
結論から言います。
「とれ!」は、幽霊よりも“人の欲望”が一番怖い映画です。
MIHOシネマ編集部の映画専門ライターとして、2026年2月1日に日本の劇場で本作を鑑賞しました。
観終わった直後、背筋が寒くなった理由は、心霊描写そのものではありません。
「バズりたい」「注目されたい」という感情が、どこまで人を壊すのかを、容赦なく見せつけられたからです。
この記事では、映画「とれ!」をネタバレありで整理しつつ、感想とレビューを交えながら、
この作品が突きつける“現代的ホラー”の正体を読み解いていきます。
最初に語りたい1番の見せ所は「フェイクが現実を超える瞬間」
「とれ!」の最大の見せ場は、
心霊が“本物かどうか”分からなくなる瞬間です。
序盤で描かれるのは、ごく普通の高校生の日常。
Vlog、SNS、再生数、コメント欄。
今の時代では当たり前の光景が、丁寧に積み上げられていきます。
MIHOシネマ編集部として鑑賞していて印象的だったのは、
「これは本当にホラー映画なのか?」と錯覚するほど、現実に近い温度感でした。
だからこそ、フェイクがエスカレートし、
“本物”が入り込んだ瞬間の違和感が、強烈に刺さります。
次は、物語の流れをネタバレありで整理します。
映画「とれ!」のあらすじをネタバレありで解説
主人公は高校3年生の佐藤美咲。
母子家庭で育ち、進学せずに就職する道を選ぼうとしている現実的な少女です。
一方、親友の橋本皐月は大学進学を目指しながら、SNS投稿に夢中。
2人は日常を切り取ったVlogを投稿する、ごく普通の高校生でした。
ある日、美咲が撮影した動画に、霊のような存在が映り込みます。
その動画は瞬く間に拡散され、注目を集めることに。
これをチャンスと捉えた2人は、
心霊フェイク動画を次々と投稿し、広告収益を得るようになります。
しかし、さらなる刺激を求めて訪れた廃墟で、
ついに“本物”が映り込んでしまう。
さらに、美咲は地蔵を拝んだことをきっかけに、
和装でお面のような顔をした「神様」に憑かれていくのです。
次は、この物語が持つテーマ性を深掘りします。
「とれ!」が描くのは心霊よりもSNSの恐怖
本作の恐怖は、幽霊そのものではありません。
むしろ怖いのは、
人が“見られること”に快感を覚えてしまう瞬間です。
・再生数が伸びる
・コメントが増える
・自分が誰かに必要とされていると錯覚する
その積み重ねが、
「やめたくても、やめられない状況」を生み出していきます。
「神様」という存在も、
罰を与える絶対的な悪ではなく、
欲望に付け込む“象徴”として描かれているように感じました。
次は、実際に観て感じた感情の変化をレビューします。
実際に観た感想レビュー|怖いのに目を逸らせない
ホラー映画として観ると、
派手な演出は控えめです。
しかし、その分、
日常が少しずつ壊れていく過程が生々しい。
MIHOシネマ編集部として特に印象に残ったのは、
「これは自分もやりかねない」と思わされる感覚でした。
この映画の恐怖は、他人事にならない。
ラストに向かって積み重なる不穏さは、
鑑賞後もしばらく頭から離れませんでした。
次は、この作品が向いている人・向いていない人を整理します。
「とれ!」はこんな人におすすめ
- SNSや動画配信文化に興味がある人
- じわじわ来るホラーが好きな人
- 青春×社会派テーマの映画が好きな人
一方で、次のような人には合わないかもしれません。
正直、こんな人にはおすすめしない
- 分かりやすい怖さを求める人
- テンポの速いホラーが好きな人
- 後味の悪さが苦手な人
次は、「とれ!」が刺さった人におすすめの映画を紹介します。
「とれ!」が好きな人におすすめの映画3選
カメラを止めるな!
この映画を一言で表すと?
映像を“撮る側”の狂気を描いた作品。
どんな話?
ワンカット撮影の裏側で起こる想定外の出来事を描く。
ここがおすすめ!
撮影と現実の境界が壊れる感覚が「とれ!」と共通します。
イノセンツ
この映画を一言で表すと?
子どもの無邪気さが恐怖へ変わる物語。
どんな話?
能力を持つ子どもたちの関係性が歪んでいく過程を描写。
ここがおすすめ!
日常の延長線にある恐怖が刺さります。
ファウンド・フッテージ
この映画を一言で表すと?
“見つかった映像”が語る恐怖。
どんな話?
撮影された映像を通して、事件の真相が浮かび上がる。
ここがおすすめ!
映像そのものが物語になる構造が共通しています。
あなたは、この恐怖をどう感じましたか?
「とれ!」は、
怖かったかどうかよりも、
何が一番引っかかったかを語りたくなる映画です。
・神様の存在をどう捉えたか
・SNS描写にリアルさを感じたか
・美咲と皐月の選択をどう思ったか
ぜひコメント欄で、あなたの感想を教えてください。
この映画について、もう一段深く語り合えたら嬉しいです。



みんなの感想・レビュー