映画『愛とセックスとセレブリティ』の概要:ニッキは顔の良さを生かし、女性からお金や食事などを助けてもらう生活を送っていた。一生働かずに生活をするのが夢だと語っていたが、カフェで働くヘザーに恋をしたことで少しずつ変わっていく。
映画『愛とセックスとセレブリティ』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:ラブストーリー
監督:デヴィッド・マッケンジー
キャスト:アシュトン・カッチャー、アン・ヘッシュ、マルガリータ・レヴィエヴァ、セバスチャン・スタン etc
映画『愛とセックスとセレブリティ』の登場人物(キャスト)
- ニッキ(アシュトン・カッチャー)
- 働く気がなく顔が良い事を生かし、女性に貢いで貰いながら生活をしている。ある日、カフェでヘザーと出会い恋に落ちる。
- サマンサ(アン・ヘッシュ)
- 弁護士の仕事をしておりお金持ち。ニッキと出会い彼を部屋に住まわせる。
- ヘザー(マルガリータ・レヴィエヴァ)
- カフェで働く女性。何か隠し事がある。
- ハリー(セバスチャン・スタン)
- ニッキの友人。ニッキの尻拭いをしたり、相談に乗ってあげるなど心優しい青年。
- エヴァ(アシュレー・ジョンソン)
- ヘザーのルームシェア相手。引き籠りで部屋から出てこない。
映画『愛とセックスとセレブリティ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『愛とセックスとセレブリティ』のあらすじ【起】
ロサンゼルスに住むニッキは、自身の顔の良さとSEXを生かし、女性に貢いで貰いながら生活を成り立たせていた。働かずに生活するのが夢だと語り、それを現実にしつつある。
クラブで出会ったお金持ちの女性サマンサの部屋に転がり込み、彼女の奢りで好きな食事を食べ、家の広いプールを満喫していた。その代わり、彼女へ食事を作り、SEXをし、共にショッピングを楽しみ、喜ばすことも欠かさない。
ニッキは女性との関係が長くなるとまた新たな女性を探すのだ。サマンサが出張に行っている間、彼女の家でホームパーティーを開くことにしたのだが、そのホームパーティーにはかつての恋人ヘレンも出席していた。泥酔したヘレンが、ニッキがパーティー客に自分の家だと嘘をついている事をバラすのではないかと思った為、友達のハリーに頼みヘレンを車で送ってもらう。その間にニッキは若い女性とSEXを楽しむ。
別の日には、かつての恋人を呼び出しSEXをする。しかし、SEXを楽しむ相手だとしても将来については考えない。SEXが終われば相手への興味を失くしてしまうのだ。
そしてまた別の日、新たな女性にフェラをして貰っていると突然サマンサが帰ってきてしまう。メイドから色々話を聞いたと言う彼女はニックを罵る。ニックは二人の関係は友情だと言い張り、サマンサは勝手なことを言うニックを怒るが、燃え上がった二人はそのままSEXを楽しみ元の関係に戻る。
映画『愛とセックスとセレブリティ』のあらすじ【承】
ニックがカフェで食事をしている時、目に留まった店員のヘザーをいつものように口説き電話番号を聞こうとするが、ヘザーはつれない態度をとる。そこで、伝票に自身の番号を書いて置いて帰る。ニッキはこの時、無銭飲食で店を出た為、配達の人に住所を聞いたと言うヘザーが家に現れ、お金だけ受け取ると怒って帰ってしまう。
そんなヘザーに惚れていると自覚したニッキはハリーの助けを借りる。しかし、ヘザーの前で仕事の電話を装っていると、本当に電話がかかってきてしまい着信音が鳴り響いてしまう。失敗した姿を見られ落ち込んでいると、駐車禁止の場所に停めていた車を婦人警官が調べていた。なんとか見逃してもらおうと婦人警官に話しかけ、彼女の手を取りクルクル回りながら踊っていたが結局違反切符を切られてしまう。そのおかしな姿にヘザーは笑いニッキに電話番号を渡す。
ヘザーからの電話に一喜一憂しながらも彼女との関係を楽しむニッキ。ヘザーから電話でディナーに誘われるが、遅れて来た上に途中でかかってきた電話を受けるとすぐに帰ってしまう。電話してと言われた言葉にも誰が電話するかと怒るが、実際には落ち込んでいた。
ニッキの様子がおかしいことに気づいたサマンサが問いかけるが、ニッキは嘘をついてはぐらかす。その態度にサマンサは怒ってしまう。
ニッキはヘザーの働くカフェに行くが、彼女はすでに辞めていた。ヘザーはなぜかニッキの暮らす家のプールで泳いでいた。この前、突然帰った理由を問いかけるとヘザーの弟が病気の為だった。
二人はSEXをし幸せなひと時を過ごすが、明くる朝、ニッキは彼女の車に葉巻があるのを見つけてしまう。ヘザーが嘘を付いて自分を騙していると思った為、嘘を付くなと怒るが彼女は自分の車ではないと言う。彼女の言い分を聞かず追い返してしまう。
映画『愛とセックスとセレブリティ』のあらすじ【転】
サマンサは若い女性の陰にイラつき怒るがニッキは宥めようとする。二人は仲直りをしたように見えたが、ニッキは家を出て行こうとする。サマンサはなんとか引き留めようとするが、ニッキの電話の着信が鳴り苛立ったサマンサは携帯をプールに投げ入れてしまう。それを決定打としてニッキは当ての無いまま家を出て行く。
元恋人の所に向かうが、男娼と同じと言われ追い返されてしまう。ハリーの元に向かうが、ハリーの友達がストリップバーで女の子にひどい言葉を使う姿にカッとなり思わず殴ってしまう。そのままハリーと喧嘩をし、人に頼るなと言われる。母親に電話しても見放され、モーテルで一人淋しい夜を過ごす。
お金が無くなりそうな為、プールで年配の女性に声をかけるが、なぜかヘザーもその場におり再会を果たす。
ご飯を奢ってくれると言うのでついて行くが、彼女も自分のように男にたかり生きている事が判明する。そして、億万長者を落とす為にニッキも協力する事になる。だが、男が彼女に声をかけるのを見て切なくなる。
ヘザーの家に泊まり、彼女を言いくるめて同じベッドで眠り、戯れのようにキスをする。
ヘザーとディナーを楽しみ弟の話が嘘だと聞かされる。ディナー中、ニッキの過去の女性が声をかけてきたが彼女の名前が思い出せず、考えている間に怒って行ってしまう。ニッキは、最低な男だろうと言うが、女性の方が最低ねとヘザーは笑ってくれる。食事の中にゴミが入っていたと嘘をつき、店を出る二人。
映画『愛とセックスとセレブリティ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ヘザーは出かける時も行先を言ってくれず、ニッキは彼女が男の車に乗り込む姿を切なそうに見送る。
ある日、ヘザーはお金持ちの婚約者と別れたと言い、ニッキに愛していると伝えるが、ニッキはそれを信じられず咄嗟に家を出る。
外で時間を過ごし家に戻ると、婚約者とやり直すと言う置き手紙がありヘザーは居なくなっていた。ニッキはヘザーを呼び戻す為、必死に電話をする。なかなか繋がらず、数日後、やっと電話に出てくれたのだが、ニッキはスーパーでひっかけた女の子の車におり、女の声を聞いたヘザーは怒り、また繋がらなくなってしまう。
ヘザーのルームシェア相手のエヴァに助言をもらい、お互い愛し合っていると確信しているニッキはヘザーに会いに行く決心をする。
行く前にハリーの部屋に寄り二人は仲直りをする。ニッキは緊張した面持ちでヘザーの元へと向かう飛行機に乗る。それを見送るハリーとエヴァ。
ヘザーに思いを伝え結婚しようプロポーズをするが、アパートを借りるお金もなく現実的では無い人とは一緒に居られないと断られる。しかも、彼女はすでに結婚していた。
ヘザーの夫が帰ってきて配達の子扱いされたニッキは、悲しみに打ち拉がれながらロスへと帰る。
ニッキは配達の仕事をして働き始める。配達先でサマンサと再会しても過去に戻る事はせず、挨拶をして別れる。ニッキは夢が破れても帰ることはせず、この街で一生終えることを胸に誓う。
映画『愛とセックスとセレブリティ』の感想・評価・レビュー
現実にこんな男性が傍にいたら嫌だが、愛嬌もあるし一緒にいるときは大切に扱ってくれるし、女性が嵌まる気持ちも分からなくはないと思った。ニッキが失恋してしまったことは切なかったが、過去の自分に戻らずに前向きに生きていることが描かれていたため、後味の良い終わり方だったと思う。むしろ、お金持ちの婚約者と結婚したヘザーのその後が気になった。苦労はしないだろうが、心に寂しさを抱えそうだと思った。(女性 30代)
本作は、セックスを対価に自分を匿ってくれるお金持ちの年上女性のもとを転々とするイケメン無職ヒモ男を描いたラブストーリー作品。
登場人物たちのダメっぷりには驚かされるが、どんなに若くて愛嬌があってかっこよくても仕事に就かず苦労もしない男とは付き合いたくないと思った。
そして、ニッキの失恋には心が痛んだが、やはりお金で買えないものはあるものだと痛感した。
本当の恋をした時上手くいかなくなるというよくある話だが楽しめた。
若さと美しさは一瞬だけ。(女性 20代)
最高です。こういうダメな男に引っ掛かりがちな女性はたまらない作品です。アシュトン・カッチャーが演じるのは悪い言い方をすれば「ヒモ男」。相手は裕福な女性だけが対象。そんな女性たちと性的関係を結び、見返りに裕福な暮らしを送っています。こういう男の人に限って、めちゃくちゃ顔が良くて憎めないんです。母性本能を擽られるというか。しかもこの作品では女性の方も、裕福でwin-winの関係なんだから最高ですよね。
一生こうやって暮らしていくのが夢だった彼にも、心の変化がありました。本当の幸せについて考えさせられる作品です。(女性 30代)
アシュトン・カッチャーはジゴロ役が似合います。彼は映画の中でしばしば裸になりますが、今作でも肉体美を惜しみなく披露していました。ルックスに甘えて、好きなように生きてばかりいると痛い目に合うこと、学びや思いやり、誠実さなど人としての部分を磨くことが大切であることを諭してくれるような内容です。挿入歌が全て良い曲で、心地良さを感じました。エンドロールの、カエルがネズミを丸飲みするシーンには軽いショックを覚えました。(女性 30代)
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