映画『肉』の概要:とある一つの家族に起こった悲劇。母の死。これまで中睦まじい家族を演じていたクーパー家だが、家族が欠けたことをきっかけに、少しずつその体裁に綻びが生じる。娘たちは一家のとある儀式が嫌で家を出る計画を立てていた。
映画『肉』の作品情報
上映時間:105分
ジャンル:サスペンス
監督:ジム・ミックル
キャスト:ビル・セイジ、アンバー・チルダーズ、ジャック・ゴア、ケリー・マクギリス etc
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映画『肉』の登場人物(キャスト)
- フランク・パーカー(ビル・セイジ)
- 裕福な家庭を維持する一家の大黒柱。先祖が貧しかった頃、人肉を食べて食いつないだ歴史を持っており、しきたりを重んじる彼は人肉食を儀式として家族にも強要する。
映画『肉』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『肉』のあらすじ【起】
静まり返った森の中。空は曇り、雨が降り始めた。金曜日、雨に濡れた山道を下り、エマ・パーカーは麓の町の食料店を訪ねた。店内ではブタが解体されていた。刃物で肉が削がれる音が部屋に響き、パーカーは茫然とする。豚の身体が部位になっていく度、エマは幻覚に陥った。店員に声をかけられ、我に返ったエマは気丈に振る舞い、買い物を済ませて店を出る。荷物を抱えたまま車に戻ろうとしたエマは、掲示板に貼ってあったポスターに眼を留めた。それは行方不明者捜索のチラシで、ヴァレリーという少女の写真が添えられていた。写真を見たエマは突然目眩に襲われ、口から血を拭き出す。立っていられなくなった彼女は道端に倒れ込み、傍のパイプで頭を殴打し、水溜りの中に沈んでいった。
買い物に出かけるというエマの書置きを見つけた娘たち。彼女たちは、母親の心配をしていた。出かける前からエマは頭痛を訴えていたのだ。しかし、父が病院に行くことを許さない。娘たちは窓の外の景色を眺めながら、母親の無事を祈った。
映画『肉』のあらすじ【承】
テレビで、雨が洪水に発展する恐れがあるという予報が流れる中、エマの家の前にランプを点滅させた警察車両が停まった。警察が連れてきたのは、エマの死を聞かされて、憔悴しきった夫のフランクだった。身元確認のDNA検査のため、娘たちは病院に呼ばれる。夫は、妻の死が受け入れられず、庭先で泣き崩れていた。
検死官により、エマの死因が調査されていた。触診により、死体の状態を明らかにしていき、記録に残す検死官。パーキンソン病の初期症状だと彼は診断した。
エマが亡くなったその日、パーカー家では、断食が始まるはずだった。母がいなくなったのだからそれどころではないという娘に対し、父はいつも通り続けると頑なだった。
土曜日の朝。娘たちは目を覚ますと大きなビニール袋を抱えた父親が家を出て行く姿を見かける。
とある警察署。娘のヴァレリーの捜索依頼を出しにやってきたキンブル夫妻に対し、担当の警官は友達の家に泊まっているだけではと疑いにかかった。外泊するような娘じゃないと訴える両親に対し、警官は渋々、捜索網を敷いた。
映画『肉』のあらすじ【転】
庭先の小屋に篭もっていたフランクは、しきりに地下室の入口のことを気にしていた。そこにチャイムが鳴る。訪ねてきたのは、近所に住む男だった。彼らの家族は昨日の雨で仕事を失い、住む場所まで水に流されてしまったため、町を出て行くことにしたと言う。
断食にまつわる儀式を終わらせたいと姉に訴える妹。伝統は守らなければならないと姉は父に同調する反面、来年こそはどうにかすると妹を励ました。
エマの葬式はつつがなく終わりを迎え。家族たちの残る仕事は儀式を完遂させることだけとなった。
日曜日。人骨と思しきものが見つかったという通報を頼りに池を調べていた警官は、そこで水面に浮かぶヴァレリーの死体を見つけた。警官たちは町で起きた過去の失踪事件と関連がないか、捜査を始めた。ヴァレリーの死体は所々肉が剥がれ落ちていた。
パーカー家の断食も終わり、一家は母が死んで以来の食卓を囲った。父親は、娘たちに手製の肉料理を振る舞う。家族は黙々とその料理を食べた。
映画『肉』の結末・ラスト(ネタバレ)
エマの病状について調べていた医者は、症状や彼らの家の傍で見つかった、人間のものと思しき骨から、パーカー一家が人肉食をしているのではという疑いをかける。知人の警官に連絡しようとする医者だが、洪水のせいで近隣の通信施設が流され、連絡が取れない。
パーカー家の娘たちの姉は、以前から恋仲だった警官の男を父親の土地に連れ込み、愛し合おうとする。しかし、そこに父親が現れ、男を殺してしまう。家に戻れと命じられた姉は慌ててその場から逃げる。想い人が殺された姉は泣き崩れた。妹は、父のトラックを盗んで家から逃げ出し、新しい人生を始めるべきだと訴える。
フランクは殺した警官の男の携帯を見て、医者が自分たちを疑っていることを知る。そして、フランクは一家心中を図ろうとして料理に毒を盛る。そこに、医者が現れ、フランクに食人のことを問い質す。二人は銃を撃ち合い、医者は凶弾に倒れる。生き残った父は娘たちと再び食事に戻ろうとする。だが、娘たちは、医者と撃ち合って負傷した父に噛みついた。長年人肉を食べ続けてきたパーカー家の血に目覚めた瞬間であった。そして翌朝、父を貪った姉妹は弟を連れて車で町を離れるのだった。
みんなの感想・レビュー
ご指摘ありがとうございます。
文章を修正させていただきました。
>姉妹は、父の料理に毒を盛る。
逆です、父が一家心中しようと料理に毒を盛り全員にサーブしました。
映像が綺麗で音楽も合っていて、雨の暗いイメージが美しくも印象的な映画でしたね。