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映画『ショーシャンクの空に』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ショーシャンクの空に』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ショーシャンクの空に』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ショーシャンクの空に』の結末までのストーリー
  • 『ショーシャンクの空に』を見た感想・レビュー
  • 『ショーシャンクの空に』を見た人におすすめの映画5選

映画『ショーシャンクの空に』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 1994年
上映時間 143分
ジャンル ドラマ
監督 フランク・ダラボン
キャスト ティム・ロビンス
モーガン・フリーマン
ウィリアム・サドラー
ボブ・ガントン
製作国 アメリカ

映画『ショーシャンクの空に』の登場人物(キャスト)

アンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)
通称:アンディ。大手銀行の副頭取というエリートだったが、妻とその愛人を殺害した容疑をかけられ、無実の罪でショーシャンク刑務所に収監される。刑務所内でも心の豊かさと希望を失わず、常に新しいことへ挑戦する。
エリス・ボイド・レディング(モーガン・フリーマン)
通称:レッド。殺人の罪で終身刑を言い渡され、ショーシャンク刑務所に20年服役している受刑者。刑務所内では調達屋をしており、囚人仲間に信頼されている。物静かなアンディと気が合い、友情を育んでいく。
ノートン所長(ボブ・ガントン)
ショーシャンク刑務所の刑務所長。表向きは規律と聖書を重んじる厳格な所長を演じているが、裏では不正な賄賂で私腹を肥やし、囚人を虐待する冷酷非道な男。アンディの能力を見込んで、自分のお抱え会計士にする。
ハドリー刑務主任(クランシー・ブラウン)
ショーシャンク刑務所の刑務主任。限度知らずの暴力を振るうので、囚人たちから「鬼主任」と恐れられている。ノートン所長の忠実な犬。
ブルックス(ジェームズ・ホイットモア)
ショーシャンク刑務所に50年もいる老受刑者。ずっと図書係をしており、ひな鳥の時から育てたカラスを相棒にしている。
ボグズ(マーク・ロルストン)
ショーシャンク刑務所の囚人の中でも、最低レベルの人間のクズ。新人を犯すのを楽しみにしており、アンディを執拗に追い回す。
トミー(ギル・ベローズ)
アンディが服役して18年目に、ショーシャンク刑務所へ収監されてきた若い窃盗犯。別の刑務所で、アンディの妻とその愛人を殺した真犯人から事件の話を聞いていた。

映画『ショーシャンクの空に』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ショーシャンクの空に』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ショーシャンクの空に』のあらすじ【起】

メイン州の大手銀行で副頭取をしていたアンディは、妻とその愛人を殺害した容疑者として法廷に立っていた。事件のあった夜、妻は離婚話をして家を出て行き、アンディはバーで酒を飲んで妻の愛人宅の前まで行く。しかし愛人宅に乗り込むことはせず、自殺用に準備していた銃も川へ捨て、家に帰る。ところが、妻と愛人はその夜何者かに射殺され、アンディが逮捕されてしまう。アンディは無実を主張するが聞き入れられず、終身刑の判決を受ける。

1947年、アンディはショーシャンク刑務所に収監される。新人がやってくる日、囚人たちは誰が1番最初に泣くかで賭けをするのが恒例だった。その日も賭けが行われ、消灯後に泣き出した新人は、ハドリー刑務主任に激しい暴力を受けて死亡する。それがこの刑務所の現実だった。

殺人の罪で終身刑を言い渡され、この刑務所に20年も服役している古株のレッドは、囚人たちの調達屋をしている。レッドに手数料さえ払えば、タバコや酒など、ほとんどのものは調達してくれた。収監されてから1ヶ月が過ぎた頃、アンディはレッドにロックハンマーの調達を頼む。レッドは凶器にもなりうると警戒するが、アンディの人柄を信用して、ロックハンマーを調達する。それはとても小さなツルハシのようなもので、アンディは趣味の鉱物集めに使うのだと言っていた。

レッドたち囚人からも「人間のクズ」と呼ばれているホモのボグズは、上品なアンディに目をつける。洗濯係に配属されたアンディは、ボグズ一味につけ狙われ、無理やり犯されてしまう。アンディはそれから2年間、ボグズに追い回され、生傷の絶えない日々を送る。

映画『ショーシャンクの空に』のあらすじ【承】

1949年の春。レッドの仲間たちとアンディは、屋上の修理作業をする係に選ばれる。そこでハドリー刑務主任が相続税の愚痴をこぼしているのを聞いたアンディは、非課税で遺産を相続できる方法を教え、「無料で書類も作成するので、仲間にビールを飲ませてくれ」と頼んでみる。ハドリー刑務主任はその取引に応じ、冷えたビールを用意してくれる。アンディのおかげで、レッドたちはシャバにいるような開放感を味わう。

刑務所での有り余る時間を有効に使うため、アンディは拾った鉱物でチェスの駒を掘り始める。その時、独房の壁がもろいことを発見し、レッドにリタ・ヘイワーズという女優のポスターを頼む。

映画鑑賞の日、映写室でボグズに犯されそうになったアンディは、抵抗して半殺しの目に遭わされる。アンディはひどい怪我で1ヶ月も診療室で過ごすことになり、ボグズは懲罰房に入れられる。アンディを重宝がっていたハドリー刑務主任は、障害が残るまでボグズを痛めつけ、病院送りにしてしまう。レッドたちは、診療室から戻ったアンディを温かく迎える。

ハドリー刑務主任からアンディの話を聞いたノートン所長は、抜き打ち検査を装ってアンディの独房を訪れる。ノートン所長はアンディを使えると判断し、図書係に任命する。50年近くも1人で図書係をしてきた老人のブルックスは、話し相手ができたことを喜ぶ。アンディは図書室で刑務官たちの資金運用の相談に乗り、便利な無料会計士として重宝がられる。

仮釈放されることになったブルックスは、刑務所の外へ出ることを恐れ、仲間をナイフで刺そうとする。刑務所暮らしの長いレッドには、ブルックスの気持ちが痛いほどわかった。刑務所を出されたブルックスは、塀の外での暮らしに馴染めず、結局自殺を図る。

アンディは、毎週州議会に手紙を出し、刑務所の図書室への予算を求め続ける。そして6年後、アンディの要望が聞き入れられ、200ドルの小切手と古本やレコードが送られてくる。その中にオペラのレコードを見つけたアンディは、刑務官の制止を無視して、館内放送でオペラを流す。アンディはそのせいで懲罰房に入れられてしまうが、囚人たちは美しい歌声に癒される。アンディはどんな状況の中でも希望を失ってはいけないと考えていた。しかしレッドは「ここで希望を持つことは危険だ」と忠告する。

映画『ショーシャンクの空に』のあらすじ【転】

1959年、アンディの努力が実り、州議会からの予算はさらに増える。1963年頃には、図書室で音楽まで聴けるようになっていた。

ノートン所長もアンディを信用し、自分のお抱え会計士にする。ノートン所長は、社会奉仕という名目で、刑務所の外での仕事を安く受注し始める。ノートン所長の狙いは、その収益をピンハネすることと、仕事を回して欲しい業者から賄賂を受け取ることにあった。アンディは、不正な収入を架空の口座に小分けで入金し、所長の隠し財産を守ってやる。

1965年、刑務所にトミーという青年が入所してくる。トミーはあちこちで盗みを繰り返し、様々な刑務所を渡り歩いてきた。しかし結婚して子供もできたため、高卒の資格を取りたいのだとアンディに相談する。アンディは、1年間トミーに根気よく勉強を教え、高卒資格の試験を受けさせる。

アンディが妻と愛人のプロゴルファーを殺した罪で服役していると知ったトミーは、別の刑務所で一緒だった男の話を思い出す。その男は何百件もの盗みを重ねている凶悪な強盗犯で、逢引中の人妻とプロゴルファーを殺したと話していた。そして、自分の代わりに人妻の亭主が捕まったのだと笑っていた。

トミーの話を聞いたアンディは「真犯人が見つかったので再審請求したい」とノートン所長に訴える。しかしアンディを手放したくない所長は、アンディを懲罰房に入れてしまう。そしてトミーを呼び出してハドリー刑務主任に射殺させ、彼が脱獄しようとしたと嘘の話をでっち上げる。トミーが高卒資格試験に受かった直後のことだった。

懲罰房から戻ったアンディは、何かを思い悩んでいるようだった。アンディはレッドに「ジワタネホというメキシコの町へ行き、海沿いでホテルを経営したい」と夢を語る。アンディは「必死に生きるか、必死に死ぬかの二択しかない」とも語っており、レッドはアンディが自殺をするのではないかと不安になる。その日アンディは「もし仮釈放になったら、バクストンという牧草地を訪れ、目印となる樫の木の近くにある黒曜石の下を掘り返せ」とレッドに伝えておく。

映画『ショーシャンクの空に』の結末・ラスト(ネタバレ)

その夜、レッドは不安で眠れなかった。そして翌朝、朝食前の点呼にアンディが現れない。昨夜の消灯時には独房にいたアンディが、忽然と姿を消していた。アンディの独房を訪れたノートン所長は、ポスターの裏の壁に大きな穴があるのを見つけ、呆然とする。

1966年、アンディは長い時間をかけて計画してきた脱獄を決行する。アンディは、ポスターで隠した壁に、小さなロックハンマーでコツコツと穴を掘り続けていた。そして昨夜、その穴を抜けて下水管の通る場所まで行き、下水管の中を460メートルも這って刑務所の外へ出たのだ。

外へ出たアンディは、ビニール袋に入れて持ち出したノートン所長の靴とスーツに着替え、町の銀行を回って、ノートン所長の架空口座を解約していく。アンディは、架空口座の名義人の出生証明や免許証も用意しており、疑われることなく37万ドル以上の大金を手にする。さらにアンディは、ノートン所長の不正と刑務所内での殺人を告発する書類を新聞社に送っておく。

この事実はすぐに新聞の一面で報道され、刑務所には警察がやってくる。トミーを殺害したハドリー刑務主任は逮捕され、追い詰められたノートン所長は頭を撃ち抜いて自殺を図る。アンディから無記名の絵葉書を受け取ったレッドは、自由の身となったアンディの姿を想像して、爽快な気分を味わう。しかし、やはり彼のいない日々は空虚だった。

仮釈放委員会の審判を受けたレッドは、自分の気持ちを正直に語り、仮釈放を許可される。40年ぶりに外の世界へ出たレッドは、ブルックスと同じ道を辿りそうになるが、アンディとの約束を思い出し、バクストンの牧草地へ向かう。

牧草地の先には、アンディが言った通りの場所があり、黒曜石の下には古いクッキーの缶が埋まっていた。中には「私のところへ来て、仕事を手伝って欲しい」と書かれたアンディからの手紙とお金が入っていた。ずっと孤独だったレッドは、胸が熱くなる。

レッドはアンディと同じく必死で生きる道を選び、仮釈放の規則を破って町を出る。そしてバスを乗り継いで国境を超え、アンディが暮らしたいと言っていたジワタネホの町を目指す。ジワタネホの砂浜にたどり着いたレッドは、ボートの修理をしていたアンディと再会し、抱擁を交わす。

映画『ショーシャンクの空に』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

不当な罪で投獄されたアンディが、19年かけて自由を勝ち取る物語に心を打たれました。静かに希望を捨てずに行動を続ける姿は本当にかっこいい。刑務所という閉ざされた世界の中で、アンディが音楽や図書館を通して皆に希望を与えていくのがとても印象的でした。最後、レッドと再会する海辺のシーンには涙が溢れました。(20代 男性)


あんなに絶望的な環境の中でも、希望を持ち続けたアンディの姿に励まされました。特に図書館の予算を勝ち取るために毎週手紙を書き続ける姿勢には感動。彼の信念と行動力が周囲を変えていく過程が素晴らしく、最終的に看守たちやレッドまでもが影響されていくのが良かったです。まさに「希望が人を自由にする」という映画でした。(30代 女性)


刑務所という暗く閉鎖的な世界を舞台にしながら、ここまで前向きな気持ちにさせられる映画は他にないと思います。アンディの脱獄シーンはまさに“爽快”で、彼が掘ったトンネルの真実が明かされる瞬間は鳥肌が立ちました。レッドのナレーションも秀逸で、物語全体に深みと温かさを加えてくれています。(40代 男性)


女性目線で観ても、アンディの“諦めない力”にとても勇気づけられました。刑務所内での性被害や暴力の描写は辛かったですが、それを乗り越えて前を向く彼の姿は、人生における希望の象徴に見えました。ラストでレッドが「希望を持つこと」を選んだ場面では、こちらまで救われたような気持ちになりました。(30代 女性)


息子と一緒に観ましたが、世代を超えて響くものがありました。アンディの脱獄計画が、長年の地道な努力の結晶だったことが分かった瞬間、心から拍手したくなりました。犯罪映画というより、人間賛歌のような作品で、正義と誠実さが報われる姿に涙が出ました。何度観ても感動できる名作です。(50代 男性)


「誰にも奪えないものがある、それが希望だ」という言葉が胸に残っています。何年も絶望の中で腐らずに未来を信じ続けたアンディの生き様に、自分もこうありたいと思いました。刑務所にいながら人々を教育し、文化を築いていく姿が本当に尊敬できるし、それが最後の大脱走に繋がる伏線だったのが見事すぎました。(20代 女性)


レッドの視点で語られる物語がとても温かく、アンディという男が“静かに革命を起こす存在”であることがじわじわ伝わってきました。特にアンディが音楽をスピーカーで流すシーンは、刑務所という灰色の世界に一瞬だけ“自由”が舞い降りた名場面。何度観ても胸が熱くなる、人生で一番好きな映画です。(30代 男性)


若い頃に観たときと、今観るときとでまったく違った印象を受けました。年齢を重ねると、レッドの心情や“制度に飼いならされた人間の姿”により共感できます。出所してからの孤独や再生の苦しさがリアルで、だからこそアンディからの手紙と再会が、人生の希望として強く輝いて見えました。(40代 女性)


受験勉強中に気分転換で観たら、逆に勉強以上に心に残りました。アンディの努力と忍耐、何十年かけて夢を叶える姿勢に、「自分もあきらめずに続ければいいんだ」と勇気をもらいました。地道な努力が報われるという描写に、これほど説得力を持たせる映画は他にないと思います。必見です。(10代 男性)


何度観ても色あせない名作。脱獄映画なのにスリルではなく、静かに希望を描いているところが素晴らしいです。特にラスト、白い砂浜でアンディとレッドが再会するシーンは、すべての報われなさが解き放たれるようで、何度観ても泣いてしまいます。「希望はいいものだ。たぶん、最高のものだ」というセリフが人生の支えです。(30代 女性)

映画『ショーシャンクの空に』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ショーシャンクの空に』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

グリーンマイル

この映画を一言で表すと?

死刑囚監房で奇跡が起こる――魂を揺さぶる感動の人間ドラマ。

どんな話?

1930年代のアメリカ南部。死刑囚の刑務所で看守として働くポールは、ある日不思議な力を持つ黒人囚人ジョンと出会う。彼の存在が、看守たちや囚人たちの心を少しずつ変えていく。

ここがおすすめ!

同じくスティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督作。絶望と暴力の中に差し込む“優しさ”や“救い”が『ショーシャンクの空に』と通じる作品。心が揺さぶられる圧倒的な名作です。

ライフ・イズ・ビューティフル

この映画を一言で表すと?

強制収容所でも笑いと愛を忘れなかった父の、涙と希望の物語。

どんな話?

第二次世界大戦下、ユダヤ人の父親が家族と共に収容所に送られる。幼い息子を守るため、「これはゲームなんだ」と現実を偽り続けながら、笑顔で彼に希望を与える父の姿を描く。

ここがおすすめ!

状況は極限でも、人は誰かのために希望を持ち続けられるというメッセージが、『ショーシャンクの空に』と共通。感動とユーモアのバランスが絶妙で、観終わったあと温かい涙が流れます。

最強のふたり

この映画を一言で表すと?

境遇も価値観も違うふたりの、人生を変える出会い。

どんな話?

頸髄損傷で体が動かせない大富豪フィリップと、介護士として雇われた移民青年ドリス。全く異なる人生を歩んできた二人が、交流を通じて互いに心を開き、新しい希望を見出していく。

ここがおすすめ!

希望と再生、友情というテーマが『ショーシャンクの空に』を彷彿とさせます。実話を元にした物語でありながら、笑いと感動が自然に心に響く名作。何度も観たくなるヒューマンドラマです。

キャスト・アウェイ

この映画を一言で表すと?

無人島に漂着した男が、孤独と絶望の中で生きる意味を見つけていく。

どんな話?

飛行機事故で太平洋の孤島に漂着した男が、文明も人の声も届かない場所で、数年にわたって生存しようとするサバイバルドラマ。生き延びるだけでなく、再び“生きる”ための心の再生が描かれます。

ここがおすすめ!

閉ざされた空間の中で希望を見出していくという構成が、『ショーシャンクの空に』と非常に似ています。トム・ハンクスの圧巻の演技が光る、静かで深い感動作です。

ショコラ

この映画を一言で表すと?

閉ざされた村に舞い降りたチョコレートが、人々の心をほどいていく。

どんな話?

1950年代のフランス。保守的な村に現れたチョコレート職人のヴィアンヌが、村人たちの心の壁を次々と溶かしていく。甘さの裏に秘められた、人間の再生と自由への物語。

ここがおすすめ!

『ショーシャンクの空に』のように、“希望は小さな変化から生まれる”というメッセージを優しく伝えてくれる映画。美しい映像と心温まるストーリーに癒やされたい方におすすめです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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映画のネタバレあらすじ

みんなの感想・レビュー

  1. きーもも より:

    アンディ以外の人達は皆、罪を犯した囚人なのにここまで優しい気持ちになれて、応援してしまうのは何故なのでしょう。刑務所内の生活は想像もつきませんが、囚人を見下すような看守の姿や自分のことしか考えていない所長。彼らのように正義であるはずの人間が、とても汚く醜く描かれているのが、囚人への感情移入の理由かなと思いました。
    アンディの脱獄からの展開が非常にテンポがよく、ハッピーエンドすぎるので呆気にとられてしまいましたが、レッドを迎え入れた時の表情はたまらないものがありました。

  2. surapi より:

    洋画好きでこの作品を知らない人はおそらくいないだろう。今更説明するまでもない名作。“洋画 名作”で検索したら絶対出てくる。観たことがない人はとりあえず観るべき。
    これは私の場合だが、本当に好きだなと思える映画を観た時の感情は、大体この作品を初めて観た時の感情と似ている。
    すべてのシーンがひどく印象的で、写真のように心に焼き付く。ラストでどうしようもなく胸に湧き上がる喜びと、美しい青が忘れられない。
    出来ることなら記憶を消してもう一度観たい作品。

  3. monta より:

    冤罪で何十年も拘束され、本来ならば必要のない刑務所生活を送らされる残酷な環境。その中でも暴力を振るわれ、同じ囚人にも強姦を受け、真実を知る人は力で揉み消され、そして閉じ込められ、と散々な扱いを受ける。

    普通であれば精神をおかしくしてしまうんじゃないかと思ってしまうようなドン底でもこのアンディは必死で生きるのである。希望を持ち、自らの最悪な運命に立ち向かう姿は勇気をもらえた。6年もの間手紙を送り続けたり、コツコツ小さな金槌で穴を掘り続けたり、とにかく執念がすごく、しつこい人であることが分かる。彼の賢さだけでなく、諦めない力が状況を打破し、夢を叶えたんだなと幸せな気持ちになった。アンディの脱走からのシーンは良くやった!と思ったし、テンポも良く、とにかく気分爽快だった。

  4. matuge より:

    無実の罪で投獄されてしまったアンディ、牢獄の中で数々の絶望を味わいながらも「希望」を捨てずに堪え抜いた先に待つのは最高のラスト。結構、苦しかったり辛いシーンが続くこともありますが、このラストで全て帳消しになります。映画史上最も爽快なラストと言っても過言ではありません。「希望」を持ちそれに向けて走り続ける事が、人生の中で大切なこと、そして知性を磨き、活用することの凄さを感じれました。まさに名作中の名作、死ぬまでに一度は見て頂きたい作品です。

  5. hamataro より:

    20年間希望を捨てなかった男名大脱走劇です。主人公アンディは知的で、人を引き付ける魅力があります。アンディの人柄に囚人も看守も影響を受け、刑務所内の雰囲気も和やかで、クスクス笑いたくなるシーンもちらほら。その代わりに冷酷な現実を突きつけるシーンは重く、非常に緩急のある物語です。

    ラストシーンが最高です。囚人仲間も看守も全員ハメて、一人刑務所から脱出する爽快感は凄いです。悪徳所長に制裁を加え、図書館を改善し教育水準を上げ、無実の男は刑務所を去ります。脱帽です。

  6. 匿名 より:

    まさか本当にアンディの脱獄が成功し、ノートン所長の悪事も表沙汰になり、レッドが仮釈放されたあと無事にアンディと再会するとは思わなかったので、一番理想的なハッピーエンドでした。レッドが仮釈放されたときは一瞬ブルックスと同じ道を辿るのではとハラハラしましたが、Brooks was here.のあと「,so was red.」と書き記した瞬間、レッドの覚悟の強さを信じることができ、もう大丈夫だと感じました。そしてこれからまたやって来るであろう仲間たちは、この文章を見て何を思い何を感じるのでしょうか。短い一文ながら、2人の正反対の生き様を表す素晴らしいシーンでした。この映画は一つ一つのエピソードが印象深く、そして様々なことを考えさせてくれました。冤罪の重さ、労働の喜び、自由とは何か、人間はどうして生きるのか…など一見重いテーマですしすぐに答えの出る内容ではありませんが、アンディ、レッド、ブルックス、トミーらの生き方を見ていると今までの自分には無かった答えが見つかると思います。

  7. 匿名 より:

    本編中、2回ほどレッドが仮釈放審査されるシーンがあります。その2回ともレッドの答えは「もう大丈夫です」「更生しました」「これからは真面目な人間になります」等の通り一遍なものばかり。本当に仮釈放されたくて反省の言葉を述べているのか、それともこう答えれば仮釈放されないと分かっていてわざとなのか、判断は個人の解釈もありますし難しいところです。しかし、ブルックス老人の話やアンディに対する態度からいって、これらの言葉は演技であり本心ではないと私は思います。もしかしたら初めての仮釈放審査でこう述べたにも関わらず許可が下りなかったことが、レッドが夢や希望を持つことを諦めたきっかけになったかもしれません。そして誰にでも言えるような薄っぺらい言葉では、到底許されないことを悟ったのでしょう。アンディが脱獄したのちの審査で、レッドは初めて「更生とは何か?」「自らの罪は一生消えない」「仮釈放など自分には何も意味がない」と自分の本心を口にします。早く仮釈放不可のハンコを押してくれというレッドですが、押されたハンコは「Approved(許可)」。レッドは自分と向き合う覚悟をしたことで、希望を持つチャンスを与えられたのです。

  8. 匿名 より:

    アメリカのモダンホラー小説家であるキングが書いた原作のタイトルは『刑務所のリタ・ヘイワース』で、本編にも実際の彼女の映画やポスターが男性ばかりの刑務所に色鮮やかな刺激をもたらしています。製作当初はタイトルも原作通りの予定だったため、リタ・ヘイワースのドキュメンタリーだと勘違いし、彼女役のオーディションを熱望する者まで現れたらしいです。このためタイトルから名前は消され、映像内のみの出演となりました。キングは同じく刑務所内の物語として『グリーンマイル』を記しています。これは看守と受刑者の話なので今作とはまた視点が違いますが、刑務所内の抗争や葛藤、中の人間たちの心の通わせ方など非常に似通った部分もあり、その描写は常に私たちに問いかけをくれるようです。そしてアンディの妻と愛人を射殺した真犯人は『スタンド・バイ・ミー』で主人公の親友クリスを殺害した犯人と同一人物だと原作では描かれています。同じ作者ならではの衝撃の展開です。