映画『ミッション:インポッシブル3(M:i:III)』の概要:大人気シリーズ、ミッションインポッシブルの第三弾。今回は情報を売りさばこうとする闇商人と、自身の所属するIMFの裏切り者という内外の両面での争いを描く。今回から人気コメディ俳優、サイモン・ペグも参戦。
映画『ミッション:インポッシブル3(M:i:III)』の作品情報
上映時間:126分
ジャンル:アクション、ラブストーリー
監督:J・J・エイブラムス
キャスト:トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ヴィング・レイムス、マギー・Q etc
映画『ミッション:インポッシブル3(M:i:III)』の登場人物(キャスト)
- イーサン・ハント(トム・クルーズ)
- IMFに所属するエージェント。かつての教え子、リンジーが殺された事により前線復帰を果たす。
- オーウェン・デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)
- ラビットフットという情報を高値で売りさばこうとしている闇の商人。
- マスグレイブ(ビリー・クラダップ)
- IMF所属。イーサンを心配し味方を演じているが実は黒幕。
- ジュリア・ハント(ミシェル・モナハン)
- イーサンの妻。イーサンがIMF所属のエージェントということは知らされていない。
映画『ミッション:インポッシブル3(M:i:III)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ミッション:インポッシブル3(M:i:III)』のあらすじ【起】
かつてのIMFのエース、イーサン・ハントは現在既に第一線を退いていました。現在では後輩達の育成者として、数多くの将来有望なスパイを世に送り出しています。一方、私生活でも大きな変化が起きました。ジュリアという女性と恋に落ちたイーサンは、スパイのみでは足枷になる事もあるという事を承知した上で、彼女との結婚を本気で考えていました。勿論IMFは秘密裏の組織であるため、彼女はイーサンがスパイ組織のエージェントである事は知らず、交通局に勤務していると思っています。
そんな中、IMFからイーサンに一つの依頼が入ります。それは「教官:イーサン・ハント」ではなく、「エージェント:イーサン・ハント」に対するものです。デイヴィアンという危険なブラックマーケット商人を追っていた、かつてのイーサンの教え子であるリンジーとの連絡が絶たれたのでした。
現場に戻ったイーサンは、その持ち前の実力で無事にリンジーを助け出します。しかし彼女の脳内には爆弾が埋め込まれており、彼の目の前でリンジーは命を落としてしまいました。
映画『ミッション:インポッシブル3(M:i:III)』のあらすじ【承】
リンジーは大変優秀な人材でした。リンジーの死後、何とイーサン宛にリンジーから絵葉書が届きます。実はリンジーは、最悪の場合を予測して命を落とす前にイーサンにコンタクトを取っていたのでした。それは一見何の変哲も無い絵葉書でしたが、切手の裏側に小さなマイクロドットが添付されていました。
そのことに気が付いたイーサンは、ベンジーという信頼のできる技術職の人間にマイクロドットを託し、自分はデイヴィアンへの接触を図ります。そして一度はデイヴィアンを捕獲するイーサンでしたが、何者かの襲撃により彼を取り逃がしてしまいました。そんな時、マイクロドットを調べていたベンジーから「ブラッセル局長とデイヴィアンが繋がっている証拠が見つかった」という連絡が入ります。
イーサンは、逃げたデイヴィアンが自分の妻、ジュリアを狙うと考え慌ててジュリアの勤める病院に駆けつけます。しかし時は既に遅く、ジュリアはデイヴィアン達に拉致された後でした。
映画『ミッション:インポッシブル3(M:i:III)』のあらすじ【転】
デイヴィアンは、”ラビットフット”という情報を高く売りつけようと画策していました。イーサンはその事を既に掴んでおり、デイヴィアン側からその情報に関する機密事項を盗み出していました。しかしジュリアを拉致したデイヴィアンは、ジュリアの命を人質にその情報を返すようにイーサンに連絡してきました。
イーサンはその脅迫に従ったふりをして、デイヴィアン達にさらに近づいていきます。しかし、そんなイーサンの前に立ちはだかり邪魔をしてきたのは、同じくIMFに所属するマスグレイブという男です。実はブラッセル局長が黒幕というのはマスグレイブが作り上げたダミーで、本当の黒幕はマスグレイブだったのです。
ですがマスグレイブは、リンジーがイーサンに残した情報に自分の悪事が残されていると思い込んでいます。マスグレイブはイーサンの頭にリンジーに埋め込んだものと同じ爆薬を仕掛けた事を話し、リンジーが彼に残したものは一体なんであったのか、そしてそれを手渡すようにと詰め寄ります。
映画『ミッション:インポッシブル3(M:i:III)』の結末・ラスト(ネタバレ)
イーサンはそれを教える代わりにジュリアの生死を確認させろ、とマスグレイブと取引を交わします。マスグレイブはジュリアを拉致している部下に電話をかけ、両手を拘束されているイーサンの代わりにその携帯をイーサンの耳に近づけます。ジュリアの声を聞き彼女の無事を確認したイーサンは、マスグレイブの手に噛み付き、ポケットに忍ばせていたボールペンで手錠を外しました。
そしてベンジーと連絡を取ったイーサンは、彼の協力を得て何とかその場から逃げ出し、ジュリアの監禁された建物へと辿り着きます。その途中、イーサンの頭に仕込まれた爆弾が動き出しました。作動まであと4分、その間にイーサンは何とかデイヴィアンを倒します。
そしてジュリアに銃を渡し、一度自分に電気ショックを行い爆弾の回路を焼き切るように伝えます。恐怖に震えるジュリアでしたが、何とかイーサンの指示通りの行動をとりました。そして無事にIMFへと帰ったイーサンは、ジュリアに自分がIMFのエージェントである事を伝え、仲間にジュリアを紹介するのでした。
映画『ミッション:インポッシブル3(M:i:III)』の感想・評価・レビュー
第一線を退いていたイーサンがエージェントとして復活するまでのストーリーや、ジュリアとの恋愛、他のメンバーとのチームワーク、オープニングの伏線回収など、ストーリーが丁寧に作り込まれていたし、アクションも充実していた。
舞台もベルリン、バチカン、上海と広範囲で移動し、エージェント仲間や適役など印象に残るメンバーも多く、あっさりしていた前作の2と比べて内容の密度が濃くて見応えがある。騙し騙され、真実がどこにあるのかハラハラの連続で、終わり方も爽快。大満足なエンタメ作品だった。(女性 40代)
あのイーサンハントも現役を引退し、さらに妻にあたるジュリアという女性も登場する。本作では、IMFに所属している人間が黒幕だったという流れ。イーサンも現役復帰し、敵と対峙するが、頭に爆弾を埋め込まれ、絶体絶命の状態に陥る。ミッションインポッシブル特有のハラハラする展開が満載で、3作品目であるのに新鮮さがあって良い。やはりこのシリーズはスピーディに見れるので、飽きずに何度も見てしまうような魅力がある。(男性 30代)
毎シリーズで監督が代わってますが、今回も意外なところをつかれました。SFパニックの雄、JJエイブラムスとは驚きです。結果的にスパイ映画という基の流れはもはや感じられなくなりましたが、展開としては新鮮さがあり、充分に楽しめる内容です。
冒頭のヒリヒリする謎のシーンで始まる辺りも、ガッチリ掴まれました。
個人的には、再び短髪のイーサンに会えたことが何より嬉しかったです。やっぱりこのほうがカッコいいです。(女性 20代)
シリーズの中でも1、2位を争うほど好きな作品。第一線から退いて教官になったはずの主人公が教え子が殺されたことで再び危険に立ち向かっていくのだが、今回はメインテーマにイーサン・ハントの結婚というものがあり、ほかの作品にはない雰囲気もあってとても良かった。
絶体絶命のシーンで奥さんが突然プロ並みの動きを見せるので驚くが、そこは火事場の馬鹿力だったと思えば問題ない。何度観ても飽きずに楽しめる作品だった。(女性 20代)
J.J.エイブラムス監督は昔の人気シリーズのリブートをさせるとオールドファンがなんとなく喜ぶことを盛り込むのがうまい監督だという印象がある。自身初監督のこの作品でもその片鱗は見て取れる。少なくとも前作よりは「スパイ大作戦」っぽさを感じられる。ただ大好きな名優フィリップ・シーモア・ホフマンの扱いがもったいない。勿論なにをやらせても味のある俳優だし表情の端々に「らしさ」は出ているのだが、敵役として深みがありそうでそんなにない役どころなのが残念。(男性 40代)
ただアクションだけでなく、主人公イーサン・ハントのキャラクターの掘り下げがあるので見ごたえがある。人間らしい彼を見ることができて満足だった。勿論、飽きが来ないように隙間なく詰め込まれたアクションシーンの出来もいい。
正直、JJエイブラムス監督の作品らしくところどころお話に穴があるように感じるが、シリーズ自体の勢いで「まあ、いいか」と思ってしまう。
個人的には黒幕についてまんまと予想を外されたので、結末は好き。(男性 30代)
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