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映画『カニバル』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『カニバル』の概要:仕立て屋として優秀な腕を振るうカルロスは、その裏で自分が気に入った女性の肉を食べていた。ある日、自分が住むアパートの上の階で暮らすアレクサンドラと知り合ったカルロスは、彼女のことを気に入り……。

映画『カニバル』の作品情報

カニバル

製作年:2013年
上映時間:117分
ジャンル:サスペンス
監督:マヌエル・マルティン・クエンカ
キャスト:アントニオ・デ・ラ・トレ、オリンピア・メリンテ、アルフォンサ・ロッソ etc

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映画『カニバル』の登場人物(キャスト)

カルロス(アントニオ・デ・ラ・トーレ)
仕立て屋。気に入った女性の肉を食うという裏の顔を持つ。
アレクサンドラ(オリンピア・メリンテ)
カルロスのアパートの上階に暮らす女性。引っ越してきたばかりで、近々アパートでマッサージ屋を開こうと計画していた。
ニーナ(オリンピア・メリンテ)
アレクサンドラの姉。連絡が取れなくなった妹を探しにやって来た。

映画『カニバル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『カニバル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『カニバル』のあらすじ【起】

真夜中のガソリンスタンド。給油を済ませた車は人気のない田舎道を走る。一台の車が追い抜いて行く。猛スピードで走るその車の危険な運転に苛立ちながらも、遠ざかって行く車を追うようなことはしなかった。しばらく進んで行くと、自分を追い抜いた車が戻ってきた。やってきたその車は対向車線を走るのではなく、真っ向から突っ込んできた。かわそうとした車は車道を外れ、横転した。突っ込んできた車から、一人の男が降りてきて、事故車両の助手席で頭から血を流して気を失っている女を引き摺り降ろした。そしてそのまま女を自分の車に乗せると、その男は車を走らせ闇夜に消えた。

女を浚った車は雪の積もる山道を走り、小屋の前で止まった。運転手の男は女を降ろし、小屋の机に寝かせると、服を脱がせた。厨房から包丁を用意し、裸の女の匂いを嗅ぐ。それから男は包丁を構えて女の身体を叩き切った。女の身体から溢れ出た血は、机に掘られた窪みを伝い、床に流れ落ちた。

映画『カニバル』のあらすじ【承】

自分が暮らすアパートに帰った男は、山小屋で捌いた肉を冷凍庫に片付けると、仕事に向かった。仕立て屋として働く男は仕事が終わり、雨の中を急いで帰宅すると、上の階に住むアレクサンドラという女性を知り合った。男はカルロスだと自己紹介した。自分の部屋に戻ったカルロスは窓から上を見上げた。そこにはアレクサンドラの部屋が見えた。夕食の時間になるとカルロスは冷蔵庫の中から肉の塊を取り出し、ステーキを焼いた。

ある日、アレクサンドラがカルロスの店を訪ねてきた。カルロスが扱う生地や道具に興味を示したあと、アレクサンドラは店にチラシを置かせてほしいと頼んできた。自分の部屋で個室マッサージを開くことにしたそうだ。初めての客として来ないかと誘われたカルロスだが、チラシを置くことは許可した。

自室で服飾の研究をしていると、アレクサンドラが助けてほしいと訪ねてきた。揉め事があったから警察に通報したいと言うアレクサンドラ。揉め事に巻き込まれたくないカルロスはアレクサンドラを警察に送ってそれで済ませようとした。カルロスはアレクサンドラを車に乗せ、走り出した。

映画『カニバル』のあらすじ【転】

ある日、妹と連絡を取れなくなったという女がカルロスの部屋を訪ねてきた。女はアレクサンドラの姉のニーナだった。カルロスは知らないと白を切ったが、ニーナは諦めようとはしなかった。相談のために警察を訪ねようとするニーナをカルロスは引き留めた。警察に知り合いがいるから自分が伝えておく。そう言ってニーナを家に帰した。

ニーナは、アレクサンドラが家から持ち出した金を探していた。それは、両親を養うために姉妹で貯めた金だった。なのに、アレクサンドラは自分が稼いだものだと言って持ち逃げした。カルロスは両親を養うのに必要な金を出すとニーナに提案する。そして、次の日、カルロスは約束した通り、ニーナに金を渡した。

カルロスは一刻も早く姉を地元に返したい理由があった。しかし、ニーナの方はカルロスが金を出したのは自分を追い返すためアレクサンドラに頼まれたからではと勘繰っていた。お礼がしたいというニーナの話を断り、カルロスは車を走らせて町を出た。

映画『カニバル』の結末・ラスト(ネタバレ)

カルロスは海の近くのカフェで一組のカップルを見つけた。カップルが人気のない海岸で裸になって戯れているところ、カルロスはカップルの車を盗む。慌てて車を取り戻そうと追いかけてきた男を殺し、カルロスは女が海から出てくるのを待った。夜になっても女はしぶとく海中に留まっていたが、やがて体力が尽きた。

金を受け取っても妹の捜索に拘るニーナを、カルロスは自分の山小屋に誘った。気分転換と称し雪原を歩く。大自然を満喫したニーナは疲れて山小屋の中で眠りについた。カルロスは包丁の準備をしたが、彼女を捌くことを躊躇った。ニーナが目覚めると、二人は愛し合った。町に戻る前の日の晩。カルロスは自分がアレクサンドラを殺したことを白状した。そして、それ以前に食べてきた女のことも。自分が欲しいと思ってきた女性は皆食べてきた。そう話すカルロスに、ニーナはもしもそれが本当なら自分を殺せと言う。しかし、カルロスは殺さず、彼女を町に送り届けようとした。道中、運転するカルロスの横からニーナがハンドルを奪おうとする。コントロールを失った車体は道を外れ、道路脇に横転した。カルロスだけが助かり、彼は再び元の寂しい生活に戻った。

映画『カニバル』の感想・評価・レビュー

グロテスクさ満載のカニバル映画と比べると大人しい印象を受ける本作ですが、その静けさが心地良く、映像も綺麗で、つい見入ってしまいます。
主人公・カルロスがお肉(もちろん人肉)を調理するシーンがありますが、清潔感溢れるキッチンで調理されているため、お肉がとても美味しそうに見えます。人肉と分かっていても美味しそうに感じるのは、やはり映像が美しいからだと感じます。
カルロスがニーナを食べられなかったのは、やはり今まで出会った女性の中で最も愛した存在だったからだと思います。(女性 20代)


「カーニバル」の事かと思って鑑賞したら「カニバリズム」の方だった今作。そういう作品は大好きなので面白かったのですが、この手のジャンルの作品としてはグロテスクさや不快感はほとんど無く「孤独な男」のストーリーをじめっとした空気感で描いていました。
気に入った女性の肉を食う変わった癖を持つカルロス。それを知っていたので序盤からこの人はきっと食われてしまうと想像しながら見ていましたが、想像通りに進む展開にあまり盛り上がりませんでした。
ラストの展開だけは読めず、良い意味で裏切られ、この作品のラストとしては最高の展開だと思います。(女性 30代)

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