映画『リクルート』の概要:CIAにリクルートされたジェームズは、特訓基地の教官からCIA本部内の二重スパイを暴くという極秘任務を命令される。そのスパイとは、彼の愛する女性だった。最後の最後まで真実が見えないスリリングなサスペンス。
映画『リクルート』の作品情報
上映時間:115分
ジャンル:サスペンス、ヒューマンドラマ
監督:ロジャー・ドナルドソン
キャスト:アル・パチーノ、コリン・ファレル、ブリジット・モイナハン、ガブリエル・マクト etc
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映画『リクルート』の登場人物(キャスト)
- ウォルター・バーグ(アル・パチーノ)
- CIAの特別訓練基地首席教官。有望な人材を探してリクルートし、特別訓練基地で一人前の諜報員に育てていく。鋭い観察眼を持つ冷静な男で、腹の底が読めない。
- ジェームズ・ダグラス・クレイトン(コリン・ファレル)
- MIT(マサチューセッツ工科大学)を首席で卒業し、コンピューターのシステムに明るい。自分自身で「スパルタカス」という、どんな端末にも瞬時に情報を送れるプログラムを開発した。飛行機事故で死亡したとされる、父親のことを調べている。
- レイラ・ムーア(ブリジット・モイナハン)
- ジェームズとともにCIAの特別訓練基地で特訓を受けた新人。ジェームズと恋仲になる。自分は現場に向かないと考え、CIA本部の科学技術部で働くことを希望する。
映画『リクルート』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『リクルート』のあらすじ【起】
CIAの特別特訓基地の首席教官であるウォルター・バーグは、ジェームズ・ダグラス・クレイトンという青年について調べていた。ジェームズはネット上で、1990年にペルーの飛行機墜落事故で死亡したとされる父親についての情報収集を呼びかけていた。
MITを首席で卒業したジェームズは、自身で開発したコンピュータープログラム「スパルタカス」を、大手企業のDellに売り込む。これはどんな端末にも情報を送れるという優れたプログラムで、Dellも興味を示す。
ウォルターは、ジェームズのバイト先に現れ、彼をCIAにリクルートする。ウォルターは、父親の話を出してジェームズの気を引き、自分の電話番号を残していく。
ジェームズは父親のことを知りたくて、CIAの試験を受ける。筆記試験や面接試験をクリアーした者は、CIAの特別訓練基地で訓練を受けることになる。ジェームズは筆記試験の時から、レイラという女性のことが気になっていた。
特別訓練基地は、通称農場(ファーム)と呼ばれる巨大な訓練施設で、厳重な警備で守られていた。CIA本部作戦部長補佐のデニスは、首席教官としてウォルターを紹介する。ウォルターは、鋭い観察眼で常に訓練生たちの様子を見ていた。
訓練生たちは、厳しい特訓を通して諜報員としての心構えや技術を習得していく。その中でもジェームズの能力はずば抜けており、デニスやウォルターは、ジェームズに期待を寄せる。
映画『リクルート』のあらすじ【承】
ある晩、ウォルターはジェームズたちを野外のクラブへ連れ出し、今から5人の女をナンパしてこいと命令する。ジェームズはそこで泥酔したレイラと出会う。レイラは、訓練から外されたのだと語り、ジェームズに迫ってくる。ジェームズは親身になってレイラを送ってやろうとするが、実はこれもジェームズを妨害するというレイラに課せられた訓練だった。事実を明かされ、ジェームズは強い怒りを感じる。
レイラの尋問訓練で、ジェームズは“昨夜俺と寝たかったのか”と彼女を尋問する。レイラは限度を超えていると怒り出し、2人は険悪なムードになる。しかし後日、これからも関係を深めていこうと約束する。そんな2人の様子を、ウォルターは常にモニターで監視していた。
野外での尾行訓練で、ジェームズはレイラと組むことになる。街へ出た2人は、数人の覆面をした男たちに襲われ、拉致されてしまう。
ジェームズは両腕を縛られ、倉庫のような場所に監禁される。男たちはジェームズを拷問し、教官の名前を言うよう迫る。しかしジェームズは絶対に口を割らない。すると男たちはレイラの話を持ち出す。彼女の危機を感じたジェームズは、ついにウォルターの名前を口にする。その瞬間壁が開き、これも全て訓練だったと知らされる。全てを見せられていたレイラは涙を流していた。
ジェームズは特訓から外され、自宅で酒浸りになる。そこへウォルターがやってくる。
映画『リクルート』のあらすじ【転】
ドライブに連れ出されたジェームズは、自分が“NOC”に選ばれたと聞かされる。NOCとは、仲間と離れ単独で諜報活動に専念するスパイのことで、CIAの中でも特別な存在だった。
ウォルターは、ジェームズにレイラの書類を渡す。実はレイラは他国から派遣された二重スパイで、ラングレーのCIA本部で開発された“アイス9”と呼ばれるコンピューターウイルスソフトを狙っていた。このウィルスはあらゆる電源から侵入できるという危険なもので、もし盗まれたら国家が危機にさらされることになる。
ジェームズは情報管理部でデータ入力作業をする職員として、CIA本部への勤務を開始する。レイラは暗号解析の配属を希望し、科学技術部で働いていた。ジェームズは偶然を装ってレイラと再会する。レイラは、ジェームズとの再会を喜ぶ。
ジェームズの任務は、レイラが“アイス9”にアクセスしていることを確認して、ソフトの持ち出し方法を調べ、黒幕を突き止めるというものだった。レイラと男女の関係になったジェームズは、彼女のオフィスと自宅のパソコンを調べ、彼女が“アイス9”にアクセスしていることを確認する。どこかでレイラを信じていたジェームズは、彼女の裏切りを確信して失望する。
一方、レイラもジェームズの様子がおかしいことに気づく。ウォルターはジェームズに銃を渡し、レイラを尾行させる。
駅でレイラがフードを被った男のポケットに何かを入れたのを見たジェームズは、その男の後を追う。地下の車両修理場で男と撃ち合いになり、ジェームズは男を撃ち殺す。死んだ男は、同じ訓練を受けていたザックだった。
話を聞いたウォルターは、ジェームズを任務から外そうとするが、ジェームズは最後までやらせて欲しいと申し出る。2人は後ほど会うことにして、ジェームズはレイラの尾行を続ける。
映画『リクルート』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジェームズはパソコンを持ち出し、レイラがCIA本部から出てくるのを待つ。その間、ジェームズは退社時のレイラの様子を思い出し、彼女がコーヒーポットの底にUSBを隠して“アイス9”を持ち出しているのだと気づく。
ジェームズは、退社したレイラの車を追跡し、強引に車を止めさせる。銃を突きつけられたレイラは、必死で言い訳をするが、コーヒーポットの底にはやはりUSBが隠されていた。レイラは、ザックとともにデータ管理の安全度を調べる極秘任務についていたのだと釈明する。しかしジェームズはそれを信じず、遠くへ逃げるようレイラに命令する。
ジェームズは、レイラから押収したUSBを確認する。レイラは偽物だと言ったが、やはりこのソフトは本物だった。ジェームズはレイラに最後の電話をかける。
車内でウォルターと密会したジェームズは、いきなり彼に銃を突きつける。レイラの訴えを聞き、ジェームズはウォルターに疑惑を抱いていた。車内でのやりとりから、ウォルターこそが裏切り者だと悟ったジェームズは、反撃され、倉庫の中へ逃げ込む。
ジェームズは階段下に隠れ、スパルタカスでCIAに情報を飛ばそうとする。しかし、どうしてもCIAのウェブサーバーに接続することができない。ジェームズと対峙したウォルターは、自分が300万ドルで買収されたことを明かし、ジェームズを利用したと認める。パソコンを渡すよう迫るウォルターに、ジェームズは、“このやりとりは全てCIA本部に生中継されている”とハッタリをかまし、外へ逃げ出す。
外はCIAに取り囲まれていた。ウォルターは、CIAが自分を追ってきたと思い込み、現場から訓練基地に異動になった不満や愚痴をぶちまけ、自ら自分の罪を暴露する。捜査官たちはその話を聞いて、ジェームズに向けていた銃を一斉にウォルターへ向ける。そこで初めてウォルターは自分のミスに気づき、自ら歯向かうフリをして蜂の巣にされる。CIAがこの場所を突き止められたのは、ジェームズがわざと携帯の電源を入れていたからだった。
本部長のデニスは、“君には才能がある、血筋かな”とジェームズに話す。どうやら謎の死を遂げたジェームズの父親は、CIAのNOCだったようだ…。
映画『リクルート』の感想・評価・レビュー
CIAは今や映画の世界では諸悪の根源として扱われることが多いが、この映画の当時はアメリカの自信を裏づけするスーパー組織だった。そんな奇妙な憧れを刺激する映画がこの作品。頭脳や肉体の限界はひとまず置いといて、自分ならここは我慢できる。とかこんな試練があったらとても耐えられないだろうとか。勝手な感想を抱きながら、唯一現実になりうる可能性があるヒーローへの挑戦権を自分が手に入れることができるのかを体験できる。もちろん虚構であれそれはそれで面白い。(男性 30代)
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