映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の概要:日本を代表する映画シリーズ、『ゴジラ』の第25作目にあたる作品。再び日本に襲いかかるゴジラの恐怖に、人類はどのようにして対抗するのか。新たに登場する、聖獣の存在も要チェック。
映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の作品情報
上映時間:105分
ジャンル:アクション、SF
監督:金子修介
キャスト:新山千春、宇崎竜童、小林正寛、佐野史郎 etc
映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の登場人物(キャスト)
- 立花由里(新山千春)
- BS放送でオカルト番組を担当しているレポーター。今回の事件と護国聖獣伝記の関連性に真っ先に気がついた人物。
- 立花泰三(宇崎竜童)
- 由里の父親で、防衛軍に所属している。真っ直ぐな正義の心を持っており、臆することなくゴジラに立ち向かおうとする。
- 伊佐山嘉利(天本英世)
- 護国聖獣伝記を書き記した張本人。ゴジラに対して、新たな見解を持っている。
映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のあらすじ【起】
ゴジラ、それは度々日本を恐怖の渦に叩き込む、恐るべき怪獣である。そして、最後にゴジラが日本に現れてから、早くも半世紀の時が経過しようとしていた。そんな頃、とある場所で不可解な出来事が起きていた。グアム島の近くの海で、原子力潜水艦が突如として姿を消したのである。その潜水艦を探すため、海軍は『さつま』という特殊潜航艇を派遣した。そして、さつまは目撃してしまう。無残にも沈没した潜水艦と、その周りを泳ぐ巨大な何者かの背びれを。そして、その背びれはあのゴジラのもののように思われた。
不可解な出来事はそれだけではなかった。新潟県では、近くを荒らしていた暴走族が、突如出現した赤い怪獣に襲われてしまう。そして、鹿児島県では、若者が巨大な繭に包まれるという事件が立て続けに起こったのだ。この事件の共通点に気がついたのは、BS放送でオカルト番組を担当している、由里という人物だった。日本には『護国聖獣伝記』という伝記があり、今回の事件が起きた場所は、いずれもその護国聖獣伝記に記されていたのだった。
映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のあらすじ【承】
護国聖獣伝記には、そのいずれの場所にも、遥か古来より聖獣が眠るとされていた。この事件を取り扱えば大スクープになる。そう考えた由里は、単独この事件の調査に乗り出すのだった。
まず由里が向かったのは、この伝記を書き記した張本人、伊佐山教授のもとだった。そして、伊佐山教授の口から、由里は信じられない見解を口にするのだった。伊佐山教授曰く、ゴジラとは、かつて太平洋戦争で亡くなった怨念の集合体であるという。太平洋戦争に囚われた人々の心は、今でも日本をあらゆる外敵から守ろうとしていた。そのため、ゴジラは日本を守る存在である聖獣を呼び覚ましているのだった。
一方、防衛軍に所属する由里の父親、立花は、上層部にゴジラ対策を練ることの必要性を訴えていた。しかし、上層部はゴジラへの恐怖もあり、さつまからの報告を聞き入れようとはしないのであった。しかし、そんな時、恐れていた時がやってくる。ゴジラが復活したのだ。ゴジラは静岡県に姿を見せると、次々と建物を破壊していく。
映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のあらすじ【転】
そんなゴジラの前に立ち塞がったのは、聖獣バラゴンだった。聖獣達は日本を守る役割を司っており、今、日本を危機に陥れているのは彼らを蘇らせたゴジラ本人だったからだ。そして、箱根で彼らは激しい戦いを繰り広げる。しかし、強大な力を持つゴジラの前に、バラゴンは倒れてしまうのだった。
次に、ゴジラは横浜に移動する。そこに姿を見せたのは、残りの聖獣、モスラとギドラだった。死闘を繰り広げる3体。その途中、モスラが致命傷を負ってしまう。すると、モスラとギドラが合体したのだ。彼らは、キングギドラという新しい怪獣になり蘇る。しかし、同じくゴジラもパワーアップを果たしており、キングギドラの力を持ってしてもゴジラを倒すことはできないのだった。
一方、防衛軍もゴジラを倒そうと躍起になっていた。しかし、あの聖獣ですら敵わなかった相手に、人間が太刀打ちできるはずもない。絶体絶命と思われたその時、倒れた3体の聖獣達から眩い光が溢れ、ゴジラを海へと引きずり込んだのだった。
映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、海中で3体とゴジラは再び激しい戦いを繰り広げる。これを好機と捉えたのが立花であった。立花は、ゴジラを発見したさつまに乗り込んだ。さつまにはD-03というミサイルが搭載されており、なんと、立花はさつまごと、自らゴジラの口の中に突撃していったのである。
そして、見事ゴジラの体内に侵入した立花は、ゴジラの体の中でそのミサイルを発射した。外部からの攻撃には滅法強いゴジラも、体内からの攻撃には成すすべもない。そのミサイルの影響で、ゴジラはバラバラに吹き飛んだのだった。しかし、その巨大な爆発に、当然のことながらゴジラの体の中にいた立花も巻き込まれてしまう。
その一部始終を、由里が画面越しに見守っていた。由里は、藁にもすがる思いで父親の無事を願っていた。そして、立花は、ボロボロになりながらも何とか生き延びていたのだった。こうして、立花はゴジラを倒した英雄となり、日本には再び平和が訪れた。しかし、誰も知らないところで、ゴジラの心臓が、どくんと脈を打ったのだった。
映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の感想・評価・レビュー
ゴジラシリーズ第25弾。人気怪獣モスラ、キングギドラとゴジラが対決する。ゴジラシリーズでは珍しく明確にゴジラを悪役として描かれている。
何度もシリーズに登場したモスラ、キングギドラだが古来より日本を守護してきたという設定で登場している。対抗する人類側も架空の兵器が登場するものの現在の自衛隊に順ずる形となっており、限りなく現在の日本を舞台としている。
また、人間ドラマも濃く描かれており、由里と泰三の親子愛に胸を打たれる作品。(男性 20代)
あの有名なキングギドラや、モスラが聖獣という存在として、再び登場する作品である。割とオーソドックスな流れとなっているので、往年のゴジラシリーズの展開を期待している人には丁度良い作品かもしれない。やはりゴジラシリーズは、ゴジラ対怪獣対人類という構図が一番面白い印象を受けた。また、最後にゴジラが爆散するので、このシリーズも終わりかと思いきや、自作に繋がりそうな布石があるのも良い。(男性 30代)
ゴジラのことをよく知らない私。キングギドラやモスラについても、名前を聞いたことはあってもよく知りませんでした。今作派新山千春演じる立花由里がオカルト系番組のレポーターという役どころなので、ゴジラやモスラたちの謎をオカルトチックに取り上げているのが面白く、見やすかったです。
ゴジラが悪いやつで、モスラやキングギドラは昔からの聖獣として描かれていたのが意外でしたが、初めて見るのにピッタリの作品だったと思います。(女性 30代)
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