳みかける展開は圧巻で、観終わった後の余韻も強烈。オカルト要素と心理的恐怖を楽しみたい人にぴったりの作品。
ローズマリーの赤ちゃん
この映画を一言で表すと?
日常が崩れていく、疑念と恐怖の心理サスペンス。
どんな話?
新居に引っ越してきた夫婦のもとで、妻ローズマリーは妊娠する。しかし、周囲の人々の奇妙な行動や不自然な出来事により、彼女は次第に強い不安を抱くようになる。やがて、自分の子どもに関する恐ろしい真実に気づいていく。
ここがおすすめ!
静かな不安感を積み重ねる演出が非常に巧みで、観る者の想像力を刺激する。日常の中に潜む狂気と陰謀が徐々に明らかになる展開は見応え十分。ナインスゲートのような不穏で知的なオカルト作品が好きな人におすすめ。
セブン
この映画を一言で表すと?
罪と罰を巡る、陰鬱で知的なサイコサスペンス。
どんな話?
新人刑事とベテラン刑事が、連続殺人事件を追う中で、犯人が“七つの大罪”に基づいた犯行を行っていることに気づく。巧妙に仕組まれた犯行と心理戦が展開され、やがて衝撃的な結末へとたどり着く。
ここがおすすめ!
重苦しい雰囲気と緻密なストーリーが特徴で、観る者を最後まで引き込む力がある。犯人の思想と行動が強烈な印象を残し、ラストは語り継がれるほど衝撃的。知的なサスペンスとダークな世界観が好きな人に最適。
イレイザーヘッド
この映画を一言で表すと?
悪夢のような世界に迷い込む、異色のアートホラー。
どんな話?
工業地帯のような不気味な世界で暮らす男が、奇妙な出来事に巻き込まれていく。現実と幻想が曖昧に混ざり合い、説明のつかない不安や恐怖が続く中で、彼の精神状態も揺らいでいく。独特な映像表現が印象的な作品。
ここがおすすめ!
ストーリーよりも雰囲気や感覚を重視した作品で、観る者に強烈な印象を残す。解釈の余地が多く、何度も考察したくなる魅力がある。ナインスゲートのように、説明されすぎない不気味さや象徴的な表現が好きな人におすすめ。



みんなの感想・レビュー
この映画は次回作があるのだろう。謎の女の正体を知りたい。