映画『ミッション:インポッシブル2(M:I-2)』の概要:前作から4年の時を経て、あのイーサン・ハントが帰ってきた。今回の「達成不可能」な任務は、かつてIMFの同僚であったアンブローズが企む、ウィルスによる人類汚染を阻む事。更にパワーアップしたイーサン・ハントが大活躍する。
映画『ミッション:インポッシブル2(M:I-2)』の作品情報
上映時間:124分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ジョン・ウー
キャスト:トム・クルーズ、ダグレイ・スコット、タンディ・ニュートン、ヴィング・レイムス etc
映画『ミッション:インポッシブル2(M:I-2)』の登場人物(キャスト)
- イーサン・ハント(トム・クルーズ)
- 極秘組織IMFに所属するエージェント。過去にも数多くの「不可能」と言われた任務をこなしているIMFの中でもエリート。
- ナイア・ホール(タンディ・ニュートン)
- 女泥棒で、ショーン・アンブローズの元恋人。イーサンと協力してウィルスと解毒剤の入手を目指す。
- ショーン・アンブローズ(ダグレイ・スコット)
- 人々を死に追いやるウィルスと解毒剤を制作させた張本人。元IMFで、巨額な富を手に入れようと画策している。
映画『ミッション:インポッシブル2(M:I-2)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ミッション:インポッシブル2(M:I-2)』のあらすじ【起】
スパイ組織の中でも更にその存在が秘匿とされている集団、それが極秘組織IMFです。IMFとはImpopsible mission forceの頭文字であり、どんなに不可能な任務でも必ずやり遂げるという折り紙つきの実力者が集まっていました。その中でもトップの実力を誇るのが、長年この組織に所属しているイーサン・ハントというエージェントです。
今回イーサンに依頼された任務は、ネロルヴィッチ博士が開発した「キメラウィルス」とその解毒薬「ベレロフォン」が盗まれ、その奪還でした。キメラウィルスとは感染すると30時間で人間を死に追いやる超劇薬です。そしてその毒薬を盗んだのは、かつてIMFに所属していたアンブローズという男でした。元IMFという事もあり一筋縄ではいかないこのミッションに、申し分のない実力を持つイーサンが起用されたのです。
アンブローズはオーストラリアの孤島に拠点を移していました。そこでイーサンは、アンブローズと接触する為、アンブローズの元恋人である女泥棒、ナイアに近づきます。
映画『ミッション:インポッシブル2(M:I-2)』のあらすじ【承】
ナイアは美貌と泥棒としての実力、そして自信を兼ね備えた魅力的な女性でした。イーサンは不覚にもナイアに惹かれ、肉体関係を結んでしまいます。しかしナイアもイーサンがただ自分に近付いたのではないという事を感じ取っていました。そこでイーサンから作戦について聞き出したナイアは、彼に協力することを告げます。
一方のアンブローズもまた、未だナイアに未練がありました。そこでIMFはナイアがアンブローズに接触しやすくする為、ナイアを指名手配したというデマを流します。そしてその噂が流れた頃ナイアがアンブローズに近付き、自分を匿ってくれるのであればよりを戻すと交渉をします。やや疑念の眼を持つアンブローズでしたが、やはりナイアへの想いは捨て切れません。アンブローズはそのままナイアを引き取る事にします。
一方その様子を、イーサンとその仲間達は離れた場所から盗聴器にて情報を収集していました。同じくナイアに惹かれている身としては落ち着かないイーサンでしたが、これも仕事、と雑念を振り払います。
映画『ミッション:インポッシブル2(M:I-2)』のあらすじ【転】
順調にアンブローズの懐に潜り込んだナイアでしたが、アンブローズの持つ解毒薬のデータを盗み出したところを見つかってしまいます。一方その頃イーサンは、ウィルスの根源を破壊しようと、ネロルヴィッチ博士に薬の開発を依頼した会社、バイサイトに潜り込んでいました。しかしバイサイトでは、元IMFでイーサンのやり口を把握しているアンブローズが既に待機していました。
反対に裏をかかれたイーサンは状況が一転、絶体絶命の状態に陥ってしまいます。そこでイーサンを救ったのがナイアでした。ナイアはイーサンを救う為、自分にキメラウィルスを注射したのです。これで、20時間以内に解毒薬を投与しなかった場合、ナイアの命は残り30時間となってしまいました。
また、一度ウィルスに感染してしまったナイアは、彼女自身が他の人間にウィルスを蔓延させる感染源となってしまったのです。より甚大な被害を引き起こす為、アンブローズはナイアをシドニーに放置しました。30時間後、ナイアが命を引き取った後シドニーに住む人間にウィルスが感染する仕組みです。
映画『ミッション:インポッシブル2(M:I-2)』の結末・ラスト(ネタバレ)
アンブローズとバイサイトの狙いは巨額の富でした。ナイアを感染源として世界にウィルスが蔓延すれば、それに対抗する解毒剤が必要となります。そこでバイサイトが既に用意してある解毒剤を持って颯爽と現れれば、バイサイトの株価の急上昇は目に見えています。彼らはその株を使い大儲けしようと企んでいたのでした。
イーサンはナイア、そして世界を救う為再度アンブローズの屋敷に潜り込みます。そしてアンブローズの一味と激しい戦いとなりますが、辛くも勝利を収め、解毒剤を盗み出す事に成功します。
そして急いでナイアの元へ向かうイーサンでしたが、ナイアは断崖絶壁に立っていました。自分が感染源となってウィルスを蔓延させる前に、自らで命を絶とうと思ったのでした。イーサンはヘリを使い急いで彼女の元へ戻ります。そして彼女が飛び降りる前になんとか間に合ったイーサンは、ナイアに奪ってきた解毒剤を投与します。これでネロルヴィッチ博士が作り上げたウィルスと解毒剤はこの世から姿を消す事となり、イーサンは不可能と言われた任務をまた1つこなしたのでした。
映画『ミッション:インポッシブル2(M:I-2)』の感想・評価・レビュー
前作では髪が短く青臭い感じがしたトム・クルーズが、今作では髪が伸びて大人の色気が出てきて4年の歳月がうまく演出されていた。展開が早く情報量が多かった前作に比べて、ストーリーが単純明快なので誰にでも分かりやすいのではないだろうか。
監督が違うと、アクションの見せ方がこんなに違うのかと驚いた。ジョン・ウー監督でお馴染みの二丁拳銃や鳩が出てきてニヤケてしまった。冒頭のロッククライミングから、終盤のバイク・アクションまで体を張ったトムが素晴らしい。(女性 40代)
ミッションインポッシブルシリーズの第二作目にあたる今作も、相変わらず絶体絶命の状況をひっくり返すイーサンハントの実力が光る。時系列は描かれていないが、前作よりも逞しくなっている印象を受ける事から数年は経っているのだろうと推測出来る。スパイアクションというより、かなりアクティブな印象を受けるが、イーサンハントの特徴はどちらかと言えば大胆さだといえるので、前作を見て、期待している人も、非常に満足できるだろう内容となっている。(男性 30代)
シリーズ第2作目となる本作は、前作のブライアン・デ・パルマ監督からジョン・ウー監督へバトンタッチです。
ロッククライミングのシーンなど、トム・クルーズファンにはたまらないであろう演出が多く見られます。一大ブームを起こした前作の影響でハードルは高くなっていましたが、アクション映画としては楽しめました。スパイ感が弱くなって、よりエンターテイメント色が強く感じます。(女性 20代)
話の展開は分かりやすいので気楽に楽しめるストーリーにはなっているが、同じシリーズの他の作品と比べるとアクションに傾いていて少し物足りなく感じてしまう人もいるのではないかと思た。今作はサスペンス要素は少ない代わりに迫力のあるアクションシーンがとても多かったので良かった。
ロングヘアのトム・クルーズも色気がありかっこよかった。スタントなしで演技すると有名だが、今作も本当に素晴らしい身体能力に感動した。(女性 20代)
色々な意味でジョン・ウーだなぁ…という感じ。シリーズ全体にトム・クルーズをいかにかっこよく見せるかというプロモーションビデオ臭が漂う気がするが、それはそれで悪くない。それっぽく謎めいた敵、時間の制限、アクション、ロマンスとさっと観てさっと楽しみさっと忘れる。シリーズの他の作品を見てないと困る部分もないので気軽に観れることこの上ない。飛行機での移動時等に最適ではなかろうか。しかし残念ながらそれ以上でもない気がしてしまった。(男性 40代)
前作の雰囲気が好きな人には「なんじゃこれ」となる続編で、批判される理由も理解できる。だからといって、つまらない作品かと問われるとそんなことはなく非常に魅力的な作品で、ジョン・ウー監督らしさが作品に表れていてこれはこれで好きだ。
シリーズの後の作品と比べても、若かった頃のトム・クルーズだからこそできたアクション満載でそういった意味でも見る価値がある。
とはいえ、今だからこそそういった見方ができているが公開当時は「『マトリックス』にめちゃくちゃ影響受けてるなあ」と思ってしまっていた。(男性 30代)
みんなの感想・レビュー
前作に比べイーサンが若干アクティブになった感じがした。ストーリー序盤のロッククライミング、カーチェイスからのベッドシーンは、イーサン(トム・クルーズ)の運動能力や男らしさを存分に見せ付けてくれた。ストーリー序盤の格闘シーンでは、イーサンがカンフーを思わせるスタイルを披露してくれた。今作ではあまりスニーキングをせず、ひたすらアクションの連続であり、主人公としてのイーサンの格好良さを存分に引き出してくれた点で、ファンにはたまらなかったと思う。