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映画『ビートルジュース』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ビートルジュース』の概要:不慮の事故で突然死んでしまった新婚カップルが、新人死者として悪戦苦闘する。ビートルジュースという死者の世界のバイオ・エクソシストをマイケル・キートンが怪演し、そのハイテンションなゴーストぶりが大きな話題となった。ティム・バートン監督作品。

映画『ビートルジュース』の作品情報

ビートルジュース

製作年:1988年
上映時間:92分
ジャンル:コメディ、ホラー、ファンタジー
監督:ティム・バートン
キャスト:マイケル・キートン、アレック・ボールドウィン、ジーナ・デイヴィス、ウィノナ・ライダー etc

映画『ビートルジュース』の登場人物(キャスト)

ビートルジュース(マイケル・キートン)
正式名称はベテルギウス。死者の世界で600年以上生きているファンキーなゴースト。人間を脅かすバイオ・エクソシストとしてジュノーの助手をしていたが、トラブルばかり起こすので破門にされた。女好きで、とにかくずっとハイテンション。
アダム・メイトランド(アレック・ボールドウィン)
不慮の事故で新人死者となり、妻のバーバラと自宅に閉じ込められる。模型作りが趣味で、自分の町の精密な模型を屋根裏部屋に作っている。生き物に優しい気のいい男。
バーバラ・メイトランド(ジーナ・デイヴィス)
アダムとともに新人死者となり、家に引っ越してきたディーツ家の娘のリディアと親交を深めていく。孤独なリディアの良き理解者となる。
リディア・ディーツ(ウィノナ・ライダー)
メイトランド夫妻の家に引っ越してきた一家の娘。一風変わった個性的な少女で、最初からアダムとバーバラの姿が見える。写真が趣味。
デリア・ディーツ(キャサリン・オハラ)
リディアの継母。芸術家気取りでよくわからない造形の彫刻を作っているが、アート界では相手にされていない。
チャールズ・ディーツ(ジェフリー・ジョーンズ)
リディアの父親。ニューヨークで起業家として成功し、田舎暮らしに憧れて、メイトランド夫妻の家を買い取る。常に金儲けになることを考えている。
オーソ(グレン・シャディックス)
デリアの友人。デリアと同じ自称芸術家だが、何をしているのかはよくわからない。ゴーストの存在に興味を示す。
ジュノー(シルヴィア・シドニー)
死者の世界の大物ケースワーカー。彼女のオフィスの待合室は常に予約客でいっぱい。新人死者のメイトランド夫妻の相談に乗る。

映画『ビートルジュース』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ビートルジュース』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ビートルジュース』のあらすじ【起】

アダムとバーバラの新婚夫婦は、コネチカット州の田舎町にある一軒家で、幸せに暮らしていた。夫婦はこの家が大好きで、2週間の休暇も、家で好きなことをしてゆっくり過ごそうと決めていた。アダムは模型作りが趣味で、屋根裏部屋にはこの町全体の巨大な模型が置いてある。バーバラは、家の模様替えが大好きだった。

車で買い物に出た夫婦は、犬をよけようとして事故を起こし、車ごと川へ転落してしまう。2人はずぶ濡れで帰宅するが、どうやって家まで帰ったのかを覚えていない。事故現場へ戻るため外へ出ると、凶暴なオロチのいる不思議な世界が広がっていた。慌てて家の中へ戻った2人は、鏡に自分たちの姿が映っていないことに気づく。そしてテーブルの上には『新人死者ハンドブック』という、見慣れぬ本が置いてあった。全く自覚はなかったが、夫婦はあの事故で死んでいたのだ。

アダムはハンドブックを読んでみるが、何を書いているのかよくわからない。ただ、生きている人間に自分たちが見えないことや、この家から一歩も出られないということはわかってくる。町の強欲な不動産屋の女は、死者となった2人が閉じ込められているとも知らず、さっさと家を売りに出してしまう。

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映画『ビートルジュース』のあらすじ【承】

夫婦の家を買ったのは、チャールズ・ディーツというニューヨークの起業家で、さっそく妻と娘を連れて引っ越してくる。チャールズは金儲け主義の成金で、妻のデリアは芸術家気取りのわがままな女だった。娘のリディアはそんな父親や継母とうまくいっておらず、自分の殻に閉じこもって写真ばかり撮っていた。デリアはすぐに家中の改装を始めてしまい、アダムとバーバラは屋根裏部屋しか居場所がなくなる。自称バイオ・エクソシストのビートルジュースというゴーストは、そんな2人に目をつけ、自分を売り込んでくる。

庭から家の写真を撮っていたリディアは、屋根裏部屋の窓から外を見ているアダムとバーバラに気づく。リディアに屋根裏部屋を開けられそうになり、アダムとバーバラはパニックになる。アダムはハンドブックに書いてあった「非常の時はドアを描け」という言葉に従い、部屋の壁にチョークでドアを描く。3回ノックするとドアが開いたので、2人は中へ入ってみる。

ドアの中の世界には、様々な形態の死者がいて、ケースワーカーのジュノーと面会できる順番を待っていた。ジュノーは2人に「ゴーストのたたり方の章を読みなさい」とアドバイスする。そして、トラブルメーカーのビートルジュースにだけは頼らないよう忠告する。ビートルジュースは、アダムが作った模型の墓地に住み着いており、3回名前を呼ぶと、そこから出てくるらしかった。

ジュノーのところへ行っている間に、現世では3ヶ月が経過しており、家はデリア好みに改装されていた。アダムとバーバラは、ディーツ家を追い出すため、シーツをかぶって彼らを脅してみる。しかしチャールズとデリアには気づいてもらえず、リディアには写真を撮られてしまう。その写真にはシーツの下の足が映っておらず、リディアは2人がゴーストであることを確信する。もともと風変わりなリディアには、アダムとバーバラがはっきりと見え、普通に話もできた。リディアは「家を返して欲しい」という2人の訴えを聞き、デリアに「ゴーストがいる」と話してみる。しかしデリアは今夜のパーティの準備に忙しく、リディアの話など聞いてくれない。

映画『ビートルジュース』のあらすじ【転】

追い詰められたアダムとバーバラは、ジュノーの忠告を無視して、ビートルジュースの名前を3回呼んでみる。すると、2人が模型の世界へ入り込んでしまう。初めて対面したビートルジュースは、かなり破天荒なゴーストだった。2人は一応「家から人を追い出したい」と相談してみるが、ビートルジュースがあまりにめちゃくちゃなので、恐ろしくなって早々に家へ戻る。2人が勝手に消えてしまい、ビートルジュースは怒っていた。

アダムとバーバラは自力でなんとかしようと考え、パーティの場でみんなの体を操り、彼らを脅かしてみる。ところが、招待客たちはこの現象を面白がり、ゴーストを見たいと言い出す。追い出し作戦はまた失敗に終わり、アダムとバーバラは落ち込んでしまう。

リディアは2人のことを理解してもらうため、両親とデリアの友人のオーソを連れて、屋根裏部屋に入る。アダムとバーバラは彼らを怖がり、姿を隠していた。チャールズはアダムの模型を見て、ゴーストを使って一儲けする方法を思いつく。そしてオーソは『新人死者ハンドブック』を勝手に持ち出してしまう。

ビートルジュースは面白がって彼らを脅し、かなりの乱暴を働く。リディアはそれをバーバラたちの仕業だと勘違いし、ショックを受ける。ジュノーは、模型の中に娼館を作ってビートルジュースの気を引き、アダムとバーバラを呼び出す。

ジュノーはとても怒っており、2人に説教をする。そして、どんな手段を使ってもいいからディーツ家を追い出し、リディアに撮られた写真と盗まれたハンドブックを奪い返してくるよう命じる。しかし、リディアのことが可愛くなっていたバーバラは、一家を追い出すことに抵抗を感じる。

映画『ビートルジュース』の結末・ラスト(ネタバレ)

孤独なリディアはバーバラと話がしたくて、屋根裏部屋を訪れる。しかしバーバラはおらず、模型の中のビートルジュースに声をかけられる。ビートルジュースは「ここから出してくれ」とリディアに頼み、ジェスチャーで自分の名前を教える。リディアは、乱暴したのがビートルジュースであることに気づき、名前を呼ぶのをやめる。

そこへバーバラたちが帰ってくる。現世に理解者のいないリディアは、死んでバーバラたちと暮らしたいと本気で思っていた。バーバラは「死んではダメ」とリディアを諭し、優しく慰める。

チャールズは、オカルト好きな妻を持つ起業家を家に招き、アダムの模型を使って自分の計画を話す。チャールズは、この町を全て買い占め、ゴーストを使ったレジャーランドを作ろうと企んでいた。リディアは「いじめなければゴーストと一緒に暮らせる」と訴えるが、全く話を聞いてもらえない。

招待者にゴーストを見せるため、オーソはハンドブックを頼りに、ゴーストを呼び出す儀式を始める。テーブルの上には、アダムとバーバラの結婚衣装が置かれていた。オーソが呪文を唱えると、花嫁姿のバーバラが現れ、急激に朽ちていく。そしてアダムも花婿姿で現れ、バーバラと手を繋いだまま朽ち果てていく。リディアは「止めて」と訴えるが、オーソには止め方がわからなかった。

2人が消えてしまうのを防ぐため、リディアはビートルジュースに助けを求める。ビートルジュースはリディアの弱みに付け込み「自分と結婚するなら2人を助ける」と言い出す。切羽詰まっていたリディアはその条件をのみ、ビートルジュースの名前を3回呼ぶ。

現世に姿を現したビートルジュースは、招待客をどこかへ飛ばしてしまい、アダムとバーバラを解放する。そしてオーソを懲らしめ、チャールズとデリアを身動きの取れない状態にする。ビートルジュースはタキシードンというゴーストを呼び出し、急いでリディアと結婚してしまおうとする。もとの姿に戻ったアダムとバーバラは、決死の覚悟でビートルジュースに立ち向かい、リディアを助ける。ビートルジュースは、巨大なオロチにさらわれてしまう。

その後、リディアは地元の学校に通い、健全な生活を送っていた。自宅にはアダムとバーバラがいて、毎日リディアの帰りを待っていてくれる。チャールズとデリアも考えを改め、メイトランド夫妻とディーツ家は、ひとつ屋根の下で仲良く暮らせるようになっていた。

一方、ビートルジュースは死者の世界でたくましく生きており、全く懲りることなくファンキーな日々を送っていた。

映画『ビートルジュース』の感想・評価・レビュー

ティム・バートン監督ならではと言いますか、独特な死者の世界、死後の観念が感じられて、お気に入りの作品です。こんな死後だったらワクワクするだろうな、と思ってしまう程、ビートルジュースの死者達は愉快に見えます。孤独だったリディアも、幽霊のバーバラとアダムが側にいることで、明るい性格になり、リディア役のウィノナ・ライダーの嬉しそうな笑顔が、とても魅力的で可愛らしいです。個性的な性格の義母と父親も、ラストでは改心し、家族が幸せとなる結末は、心が温かくなります。バーバラとアダムが成仏せず、リディア達と共に家に残り続けるエンドも素敵です。(女性 20代)


交通事故で死亡した夫婦が、売り出された自分たちの家に引っ越してきた家族を追い出そうと奮闘する話。
死んだ後の世界でも色々と事務的な手続きがあったり、順番待ちしたり、思い思いに悩んでいるところが人間味があり良かった。
コメディー要素が強く、ビートルジュースの台詞の言い回しや、お化けたちが死んだ時のそのままの風貌でいるところが可笑しかった。
夫婦はお化けになっても楽しそうで、死後の世界の表し方が素敵だった。
思わず”ビートルジュース、ビートルジュース、ビートルジュース!”と言いたくなる作品。(女性 20代)

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