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映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の概要:ヴァンパイアを主人公としたアン・ライスの小説を、トム・クルーズ&ブラット・ピット主演で1994年に映画化。記者のダニエルは、ヴァンパイアを名乗る男から、彼の数奇な半生を聞くこととなる……。

映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の作品情報

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

製作年:1994年
上映時間:126分
ジャンル:ミステリー
監督:ニール・ジョーダン
キャスト:トム・クルーズ、ブラッド・ピット、スティーヴン・レイ、アントニオ・バンデラス etc

映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の登場人物(キャスト)

レスタト・デ・リオンコート(トム・クルーズ)
遠い昔から生きながらえてきた金髪のヴァンパイア。人間の血を飲んで生きている。人間を殺すことに快感を覚えており、フランス人の血統を好む。人間らしさを捨てきれないルイにしばしば苛立ちを覚えている。
ルイ・ド・ポワント・デュ・ラック(ブラット・ピット)
ニューオーリンズの若い農場主。レスタトに見初められ、ヴァンパイアとしての人生を歩むこととなる。人間としての気持ちを捨てきることができず、血を飲むために人間を殺すことに強い抵抗を感じている。
クローディア(キルスティン・ダンスト)
母親を亡くした少女。ルイと出会い、ヴァンパイアにされる。無邪気な顔で人を殺し、レスタトにその才能を認められている。何年たっても容姿が少女のまま成長できないことに強い憤りを感じている。ルイを愛し、邪魔者としてレスタトを殺そうとする。
アーマンド(アントニオ・バンデラス)
フランスに住むヴァンパイア。ヴァンパイアたちを集めて劇場を主催しており、劇に見せかけて人間の血を得ている。ずいぶん長く生きており、新しい時代の血を求めルイと連れ添うことを願う。
マドレーヌ(ドミツィアーナ・ジョルダーノ)
ルイに代わるパートナーとして、クローディアが選んだ女性。クローディアにそっくりの娘を亡くしている。ヴァンパイアとなるが、ヴァンパイア劇場の者たちに処刑されてしまう。
サンティアゴ(スティーヴン・レイ)
ヴァンパイア劇場のヴァンパイア。道化のような振る舞い方で、ルイからは嫌われている。クローディアがヴァンパイア殺しを行ったと知り、劇場の他のヴァンパイアたちと共に彼女たちを処刑しようとする。
ダニエル(クリスチャン・スレーター)
ルイに単独取材を行っている記者。ヴァンパイアに興味があり、ルイの身の上話を取材する。興味のあまり、ヴァンパイアになってみたいとさえ思うことも。

映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のあらすじ【起】

サンフランシスコの一室。記者のダニエルは、ルイという若き男性の話を聞くため、テープを回し始める。彼は自分がヴァンパイアだと主張していた。ルイは自分の半生を語り始める。

ニューオーリンズ、18世紀末。フランスからの移民であるルイは、大きな農場の農場主だった。彼は妻子を亡くしたばかりで絶望の淵にいた。そんなとき、1人の美しい男性が現れた。ヴァンパイアのレスタトだ。彼ははるか古い時代から、人の生き血を吸っていきながらえてきていた。レスタトはルイに興味を持ち、人生を生きるパートナーとして、ルイをヴァンパイアにしようとしていた。レスタトに襲われたルイは、ヴァンパイアとして生きるかこのまま死ぬか選択肢を与えられ、ヴァンパイアとなった。しかし、ルイは人間の血を吸うことにまだ抵抗していた。レスタトが人々を襲うので、奴隷の間に悪霊の噂が流れ始める。飢えたルイはついに奴隷の1人を殺してしまい、屋敷に火を放ってレスタトと共に姿を消す。

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映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のあらすじ【承】

レスタトとルイはニューオーリンズの街に拠点を移していた。ルイは相変わらず人を殺すことを良しとせず、鼠の血を吸って生きながらえていた。そんなルイにレスタトはいらつき、パーティーの老婦人や娼婦の女性を襲ってはルイに血を飲ませようとする。しかし、ルイは頑なにそれを拒否するのだった。ある日、ルイはクローディアという少女に出会う。彼女の母親はペストで亡くなり、クローディアはその死体に縋り付いていた。ルイは彼女の血を飲み、宿に連れ帰る。死の直前まで血を吸われたクローディアは、レスタトの力でヴァンパイアとなるのだった。彼女は子供持ち前の無邪気さと貪欲さで血を欲し、人を殺した。レスタトは彼女の才覚に喜び、ヴァンパイアとして生きる術を教え込むのだった。

年月が経ったが、クローディアの容姿は幼い少女のままだった。心だけが成長し、大人の女性になれない苛立ちを募らせていた。ある日クローディアは人形作りの女性を殺したまま部屋に放置し、怒りを爆発させた。自分をこのような体にしたのは誰なのか問い詰められ、ルイは自分が殺しレスタトがヴァンパイアとして生き返らせたのだと告白する。クローディアはショックを受けるが、後悔にうなだれるルイを抱きしめる。彼女はルイのことを愛していたのだ。

映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のあらすじ【転】

クローディアはレスタトを殺す計画を立てる。彼女はルイを否応なしに計画に引きこんだ。彼女は仲直りの印としてフランス人の少年を部屋に用意し、その血をレスタトに飲ませる。しかしその少年は、すでに死んでいた。ヴァンパイアにとって死者の血は猛毒も同然だ。苦しみもがくレスタトを、クローディアとルイは沼へ落とした。

レスタトを亡き者にしたが、ヴァンパイアとして新参者のルイとクローディアにはまだまだ学ぶべきことがあった。2人はヴァンパイアが他にもいるであろうヨーロッパへ向かうことを決める。しかし、レスタトは死んでいなかった。沼の生き物の血を吸って生きながらえたのだ。痩せ細ったレスタトが2人に迫るが、ルイは彼に火を放つ。

パリ、1870年。ルイとクローディアはヴァンパイアのアーマンドとサンティアゴに出会う。アーマンドはサンティアゴらヴァンパイアの一団を率いてヴァンパイア劇場を主催していた。そこではヴァンパイアが乙女を襲うという内容の劇が行われていた。アーマンドはルイをパートナーにしたいと願い歓迎するが、2人の心を読んだヴァンパイアたちが、彼らが仲間殺しというヴァンパイア界における大罪を犯したことに気付いてしまう。

ルイが自分の元を離れようとしていると気付いたクローディアは、ルイを説き伏せ、娘を亡くしたという女性マドレーヌをヴァンパイアにしてもらう。自分にもパートナーが必要だと言って。マドレーヌはヴァンパイアとなったが、劇場のヴァンパイアたちが3人を襲う。ルイは壁に閉じ込められ、クローディアとマドレーヌは太陽の光にさらされ灰となった。

映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の結末・ラスト(ネタバレ)

事の成り行きを知ったアーマンドが、ルイを助け出した。ルイはクローディアを助けようとするが、彼女は既に灰となってしまった後だった。激しい怒りに駆られたルイは、アーマンドが制止するのも聞かず、劇場のヴァンパイアを皆殺しにする。そしてアーマンドを残し、1人アメリカへと戻るのだった。

年月が経ち、時代は進歩した。ある日ルイは、死臭を追って廃墟に辿り着く。そこには変わり果てたレスタトがいた。彼は死んではいなかったが、夜にも灯りが消えない現代のニューオーリンズに適応できず、すっかり弱っていた。ルイはレスタトの元には戻らずその場を去った。

ルイの独白が終わった。全てを聞き終わったダニエルは、自分もヴァンパイアになりたいと頼みだす。しかし、ヴァンパイアとして生きる苦しみを十分すぎるほど味わったルイは、彼を脅し部屋から消えるのだった。

ダニエルは車内で先ほどのテープを聞き返していた。しかし、車にはレスタトが潜んでいた。レスタトは驚くダニエルにかぶりつき、血を吸った。先ほどの話とは違って、元の姿を取り戻しているようだ。レスタトは運転席に座り、ダニエルに生きるか死ぬかの選択を迫るのだった。

映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の感想・評価・レビュー

トムクルーズが美しい映画です。トムクルーズだけでなく、画面全体が美しいです。
原作ファンからすると、トムがレスタト役はありえないとデモまで起きたとか。でも、そんなことがどうでもよくなる綺麗さです。

少女クローディアと女性が、太陽が出た時に全く影ができない牢獄に閉じ込められ、焼け死ぬ描写が本当にトラウマです。画面が美しいからこそ、残酷さが極まると感じる映画でした。(女性 20代)


トム・クルーズは濃いめの茶髪のイメージがあったですが、ブロンドの姿を見て、金髪も似合うのだなと感じました。この作品のヴァンパイアは、モンスター映画のヴァンパイアよりも美しく人間的で、人間性の象徴である貪欲さも持ち併せています。ヴァンパイアは、貴族と同様に裕福な生活を送っており、人をまるでただの餌のように扱うこともあれば、人から愛情を欲することもある不思議な存在です。そのため、人ならざる者ならではの葛藤もあり、特にルイとクローディアは深い苦しみを抱えていたと感じます。美しいヴァンパイアに思わず魅了されてしまう良作映画です。(女性 20代)


若き日のトム・クルーズ、ブラッド・ピットというハリウッドきっての二大美男子の共演。美しい御伽草子を見ているかの様で、うっとりしてしまう作品。トム・クルーズの恐ろしくもありゾクゾクする様な美しさ、ブラッド・ピットの悲壮感漂う美男子っぷりにクラクラしてしまう。クローディアの大人になれない苦しみ、そして彼女を亡くしてしまったルイの悲しみが胸に突き刺さる。誰にも邪魔されず、こっそりと一人で見たくなる映画。(女性 30代)


とにかく美しい映画。今改めて見ると、トム・クルーズとブラット・ピットが共演しているという豪華さに驚かされる。トム・クルーズは他の作品の雰囲気と全く異なるため、予告編を見たときは正直気づかなかった。残酷で恐ろしく美しい、イメージ通りの「ヴァンパイア」の姿が描かれていた作品だった。クローディアとマドレーヌはこれから幸せになっていくのかと思いきや、すぐに死んでしまったのが悲しかった。二人が抱き合ったまま灰になった姿は、何とも言えない切なさが残った。(女性 30代)


トム・クルーズの大ファンで何回も観ているが、観るたびにトム・クルーズとブラット・ピットの若さとかっこよさに感動し、楽しむことが出来る作品。ストーリーはアップダウンが少ないので途中少し飽きてしまうが、ヴァンパイアがインタビューを受けるという、斬新な設定のおかげで最後まで観ることができた。

血が多く流れるシーンが長時間あるので、グロテスクなシーンや血を見るのが苦手な人などには、あまりおすすめできない作品だと思った。(女性 20代)


噂に違わず美しい吸血鬼のトム・クルーズとブラッド・ピットが拝める作品だった。個人的にこの映画の一番の見どころはそこだと思うし、むしろそれ以外はないかもしれない…。しかし、それを目的として観た身としては十分すぎるくらいに美しい二人だった。
シリアスかと思って観ていたら最終的によくわからない感情になってしまったので、あまり深くは考えずに観た方が良いのかもしれない。
いくら不老不死とはいえトム・クルーズの扱いが酷すぎて途中笑ってしまった。(女性 30代)


ものすごく美しくて、ものすごく切ない作品でした。生きる希望を失った青年を演じるのはブラッド・ピット。その青年を見初め、生涯の伴侶とするために吸血鬼にしてしまう悪魔的美貌のヴァンパイアを演じるのがトム・クルーズ。なんとも豪華なキャストです。幼い頃のキルスティン・ダンストも出演しています。
作品を通して描かれる、切なくも濃厚で狂おしい程の「愛」。その愛をより強くする「憎しみ」や「執着」がとても美しく、濃密に描かれていました。ものすごく体力を使う作品です。(女性 30代)


死ぬことのできないヴァンパイアの苦悩を描いた演劇風の作品です。死ぬことが故に愛が永遠でないことが分かり、生涯孤独を悟る主人公の鬱と空虚が終始漂います。他のヴァンパイアのように不老不死を楽しむ方が幸せなのだろうか、結局は虚しさに落ち着くのではないだろうか、答えは分かりません。豪華なキャスティングや衣装、演出どれをとっても美しく、切ない設定と相まって非常に妖艶な映像になっています。ちょっと砕けたラストも好きです。(男性 20代)

関連作品

次作 クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. holy より:

    作家アン・ルイスの『夜明けのヴァンパイア』を映画化した作品。トム・クルーズもブラッド・ピットも若さに溢れ、これまでにない美しさを強調した作品となっている。
    ヴァンパイアライフを存分に楽しむレスタトと、人間性を捨て切れず抗って生きるルイの相対性が素晴らしい。そこへ幼くも美しいキルスティン・ダンテストが加わることで、いずれは不穏な要素となることを示唆している。更に、孤独を抱えるルイに惹かれるアントニオ・バンデラス。現代ではあまり観ることのできない豪華な競演である。時を経ても尚、何度も観返したい良作。