映画『燃えよ!ピンポン』の概要:天才卓球少年だった男と、元中国代表選手だった中国マフィアのボスが戦うという、すごい設定のスポーツ・アクション・コメディ。中国マフィアのボスには、なぜかクリストファー・ウォーケンがキャスティングされており、怪しいチャイナ服を着て、怪演を見せている。
映画『燃えよ!ピンポン』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:コメディ、スポーツ、アクション
監督:ロバート・ベン・ガラント
キャスト:ダン・フォグラー、クリストファー・ウォーケン、ジョージ・ロペス、マギー・Q etc
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映画『燃えよ!ピンポン』の登場人物(キャスト)
- ランディ・デイトナ(子供時代:ブレット・デルブオノ / 現在:ダン・フォグラー)
- かつては天才卓球少年としてチヤホヤされていたが、オリンピックでの敗戦を機に、おデブな卓球芸人に落ちぶれてしまう。30歳になった時、FBIに協力を依頼され、中国マフィアのボスと戦うことになる。
- フェン(クリストファー・ウォーケン)
- ワン師匠の一番弟子だったが、素行が悪いので破門にされ、中国マフィアのボスになった。今でも卓球好きで、世界中の精鋭を集めた秘密の卓球大会を開いている。様々な悪事を働いているため、FBIにマークされている。
- ロドリゲス(ジョージ・ロペス)
- FBIの特別捜査官。フェンの悪事を暴くため、ランディに協力を依頼する。
- ワン師匠(ジェームズ・ホン)
- 中華街で中華料理屋を営んでいる盲目の老人。世界一の卓球のコーチと言われており、店の2階で卓球教室を開いている。
- マギー・ウォン(マギー・Q)
- ワン師匠の弟の娘。父親はフェンに殺された。卓球もカンフーも凄腕で、ワン師匠の教室を手伝っている。美人でスタイルも抜群。
映画『燃えよ!ピンポン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『燃えよ!ピンポン』のあらすじ【起】
1988年のソウル・オリンピック。卓球のアメリカ代表選手としてオリンピックに参加した11歳のランディ少年は、準決勝まで順調に勝ち上がり、東ドイツ代表のカールと対戦する。激しいラリーが続き、必死で球を追いかけたランディは転倒し、試合続行不能と判断されてしまう。ランディのコーチをしていた父親は、中国マフィアのフェンと賭けをしており、ランディが負けたことでマフィアに殺害される。
それから19年後。30歳になったランディは、「ピンポンの魔術師」と呼ばれる売れないデブ芸人に成り下がっていた。彼の見事な球さばきは今でも健在だったが、客には全くウケない。苛立ったランディは、客に球をぶつけまくり、その客が心筋梗塞を起こして倒れる。そのせいで、仕事をクビになる。
そんなランディに、FBI捜査官のロドリゲスが声をかけてくる。ロドリゲスはランディの父親を殺したフェンの極秘捜査を続けており、ランディに捜査の協力を依頼する。フェンは、元中国代表の卓球マニアで、5年に1度、世界中の有名選手を集め、秘密の卓球大会を開催していた。今年は客に重要な指名手配犯が複数招待されており、ロドリゲスは、何か別の企みがあると睨んでいた。そこでランディに選手として大会に参加してもらい、自分もランディの付き添いとして、会場に潜入したいと考えていた。
ランディは、その話を受けることにして、19年ぶりに卓球の地区大会へ出場する。フェンは一流選手しか招待しないので、実績を上げて招待選手に選ばれる必要があった。しかし、19年のブランクは予想以上に深刻で、ランディは弱そうな選手にあっけなく負けてしまう。
映画『燃えよ!ピンポン』のあらすじ【承】
フェンの大会は2週間後なので、もたもたしている時間はない。ロドリゲスはランディを世界一のコーチと言われているワン師匠のもとへ連れていき、弟子にしてもらう。フェンはワン師匠の最も優秀な弟子だったが、犯罪行為を繰り返すので破門にされ、その後マフィアのボスになっていた。フェンは、ワン師匠の弟も殺害していた。
ワン師匠は盲目なので、ランディの特訓相手は、殺された弟の娘のマギーが務めることになる。マギーはセクシーな美女で、卓球もカンフーも一流の腕前だった。しかし、ワン師匠の卓球教室に通っていた男たちは、“白人に教えるのは規則違反だ”と言って怒り出す。中華街の卓球の世界では、白人への指導はご法度だった。それでもワン師匠とマギーは、ランディの特訓を続行してくれる。
ワン師匠の特訓は厳しかったが、ランディは必死でメニューをこなす。特訓も半ばを過ぎた頃、ワン師匠は、フェンにも教えていなかったバックハンドの秘技をランディに伝授してくれる。
ある晩、マギーからワン師匠の経営する中華料理屋が荒らされたと連絡がある。白人を弟子にしたことで、中華街の長老たちの怒りを買ったらしい。ロドリゲスは、警察を呼ぼうとするが、ワン師匠は自分たちの流儀で決着をつけることにする。
中華街の闇卓球の世界の流儀に従い、ランディは賭け卓球で勝負をつけることになる。相手は、中華街で最も恐れられているドラゴンという名の選手だった。ドラゴンに勝てば、ランディの噂がフェンにも届き、秘密の大会に出場する道も開ける。
映画『燃えよ!ピンポン』のあらすじ【転】
「龍の穴」と呼ばれる闇卓球場での試合が始まった。ランディの前に現れたドラゴンは、まだ幼い少女だったが、彼女の必殺サーブは強烈だった。しかしランディは特訓の成果を見事に発揮し、ドラゴンに勝利する。その夜のうちに、フェンの使いが、招待状代わりの黄金のラケットをランディに届けにくる。
フェンの屋敷へ潜入できることになったランディのお尻には、FBIの追跡装置が隠される。発信機のスイッチを入れれば、すぐにFBIの応援が駆けつけることになっていた。ランディを愛するようになっていたマギーは、熱烈なキスをして彼を見送る。ワン師匠とロドリゲスは、コーチと医師として、ランディに同行する。
フェンは、中米の某所に広大な敷地を持ち、そこに豪華絢爛な屋敷を建てていた。招待された伝説の選手の中には、19年前にオリンピックで対戦したカールもいた。祝宴の場に登場したフェンは、ワン師匠の姿を見て驚く。
翌日から、フェン主催のチャンピオン大会が始まる。ランディは黒人選手と試合をし、見事勝利する。負けた黒人選手は、その場で殺されてしまう。それがこの大会のルールだった。
ランディは逃亡しようとするが失敗し、フェンに散歩へ連れ出される。フェンは、秘密の神殿にランディを案内し、カスタムメイドの卓球台と失点するたびに高圧電流が流れるという鎧を見せる。その神殿では、フェンが密売しているプラスティック製の銃も製造されていた。フェンは、自分を破門したワン師匠へ仕返しするため、ランディを悪の道に誘う。しかしランディは、その誘いを断る。
映画『燃えよ!ピンポン』の結末・ラスト(ネタバレ)
ランディと日本人選手との試合が始まる。ランディから話を聞いたロドリゲスは、神殿の中の銃にFBIへの発信器を仕掛ける。ランディは日本人選手に勝利し、日本人選手は殺害される。しかし、応援はなかなか来ない。
そうこうしているうちに、ランディとカールの決勝が始まりそうになる。ロドリゲスは、ランディが戦いたくないのだと思い込み、トイレでランディの右腕を折る。ランディは仕方なく棄権を申し出るが、フェンはロドリゲスが捜査官であることも、全てお見通しだった。
棄権は認められず、ランディは左手で戦うことになる。ところが、フェンはマギーを拉致しており、カールの代わりに彼女と試合をするよう強要する。これに抗議したカールは殺され、フェンの命令でランディとマギーの試合が始まる。
マギーは、“あなたのためなら死ねる”と言って、球を打ち返そうとしない。フェンは怒り出し、2人とも殺すよう部下に命じる。しかしランディとロドリゲスが反撃し、試合会場で銃撃戦が始まる。
ようやくFBIの応援も到着し、ランディたちはこの屋敷から脱出するため、船着場へ急ぐ。ランディはみんなを逃がすため、フェンに、“どちらがワン師匠の一番弟子か決着をつけよう”と卓球の試合を申し込む。そして2人は、あの高圧伝電流が流れる鎧を着て、卓球の試合を始める。
ところが、フェンがいざという時のために用意していた屋敷全体を爆破する自爆装置が作動してしまい、ランディとフェンは、卓球の球を撃ち合いながら、外へ移動する。そのまま、つり橋の上まで来たランディは、後1回失点すれば感電死するというピンチを迎える。ワン師匠の助言で、フェンがバックハンドを取れないことを思い出したランディは、師匠直伝の秘儀を使い、フェンを追い詰める。フェンは球を落として川へ落下し、高圧電流によって感電死する。
ボートに乗ったランディたちは、大爆発する屋敷から、危機一髪で脱出を果たす。ランディとマギーは、ボートの上で熱烈なキスをする。
そして2ヵ月後。ワン師匠の卓球教室は再開し、多くの生徒で賑わっていた。ランディは一番弟子として、卓球の伝統とワン師匠の安全を守っていくのだった。
映画『燃えよ!ピンポン』の感想・評価・レビュー
ファンタスティックビーストで、ジェイコブ役を演じたダン・フォグラーが主演の卓球をテーマにしたコメディ映画。ダン・フォグラーのどこか弱弱しくも、やる時はやるといったキャラクターが光る作品。敗者は死という闇卓球のルールを元にストーリーが展開していく。エンディングはこういった作品でいえば王道の、悪役がやられ、主人公が恋人とともに平和を取り戻す的なオチがついているので、安心して楽しめるだろう。なぜ、こういった作品にクリストファー・ウォーケンが出演しているのかはなんとも疑問ではあるが、あまり他では見られないレアな役どころが見所の一つでもある。(男性 30代)
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