この記事では、映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』の作品情報
上映時間:120分
ジャンル:アクション、コメディ、サスペンス
監督:エドガー・ライト
キャスト:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジム・ブロードベント、パディ・コンシダイン etc
映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』の登場人物(キャスト)
- ニコラス・エンジェル(サイモン・ペグ)
- 完全無欠の警察官。その有能さから同僚と上司のやっかみをかい、イギリス一平和と称されるサンフォードという田舎町に左遷される。
- ダニー・バターマン(ニック・フロスト)
- サンフォード警察署でニコラスの相棒となる男。大らかで思慮が足りない点があるが、基本的に素直で憎めない性格。
- フランク・バターマン(ジム・ブロードベント)
- ダニーの父親で、サンフォード警察署の警察署長。サンフォードの持つ「ロンドン一平和な街」という肩書きに強くこだわっている。
映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』のあらすじ【起】
ニコラスは、俗にいう唯一無二の完璧な男でした。頭脳明晰で、大学を首席で卒業、警察学校でもトップの成績を収めており、頭の回転も他とは比べ物にならないほどの速さです。そして、スポーツもどの種目でも1位を取れるほどの天性の才能がありました。生まれも育ちもロンドンである彼は、今まで暮らしてきた自分の街を守りたい、と警察学校を卒業した後ロンドン首都警察に勤務し始めます。
少し堅物すぎるところがたまに傷とも言えたかもしれませんが、勤務開始まもなくして検挙率圧倒的トップを誇る超エリート警察官として華々しく活躍し始めます。表彰された数は数え切れないほどで、ニコラスの存在のおかげでロンドンの犯罪率は大幅に減少しました。
しかし、全てがうまくいく筈の彼の警察人生において、大きな問題が生じてきました。出る杭は打たれるという言葉通り、あまりに自分達とかけ離れた存在であるニコラスを、周囲の人間が疎ましく思うようになってきたのです。

映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』のあらすじ【承】
その疎みはニコラスに手柄を取られている同僚や上司からだけでなく、なんと恋人からも向けられました。ニコラスの彼女は真面目すぎる彼に次第に愛想を尽かし、「仕事のことしか頭にない、バカ真面目な仕事人間」と称します。そしてニコラスは成績優秀にも関わらず、上司から目をつけられた為に左遷させられてしまいます。
ニコラスが左遷された先は、サンフォードという田舎町でした。サンフォードはイギリス一犯罪率が低く、犯罪とは全く無縁という街でした。サンフォードにいる警察も、毎日ぼーっとしているだけで、ほぼ警察としての役割を果たしていません。しかしニコラスの目には街中でアルコールを飲んでいる未成年の姿が多く映りました。
彼らを逮捕し犯罪という形で残してしまう事で街の犯罪率を上げ、イギリス一平和な街という肩書きを失う事を避けていたのでした。それに構わず、真面目なニコラスは若者たちを次々と逮捕します。そしてまたしてもニコラスは、同僚の警官達や街の住民に疎まれるようになってしまいます。
映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』のあらすじ【転】
ニコラスは、警察署長の息子であるダニーとコンビを組む事になります。ダニーは他の警官と同じく能天気な性格をしていましたが、しかしニコラスの事を馬鹿にすることはなく、かっこいいと讃える素直な性格をしていました。
その頃、村で死体が発見されます。状況からして明らかに殺人事件であると判断したニコラスは、ダニーを連れてロンドンで培った捜査技術で捜査を進めていきます。しかし、その途中次々と生じる新しい事件や怪奇現象に、サンフォードはただの平和な田舎村ではない、とニコラスは疑いを持ち始めます。
しかし、自分が見つけた疑問やおかしい点をいくら指摘したとしても、何故かダニーを覗く他の警官達は一切取り合ってくれません。その態度は警察のみに限らず、これだけ街内で事件が起きているにも関わらず、住人達もひたすら能天気な姿勢を貫いています。彼らのその態度の意味がわからず、何でも事件にしたがる癖があるのではないか、と周囲の指摘もあり、おかしいのは自分ではないのか、とニコラスは徐々にノイローゼになっていきます。
映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』の結末・ラスト(ネタバレ)
ノイローゼ状態になりながらも、何とかニコラスは捜査を続けます。そしてとうとう、街を救うカルト組織の存在を突き止めるのです。そしてなんと、そのカルト組織の長を務めていたのが、ニコラスの上司でありダニーの父親である、警察署長だったのです。
単独でカルト組織に乗り込むニコラスでしたが、多勢に無勢、危うく殺されそうになります。そこでニコラスの危機を救ったのがダニーでした。ダニーは自分の父親が黒幕である事を知っていましたが、その素直な性格故、父親の言う「この街の評判を守る為だ」という言葉を信じていたのでした。ダニーの力を借りてなんとか外へ逃げ出すニコラスでしたが、彼の正義心がこのままではいけない、と彼を突き動かします。
街に戻ったニコラスは他の警察に事情を説明、ダニーも仲間に加わり改めてカルト組織との全面戦争が始まります。仲間の力も借り無事に勝利を収めたニコラスの元へ、ロンドンにいた際の上司がやってきます。ニコラスが去った事でロンドン内の犯罪率が急激に上がった為、彼に戻ってきて欲しいというのです。しかしニコラスはこれを断り、サンフォードに残る決意をするのでした。
映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
サブタイトルの~俺たちスーパーポリスメン~というダサい感じが、この映画に関しては妙にしっくりくる。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』のチームだけあって、今作もブラック過ぎないブラックジョークが最大の魅力でしょう。
テンポもよく、次々に異変を感じ取るニコラスと周囲の温度差も笑ってしまうほどでした。オチはある程度予想できていてしまってましたが、それでもコメディ作品として隠れた名作です。(女性 20代)
コメディ・サスペンス・ガンアクションどれをとっても面白く、見ごたえのある作品でした。不自然なほど平穏な街、連続事故死(殺人)、頭の中で相関図を作りながら観ると皆怪しく見えてくる。ボケを挟み笑いながらも、ヒリヒリとした緊張感が絶えません。そして、全員殺人鬼でしたのオチが素晴らしい。さらに、殺人鬼に正々堂々正面から挑むエンジェルのガンアクションも格好いい!過激なグロテスクなシーンが多いので、免疫が無い人は見る覚悟も必要です。(男性 20代)
サイモン・ペッグとエドガー・ライト監督の名コンビで制作された映画で、ショーン・オブ・ザ・デッドに続きこれもまた最高の作品です。
優秀な刑事が飛ばされた街はとてもほのぼのとしていて、警官・住民共に危機感はゼロ。そんな街で次々と不可解な事件が起きていく・・。
一見ただのコメディ映画のように思えますが、後半、物語の雰囲気は一変します。
そして、事件の真相もまた想像よりはるかに壮大で目を離さずにはいられません。
コメディ映画、サスペンス映画どちらとしても最高の大好きな映画です。(女性 20代)
序盤は田舎町での“地味な警察ドラマ”かと思いきや、後半から怒涛のアクション&ギャグの連続で爆笑しっぱなしでした。特にニコラスが真相に気づき、町の住人たちと銃撃戦を繰り広げるシーンはまさに別作品。伏線も見事で、よくできたコメディ映画でした。エドガー・ライト監督のセンスが光る傑作!(20代 男性)
イギリスらしい皮肉の効いた笑いが満載で、観ていて飽きませんでした。サイモン・ペッグとニック・フロストのコンビは最高ですね。序盤のスローな展開が、ラストの怒涛の展開に繋がるギャップがたまりません。村の“完璧すぎる治安”の裏にある狂気も怖くて笑える。何度も観返したくなる作品です。(30代 女性)
ジャンルミックスの面白さが詰まった一本。サスペンス、バディムービー、コメディ、アクション、どれも高水準で、しかもその全部を笑いに変えてしまうバランス感覚が凄い。ニコラスとダニーの絆が深まる描写も胸熱。クライマックスのスーパーでの銃撃戦が最高にアホらしくて笑いが止まりませんでした。(40代 男性)
最初はスローテンポなミステリー?と思っていたら、まさかあんなにド派手なアクションに突入するとは(笑)。最後の“村人総出の銃撃戦”があまりにバカバカしくて、声出して笑いました。おじいちゃん警官たちの戦闘力も異常で最高です。何気に細かい伏線が綺麗に回収されてるのも地味に感心。(20代 女性)
警察映画のパロディとしても、ひとつの完成形じゃないでしょうか。『バッドボーイズ』とか『ポイント・ブレイク』を観てるとより楽しめます。町の平和を守るために、実は住民が殺人を繰り返していたというブラックジョークも見事。最後に町が戦場と化す展開には拍手。シュールで笑えて最高でした。(50代 男性)
エドガー・ライト監督のカット割りや音の使い方がとにかくキレキレで、テンポが良くて観ていて気持ちいい映画です。ロンドンで完璧すぎる刑事だったニコラスが、ド田舎で“異常な平和”の闇と戦うという構造も秀逸。コメディなのにアクションもガチで面白い。ラストまで一気に観られます。(30代 男性)
笑えるのに、なぜかストーリーとしてもちゃんと見入ってしまうのがすごい。ニコラスとダニーのバディものとしても感動できるし、警察ヒーローものとしての見せ場も満載。特に、教会での銃撃戦のシーンのくだらなさと熱さの両立がクセになります。終盤の“鳩”の伏線まで効いていて笑いました。(20代 女性)
映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』を見た人におすすめの映画5選
ショーン・オブ・ザ・デッド
この映画を一言で表すと?
ゾンビ×日常×イギリス流ブラックコメディ!爆笑と感動が同居する異色の傑作。
どんな話?
冴えない男ショーンが、ゾンビパンデミックの中で友人や元カノ、母親を守るために奔走する。危機的状況でもビールと笑いを忘れない彼らの姿が、日常の延長線上にある“終末”をユーモラスに描く。
ここがおすすめ!
『ホットファズ』と同じくサイモン・ペッグ&ニック・フロスト、そしてエドガー・ライト監督の最強トリオによる作品。笑って泣けてゾンビもぶっ飛ばす!テンポの良い編集とギャグのセンスが絶品です。
ザ・ガード〜西部の相棒〜
この映画を一言で表すと?
皮肉屋の田舎警官と真面目なFBI捜査官がタッグを組む、異文化バディコメディ。
どんな話?
アイルランドの小さな村に麻薬密売組織が絡む事件が発生。ローカル警官のボイルと、アメリカから来た捜査官エヴェレットが不本意ながらも捜査を進める。正反対の二人が巻き起こす化学反応が見どころ。
ここがおすすめ!
ユーモアと皮肉に満ちた会話劇が魅力。『ホットファズ』のように田舎×刑事×異色コンビという要素がすべて揃っており、独特の空気感に引き込まれます。暴力描写もスパイスとしてしっかり効いています。
バッドボーイズ2バッド
この映画を一言で表すと?
爆破と銃撃とノンストップのバディアクション、マイケル・ベイ節全開!
どんな話?
マイアミ市警の名物コンビ、マイクとマーカスが麻薬密売組織を追う。ド派手な爆発、カーチェイス、テンポの良い掛け合いが全編を通して続く、ハリウッド流バディムービーの金字塔。
ここがおすすめ!
『ホットファズ』でパロディ的に引用されていた映画の一つ。ハイテンションなアクションと、笑いあり・熱さありの男の友情が詰まった本作は、まさにバディ映画の教科書。映像の迫力は必見です。
ナイスガイズ!
この映画を一言で表すと?
不器用すぎる探偵コンビが事件に巻き込まれる、笑って走る痛快バディムービー!
どんな話?
私立探偵のマーチと強面の示談屋ヒーリーが、ひょんなことからコンビを組み、ハリウッドで起きた少女失踪事件を追う。事件は次第に巨大な陰謀へと発展していく。70年代の雰囲気も魅力。
ここがおすすめ!
ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウの絶妙な掛け合いが光る作品。ドジで間抜けなのに格好良い、という不思議な魅力にあふれたバディムービーで、『ホットファズ』の“ギャップで笑わせる”要素が好きな方にぴったり。
キック・アス
この映画を一言で表すと?
ヒーローになりたいだけの少年が“ガチ”の世界に巻き込まれる、過激な青春活劇!
どんな話?
平凡な高校生が自作のコスチュームでヒーロー活動を始めるが、やがて裏社会の闇と本物の戦闘に巻き込まれていく。やりすぎなアクションとブラックユーモアが炸裂する、“市民ヒーロー”の物語。
ここがおすすめ!
『ホットファズ』同様、映画愛とパロディ精神にあふれた作品。派手なバイオレンスとユーモラスな展開のバランスが絶妙で、アクション好きにもコメディ好きにも刺さる一作。クロエ・グレース・モレッツの存在感も抜群。
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