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映画『悪名(1961)』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『悪名(1961)』の概要:八尾の朝吉と呼ばれる河内の暴れん坊が、相棒となるモートルの貞と出会い、かわいそうな女郎の琴糸を助ける。勝新太郎と田宮二郎の軽妙なやりとりと、喧嘩が強くて人情深い朝吉のキャラクターが受け、全部で16作も作られた人気シリーズの第1作目。

映画『悪名』の作品情報

悪名

製作年:1961年
上映時間:94分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:田中徳三
キャスト:勝新太郎、田宮二郎、中村玉緒、中田康子 etc

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映画『悪名』の登場人物(キャスト)

朝吉(勝新太郎)
大阪の河内地方にある八尾出身の暴れん坊。組には属していないが、ヤクザからも一目置かれる存在。困っている人を放っておけない性分で、女郎屋に売られた琴糸を命がけで助ける。とにかく女にモテる。博打はやるが、酒は全くダメ。
モートルの貞(田宮二郎)
大阪の吉岡組の組員だったが、親分に嫌気がさして組を抜け、朝吉の弟分にしてもらう。朝吉よりは世間擦れした賑やかな男。
琴糸(水谷良重)
松島一家の女郎屋に売られた元芸妓。客として訪れた朝吉に惚れ、女郎屋を抜け出してしまう。その罰として、因島の女郎屋に売られる。
お絹(中村玉緒)
吉岡組の裏手の家で暮らす娘。琴糸が家に逃げ込んできたことで朝吉と出会い、夫婦の契りを交わしてもらう。
お千代(中田康子)
朝吉に言いより、妊娠したと嘘をついて駆け落ちしてもらった人妻。嘘がバレて朝吉に捨てられるが、琴糸のことで自分を頼ってきた朝吉を助ける。
お照(藤原礼子)
お絹の家に居候している料理屋の女中。貞と恋に落ち、結婚の約束をする。
おしげ(阿井美千子)
因島の宿で働く女中。朝吉に頼まれ、琴糸を逃がす手伝いをする。
麻生イト(浪花千栄子)
因島の造船所あたりを仕切る女親分。麻生館という宿も経営している。2000人もの子分がおり、シルクハットの親分と朝吉の揉め事を仲裁する。

映画『悪名』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『悪名(1961)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『悪名』のあらすじ【起】

昭和初期。大阪の八尾の農家で生まれ育った朝吉は、肝の座ったやんちゃな男として、地元で悪名をさらしていた。今日も軍鶏博打をするため、よその家の軍鶏を盗み、持ち主の男と大喧嘩になる。そのことで父親から厳しく叱られ、朝吉は軍鶏を返しにいく。朝吉から軍鶏を受け取ったのは、妙に色っぽいお千代という女だった。

村の盆踊りで、朝吉はお千代に誘惑され、彼女と関係を持つ。お千代は朝吉と何度か関係を重ねてから、自分が人妻であることを告白する。お千代に「子供ができたので一緒に逃げて欲しい」と言われ、朝吉は男らしくそれを承諾する。

お千代は有馬の温泉宿で女中として働き、朝吉を養う。2人に2階を貸している筆屋の主人夫婦は「子供ができたというのは嘘だろう」と朝吉に教えてくれる。主人夫婦の言う通り、お千代は世慣れした好色な女で、妊娠の話も嘘だった。朝吉はお千代に愛想を尽かし、有馬を離れる。

大阪の駅で、伊勢参り帰りの幼馴染たちと会った朝吉は、彼らと一緒にミナミの女郎屋へ遊びにいく。朝吉は、琴糸というおとなしい女郎を気に入り、彼女と部屋へ入る。琴糸は芸妓だったが、炭鉱夫の父親が病気になり、女郎屋に売られた薄幸な女だった。

その晩、朝吉の連れと女郎が大騒ぎをして、他の宿泊客と喧嘩騒ぎになる。その客はモートルの貞と呼ばれている吉岡組のヤクザで、翌朝、女郎屋の前で朝吉一行を待ち構えていた。朝吉は貞と1対1で喧嘩をして、朝吉が勝つ。貞は潔く負けを認める。

映画『悪名』のあらすじ【承】

朝吉はヤクザが嫌いだったが、吉岡組の親分まで出てきたので、ひとまず吉岡組の事務所へ足を運ぶ。吉岡は朝吉を客分として組に迎えたがっていた。朝吉は、今朝の喧嘩のことで仕置を受けている下っ端の組員を助けるため、客分になることを了承する。

貞は、酒の飲めない朝吉を、近所の賭場へ連れていく。サイコロ賭博で大儲けをした朝吉は、賭場の連中に因縁をつけられるが、一歩も引かずに堂々と渡り合う。貞は朝吉の男気にすっかり惚れ込み、兄貴分として慕うようになる。

吉岡組に滞在中、朝吉は何度も琴糸のところへ通ってやる。琴糸は女郎の仕事に馴染めず「死にたい」と嘆いていた。かわいそうな人を見ると放っておけない性質の朝吉は、琴糸に「あんたが連れて逃げてくれるなら、命をかけてもいい」と言われ、一緒に逃げることを約束する。しかし女郎屋を仕切っているのは、この界隈で幅を利かせる松島一家で、慎重に動く必要があった。

ところが、急な出入りへ出かけた朝吉の身を案じ、琴糸が勝手に女郎屋を抜け出してくる。朝吉は、吉岡組のおかみさんに琴糸をかくまってくれるよう頼み、出入りへ出かけていく。その直後、琴糸の行方を追って、松島一家の連中が吉岡組に乗り込んでくる。おかみさんに逃げるよう言われ、琴糸は裏の家にかくまってもらう。

出入りから帰った朝吉は、松島一家の連中が待ち構えているのを見て、姿を隠す。吉岡の親分は「事実ならこっちから朝吉を差し出します」と泣きを入れ、松島一家の連中に帰ってもらう。朝吉は吉岡組を去り、親分に愛想を尽かした貞も、縁切りをして組を出ていく。

琴糸は、裏の家のお母さんの計らいで、うまく逃げたらしい。裏の家には、千日前のすき焼き屋で働くお絹という娘と居候のお照という女性がいて、朝吉と貞は、2人と一緒にその店へ向かう。しかし、朝吉は松島一家の連中に待ち伏せされており、3人と別れる。

空き地へ連れ出された朝吉は、ピストルを持っているフリをして、ヤクザのドスを取り上げる。そしてそのドスでヤクザを脅し、その場を切り抜ける。

映画『悪名』のあらすじ【転】

すき焼き屋で、朝吉と貞は兄弟分の盃を交わし、朝吉も飲めないお酒を口にする。貞とお照は、すっかり意気投合し、いい雰囲気になる。その晩は4人で温泉宿へ泊まりに行くことになり、生娘のお絹は戸惑う。

お絹は「あなたを一生の妻にします」と一筆書いてもらい、朝吉に処女を捧げる。朝吉も、純粋で可愛らしいお絹を気に入っていた。

お絹とお照は様子を探るため、一旦大阪に帰る。5日後、2人は血相を変えて帰ってきて、吉岡の親分が松島一家に半殺しの目に遭わされたことや、琴糸が捕まり、因島の女郎屋へ売られたことを報告する。朝吉は貞を連れて、すぐに旅立つ。

因島へ乗り込むには軍資金が必要だと考えた朝吉は、一旦有馬へ向かう。お千代は朝吉の訪問を喜び、花札博打で儲けさせてくれる。お千代はなぜかピストルまで持っており、朝吉はそれも借りていく。

因島に到着した朝吉と貞は、海渡屋という宿に宿泊し、琴糸を助け出す作戦を練る。この島の遊郭は、シルクハットの親分が仕切っており、琴糸もその中の一軒に売られていた。朝吉は、宿の女中のおしげに協力を頼む。おしげは朝吉の真剣さに打たれ、親戚の船頭に船を出す話をつけてくれる。

朝吉は造船所の方にある麻生館という宿に移動し、貞が琴糸に会いにいく。琴糸は「どんなことをしても助け出す」という朝吉の気持ちに感動し、ここを逃げ出す決意をする。

女郎が外出を許される縁日の日に、朝吉は作戦を決行する。貞は客を装って琴糸を縁日へ連れ出し、途中で朝吉に渡す。そのまま海岸へ逃げて船頭に船を出してもらい、島伝いに逃げるはずだったが、船頭がケガをしてしまい、島からの脱出は失敗する。

映画『悪名』の結末・ラスト(ネタバレ)

朝吉と琴糸は麻生館に帰り、貞は海渡屋へ戻る。琴糸が逃げたことはすでに気づかれており、貞はシルクハットの親分の一味に捕まってしまう。

シルクハットの親分は、子分を大勢連れて麻生館に乗り込み、朝吉に琴糸を渡すよう迫る。朝吉は一歩も引かず、お千代から借りたピストルを出して、シルクハットの親分を脅す。そこへ、この宿の女主人のイトがやってきて、シルクハットの親分の無礼を咎める。イトは、女だてらに2000人からの子分を持つ大親分で、シルクハットの親分も頭が上がらない。

イトはこの揉め事を預かり、朝吉とシルクハットの親分に手打ちをさせる。イトは、自分が琴糸の身柄を預かるので、朝吉に大阪へ帰るよう告げる。その前に1週間の暇をくれ、朝吉たちを因島から出してくれる。ただ、1週間して琴糸が帰らない時は、ただではすまないと朝吉に凄む。朝吉もイトの迫力にはタジタジだった。

大阪へ帰った朝吉は、お絹と琴糸を会わせる。琴糸は、朝吉とお絹が夫婦の契りを交わしたことを知り、深く傷つく。お絹は琴糸の気持ちを察し、明るく振舞う。朝吉は琴糸に東京へ行くよう勧める。琴糸もお絹なら仕方がないと朝吉を諦め、東京へ行くことにする。朝吉は琴糸に別れを告げ、因島へケリをつけにいく。

イトは、朝吉が1人で戻ってきたことに激怒する。大勢の子分たちの手前、朝吉をこのまま帰すわけにもいかず、イトは朝吉を海岸へ連れ出して、血反吐を吐くまでステッキで殴る。イトは、2人を逃がすつもりで暇をやったのに、バカ正直に戻ってきた朝吉に腹を立てていた。朝吉は、借りを返すつもりでイトにじっと殴られ、琴糸の一件にケリをつける。最後まで弱音を吐かなかった朝吉の根性にイトも感心し、自分の負けを認める。朝吉は、琴糸が自由になったことを喜び、傷だらけで海岸に倒れこむ。

映画『悪名』の感想・評価・レビュー

勝新太郎と中村玉緒。30歳手前の私でも知っている、芸能人夫婦。この作品の翌年に2人は結婚しましたが、この作品以前にも共演しているそう。若かりし日の中村玉緒がすごく可愛いです。若くて初々しい。勝新太郎の作品を今まで見た事がありませんでしたが、この作品の勝新太郎は女に優しく、理屈ではなく人情で動く、生粋のモテ男でした。女も男も惚れる無骨な男と言った感じでものすごくかっこよかったです。
昔の作品ですが、オシャレな台詞回しなど楽しめる部分が沢山ありました。(女性 30代)

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