この記事では、映画『プリンセス トヨトミ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『プリンセス トヨトミ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『プリンセス トヨトミ』の作品情報
上映時間:119分
ジャンル:サスペンス、コメディ、ファンタジー
監督:鈴木雅之
キャスト:堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、沢木ルカ etc
映画『プリンセス トヨトミ』の登場人物(キャスト)
- 松平元(堤真一)
- 会計検査院調査官の鬼調査官。大阪にあるOJOの調査をするべく部下二人を引き連れてきたが、大阪に何か隠されている事に感づく。
- 鳥居忠子(綾瀬はるか)
- 会計検査院調査官の一人で、松平の部下。天然で抜けているところがあるが、鋭い感を持っている。
- 旭ゲーンズブール(岡田将生)
- 会計検査院調査官の一人で、新人ではあるが既に高い実力を持つエリート。
- 真田大輔(森永悠希)
- OJOの向かいにあるお好み焼き屋の息子。女装癖があり、いじめられている。
- 橋場茶子(沢木ルカ)
- 大輔の幼馴染で、常に大輔を守ってきた勝ち気な性格。
- 真田幸一(中井貴一)
- 大輔の父親であり、お好み焼き屋の店長。不思議な威圧を持つ。
映画『プリンセス トヨトミ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『プリンセス トヨトミ』のあらすじ【起】
会計検査院調査官、現地に赴きその地での金の流れを徹底的に洗い、不正ようがないかを調べる職業です。2011年の夏、3人の実力は調査官が東京から大阪へと派遣されました。一人目は松平元、3人の中で最も高齢でリーダー的存在、一度睨んだ相手を髄の髄まで調べ切る「鬼の松平」と呼ばれる人物です。二人目は唯一の紅一点、少し抜けている部分もありますがその野生の勘で毎回何らかの成果をあげる鳥居忠子、そして三人目に新人ではあるものの既にエリート街道まっしぐらなハーフ、旭ゲーンズブールです。
彼等は不明瞭な点が多いOJO、大阪城跡整備機構と呼ばれる財団法人の調査に取り掛かりますが、一向に不審な点は出てきません。しかし、鳥居がたまたまトイレで「データをパソコンに隠した」という密厳を耳にするのです。一方、松平はたまたま見かけたイジメの現場を止めていました。しかし、イジメられている女子高生と思われた人物は、大輔というセーラー服を身につけている男子でした。

映画『プリンセス トヨトミ』のあらすじ【承】
どれだけ厳しく調査をしても、OJOに不審な点は見られません。しかし、昼休憩に行った松平がOJOの事務所に携帯を忘れ慌てて取りに引き返すと、何と先程まで人にあふれていたOJOの事務所が全くの無人となっていたのでした。やはりここには何かあると確信する松平でしたが、その『何か』を明らかにすることが出来ません。
OJOについて住民に対し地道な調査を行っても尚、何も出てこないのでした。鳥居は、もしこれでOJOに何かあるのであれば、大阪全体が口裏を合わせていることになると語ります。その頃、松平はOJOの向かいにあるお好み焼き屋、太閤で大輔と再会します。
大輔はここの店主である真田の息子でした。そして、松平はその真田から漂う雰囲気から彼が只者ではないことを察するのでした。大輔には一人の幼馴染がいました。女子生徒である茶子は、男子顔負けの勝気な性格で、よくイジメられる大輔を常に守っているのでした。そしてとうとう、茶子はイジメの主犯格である蜂須賀を下します。
映画『プリンセス トヨトミ』のあらすじ【転】
しかし、女子生徒に負けた蜂須賀は逆上し、大輔に対し実家であり暴力団である蜂須賀組から、代紋を奪えという無理難題を押し付けてきました。絶望する大輔を助けたのは、再び茶子でした。茶子は大輔の代わりに代紋を盗んでくる覚悟を決め、蜂須賀組に向けて自転車を走らせていました。しかし、その途中偶然にも鳥居に出会わせ、成り行きで鳥居の泊まるビジネスホテルに寄ることとなったのです。
一方、松平の方では全ての自体が急展開を迎えていました。再びOJOを訪れた松平の前に、あの真田が現れたのです。そして、スーツを身に纏った真田は、自分が『大阪国総理大臣』である事を告げるのでした。真田は、大阪に関する出来事を松平に語り始めます。大阪はかつて明治維新の時代に日本に大きく貢献したという事で独立が認められ、現在では密かに一つの国という形態を築いていたのでした。OJOには隠された地下通路があり、松平は真田に案内され、大阪城の地下に隠された議事堂に続く長い廊下を進みます。
映画『プリンセス トヨトミ』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、国である大阪が掲げている目的はたった一つ、豊臣秀吉の末裔である人物を守り抜く事です。そしてその末裔こそが、あの茶子でした。本人は知らされてはいませんが、茶子は「プリンセス・トヨトミ」と呼ばれ、大阪国全体からの保護を受けていたのです。そして松平たちが調べていたOJOは、実はその末裔を守る組織でした。
何故急に真田がそれらの事を松平に語って聞かせたのか。それは茶子が急に行方不明となったからでした。先程鳥居が茶子をホテルに連れ込んだ事で、調査官達が茶子に危害を加えんとする人物と認識されたのでした。姫の有事に、口裏を合わせていた大阪国の住民達が立ち上がりました。総理大臣である真田の指令のもと、住民達は3人に襲いかかります。
3人は茶子を無事に返し、かすった銃弾によって記憶喪失となったフリをして何とかその場を逃げ切りました。3人は無事に東京に戻るため、監査結果を「何も問題はなし」と提出します。そして3人は東京へと戻り、大阪国は密かに存在し続けるのでした。
映画『プリンセス トヨトミ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
大阪が舞台になっているので、大阪人の人間としては当然観に行きました。よく行く場所や見かけた光景などがあると、親近感が湧いてきましたが大阪人からしたら色々と突っ込みたくなりました。
綾瀬はるかの演技で全てをカバーしていると言ってもいいかもしれません。2時間の間で無理矢理話しを詰め込んだ感じがしました。(女性 30代)
このストーリーは一体どう分類されるのだろうか。ミステリーであり、ファンタジーでもあり、歴史ものでもある。世界観が新しく、ストーリーに入り込むことができればハマってしまうだろう。しかし今作を観た印象としては、2時間という映画の枠に収めることは難しかった、というものだった。
私は原作が好きで、原作は本の世界だからこそ読者を引き込むことができたのだと思っている。本は読者の想像によって世界観を完成させるが、実写映画となるとそうはいかない。たった2時間の映像でこのストーリーを伝えるのは無理があった。(男性 20代)
「大阪国が存在していた」という大胆な設定にまず驚きました。中盤までは謎が謎を呼ぶ展開にワクワクしましたが、後半で一気に真実が明かされる流れは見応えがありました。綾瀬はるかさん演じるプリンセスが、使命と個人の感情の間で揺れる様子も丁寧に描かれていて好印象でした。(20代 男性)
最初はコメディタッチで進むのに、徐々にシリアスな雰囲気に変わっていくギャップが面白かったです。大阪の人々が秘密を守るため一致団結している設定に、独特の温かさを感じました。ラストのプリンセスの決意には胸が熱くなりました。もう少しテンポが良ければもっと良かったかも。(30代 女性)
大阪が「国」だったという荒唐無稽な設定に引き込まれました。堤真一さん、岡田将生さん、中井貴一さんらキャスト陣の安定感もあり、ファンタジーながらしっかり現実味を持たせていました。特に、家族にまつわるテーマが浮かび上がる後半は意外に泣けます。(40代 男性)
綾瀬はるかさんが演じるプリンセスの芯の強さに惹かれました。設定はぶっ飛んでいるのに、どこかリアルな人間ドラマがきちんと描かれていて、ラストはジーンときました。大阪の街を大規模にロケしている映像も圧巻で、大阪愛にあふれた作品だと感じました。(20代 女性)
序盤は少しテンポが遅いかなと感じましたが、秘密が少しずつ明かされていく過程が面白く、ぐいぐい引き込まれました。ラストの「プリンセス」としての決断には感動しました。大阪の街をまるごと舞台にするスケール感も良かったです。もっと派手な展開があっても良かったかも。(50代 男性)
大阪国というアイデアに最初は笑ってしまいましたが、映画が進むにつれその裏にある人々の想いや歴史に心打たれました。堤真一さんの熱演が光っていて、彼が物語に厚みを与えていました。テーマ自体は重いのに、全体に軽やかさもあって観やすかったです。(30代 女性)
不思議な世界観に最初は戸惑いましたが、話が進むにつれて「なぜ大阪だけが特別なのか」という背景に納得。秘密を守り続けた人々の絆や誇りに心が温かくなりました。綾瀬はるかさんの凛とした存在感も素晴らしく、物語を美しく締めてくれたと思います。(40代 女性)
期待していたよりもシリアスな物語でした。コミカルなやり取りの裏に、戦後から続く重い秘密が隠されているという設定が巧妙でした。特に、プリンセスに課せられた運命と、それに立ち向かう姿には感動しました。ファンタジーとリアルのバランスが絶妙でした。(30代 男性)
映画『プリンセス トヨトミ』を見た人におすすめの映画5選
清須会議
この映画を一言で表すと?
戦国武将たちが繰り広げる、笑って泣ける大人の駆け引きドラマ!
どんな話?
織田信長の跡継ぎを巡り、武将たちが一堂に会して知略を巡らせる「清須会議」の様子を、三谷幸喜監督らしいユーモラスなタッチで描いた歴史劇。史実に基づきながらも、軽妙な人間ドラマが展開します。
ここがおすすめ!
歴史好きも楽しめる本格設定ながら、三谷ワールド全開の笑いと人間模様が魅力。『プリンセス トヨトミ』のような、真面目さの中にユーモアが光る物語が好きな人には、きっとハマるはずです!
鴨川ホルモー
この映画を一言で表すと?
大学生たちが挑む、奇想天外な伝統バトル!
どんな話?
京都を舞台に、大学生たちが謎の競技「ホルモー」に巻き込まれる青春ファンタジー。奇妙な儀式、笑えるバトル、そしてほろ苦い青春の香りが絶妙に混ざり合った一風変わった物語です。
ここがおすすめ!
現実と非現実が交錯する世界観がクセになる!若さゆえの悩みや恋愛模様も丁寧に描かれていて、バカバカしさと切なさが共存する作品。『プリンセス トヨトミ』のちょっと不思議な空気感が好きならおすすめ!
帝一の國
この映画を一言で表すと?
高校生たちの命がけの生徒会選挙バトル!
どんな話?
日本一の名門高校で、生徒会長の座を巡って繰り広げられる壮絶な権力闘争を描くコメディドラマ。真剣すぎる戦いに思わず笑いながらも、若者たちの野望と情熱に胸が熱くなります。
ここがおすすめ!
圧倒的なテンポと勢い、キャラ立ちした登場人物たちが最高!『プリンセス トヨトミ』のような、大げさだけどどこか胸に響く熱いドラマが好きな人には絶対に刺さる一本です!
海街diary
この映画を一言で表すと?
静かな日常に宿る、家族の温かさと優しさ。
どんな話?
鎌倉で暮らす三姉妹が、異母妹を迎え入れ、共に新たな日常を築いていく姿を丁寧に描いたヒューマンドラマ。特別な事件は起きないけれど、そこには確かな成長と愛情が息づいています。
ここがおすすめ!
淡々とした描写の中に、深い感情の波が感じられる名作。『プリンセス トヨトミ』で描かれた「家族」や「守るべきもの」のテーマに共鳴した人には、ぜひじっくり味わってほしい作品です。
ステキな金縛り
この映画を一言で表すと?
幽霊が証人!?笑って泣ける異色の法廷コメディ!
どんな話?
負け続きの弁護士が、ある殺人事件のアリバイ証人として幽霊を連れてきてしまう奇想天外な法廷劇。裁判を通じて、人の心や家族の絆にも迫っていく心温まるストーリーです。
ここがおすすめ!
荒唐無稽な設定ながら、笑いと感動が絶妙なバランスで成り立っています。『プリンセス トヨトミ』のように、ちょっと不思議で胸が温かくなる物語が好きな方にぴったりの映画です!
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