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映画『ブレイブ ストーリー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ブレイブ ストーリー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ブレイブ ストーリー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ブレイブ ストーリー』の結末までのストーリー
  • 『ブレイブ ストーリー』を見た感想・レビュー
  • 『ブレイブ ストーリー』を見た人におすすめの映画5選

映画『ブレイブ ストーリー』の作品情報

ブレイブ ストーリー

製作年:2006年
上映時間:111分
ジャンル:アニメ、ファンタジー、ヒューマンドラマ
監督:千明孝一
キャスト:松たか子、大泉洋、常盤貴子、ウエンツ瑛士 etc

映画『ブレイブ ストーリー』の登場人物(キャスト)

三谷亘(松たか子)
毎日を楽しく過ごしていた小学校5年生の少年。しかし父親が愛人のもとに走り、母親がそのショックで倒れるという事件をきっかけに、幻界へと旅立つ。
芦川三鶴(ウエンツ瑛士)
ワタルの学校に転校してきた少年。かつて両親と妹が無理心中をはかっており、妹を生き返らせようと幻界を旅している。

映画『ブレイブ ストーリー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ブレイブ ストーリー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブレイブ ストーリー』のあらすじ【起】

10歳のワタルは、友達との日々を楽しみ、待っている明るい未来をただ信じ、人生に不安を感じることもなく大いに毎日を満喫していました。しかし、そんなワタルを突如絶望が覆います。ワタルの父が、ワタルと母親を捨て愛人と共に暮らす事になったのです。

平穏であった筈の日々を突如打ち砕かれ、ワタルは現実を受け入れることができません。そんな時、ワタルの学校に転校生としてやってきたミツルが、ある不思議な話を教えてくれます。それは、『幻界』という幻想空間についてでした。幻界には運命の塔という場所があり、そこにいる女神様が、現実世界から来た旅人の願いを叶えてくれる、というのです。

ワタルは女神様に、家族を元どおりにしてもらう為に幻界に向かう決意をします。既に幻界に行ったことのあるミツルにならい、とある廃ビルに現れた不思議な扉をワタルはくぐります。連なる宙に浮く階段を進むとそこは、既に現実世界ではない、「幻界」が広がっていました。

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映画『ブレイブ ストーリー』のあらすじ【承】

幻界に辿り着いたワタルは、ラウ導師という人物から見習い勇者の冠と勇者の剣を与えられました。それは勇者の剣とは名ばかりの、古ぼけてあまり使い物にならない様な剣でしたが、その剣はワタルの成長に比例して姿を変える不思議な剣でした。

そしてワタルは、願いを叶えるためには5つの宝玉を手に入れなければならない事を知り、長い旅へと出かけます。幻界には人間と異なる種族、水人族やネ族、獣族の生物が多数存在しています。ワタルは旅の途中でキ・キーマやミーナといった仲間を得ます。

宝玉はそれぞれ意味を持っており、癒しの宝玉、勇気の宝玉、未来の宝玉、信義の宝玉と呼ばれています。そしてその宝玉を得る為には、それぞれの名前に因んだ試練を受ける必要があるのです。例えば勇気の宝玉では、高いところから落ちそうになっている女性が現れます。その人を助けようとするワタルでしたが、このままだと自分も落ちてしまう、といった勇気の本質に迫るような課題となっています。

映画『ブレイブ ストーリー』のあらすじ【転】

しかし旅を続ける途中、ワタルは旅人に関する悪い噂を聞きます。何とその旅人は、宝玉を手に入れる為に辺り一帯の森を焼き尽くしたと言うのです。そしてその旅人とはミツルの事でした。そこまでしてワタルが叶えたい願望とは何なのか。

実はワタルは幼少期、自分の両親が妹を連れ無理心中を図った事により、今までたった一人で親戚の間をたらい回しにされながら辛い日々を過ごしてきたのです。そして彼の願いこそが、その無理心中で亡くなった妹を取り戻す事だったのです。ワタルはミツルの過去を聞き衝撃を受けます。

今まで父親が自分達を捨て、家族がバラバラになってしまった自分ほど辛い立場の人間はいないと思っていたところに、自分が想像できるよりずっと重い過去を背負っている人間に初めて出会ったのです。しかし、ミツルの過去を知り彼に同情の気持ちを持ちつつも、宝玉を手に入れる為には何をしてもいいと言う彼の考えにワタルは賛同できません。ワタルとミツルは考えの違いから仲違いをしてしまいました。

映画『ブレイブ ストーリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

そんな中、先にミツルが5つの全ての宝玉を集め終えました。ミツルは運命の塔へと向かいますが、そんな彼を阻む存在が現れます。それはオンバ様という、女神様から切り捨てられた『全ての負の化身』なるものでした。

オンバ様と戦いを繰り広げ、その胸に剣を突き立てるミツルでしたが、その次の瞬間、なんと剣がミツルの胸を貫いていました。実はオンバ様とは自分の影そのもので、自分に攻撃してしまったミツルは自分からの攻撃によって命を落としてしまったのです。

一方のワタルも、オンバ様と戦っていました。しかしワタルは今までの幻界での旅を思い出し、その影を受け入れます。そして、オンバ様に打ち勝ったワタルは一つ願いを叶えてもらえる権利を手に入れます。元々は家族を元どおりにしてもらう事を願う予定だったワタルですが、旅を経てその願いも変わっていました。「この世界と、大切な仲間に未来を」。そう願ったワタルは現実世界へと戻っていきました。ワタルは現実を受け入れ力強く歩き出す勇気を手に入れたのでした。

映画『ブレイブ ストーリー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

宮部みゆきの小説は基本的に大好きだったが『ブレイブストーリー』にはいまいち食指が動かず、映像なら見れるかと思い今作品を視聴。

映画自体は子供視点から見るとワクワクさせられるが、大人視点で見るとところどころにご都合主義が見え隠れする作品だった。原作はその点を上手に補足している様なので、結局原作小説も読む羽目になった。長い作品なので、2時間に収めるのは難しかったのかも知れない。

出演声優も話題先行型で、演技がうまいとはお世辞にも思えなかった。(男性 30代)


幼い頃からファンタジー好きだった身として、『ブレイブ ストーリー』の冒険譚にはワクワクが止まりませんでした。ワタルが魔法の門をくぐり、「ヴィジョン」という異世界で五つの宝石(ジェム)を集める旅に出る設定がまず引き込まれます。母親を救いたいという強い願いが動機でありながら、自分自身の弱さや迷いとも向き合うことになる彼の成長譚は胸に響きます。特に、親友ミツルが抱える喪失感と嫉妬、それに絡む暗い道を選ぶところは物語の重みを増していて、「悪役」では片付けられないキャラクターに深みを感じました。ラストでワタルが願いを叶えて現実世界に戻ったものの、彼が旅で得たもの—友情、自己理解、他者の苦しみを見つめる視点—がその後の日常を変えていくことを暗示する終わり方は、美しく、かつ少し切ない。映像の美しさもさることながら、テーマの普遍性が作品をただの冒険アニメ以上にしています。(20代 男性)


子どもも大人も楽しめる作品ですが、時折重すぎる展開に胸が締めつけられました。ワタルの家庭が父親の去就や母親の入院などで壊れつつある現実と、ヴィジョンでのさまざまな試練が並行して描かれており、異世界のファンタジーが「逃げ場」ではなく「戦う場」であることを感じさせます。宝石を求める旅の中で、人間の欲や嫉妬、許しと罪のテーマが浮かび上がる。願いを叶えるための最後の選択肢、ミツルとの対立が頂点を迎えたとき、ワタル自身の心の成長が試されていることに気づきました。ラストでは、現実世界で母と和解し、自分の居場所を見つけることで、旅は終わりますが、主人公の内面は確実に変化しています。アニメーションとしての見どころも多く、色彩、キャラクターデザイン、戦闘シーンの演出など隅々まで丁寧でした。(30代 女性)


『ブレイブ ストーリー』は“願いを叶える旅”と言いながら、それが必ずしも幸福をもたらすとは限らないというメッセージが強いです。ワタルが最後に願ったのは「家族を救いたい」というものだったけれど、ヴィジョンでの経験を通じて、ただ願うだけでなく自分で行動し、他者と関わり、苦しみを知ることの重みを学びます。ミツルが宝石を奪おうとする動機もただの悪意ではなく、自分の失ったものへの渇望と痛みから来ており、見ていてミツルへの哀れみを感じました。終盤、ワタルがミツルと対峙し、暴力ではなく思いを伝えようとする場面に勇気があって涙が出ました。願いが現実を変えるわけじゃない、だけど人を変えることができるという希望を感じさせる作品です。(20代 女性)


ファンタジー映画好きな私から見て、『ブレイブ ストーリー』は“王道だけど一捻りある冒険譚”。ワタルがヴィジョンで出会う仲間たち(特にキーツやメナなど)の助けが、ただのサポートではなく、互いに欠けているものを補い合う関係として描かれていたのがよかった。宝石を巡るクエストの数々はそれぞれテーマ性が違い、孤独、責任、裏切り、救済といったものが混ざり合います。例として、龍との戦いシーンやドラゴンを守る宿命を担う者の描写などは迫力がありました。ただ、終盤が少々駆け足に感じる部分もあり、もう少しミツルのキャラクター変化を丁寧に見せてほしかったという思いもあります。それでも、最後にワタルが母親と再び向き合い、家族の絆を取り戻すシーンは強く印象に残ります。(40代 男性)


物語の軸が「どんな願いでも叶う世界」にあって、その誘惑と代償が丁寧に描かれていた点で、この作品はただの子ども向けファンタジーを超えていました。ワタルが願いを叶える五つの宝石を集めながらも、それによって自分以外の人々が抱える苦しみを知るようになり、最終的に選択するラストの結末には深く考えさせられます。願いを叶える代償、友情の裏切りと赦し、自己犠牲などテーマが多面にあり、観終わったあと頭の中で物語を咀嚼したくなる作品でした。映像美とファンタジーのスケールも十分で、音楽の使い方にも引き込まれます。(50代 女性)


アニメーション表現のクオリティが高く、ヴィジョンの異世界がまるで絵本から飛び出したような幻想的な風景で満ちていました。しかしその美しさと裏腹に、物語は決して軽くありません。父親の不在、母親の病気といった現実/world の問題がワタルを突き動かす原動力となり、その重さが冒険に味を与えています。願いを叶えて戻ってきたあともすべてが良くなるわけではなく、「失ったもの」を認識しながら受け入れていくワタルの姿が、特に大人として共感できました。異世界冒険ものが好きな人にとっては、ヒーローになる物語でも、ヒーローの弱さや躊躇を見せるこの作品は稀有だと思います。(30代 女性)


児童文学やライトファンタジー的な期待を抱えて観に行ったところ、ワタルの兄弟姉妹的な葛藤・友情・失望・救済のドラマに心を奪われました。特に、ミツルが持つ「すべてを失った後の怒り」がクエストに影を落とし、それがワタルとの最後の対決で完全に露わになる瞬間には、敵味方の境界が曖昧になる悲しさを感じました。願いを使って現実をどう変えるかというテーマが、ただの冒険だけで終わらず、人生の選択・責任を強く問いかけてきます。(20代 男性)


子どもを連れて観たのですが、大人としての私は「ワタルが願いを叶えるという魔法がある世界でも、その魔法が友情や犠牲の前には必ずしも万能ではない」というところに最も感銘を受けました。子どもは冒険のワクワクを楽しんでいたけど、私は終盤の“宝石の願い”を使った帰還後、母親との会話でワタルが選んだ「過去を変えることよりも今を生きること」の意思を示す場面がとても心に残りました。子ども向けのファンタジーでありながら、成人にも通じる普遍的な教訓が含まれていたと思います。(40代 男性)


この映画は、“現実世界の傷”を抱えた主人公が、異世界での試練を通じて成長するというプロットで、古くからあるファンタジー物語のフォーマットを見事に活かしていました。ワタルの母親の病と、それによる家庭の不安定さ、父親の去就などがバックボーンにあり、それらが単なる感傷ではなく、物語全体を支える根幹になっているのが好印象。願いを叶えるための宝石集めはアクション・クエスト感がありますが、キャラクターたちの内面描写、特にワタルとミツルの選ぶ道の違いがドラマを走らせています。ファンタジー好きにも、心動かされる物語を求める人にもおすすめしたい作品です。(50代 男性)

映画『ブレイブ ストーリー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ブレイブ ストーリー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

千と千尋の神隠し

この映画を一言で表すと?

不思議な世界に迷い込んだ少女が、成長と再生を遂げる感動のファンタジー。

どんな話?

少女・千尋が両親と共に異世界に迷い込み、神々が集う湯屋で働きながら、自分を見つけていく物語。成長する彼女の姿が、家族愛や自己肯定をテーマに描かれています。幻想的な世界観と深いメッセージが魅力です。

ここがおすすめ!

『ブレイブ ストーリー』同様、主人公が異世界で冒険を通して成長していく構成。美しい映像と音楽、そして細部まで練られた世界設定は必見。親子で楽しめるファンタジーの名作です。

魔女の宅急便

この映画を一言で表すと?

ひとり立ちした少女の成長を描く、心温まる青春ファンタジー。

どんな話?

13歳の魔女・キキが新しい街で魔法を使いながら自立していく姿を描いた物語。仕事や人間関係に悩みながらも、自分らしく生きる方法を見つけていく過程が丁寧に描かれています。

ここがおすすめ!

ワタル同様、キキもまた自分の力と向き合い成長していくキャラクター。日常と非日常が絶妙に混じり合うストーリーが、やさしく心に染み渡ります。思春期の葛藤にも共感できる作品です。

リメンバー・ミー

この映画を一言で表すと?

「死」をテーマにしながらも、家族と夢の大切さを描いた感動のアニメーション。

どんな話?

音楽を禁じられた少年・ミゲルが、死者の国に迷い込み、自分のルーツや家族の秘密に触れていく物語。音楽とビジュアルが融合したカラフルな死者の世界が魅力的です。

ここがおすすめ!

『ブレイブ ストーリー』と同様、主人公が異世界で自分と向き合い、家族との絆を再確認していく物語構成。ストーリーの感動はもちろん、音楽と文化が融合した美しい映像にも注目です。

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

この映画を一言で表すと?

異世界に召喚された兄妹が運命を背負い、世界を救う壮大な冒険ファンタジー。

どんな話?

戦時中、衣装ダンスを通じてナルニアという異世界に迷い込んだ兄妹たちが、魔女の支配からその世界を救うために戦う物語。ファンタジーの王道を体験できる名作です。

ここがおすすめ!

異世界を舞台にした成長譚という点で、『ブレイブ ストーリー』と共通。スケール感のある世界観と戦い、仲間との絆など、冒険ファンタジーの醍醐味を存分に楽しめます。

君の名は。

この映画を一言で表すと?

時空を越えた出会いが導く、切なくも美しい青春ファンタジー。

どんな話?

都会に暮らす男子高校生と、田舎町に住む女子高生の意識が入れ替わる現象を通じて、ふたりが運命的な出会いを果たしていく物語。時を超えたドラマが胸を打ちます。

ここがおすすめ!

現実と非現実が交錯する構成、そして自分の運命を受け入れていくというテーマが『ブレイブ ストーリー』に通じます。美しい映像と音楽、感情の余韻に浸れる名作です。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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