映画『アンドロン』の概要:イタリア、イギリス、マルタ共和国の合作映画。一部の富裕層と人工知能によって支配された未来世界を舞台に、全世界に中継される死のゲームに参加させられた若者達の闘いを描く。2015年公開。
映画『アンドロン』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:SF、アクション、ファンタジー
監督:フランチェスコ・チンクェマーニ
キャスト:レオ・ハワード、ミシェル・ライアン、アントニア・キャンベル=ヒューズ、ダニー・グローヴァー etc
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映画『アンドロン』の登場人物(キャスト)
- アレクサンダー(レオ・ハワード)
- 参加者の中では恐らく一番若い青年。長髪で背はさほど大きくなく素早い。近接での格闘術はなかなかのもの。ゲームに参加する前は奴隷。
- ジュリアン(ゲイル・モーガン・ハロルド三世)
- 長身で髭を蓄え、20代後半から30代とおぼしき落ち着いた青年。物事を冷静に捉え、受け入れようとする姿勢が見える。女性を率先して守ろうとする。
- エレノア(ミシェル・ライアン)
- 黒髪長髪。理知的でどこか上品さを纏わせている20代後半と思われる女性。ゲーム内で女性の影を目撃し、その女性を探そうとする。ゲームに参加する前は富裕層民でアダムと関係がある。
- ヴァレリー(アントニア・キャンベル=ヒューズ)
- プラチナブロンドで痩せ形。周囲が信用ならず、攻撃的で勇敢な20代半ばとおぼしき女性。ゲームに参加する前は奴隷。
- ゴードン総長(ダニー・グローヴァー)
- 9企業連盟の支配者。人口抑制策の為のゲームを行い、養う奴隷を減らそうとしている。
- アダム(アレック・ボールドウィン)
- ゲームの管理者。何か裏で企んでいるものの、目的は不明。ゲーム結果操作の容疑がかけられている。
映画『アンドロン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アンドロン』のあらすじ【起】
2154年、世界はネットワークで支配されていた。一部の富裕層民と一般市民に二分され、一般市民は非常に貧しく奴隷のような生活を強いられている。この生活から逃れられる術はただ一つ。死のゲーム、リデプションゲームに賭ける事だ。ゲームでの勝者は一人きりだが、自由を手にする事が出来る。そして、その勝者に賭けた者達も同時に自由を得る事が出来るのだ。ただし、ゲームに賭けるには自分の命と引き換えにしなければならない。当然、賭けた者がゲーム内で亡くなり脱落すれば、自分も死に至るのである。
リデプションゲームは自由を得る為の正真正銘、死のゲームなのだった。
ゲーム競技者は10人。彼らは廃工場のような薄暗い場所で、各々が時期もまばらに記憶を無くして目覚める。エレノアは偶然ぶつかって来たヴァレリーと共に、アレクサンダーともう一人メガネの男性と出会う。誰もが記憶を失っており詳細は分からない。
一方ジュリアンと坊主頭の男、アジア系の女3人は施設の探索中、狩りをしている者に見つかって逃げ出した。ジュリアンとはぐれ、坊主頭は女と影に隠れるが、追手に脅かされ悲鳴を上げそうになった女の口を塞ぎ、窒息死させてしまう。
序盤から一人脱落し、競技者は9名になった。
その頃、アレクサンダー達4名は、意識を失った坊主頭の黒人女性と筋骨逞しい色黒の男がいる部屋へ。男が眠ったのを見計らい、女を助けようとしたが気付かれて攻撃される。アレクサンダーとメガネの男は攻防する。鉄の棒を見つけたヴァレリーの一撃で、男は意識を失う。女が意識を取り戻したので事情を聞くが、やはり記憶を失っていた。
辺りを見てくるとアレクサンダー、ヴァレリー、坊主頭の女が外へ出るが、その先の施設で装置が作動し2人は女とはぐれてしまう。急いでエレノア達の部屋へ戻る。そこへ、坊主頭の男とジュリアンが辿り着き、狩りをしていた者までもが辿り着いた。一触即発、あわや戦闘へと発展する所を宥めて話を聞く。狩りをしていた者はアフリカ系の女だった。競技者が8人、一室に集まった。
映画『アンドロン』のあらすじ【承】
広いオフィスでゲームの進行を見守っていたアダム。競技者が揃ったところで、一つアクションを起こす。装置を動かし競技者達をばらけさせる事にした。
8人の競技者達は部屋を二分される。エレノア、ジュリアン、色黒の男の3人と他5名に別れる。しかし、5人側の壁が迫り、逃げ遅れたメガネの男が押し潰されてしまう。競技者は8人になった。
エレノア達3人は再び施設内を探索して行く。そこでジュリアンは、円形の模様をした遺跡のようなものを見つける。無意識に真ん中の穴へ右手を入れると、電撃を発生させる武器を得た。その後、遺跡が作動し新たな道を開く。
エレノアと色黒の男はジュリアンを置いて先を歩いていたが、コース外へ出たとして警備兵に襲われていた。武器を得たジュリアンは2人を助け、新たな道へと導いて行く。
一方、アレクサンダー達4人は腹ごしらえをしていたが、首の後ろに円形模様のシンボルが印字されている事に気付いた。
監視していたアダムは、端末を操作し競技者にネタを与える。記憶を少し戻してやるのだ。
彼らは少しずつ記憶を取り戻し始める。だが、その記憶は年代が様々で不安定。アダムは異変を感じ秘書に捜査を命じた。
捕らえていた坊主頭の女アニータに、システムへ手を加えたか詰問する。彼女は記憶を取り戻していた。アニータはネットワークのプログラマーだった。アダムの裏切りに気付き、彼が操作するゲームのシステムへ密かに手を加えていたのだ。
アダムは全世界へゲームの進行を放送する。ゲームのシステムをアンドロンと呼び、死者を悼むよう促す。奴隷達はそれへ呼応し栄光あれと叫んだ。
アレクサンダー達は首の後ろにあるシンボルの意味を理解し始めていた。そこで、アフリカ系の女が記憶を取り戻す。彼女はネットワーク警察だった。
ネットワークとは9企業の連盟。25年前の大惨事崩壊の後、世界を掌握したのだと言う。謎の事故で90億人が死んだ。そして現在、富裕層は一握りとなり、一般市民は貧しく飢えている。そして合法化された奴隷制度により、20億人もの人々が奴隷なのだった。
警官は自分のシンボルと同じ遺跡へ手を入れる。新たな道が開かれ、彼女も武器を手にした。
映画『アンドロン』のあらすじ【転】
エレノアも記憶を取り戻しつつあった。白い女アンドロンの導きにより、真実を見つけ出せと促されて行く。
別れて行動していた競技者達が再び集まった。その時、アダムの差し向ける敵が彼らを襲う。アンドロイドのような相貌をした敵と激しい戦いを繰り広げた。坊主頭をアンドロンが執拗に追う。
そこでシステムに異常が発生。アダムは急ぎ中継へ向かった。警官とアンドロンが女性警官へ群がり大爆発を起こす。アダムは映像を見たネットワークの総長、ゴードンから叱責される。神経経路に不具合が発生し、賭け数が上昇しているという。ゲームの中断は許されない。事の収拾をしろと。アダムは新たな手を投入する事にした。
捕らえられたアニータは処刑される寸前だった。だがそこへ、アレクサンダー達が到着し警備兵を始末する。システムには条件付けがなされているという。アニータはシステムを操作。条件付けとは、ゲーム向けに脳を調整し、記憶を消して新たな記憶を挿入する事だ。だが、アニータは後誘発回復をプログラムした。記憶が戻るように。死亡した警官とメガネの男は、アニータの知り合いだったと言う。アダムはゲーム結果の操作をしているとして、容疑がかけられていた。
映画『アンドロン』の結末・ラスト(ネタバレ)
アニータはシステムを破壊する。競技者達とゲームの真実を暴く為、協力を促した。システム破壊の影響で、浅黒の男は脳にダメージを負った。実は彼は昨年のゲーム勝者。ゲーム終了時、次のゲームへと参加表明をしていた。彼は再条件付けにより、脳に損傷を負ったのだ。一族を殺したネットワークへ復讐する為だった。
アニータは女警官と共謀してゲームの真実を暴こうとしていたが、計画を阻止された。その後、記憶を消されゲームへと投入されたのだ。次の手はアニータの神経チップに入った真実を公表する。その為には仲間を探し脱出しなければならない。
神経チップに真実をコピーした際、25年前の大惨事は世界を掌握する為にネットワークが仕組んだ事だったと知る。競技者達は革命を起こそうと決意した。
仲間達と合流した直後、再び追手が迫る。男達は激しい戦闘を繰り広げる。切りのいい所で一行は先へと進んだ。アニータの導きで出口へ向かうが、またしても敵が現れる。敵は指揮官並みの強敵。男達は協力し合って敵を倒すが、アダムの差し金で今度は坊主頭の男が仲間へと牙を向く。前回の勝者がいとも簡単に殺された。残り6人。
ジュリアンは乱闘の末、偶然にもアジア系女性の亡骸を発見した。彼は怒りを露わにして男へと立ち向かう。近場のシンボルはヴァレリーのものだった。彼女は武器を得て男を倒す。
出口から外へ向かった。これでゲームはクリアしたかと思われた。
アダムは再びゴードン総長に怒鳴られていた。ネットワークには20億人以上の奴隷を養う余裕はない。八百長が明るみに出れば大問題。ゲームは人口抑制策だったのだ。総長はアダムに、罪を認め警察に自首しろと言う。アダムは最後の手段を出す事にした。
白い岩山に囲まれた外へ出た。だがアニータは違うと叫ぶ。それと同時に彼女が倒れた。アニータを殺したのはエレノアだ。彼女はアンドロンを姉と思っている。必死に説得をするもエレノアは信じない。エレノアにやられ気が付くと、再び施設の中へ戻っていた。ゲームはやはり終わっていなかったのだ。武器へと手を伸ばすジュリアンをエレノアが殺す。残ったのはアレクサンダーとヴァレリー。そしてエレノアの3人だ。
ジュリアンに賭けていたゴードンの娘が息を止める。絶望する総長を映像で見たアダムは、総長を八百長で警察へと引き渡した。微笑むアダム。
アレクサンダーとヴァレリーは、ゲームに参加した動機を思い出す。2人は手を携えエレノアと対峙する。エレノアの電撃に倒れるアレクサンダー。だがヴァレリーは立ち向かう。目に見えるエレノアとは逆に、背後へ迫る女へとどめを刺した。エレノアの神経チップを手に、二人は施設の上部へと向かって行く。
屋上からは地面へ細々と建てられた大都市が見える。次の瞬間、風景は一変し街の映像は崩壊。一面が海となる。見上げると巨大な都市型飛空艇。おめでとう、第二レベルへ進出だ。そう声が聞こえた。茫然と空を見上げる2人。
廃屋の場面、息を吹き返す者がいた。それは死んだかと思われたジュリアンだった。
同時にゴードンの娘も息を吹き返す。最後、振り返り際、アムダがにやりと笑った。
映画『アンドロン』の感想・評価・レビュー
近未来を舞台にデスゲームへと命を賭けて人口統制をしているという話だが、デスゲーム内ではほとんど指示がなく、プレイヤーも記憶がないので投入された施設の探索をするしかない。中盤以降、重要な真相がポロポロ明かされていくが、それに伴い脱落者も増える。アドベンチャーゲームをしているかのような感覚で見るのが正しいような気もするが、映画としては微妙な作品である。ラストシーンで次のレベルへと言われるが、次回作の予定はないようだ。(女性 40代)
こんなにとんでもない作品は初めて見ました。殺人ゲーム的な要素が大好きなので『ハンガーゲーム』や『CUBE』『デス・レース』のような展開を期待して見始めましたが、まあとんでもない。ストーリーが進むほどどんどんボロが出る感じで、展開は意味不明。記憶を無くして戦い続けるのかと思いきや、記憶を取り戻して逃げてしまったり何をしてるんだ?という展開です。
続編を匂わせる終わり方でしたが、ハチャメチャで収集がつかなくなってしまったのであえてこの終わり方にしたのかなとも感じます。とてもおすすめできる作品ではありません。(女性 30代)
傍観する富裕層と、生き残りをかけたサバイバルゲームを強制される貧困層。理由は人口が増え過ぎた為。設定は分かりやすく、同じような話で傑作とされる作品は多いです。ですが、この作品はそれらとは真逆でした。主人公の行動の意味が全く理解できず、何を見ているのか分からなくなりました。衝撃的なのは続編をほのめかすラストです。話を散らかして真相は続編で…見せたかったようですが厳しいみたいですね。相当なマニア向けの作品です。(男性 20代)
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