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映画『ドント・ブリーズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ドント・ブリーズ』の概要:フェデ・アルバレスが監督したホラー・スリラー作品。ジェーン・レヴィ、ディラン・ミネット、ダニエル・ゾヴァットの三人がスティーブン・ラング演じる盲目の退役軍人の家に盗みに入ることから三人にとっての悪夢が始まる。

映画『ドント・ブリーズ』の作品情報

ドント・ブリーズ

製作年:2016年
上映時間:88分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:フェデ・アルバレス
キャスト:ジェーン・レヴィ、ディラン・ミネット、ダニエル・ゾヴァット、スティーヴン・ラング etc

映画『ドント・ブリーズ』の登場人物(キャスト)

ロッキー(ジェーン・レヴィ)
子供に興味の無い両親と幼い妹と暮らしている少女。妹に、将来この街や両親から逃げ出すことを約束しており、その資金が必要。マネーの彼女。
アレックス(ディラン・ミネット)
警備会社に勤める父を持つ、防犯システムに詳しい少年。1万ドル以上の窃盗はしないなど、危険性の高い行動はしない性格。根は真面目で人に優しい。ロッキーに対して好意を抱いている。
マネー(ダニエル・ゾヴァット)
ロッキーの彼氏。粗暴で感情的になりやすい性格。責任感は強く、仲間に対してはリーダーシップを発揮する。その反面、銃を使用するなど手段を選ばないところがある。
盲目の老人(スティーブン・ラング)
退役軍人の盲目老人。犬と二人で暮らしている。驚異的な聴力と老人らしからぬ身体能力、そして重火器の扱いを心得ている。過去に娘を亡くしており、その時の示談金で大金を得ている。

映画『ドント・ブリーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ドント・ブリーズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ドント・ブリーズ』のあらすじ【起】

アメリカ・デトロイトに住んでいるロッキー、アレックス、マネーの三人。経済破綻が進み、廃退の一途を辿るこの街で三人は窃盗等をして生計を立てていた。アレックスの父は警備会社で働いており、父のデスクから鍵を盗めば窃盗等は簡単に行える。

その日も、三人は金持ちの家に窃盗に入り、いつも通り警報アラームを解除した。アレックスは「現金1万ドル以上盗むと重窃盗罪になるから気をつけろ」と二人に伝え、盗みを働いていた。

ある日マネーは、顔見知りの裏業者からとある情報を手に入れる。「郊外に住む、年老いた退役軍人の娘が交通事故で亡くなっていて、加害者が金持ちの娘で高額な示談金を手に入れているはず」だと。その示談金をどうにか盗めないかとマネーが二人に持ちかける。相手は老人。根が優しいアレックスは気が乗らず、今回は参加しないと二人に伝える。その反面、ロッキーは大金を必要としていて作戦に乗り気だった。

ロッキーの父は失踪しており、母と幼い妹の三人で暮らしている。母は父親がいなくなってから酒を飲むことが増え、更には彼氏を家に連れ込んでいた。この家庭環境から妹と抜け出し、妹の夢であるサーフィンが出来るカリフォルニアで暮らす。その資金として、大金が必要なのだった。

ロッキーに想いを寄せるアレックスは、最終的にロッキーの為と思い作戦に参加することを決め、三人は大金があるであろう退役軍人の家に下見をしに行くのであった。

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映画『ドント・ブリーズ』のあらすじ【承】

退役老人の家を偵察する為に、車で老人の家が見える所に来た三人。家を見ていると、突然大型の犬がロッキーの座る助手席の窓に飛びついてきた。驚く三人は、追い払おうとするが犬の鳴き声は大きくなるばかりで引く気配が無い。どうしたものかと考え始めた矢先、軽やかな口笛が聞こえてきた。その口笛のほうを向くとターゲットの老人がいた。

そこで三人は老人が盲目だという事を始めて知る。犬はその口笛を発した老人のもとへと走り去っていった。アレックスは相手が盲目だという事を知り、再び計画について異議を唱えたがロッキーとマネーに説得され、気が乗らないまま作戦を決行する事に決めたのだった。

老人の家から4ブロックは人が住んでおらず、長時間撮影した動画から老人以外が家に出入りしない事や通行人やパトロールがほとんど無い事を確認し、三人は夜になるのを待った。

陽が落ちると三人は老人の家の塀を乗り越え、犬に睡眠薬入りの肉を食べさせた。大きく獰猛な犬を眠らせる事に成功した三人は、地下室へと繋がる扉を見つけるが、内側から鍵がされていて地下室からの進入を断念。裏口も鍵がかかっていた為、女性で小柄なロッキーが窓から侵入した。

窓を割るとセキュリティアラームが鳴るまでのカウントダウンが始まる。アレックスから預かっていたアラームを解除出来るリモコンを使い、アラーム起動の阻止に成功。ロッキーは裏口の鍵を解除し、マネーとアレックスの二人を入れた。三人は足音を立てない為に靴を脱ぎ、その場に置いて家の中を進んで行くのだった。

マネーは、少女の声がする二階の部屋へと入る。そこには、テレビから聞こえる昔撮影したものであろう老人の娘の声と、静かな寝息を立てる老人がいた。マネーは自作の睡眠ガスを生成した。その途中、老人が一度起き上がったものの、テレビを消して再び眠りについた事を確認し、一階へと向かう。

一方、アレックスとロッキーは老人が隠しているであろう大金を探しており、鍵のかかった部屋以外の探索を終えていた。鍵がかかっている部屋へと入る為に、合流したマネーがバールを取り出しこじ開けようとする。しかし、頑丈な鍵はバールではびくともしない。苛立つマネーはリュックから銃を取り出し「これで鍵を打ち抜く」と言う。アレックスは銃を見て、そんな物を持ってきているなど聞いていないと怒り、今回の作戦から降りると言い捨てて靴を履いて裏口から出て行ってしまう。

二人きりになったロッキーとマネーは改めて、銃で鍵を打ち抜く。二人が鍵を外しドアを開けようとした時、横に老人が立っていた。

睡眠ガスが効いていなかったのか、物音を聞いて二階から降りてきたのだ。驚く二人。老人は何をしている?と問いかける。ロッキーは存在がばれないよう、物音を立てずに後ずさり、マネーは酔っ払ってしまい家を間違えたと言うが、老人が少し動いた時にさっき銃で打ち抜いた鍵の残骸が、老人の足に当たってしまう。老人がそれを拾い上げた時に、マネーは威嚇で銃を一度撃つ。大人しく金を寄越せというマネーの言葉を無視し、老人は「お前たち何人だ」と再び問いかけてくる。

マネーは一度、ロッキーの方を見たが「俺一人だけだ」と答えた。その答えを聞くと老人は、ゆっくりと手を伸ばしながらマネーの声がした方に歩いていく。マネーは来るな!と叫び銃を向けるが、老人はかまわず向かってくる。マネーは、撃ちたくないから大人しくしてくれと声を荒げるが老人は止まらない。

ついに銃が老人の手に触れてしまった時、老人とは思えないほどの速さと腕力で銃ごとマネーを壁に押さえつけてしまう。マネーは銃口を老人に向けようとするが、老人の力の方が上回ってしまいマネーの頭に銃口が向いてしまう。マネーは、今すぐ出て行く、頼むから止めてくれと許しを請うが老人は躊躇無く引き金を引くのだった。

映画『ドント・ブリーズ』のあらすじ【転】

撃ち殺されてしまったマネーを見て、ロッキーは悲鳴を上げそうになるが老人に見つからないよう、叫び声を殺してすぐ側の部屋へ逃げ込む。外に出て帰ろうとしていたアレックスも銃声を聞き、靴を履いたまま、家の中へと戻っていく。

老人はロッキーのいる部屋に入ってくると、隠してあった金庫に暗証番号を入力し開けた。老人は中身がある事を確認し金庫を閉じる。その時に、部屋の隅にいたロッキーは、たまたま暗証番号が見えていた。

暗証番号が見える距離にロッキーがいるにもかかわらず、老人は盲目ゆえ気づかなかった。老人はロッキーのいる部屋から出て行くと、工具と木の板などを取り出し、家中の窓を塞いでいった。

アレックスは老人と廊下でギリギリの距離をすれ違うなど危ない場面を潜り抜けながら、ロッキーが隠れる部屋へと向かう。携帯にロッキーからのメッセージが届いており、部屋へは真っ直ぐ向かう事が出来た。その途中でマネーの死体を見つける。

ロッキーの元へと辿り着いたアレックスは早くこの家から出ようと言うが、ロッキーは金庫へと向かう。先ほどの暗証番号を入力すると、そこには100万ドル以上の札束が存在していた。ロッキーはその札束を全てリュックへと詰め込み、アレックスと共に脱出を図る。

しかし、家の窓は全て封鎖されており脱出することが出来ない。アレックスはマネーが鍵を壊した部屋を覗く。そこには地下に続くはしごがあった。アレックスは進入する時に見た扉を思い出し、地下からの脱出を提案する。

二人は地下に下りていき、扉を探し始めた。そこで二人は監禁されている女性シンディを発見する。シンディは口を布で塞がれ、体は天井から伸びるロープに鍵で固定されていた。二人はシンディを置いて行こうとするが、シンディは新聞の記事を二人に差し出し、必死に何かを伝えようとする。

ロッキーがその記事を受け取り見ると、老人の娘の事故は冤罪だと書かれていた。シンディは老人の娘を轢き殺した張本人だった。シンディが二人の後ろを指差す。そこには小型の金庫があった。札束が入っていた金庫の暗証番号を入力すると、中には鍵の束が入っていた。その中の一つを使いシンディを解放し共に脱出する為、地下室から外へと繋がる扉へと向かった。

扉に付くと内側から、南京錠がされていて簡単には開かない仕様になっていた。アレックスは鍵束の中から順番に鍵を差し込み、南京錠を解除。扉を開けようとする。その時、扉が外側から開けられた。

扉の向こうには、老人が立っており驚いているアレックスに対して銃を撃ってきた。銃弾はアレックスの耳をかすっただけだが、アレックスはバランスを崩し転倒。老人はロッキーに対して銃を連射した。ロッキーは銃弾を避けながら地下室の棚に身を隠し、老人の様子を伺った。

アレックスに向けて放った銃弾は耳をかすめ、シンディの顔面へと直撃していて、シンディは絶命していた。シンディを抱きしめ泣き叫ぶ老人。そのチャンスにアレックスはロッキーの元へと向かおうとするが、老人が地下室のブレーカーを落としてしまう。

地下室は、一切光を通さない闇になってしまい、アレックスとロッキーはパニック状態に。逆に老人は、盲目で闇に慣れている為、小さな物音で二人を追い詰めていく。アレックスは地下室の棚を老人に向けて倒し、老人が動けなくなったところでロッキーと合流し一階に向かう。

映画『ドント・ブリーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

一階の裏口のドアへと着いた二人。そこには大型犬が待ち伏せていた。犬から逃げ、二階の部屋へと追い込まれるアレックスとロッキー。そこに、老人も追いかけてくる。

アレックスはロッキーに通気口から逃げるよう指示し、アレックスは老人と犬を迎え討ったが、犬に窓から落とされてしまい気絶する。

ロッキーは通気口を進んでいたが、犬が追いかけてきたのに気づき、足を踏み外して落下してしまう。それでも進もうとするロッキーだが老人に捕まってしまう。

目を覚ましたロッキーはシンディが監禁されていた場所に拘束されていた。老人はロッキーにシンディは自分の子を妊娠していたと告げる。娘を奪ったのだから、新しい子供をくれて当たり前だと。出産した後は解放するつもりだった。お前たちのせいでシンディと子供を亡くしたと老人は言う。

代わりにロッキーを妊娠させようとする老人。その時、物陰に隠れていたアレックスが老人を後ろから殴りつけた。老人を手錠で動けないようにし、二人は一階の裏口に向かう。

裏口のドアを開けようとした時、アレックスの胸を銃弾が貫いた。老人が手錠を破壊して追ってきていたのだ。ロッキーはアレックスが持っていたリモコンで警報を鳴らし、老人が音に翻弄されている隙に、工具で老人に殴りかかる。老人がバランスを崩し、地下へと落下。その時に、持っていた銃が暴発し老人を貫いた。

ロッキーは警察へ通報。扉から出て行く時に、アレックスの死体を見て一瞬止まりそうになったが、サイレンの音を聞きリュックを背負って老人の家を後にした。

場所は変わって空港。カリフォルニア行きの搭乗アナウンスが流れている。カフェでロッキーは妹と笑顔で話している。

その時、ニュースから老人宅への強盗犯二人が死亡というキャスターの声が聞こえてきた。思わず顔がこわばるロッキー。続けてキャスターが老人は銃弾を受けたものの、数日の安静で命に別状は無いと言っている。

ロッキーは妹の手を取り立ち上がると、足早に搭乗窓口へと向かうのだった。

映画『ドント・ブリーズ』の感想・評価・レビュー

SNSでも話題となった本作。泥棒に入った家の家主が盲目でありながら超人的な能力を持つ老人であったというまさかのストーリーであるが、見つかれば殺されてしまうかもしれないという状況下で、作品中のほとんどの場面が息もできないほどの緊張感に溢れており見終わった後の疲労感が半端ない。老人が隠している秘密に関しては必要だったかないう気持ちもあるが、斬新な設定をうまく映像化し、ホラーとしてよく出来ている作品であったと思う。(男性 20代)


目の見えない退役軍人の老人の家に若者3人が窃盗に入ると聞くと、明らかに老人が不利に思える。だが異様に鋭い聴力と現役さながらの瞬発力を持つ老人は、ジリジリと若者たちを追い詰めていく。タイトルの通り、息をしてはいけない程の緊迫感が継続する。

ひとつ問題をクリアしても、暗闇や飼い犬など障害が次から次へ出てくる。そして終盤に明かされる老人の秘密など、予想外の展開に圧倒される。今までにない設定で恐怖心を煽ってくる良作。かつての繁栄をよそに犯罪都市となった現在のデトロイトや、スマホがキーになる場面など、今の時代感がうまく反映されている映画でもあった。(女性 40代)


まさかの逆転劇に予想を裏切る展開にハラハラする作品。

主人公たちは人の家に入って泥棒をするクズである。その被害者となるのは盲目の老人。
この時点では一方的な展開を予想するが、実は被害者こそが一番危ないヤツだったというオチは非常に興味深い。

家に入ったら最後という雰囲気で、相手は目が見えなくても気配や物音だけで容赦なく攻撃を加える緊張感がたまらない。

息するだけでも命懸けであり、居場所が知れれば盲目の老人は殺意を向けてくる。
主人公たちは自業自得とは言え、狂気に満ちた家の住人は非常に恐ろしい印象を持つ。(男性 30代)


終始ハラハラドキドキするホラー映画。
息をすれば殺されてしまうかもしれないという緊張感はとても伝わってくる。劇場全体が緊張感に包まれ、鑑賞している側も息を止めてしまうくらいだ。観る側の心情を支配するという意味ではホラー映画としてよくできた作品だったと思う。
ストーリーとしても、ありきたりなものではなく予想外な展開を迎えるため、飽きずに楽しめる。個人的には幽霊や呪いよりも、今作のような生身の人間のほうが強く恐怖を感じた。(男性 20代)


劇場で公開時に見逃してしまいオンラインで観たのだが、ホラー映画の中では個人的に一番ハラハラした作品だった。ホラー映画は展開が読めてしまいがちだが、この作品はそういったことはなく、意表を突いた展開にオーディエンスは翻弄されていく。本編は約1時間30分程で見やすい長さだった。主人公と言えるのか分からないが、退役軍人の盲目の老人はとても狂気的に恐ろしいが、後半の方では少し応援したくなる気持ちになった。斬新なホラーサスペンスを観たい人にオススメだ。(男性 20代)


タイトルの意味が分かった瞬間の、“そういうことか~!!”感が最高だったので、出来れば予備知識なしで観てほしい作品。
盲目の老人だと舐めきっていた若者たちが、一瞬にして恐怖のどん底に突き落とされるシーンの絶望感が素晴らしかった。序盤だが個人的にはあそこがクライマックスだ。
一人で観ても十分楽しめたが、誰かとギャーギャー騒ぎながら観るのも面白そうだと思う。
続編も公開されるようなので、ぜひ映画館で観たい。(女性 30代)


本作は、盲目の退役軍人が1人で暮らす家に強盗を働いた貧しい街の若者3人に襲い掛かる恐怖を描いたスリラー・ホラー作品。
観ている方も息ができなくなる程の緊張感で、次から次へと試練が襲い掛かる展開は臨場感たっぷりだった。
盲目の老人の超人的な聴力には驚きを隠せずにはいられず、ラストで予想もしない老人の秘密が明らかになる所も見応えがあった。
88分という短時間の中にスリルと恐怖が凝縮されていて面白かった。(女性 20代)


強盗に忍び込んだ家の住人が、実は強盗犯よりも恐ろしい人物だったという割とよくある展開の作品。しかしやはり面白い。盲目ではあるが、元軍人なだけありとにかく強い。強盗の被害者ではあるものの、とても可哀想とは思えない。全体的に緊迫感、迫力共に大満足の一作である。しかし、女を妊娠させようと自分の精液を注射しようとした老人が、結局自分の口に入れることになるシーンはなんとも不快である。想像以上の展開があるわけではないが、個人的にオススメの作品。(女性 20代)

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