この記事では、映画『狼の死刑宣告』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『狼の死刑宣告』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『狼の死刑宣告』の作品情報

上映時間:106分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ジェームズ・ワン
キャスト:ケヴィン・ベーコン、ケリー・プレストン、ジョン・グッドマン、ジョーダン・ギャレット etc
映画『狼の死刑宣告』の登場人物(キャスト)
- ニック・ヒューム(ケヴィン・ベーコン)
- 本作の主人公でお金持ちの男です。企業の社長をしています。ある日息子と立ち寄ったガソリンスタンドでの事件がきっかけでギャングと対立し自分までも殺人をしてしまいます。
- ヘレン・ヒューム(ケリー・ブレストン)
- ニックの妻で社長婦人。ニックが起こした復讐劇により事件に巻き込まれてしまいます。事件により息子をなくしてしまったヘレンは悲しみ寝込んでしまいます。
- ブレンダン・ヒューム(スチュアート・ラファティ)
- ニックとヘレン夫婦の息子で長男。ガソリンスタンドでギャングに殺されてしまい復讐劇の発端となる人物です。
- ルーカス・ヒューム(ジョーダン・ギャレット)
- ニックとヘレン夫婦の息子で次男。兄のブレンダンとは仲良しでした。兄と比べて自分が出来損ないだと思っています。そのことで父に嫌われていると思い込み距離を置いています。ルーカスも父の復讐劇に巻き込まれてしまいます。
映画『狼の死刑宣告』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『狼の死刑宣告』のあらすじ【起】
ニックは二人の息子と妻を持つごく普通な家庭です。二人の息子の兄はブレンダンといいホッケーの選手で将来有望な少年です。弟はルーカスといい特に特技はありませんが素直でいい子です。兄のブレンダンに劣っているような気がしていつも劣等感を抱いていますが、ブレンダンとは大の仲良しです。妻のヘレンはニックとの仲も良好で仲良しの夫婦です。
ある日ニックはブレンダンを連れてホッケーの試合に行きました。ブレンダンはその日の試合でも大活躍でした。ニックはそんな息子の活躍を、大声を上げて応援していました。試合が終わり帰りの車の中でブレンダンは父親のニックにある相談をしていました。高校を出たらもっと本気でホッケーをしたいから遠く離れた大学に進学したいという話でした。ニックは少し寂しかったですが息子の夢を応援したいこともあり、快く承諾しました。そしてそんな息子のことを誇りに思っていました。
映画『狼の死刑宣告』のあらすじ【承】
ニックとブレンダンは家に帰る最中に、車のガソリンが無くなりかけている事に気づきました。二人は家に帰る前にガソリンスタンドに寄ることにしました。ガソリンスタンドに着いた二人は車から降りました。ブレンダンは「ジュースを買ってくる」と言い、ガソリンスタンドの売店に入っていきました。ニックはそんなブレンダンを笑顔で見つめながらガソリンを車に補充していました。近くに不審な柄の悪い車が停まってましたがニックは特に気にしませんでした。
その時その不審で柄の悪い車から数人の男たちが降りました。その男たちは一目散にガソリンスタンドの売店に入っていきました。そして売店の店員を殺すと今度はニックの息子のブレンダンに目を付けました。ブレンダンはやめてくれ、というような目で男たちを見ました。そして両手を上げて立っていました。男たちは男たちの中の少し気の弱そうな男に「お前がやれ」とけしかけていました。そのけしかけられてた男はどぎまぎしていましたが、覚悟を決めたように懐から長くて危険なマシェットのような大きい刃物を取り出しました。
映画『狼の死刑宣告』のあらすじ【転】
男は取り出したマシェットのような刃物でブレンダンを切り付けました。ブレンダンは苦しみの表情を浮かべながら地面に倒れました。ブレンダンの父親のニックはその様子にすぐさま走って駆け寄りましたが男たちは逃げてしまいました。しかし、ブレンダンを切りつけた男だけは取り残されてしまいました。その男にすぐさま飛びかかり乱闘を始めたニックでしたが、揉み合いの末に男には逃げられてしまいました。その後ブレンダンに駆け寄りますが、そのままブレンダンは死んでしまいました。
後日、ブレンダンを切りつけた男はニックに顔を見られていた為にすぐに見つかりました。そして逮捕されましたがその男は常にニックを挑発するような顔をしていました。それもその筈で、ブレンダンを殺したところを見たのはニックだけで他には誰も目撃者がいなかったのです。その為その男は少ししか刑務所に入らなくて済むということをニックは知ってしまうのです。ニックはその判決に不服を感じ、「その男が犯人だったかは分かりません、見間違えでした」と言いその男は即日釈放されました。
映画『狼の死刑宣告』の結末・ラスト(ネタバレ)
ニックは家に帰るとナイフを持ち出し、釈放された男の家に密かに行きました。待ち伏せして乱闘の末に男を殺したニックは急いで家に帰り何事も無かったかのようにしました。
しかし、ニックの仕業だとすぐに気づいた男たちは真夜中ニックの家に襲撃してきました。そして抗ったニック達ですが抵抗むなしく家族全員が銃で撃たれてしまうのでした。
ニックはその後一命を取り留めましたが妻のヘレンは亡くなってしまいました。ブレンダンの弟のルーカスも「意識不明の危険な状態で助からない」と言われていました。全てを失ったニックは病院から抜け出し家に帰り、武器屋に向かうと強力な重火器を購入しました。そして重武装したニックは単身男たちのもとに襲撃しに行きました。
家族を襲った連中を死闘の末全員殺したニックは家に帰り、無心でホームビデオを見ていました。そのまま死ぬ気で傷の手当もしていなかったニックの元に警察官が急いでやってきました。弟のルーカスが意識を取り戻したという通達でした。その知らせにニックは目の輝きを少し取り戻し、生きる希望を取り戻したかのように見えました。
映画『狼の死刑宣告』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ケビン・ベーコンってこういうちょっと「イカれた」役がめちゃくちゃ似合いますね。目で何かを訴えかけて来る感じが最高でした。
街のギャングに息子を殺された主人公が「復讐」をする物語。家族を守ると決めた父親は本当に強いです。しかし、その強さを復讐に向けるのが正しいのかは別の問題。
復讐に向かう時の主人公は髪を刈り上げ、息子の遺品を身につけて完全にイカれています。クールなヒーローと言うよりもダークサイドな感じがとても面白かったです。(女性 30代)
平凡な父親が復讐の鬼へと変貌していく過程が生々しく描かれ、観ていて胸が苦しくなった。息子を無差別な暴力で失い、司法制度に裏切られたと感じた主人公が、自ら制裁を下す道を選ぶのは理解できる一方で、決して正義ではない。復讐を重ねるごとに家族が崩壊していく様子が痛烈で、暴力の連鎖の虚しさが強く伝わってくる。スッキリする映画ではないが、感情をえぐる力は非常に強い。(20代 男性)
観終わった後、嫌な余韻が長く残る作品だった。息子を殺された父親の怒りと絶望は痛いほど伝わるが、復讐が進むにつれて彼自身も怪物になっていくのが辛い。特に終盤、残された家族まで巻き込んでしまう展開は救いがなく、復讐の代償の大きさを突きつけられる。正義感では片付けられない感情の暴走を描いた映画で、安易に共感してはいけない怖さがあった。(30代 女性)
単なる復讐アクションだと思って観ると、かなり重い内容に驚かされる。主人公は決して最初から強いわけではなく、恐怖や迷いを抱えた普通の人間。その彼が一線を越えてしまう瞬間がリアルで、復讐が人をどう変えてしまうのかを冷酷に描いている。悪党側もまた暴力の論理で生きており、どちらも救われない。後味は最悪だが、テーマ性は非常に鋭い。(40代 男性)
家族を守るはずの父親が、結果的に家族を壊してしまう物語としてとても悲しかった。息子を殺した若者たちへの怒りは理解できるが、復讐を選んだ瞬間から主人公の人生は取り返しがつかなくなる。母親やもう一人の息子の苦しみが十分に描かれている点が印象的で、復讐は本人だけの問題ではないと痛感させられた。感情的にきついが、忘れられない作品。(40代 女性)
ケヴィン・ベーコンの演技がとにかく凄まじい。善良な市民から、暴力に支配された男へと変わっていく過程が説得力抜群だった。アクションシーンは荒々しく、決してヒーロー的に描かれない点がこの映画の良さ。復讐がもたらすのは達成感ではなく、さらなる喪失だけだというメッセージが明確で、観ていて気分は重くなるが、その分リアルだった。(30代 男性)
復讐映画としてはかなり救いのない部類に入ると思う。主人公の行動は理解できても、共感し続けることは難しく、次第に恐怖すら感じるようになる。特にラストに向かって暴力が加速し、取り返しのつかない結末に突き進む様子は見ていて辛い。だが、その不快感こそがこの映画の狙いであり、安易なカタルシスを拒否する姿勢は評価したい。(50代 男性)
息子を失った母親の立場で観ると、主人公の選択はただただ悲しい。夫が復讐に取り憑かれていくことで、残された家族の居場所が失われていく描写がリアルだった。復讐の対象だけでなく、無関係な人々まで傷ついていく点が残酷で、暴力の連鎖の恐ろしさを痛感する。観るのは辛いが、感情を誤魔化さない誠実な映画だと思う。(50代 女性)
正義感から始まったはずの行動が、いつの間にか自己満足と暴力にすり替わっていく過程が恐ろしい。主人公は被害者でありながら、同時に加害者にもなっていく。その曖昧さがこの映画を単純な勧善懲悪にしない。ラストで残るのは勝利ではなく虚無だけで、復讐の無意味さが強烈に突き刺さった。精神的にタフな人向けの作品。(20代 女性)
若い頃なら主人公の復讐に共感していたかもしれないが、今はただ悲劇にしか見えなかった。法に頼れない怒りは理解できるが、暴力でしか解決できない選択がどれほど多くを奪うかを、この映画は容赦なく描く。年齢を重ねた今だからこそ、失われていく日常の重みが痛いほど伝わった。娯楽性よりも現実の厳しさが残る映画。(60代 男性)
映画『狼の死刑宣告』を見た人におすすめの映画5選
ミスティック・リバー
この映画を一言で表すと?
悲しみと怒りが取り返しのつかない悲劇を呼ぶ、重厚な人間ドラマ。
どんな話?
幼なじみの男たちが、大人になって再び交差する運命を描く物語。娘を殺された父親、事件を追う刑事、過去に傷を抱える男。それぞれの視点から真実が少しずつ浮かび上がり、やがて取り返しのつかない結末へと向かっていく。
ここがおすすめ!
復讐心が人をどこまで盲目にするのかを容赦なく描写。正義を信じた行動が悲劇を生む構造は、『狼の死刑宣告』のテーマと強く共鳴する。観後に重い余韻が残る傑作。
プリズナーズ
この映画を一言で表すと?
子を失う恐怖が人間を極限まで追い詰める、緊迫のサスペンス。
どんな話?
突然失踪した娘を取り戻すため、父親は警察を待たずに自ら行動を起こす。捜査が難航する中、疑わしい男を監禁し、真実を引き出そうとするが、その行動は次第に道徳の境界を越えていく。
ここがおすすめ!
「家族を守るためなら何をしてもいいのか」という問いを突きつける構成が秀逸。主人公が壊れていく過程は『狼の死刑宣告』同様にリアルで、精神的に強く揺さぶられる。
ア・ヒストリー・オブ・バイオレンス
この映画を一言で表すと?
平穏な日常の裏に潜む、暴力の正体。
どんな話?
小さな町で家族と平和に暮らす男が、ある事件をきっかけに過去の暴力的な顔を露わにしていく。英雄視された彼の行動は、家族関係と人生を静かに破壊していく。
ここがおすすめ!
暴力は守るために使っても、人を壊すというメッセージが明確。復讐や正義の先にある空虚さを描く点で、『狼の死刑宣告』が刺さった人に強くおすすめできる。
タクシードライバー
この映画を一言で表すと?
孤独と怒りが生んだ、歪んだ正義の物語。
どんな話?
社会から孤立したタクシー運転手の男が、腐敗した世界を正すという妄想に取り憑かれていく。彼の内面は次第に暴力へと傾き、破滅的な行動へと突き進む。
ここがおすすめ!
主人公の主観で描かれる狂気と暴力の正当化が恐ろしくも魅力的。復讐が自己満足に変わっていく構造は、『狼の死刑宣告』の主人公像と重なる。
その土曜日、7時58分
この映画を一言で表すと?
家族と金が招く、逃げ場のない破滅劇。
どんな話?
金に困った兄弟が、両親の経営する店を襲う完全犯罪を計画する。しかし些細な誤算から事態は崩壊し、取り返しのつかない悲劇へと転がり落ちていく。
ここがおすすめ!
善悪の境界が曖昧なまま進む展開と、暴力の連鎖が印象的。選択の積み重ねが人生を破壊する描写は、『狼の死刑宣告』の救いのなさを好む人に刺さる一本。



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